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肩にふわっとストールを掛けて出かけたのに、歩き出して3歩で片側がするっ。直して、また落ちて、直して。バッグを持ち替えるたびに落ちて、子どもと手をつなぐたびに落ちて、最後は「もういいや」と腕にかけたまま帰ってきたこと、私は何度もあります。
ストールが落ちるのは、掛け方が下手だからではなくて、生地の滑りやすさと、左右の重さのつり合い、肩に乗る幅のどれかが合っていないだけなんです。原因が分かると対策はシンプルで、掛け方をほんの少し変えるか、小さな留め具を1つ足すだけで、一日ノーストレスになります。順番に見ていきましょう。
なぜ落ちる?——原因は「生地の滑り・重心・幅」の3つ
- 生地が滑る。シルクや化繊のさらさらしたストールは、服との間に摩擦がほとんどありません。ナイロンのダウンやレザーの上だと、ウールのストールでも滑ります。逆に、ニットの服にウールのストールなら、掛けただけでもわりと止まります
- 左右の重心が同じ。両端をきっちり同じ長さで肩に乗せると、どちらかがほんの少し滑った瞬間に、重い側がそのまま全部落ちていきます。均等がいちばん不安定、というのが意外なところ
- 幅が広すぎて肩に乗り切らない。大判のストールを広げたまま肩に掛けると、肩の丸みに生地が乗り切らず、外側からずり落ちます。一度たたんで「肩に乗る幅」にすると止まります
自分のストールがどれで落ちているかを見ると、対策が選びやすくなりますよ。滑る生地なら留め具、重心なら掛け方、幅なら折り方、というふうに。
落ちない掛け方4つ——留め具なしでここまで止まる
- 片側を長くして、長い方を背中側へ落とす。両端を同じ長さにせず、片方を胸の下まで、もう片方を腰くらいまで長くします。そして長い方の端を肩の後ろへ回して背中側に垂らす。重心が背中側に移るので、前に滑り落ちにくくなります。いちばん手軽で、見た目も自然。掛け直す時は長い側を後ろへ、と覚えておけば迷いません
- 前でゆるく一結び。両端を胸の前でひと結び。きゅっと締めず、こぶしが1つ入るくらいのゆるさで、結び目は胸の少し下に。首の後ろの生地はくしゅっとたくし上げてボリュームを出すと、首元が詰まって見えません。結んであるので、しゃがんでも自転車でも落ちません
- 肩の後ろでクロス。両端を後ろへ回し、背中で左右を交差させてから前に戻す(または後ろで軽くひと結び)。ケープのような形になって、肩全体が包まれるので動いてもずれません。大判や長めのストール向き。腕を動かす時に肩が引っ張られないよう、交差はゆるめに
- ベルトで留める。大判をショールのように掛けて、その上からウエストで細いベルトを締めます。ベルトの上下に生地をふんわり出すと、ポンチョ風のきれいなシルエットに。ストール自体は動けないので、これがいちばん落ちません。手持ちのワンピースやニットの上にすると、1枚で羽織りものに見えます
どれも「重心をずらす」か「どこかで固定する」かのどちらかです。まず①を試して、それでも落ちる日は②か④、というふうに使い分けてみてください。
留め具の選び方——クリップ・ブローチ・安全ピン、穴を開けない留め方
滑る生地のストールは、掛け方だけではどうしても限界があります。そこで留め具。種類ごとに向き不向きがあるので、自分のストールに合うものを選んでみてください。
- ストールクリップ(チェーン付き)。2つのクリップが短いチェーンでつながっているもの。片方ずつ、左右の生地を別々にはさむので、生地が引っ張られず、動いてもずれません。飾りが付いたものを選ぶと、ブローチ感覚でアクセントにもなります。生地をはさむだけなので穴が開かず、シルクにも安心
- マグネット式の留め具。前後から磁石で生地をはさむタイプ。薄手のストールなら着脱がいちばん楽ですが、厚手のウールだと磁力が届かず落ちます。小さな磁石なので、小さな子どもの手の届かない所に置いてくださいね
- ブローチ。ピンで生地を刺して留めるので、目の詰んだ生地(シルク・薄手のコットン)は穴が残ります。ニットや織りの目が粗いウールなら、糸の間にピンが通って穴が残りにくい。使うなら細いピンのものを選び、いつも同じ位置に刺さないのがコツ。子どもを抱っこする時は針先の位置に気をつけて
