浴槽の排水溝掃除、自分でどこまでやれる?——部品の外せる範囲の見分け方、ぬめりと臭いの落とし方、流れが悪い時の手順、業者を呼ぶ線

家事

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お湯を抜いたあと、なんとなく排水口のフタを開けてみたら、髪の毛がぐるぐる巻きついて、まわりは白っぽいぬめりでべったり。「見なかったことにしよう」とフタを戻した日がある、という方は多いと思います。子どもに「お風呂がくさい」と言われて、ようやく重い腰を上げる、という流れもよくありますよね。

先に結論をひとつ。浴槽の排水口は、多くの型で「封水筒(ワントラップ)」と呼ばれる筒の部品までは、道具なしで手で外せます。そこまで外して洗えば、ぬめりも臭いもかなり落ち着くんです。逆に、その先の配管には触らないのが正解。どこまでが自分でやれる範囲で、どこからが業者さんの範囲なのか、順番に見ていきましょう。

浴槽の排水口はどうなっている?——部品が重なっているだけ

洗い場の床にある丸いフタ、あれを開けると、いくつかの部品が上から順に重なっています。仕組みが分かると「どこを洗えばいいか」が一気に見えてきますよ。

  • 目皿(フタ・カバー):一番上の、穴が開いた円盤や四角い板。持ち上げるだけで外れます
  • ヘアキャッチャー:その下のカゴ状の受け皿。髪の毛とゴミをここで受け止めます。ない機種もあります
  • 封水筒(ワントラップ):おわんを伏せたような形の筒。この筒のまわりに水がたまることで下からの臭いにフタをしています。ひねるか持ち上げるかで外れる型が多いです
  • その下の排水管:ここから先は建物の配管。自分で触る場所ではありません

臭いの正体も、ぬめりの正体も、ほとんどがこの「目皿からワントラップまで」の3つに付いています。逆に言えば、ここさえ洗えれば大半は解決するということなんです。

外していいのはここまで——迷った時の見分け方

  • 手で持ち上がる、手でひねって回る→ 自分で外してよい範囲です
  • ネジで固定されている、工具が要る、配管に接着されている→ そこで止めます。無理に引くと部品が割れて、かえって高くつきます
  • 外す前に、そのままの状態を1枚撮っておくと戻す時に迷いません。特に封水筒は上下の向きがあって、逆さに戻すと臭いが上がってきます
  • 外した部品は、洗い場の床に外した順に並べて置く。片づけながら戻せば、部品が1つ余ることもなくなります

そして始める前に、窓を開けるか換気扇を回して、ゴム手袋をはめてください。ぬめりの中には雑菌がいますし、あとで洗剤も使います。それから、排水口の穴に手を深く入れないこと。中には割れた部品のふちや、金具が出ていることがあります。届かない所は道具に任せましょう。

掃除の手順——髪を取る、洗う、ぬめり、カビの順番で

  1. 換気してゴム手袋。ビニール袋を1枚、口を開いて手元に置いておきます
  2. 髪の毛と大きなゴミを取る。トイレットペーパーやキッチンペーパーでつまんで、そのまま袋へ。ここを飛ばすと、あとの洗剤がぬめりに届きません
  3. 目皿・ヘアキャッチャー・封水筒を外して並べる
  4. 中性洗剤とブラシで洗う。食器用洗剤で十分です。筒の内側と外側、目皿の穴のふち、受け皿の底。細長いブラシがあると、届かない所まで一気に楽になります
  5. 残ったぬめりは酸素系のつけ置き。洗面器に40〜50度くらいのお湯を張り、酸素系の粉を表示どおり溶かして、部品を30分ほど沈めます。こすらなくても白いぬめりがゆるみます
  6. 黒くなったカビには塩素系を短時間。表示された時間を守って、しっかり流します。長く置けば落ちるものではありません
  7. すすいで、向きを確かめて戻す。最後にシャワーの水をしばらく流して、封水(水のフタ)を張り直します

ここが一番大事なところです。塩素系(カビ取り剤)と酸性のもの(クエン酸・酸性の洗剤)は絶対に混ぜないでください。有害なガスが出ます。同じ日に続けて使いたい時も、間に水でしっかり流して、換気を続けたまま作業してくださいね。「まとめてやったほうが早い」は、ここだけは通用しないと覚えておくと安心です。

外せるのは封水筒まで・髪を取ってから洗剤部品の重なり①目皿(フタ)②ヘアキャッチャー③封水筒 (ワントラップ)④その下は排水管手で外せるのは③まで向きを1枚撮っておく掃除の手順①換気してゴム手袋②髪とゴミを袋へ③中性洗剤とブラシ④ぬめりは酸素系 つけ置き30分⑤カビは塩素系を短時間⑥戻して水を流す臭い・流れが悪い臭い→封水切れ 筒の向きが逆 パッキンの劣化流れ→まず髪を取る 洗浄剤は表示どおり ワイヤーは 無理をしない塩素系と酸性のものは混ぜない。換気を続けて、ゴム手袋をつけたまま排水口の穴に手を深く入れない/熱湯は流さない/表示の時間を守る全く流れない/床や浴槽の下から水が出る/他の排水口も同時→業者か管理会社へ

