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洗濯物をたたんでいて、白いタオルがなんとなくピンク色になっているのに気づいた時、ちょっとぞっとしますよね。色移り? カビ? このまま使って大丈夫? うちはお風呂場の足ふきマットと、次男が使いっぱなしにしたフェイスタオルで同じことがあって、最初は何かの色が移ったんだと思っていました。
先に結論をひとつ。タオルのピンクは、ほとんどの場合「赤色酵母」という菌で、黒カビとは別物です。皮脂や水分が残ったところで増えるので、見た目はぎょっとしますが、汚れとしては比較的落ちやすい部類なんです。ただし、同じタオルに出る黒ずみや黒い点々は原因が違って、対処も変わります。正体、落とし方、黒ずみ・黒カビとの見分け方、再発を防ぐ習慣、捨て時まで、順番に見ていきましょう。
ピンクになるのは何?——正体は「赤色酵母」。カビとは別で、落ちやすい
お風呂場の排水口や、シャンプーボトルの底にたまるピンクのぬめり、見たことありませんか。あれと同じ仲間で、ロドトルラと呼ばれる赤色酵母です。水分と皮脂やせっけんカスをエサに増えて、増えるとピンク〜うすい赤色の色素を出します。
- カビと違って繊維の奥に根を張るわけではないので、色素さえ落とせばきれいになりやすい
- 増えやすいのは、濡れたまま置いたタオル、バスマット、キッチンのふきん、洗濯機の中に長く置いた洗濯物
- お風呂上がりの体ふきや、お風呂場で使ったあと乾かしにくいものに出やすい
- ピンクの部分がぬめっとしていたり、少しにおったりすることも
気になる「体に悪いの?」については、身のまわりにふつうにいる菌なので、健康な人が過度に心配するものではないと言われています。ただ、菌が増えている状態には変わりないので、きれいにしてから使うのが安心ですよね。
ピンク汚れの落とし方——酸素系漂白剤のつけ置きと日光で、ほとんど落ちる
- 洗面器やバケツに40〜50度のお湯をためる(お風呂の残り湯より少し熱いくらい)
- 粉末の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を、パッケージの分量どおりに溶かす(目安はお湯2Lに大さじ1前後)
- タオルを沈めて30分〜1時間つけ置き。2時間以上は生地が傷むのでやめる
- 軽くしぼって、洗濯機でいつもどおり洗う。すすぎは2回
- 日光に当てて干す。紫外線が残った色素と菌の両方に効くので、ここが仕上げ
まだうっすら残るなら、もう一度同じ手順を。2回やっても残る場合は、酵母ではなく染料の色移りか、あとで書く黒ずみと混ざっている可能性があります。
注意点として、色柄物は目立たないところで先に試してください。酸素系は塩素系より色に優しいのですが、濃い色や染めの弱いものは色が薄くなることがあります。ウールやシルク、金属の飾りつきには使えないので、洗濯表示を先に確認を。作業はゴム手袋と換気、溶かした液は子どもの手の届かない所に。そして塩素系漂白剤とは絶対に混ぜないでくださいね。有害なガスが出ます。
黒ずみと黒カビの見分け方——全体がグレーなら「黒ずみ」、点々なら「黒カビ」
ピンクと一緒に出やすいのが、黒っぽい汚れ。実は2種類あって、正体も対処も違います。まず見た目で分けてみてください。
| 見た目 | 正体 | 落ちやすさ |
|---|---|---|
| うすいピンク・赤み | 赤色酵母 | 落ちやすい。酸素系のつけ置きと日光 |
| 全体がグレーに濁る・ゴワつく | 皮脂と洗剤の残り(黒ずみ) | 落ちる。酸素系のつけ置きとすすぎ多め |
| 黒い点々・にじんだ点 | 黒カビ | 落ちにくい。根が残る。白無地なら塩素系も |
「タオル全体がくすんでいる」は黒ずみ、「ぽつぽつと点がある」は黒カビ、と覚えておくと迷いません。両方が同じタオルに出ていることもよくあります。
黒ずみの落とし方——皮脂と洗剤の残りは、ピンクと同じつけ置きで
タオル全体がくすんでグレーに見える、ゴワゴワして吸いが悪い。これは洗い残した皮脂と、すすぎ切れなかった洗剤や柔軟剤が層になったもので、菌ではありません。だから落とし方も、菌をやっつけるというより「油の層をはがす」イメージです。
- 落とし方はピンクと同じ酸素系漂白剤のつけ置き。皮脂が多いなら、お湯に洗濯用の粉末洗剤を少し足すと落ちが上がります