- 安全ピン。見せない留め方の定番。ストールの裏側から、服の肩の縫い目にそっと留めると、表からは何も見えないのに一日落ちません。服にも穴が開くので、縫い目や脇の目立たない所に。細い安全ピンなら跡はほぼ残りません
「留め具がダサく見えないか」は、留める位置で決まります。胸の真ん中ではなく、肩の少し前か、脇に寄せて留めると、留めていることが分かりにくくて自然です。
短いストールの巻き方——長さが足りない時こそ「結ぶ」
肩に掛けると端が短くてすぐ落ちる、100〜120cmくらいの短めのストール。これは肩掛けには向いていないので、首に巻く前提に切り替えると急に使いやすくなります。
- 首に一周させて、端を前に左右差で垂らす。両端を前で揃えず、片方を長く。長い方を反対側の肩に軽く乗せると、ゆるいドレープが出ます
- 片結び。片方の端でゆるく輪を作り、もう片方の端をその輪に通して引く。結び目が斜めになって、短くてもこなれた見え方に
- 正方形なら三角に折って、前で結ぶ。大きめのスカーフや正方形のストールは、対角で折って三角にし、とがった角を前に垂らして両端を首の後ろで結ぶ。いわゆるアフガン巻きで、短くても落ちません
- 両端をヘアゴムでまとめて、クリップで隠す。首の前で両端をまとめてゴムで留め、その上にストールクリップや小さなブローチを。結ぶ長さがない時の裏技です
大判ストールを肩に巻く時のコツ
大判(幅70cm以上)を広げたまま肩に掛けると、幅の分だけ外側からずれていきます。まず対角で三角に折るか、幅を半分にたたんで、肩に乗る幅にするのが最初のコツ。そのうえで、
- 三角に折って肩に掛け、前でゆるく一結び。あるいはクリップで留める
- 片側を長く背中側へ落とす(先ほどの①)。大判はこれだけで止まることが多い
- 羽織りものとして使うなら、ウエストでベルト。1枚でポンチョ風
- 首まわりにボリュームを出したい日は、二つ折りにしてから首に一周、端を前に垂らす
「スカーフやストールを首に巻くとダサい?」——見え方の話として
検索でよく出てくる問いですが、結論から言うと、巻くこと自体がダサいわけではありません。気になって見える時は、たいてい次のどれかです。
- 何度も直す動作。落ちるたびに掛け直していると、その動作のほうが目立ちます。落ちない掛け方にするだけで解決
- 首元が詰まりすぎ。ぐるぐる巻いて顔のすぐ下まで生地があると、重たく見えがち。首元にこぶし1つ分のすき間を作ると軽く見えます
- 色が浮いている。服と同系色でなじませるか、服が無地なら一点だけ差し色にするか、どちらかに寄せると落ち着きます
つまり「ダサいかも」と感じる正体は、色と動作の話であって、ストールそのものではないんです。落ちない掛け方は、見え方の面でもいちばん効く対策だったりします。
ゆきこ( ゚Д゚)『下の子と手をつないで歩くと、ストールは100%落ちます。片側を長くして背中側に落とす掛け方を覚えてから、公園の帰りに腕にストールを抱えて歩く姿がなくなりました。ベルトで留めた日は「お母さん今日なんかおしゃれ」と言われて、単純にうれしかった』
滑る生地のストールを1枚でも持っているなら、チェーン付きのストールクリップを1つバッグに入れておくと、その日の服に合わせて掛け方を選べるので楽ですよ。
あわせて読みたい
冬の首元まわりの話として、ダウンにマフラーはいらない?という疑問も書いています。ダウンの上でストールが滑る人は、こちらもどうぞ。
まとめ:原因を見て、掛け方を変えて、足りなければ留める
- 落ちる原因は生地の滑り・左右の重心・幅の3つ。どれかを見てから対策を選ぶ
- 掛け方は片側を長く背中側へ・前で一結び・後ろでクロス・ベルトの4つ
- 留め具はチェーン付きクリップが穴も開かず万能。ブローチは細いピンで
- 短いストールは首に巻く前提に。左右差・片結び・三角に折って結ぶ
- 大判はたたんで肩に乗る幅に。「ダサい?」は色と直す動作の話
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手順を1枚にまとめました。



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