臭いが上がってくる時——ふさいでいるのは「水のフタ」

掃除したばかりなのに、下水のような臭いが上がってくることがあります。この時に疑うのは、汚れよりも先に封水(水のフタ)です。

  • 封水切れ:長く家を空けて水がたまっていない、掃除のあと水を流し忘れた、というだけで臭いは上がってきます。シャワーの水を1分ほど流せば戻ります
  • 封水筒の向きが逆:戻す時に上下を間違えると、水のフタが働きません。臭いが掃除後に急に強くなったら、まずここを疑ってください
  • ゴムパッキンの劣化:目皿や筒のふちのゴムが硬くなってすき間ができると、そこから臭いが漏れます。同じ型の交換部品が販売されていることが多いので、取扱説明書や品番を確認してみてください
  • ヘアキャッチャーに残った皮脂:見た目はきれいでも、皮脂のにおいが残ります。中性洗剤で毎週さっと洗うだけで、かなり違います

それでも臭う場合は、追い焚きの配管側や、洗い場の別の排水口が原因のこともあります。シャワーヘッドの洗い方とカビ対策もあわせて見ておくと、浴室全体のにおいの元が絞り込めますよ。

流れが悪い・詰まり気味の時——順番を守れば自分でやれます

  1. まず髪。詰まりの大半は髪の毛と皮脂の塊です。ヘアキャッチャーと、封水筒を外した下の受け皿の底までしっかり取ります
  2. 細長いブラシで筒の内側をこする。ぬめりが層になって内側を狭くしていることがよくあります
  3. パイプ洗浄剤は表示どおりの量と時間で。「たくさん入れて長く置けば効く」ではありません。放置しすぎると、溶けた汚れが途中で固まってしまうこともあります。使ったあとは水をたっぷり流してください
  4. ワイヤーは無理をしない。細いものをゆっくり入れて、曲がりで止まったらそこで引き返します。押し込むと配管を傷つけたり、ワイヤーが抜けなくなったりします
  5. 熱湯は流さない。樹脂の配管が変形することがあります。使うならお風呂のお湯くらい(40〜50度)までに

ちなみに、キッチンで使うようなラバーカップは、浴室の排水口では形が合わず効きにくいことが多いです。無理に押し引きすると封水筒が外れて、かえって困った状態になります。

ここから先は業者さんか管理会社へ——線引きの目安

  • 水が全く流れない、または流すと浴槽の下や洗い場の床から水が出てくる
  • 洗面台やキッチンなど、別の排水口も同時に流れが悪い(建物側の配管が原因のことがあります)
  • 部品が割れた、ネジ山がつぶれた、外した部品が戻らない
  • 賃貸やマンションなら、自分で薬剤を試す前に管理会社へ一報。費用の負担先が変わることがあります

洗面台の黒ずみで同じように迷った時は、洗面台の黒ずみの落とし方もどうぞ。素材によって使える洗剤が違う話をまとめています。

ゆきこ( ゚Д゚)『封水筒を上下逆に戻して、お風呂場が一日中くさくて「掃除したのに何で!」となった、という話はよく聞きます。外してみたら、ただ向きが逆なだけ。うちでやるなら、外す前にスマホで1枚撮ってから作業します。それだけで戻す時に迷わなくなりますよ』

細長いブラシが1本あると、封水筒の内側や目皿の穴のふちまで手を入れずに届くので、掃除のハードルがぐっと下がります。ヘアキャッチャーが割れていたり、そもそも付いていない浴室なら、後付けできるタイプを1つ置いておくと、髪の毛を取るのが袋にポイと捨てるだけになりますよ。


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浴室のにおいや水あかは、排水口だけの問題ではないことも多いです。シャワーヘッドの洗い方とカビ対策洗面台の黒ずみの落とし方、キッチンの水切りかごの水あか落としも、洗剤の使い分けの考え方は同じです。「外せないから掃除できない」でつまずいているなら、換気扇の掃除でファンが外せない時の手順もあわせてどうぞ。

まとめ:外せるのは封水筒まで、髪を取ってから洗剤

  1. 部品は目皿・ヘアキャッチャー・封水筒の3つ。手で外せる範囲まででいい
  2. 外す前に向きを1枚撮る。封水筒を逆に戻すと臭いが上がる
  3. 順番は髪を取る→中性洗剤→ぬめりは酸素系→カビは塩素系を短時間
  4. 塩素系と酸性は混ぜない。換気とゴム手袋、手は深く入れない
  5. 全く流れない・床から水が出るなら業者か管理会社へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

浴槽の排水溝掃除の早見表:部品は上から目皿(フタ)、ヘアキャッチャー、封水筒(ワントラップ)で、その下は排水管なので触らない。手で外せるのは封水筒まで、外す前に向きを1枚撮っておく。掃除の手順は換気してゴム手袋、髪と大きなゴミを袋へ、部品を外して中性洗剤とブラシで洗う、残るぬめりは酸素系を40〜50度のお湯で30分つけ置き、黒いカビは塩素系を表示どおり短時間、すすいで戻し最後に水を流して封水を張る。塩素系と酸性のものは混ぜない、換気を続ける、排水口に手を深く入れない、熱湯は流さない。臭いは封水切れや筒の向きの逆、ゴムパッキンの劣化を疑う。流れが悪い時はまず髪、パイプ洗浄剤は表示どおり、ワイヤーは無理をしない。全く流れない、床から水が出る、他の排水口も同時なら業者か管理会社へ

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