- すすぎは2回。柔軟剤はいったん休む(表面をコーティングして、汚れも落ちにくくなります)
- 綿100%の白タオルなら煮洗いも効きますが、化繊は縮むので煮ない、やけどにも注意。手順と注意点はタオルが洗っても臭い時のリセット方法にまとめています
- 干す前に数回ふってパイルを立たせると、ゴワつきもやわらぎます
黒い点々は落ちる?——黒カビは根が残るので「落ちにくい」。塩素系は白無地だけ
正直にお伝えすると、黒カビの点々は完全には落ちないことが多いです。カビは繊維の奥に根を張り、色素が入り込むので、酸素系のつけ置きでは薄くなる程度、ということもよくあるんですよね。
- まず酸素系漂白剤のつけ置きを試す。薄くなればもう1回
- それでも残り、白無地の綿タオルで、洗濯表示に塩素系が使える印があるなら、塩素系漂白剤を水で薄めた液に短時間つける。分量と時間はパッケージどおり、長く置かない
- 色柄物には塩素系を使わない(色が抜けます)。迷ったら目立たない所で先に試すのが鉄則
塩素系を使う時の注意です。酸素系や、クエン酸・お酢などの酸性のものと絶対に混ぜない(有害なガスが出ます)。つけ置きの容器は酸素系と別にするか、よくすすいでから。換気をして、ゴム手袋、液は子どもの手の届かない所に。目や肌についたらすぐ大量の水で流して、つらければ受診してください。ここまでやっても点々が残るタオルは、無理に落とすより、あとで書く「捨て時」として区切りをつけるのがいいと思います。
再発を防ぐ習慣——ピンクも黒カビも「濡れたまま置く時間」を減らせば減る
- 使ったタオルは広げて乾かしてから洗濯かごへ。丸めて一晩がいちばん増えます
- バスマット・足ふきは使うたびに干す。床に敷きっぱなしにしない
- 洗い終わったらすぐ干す。洗濯機の中に放置しない
- 部屋干しは風を当てて早く乾かす。できれば日光に
- 洗濯槽を月1回そうじ。槽の裏のカビが、洗うたびにタオルに移ります
- 洗濯物を詰め込みすぎない・すすぎは2回。洗剤の残りがエサになります
早く乾かす干し方は布団カバーの干し方にも書いていて、大きなものほど効いてきます。全部を一度に変えなくても、①と③だけでピンクの出る回数がぐっと減りますよ。
捨て時の目安——落ちない点々・ゴワゴワ・においが戻るなら、区切りをつける
- 黒カビの点々が、酸素系のつけ置き2回でも残る
- ピンクを落としても、数日でまた出てくる(繊維の奥に皮脂がたまっている状態)
- ゴワゴワで水を吸わない、濡らすとにおう
- 毎日使うフェイスタオルなら、1年前後が目安
捨てるのがもったいなければ、掃除用にまわして。体や顔を拭く分だけ新しくして、上の習慣で使い始めると、次はピンクになりにくいですよ。
ゆきこ( ゚Д゚)『足ふきマットのピンクを見つけた時、私はカビだと思って捨てる気満々でした。つけ置きして日に当てたら拍子抜けするほど白くなって、以来、足ふきは毎朝ベランダの手すりに掛けるのが日課です。黒い点々のほうは、正直あきらめて雑巾になりました』
ピンクも黒ずみも、まずは酸素系漂白剤のつけ置きから。粉末タイプをひと袋、洗面所に置いておくと、気づいた日にすぐ動けて楽ですよ。
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ピンクと同じくらい多いのが「洗っても臭い」。タオルが洗っても臭い時のリセット方法では、濡れると戻る臭いの仕組みと煮洗いの注意点を書いています。生乾きのにおいそのものは生乾き臭の取り方、早く乾かす干し方は布団カバーの干し方もどうぞ。
まとめ:ピンクは酵母で落ちやすい、点々は黒カビで落ちにくい、防ぐのは「濡れたまま置かない」
- ピンクの正体は赤色酵母。黒カビとは別で、比較的落ちやすい
- 落とし方は40〜50度のお湯に酸素系漂白剤で30分〜1時間、仕上げは日光
- 全体がグレーなら黒ずみ(皮脂と洗剤の残り)で、同じつけ置きが効く
- 黒い点々は黒カビで落ちにくい。塩素系は白無地で表示を確認、混ぜない
- 防ぐのは濡れたまま置かない・すぐ干す・洗濯槽の掃除。落ちなければ捨て時
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手順を1枚にまとめました。



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