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玄関を開けると、たたきに靴が7足。子どものスニーカー、上履き、サンダル、大人のパンプスに革靴まで増えると、もう足の踏み場がありませんよね。市販のシューズラックを買おうとしても、幅が合わない、高さが合わない、置いた瞬間にドアが当たる。自分の家の玄関のサイズにぴったりのものって、なかなか売っていないんですよね。
先に結論をひとつ。100均のワイヤーネットと結束バンドがあれば、玄関の幅に合わせたシューズラックが30分ほどで作れます。材料費は500円前後、道具はニッパー1本。しかも気に入らなければ結束バンドを切ってやり直せるので、失敗しても痛くありません。
ただ、作り方より大事なのが結束のしかたと、倒れない置き方です。ここを押さえないと、数週間でぐらぐらしてきます。順番に見ていきましょう。
そろえる材料——100均で全部そろいます
まずは玄関のたたきの幅・奥行き・ドアが開く軌道を測ってから買い物に行ってください。ここを測らずに行くと、必ずサイズが合いません(よくある失敗です)。
- ワイヤーネット 4〜6枚。大きさは何種類もありますが、同じサイズを複数枚買うのが失敗しないコツ。サイズ違いを混ぜると、マス目が合わなくて結束できないことがあります。靴を載せる棚板になる分と、側面になる分が必要です
- 結束バンド 1袋。細いものより幅3.6mm以上の太めを。細いバンドはたくさん入っていてお得に見えますが、重みでゆるみます
- 連結ジョイント(数個)。ワイヤーネット同士を直角につなぐ部品。結束バンドだけでも組めますが、これがあると角がぴしっと決まります
- フェルトシールかゴムの脚。床に接するところに貼ります。床の傷と、ずれ防止のため
- あると便利:すのこ(湿気対策)、キャスター、フック(靴べらや傘を掛ける)
道具はニッパーが1本あれば十分です。ハサミでも切れますが、切り口がきれいに落ちないので、ニッパーのほうが安全に仕上がります。作業中は子どもの手の届かない所に置いてくださいね。
基本の作り方——コの字型を1つ作れば、あとは積むだけ
いちばんシンプルで丈夫なのがコの字型です。左右の側面と、上に渡す棚板。これを1段作って、同じものを積み重ねれば2段、3段と増やせます。
- 側面2枚を立てる。ワイヤーネット2枚を、床に対して垂直に、平行に立てます。間隔は靴の長さ+2〜3cmくらい。誰かに支えてもらうか、壁に立てかけると楽です
- 上に1枚渡して、コの字にする。側面の上端に棚板になるネットを載せ、四隅を結束バンドで留めます。この時点でぐらつきますが、次で決まります
- 角は必ず2本ずつ。1か所につき結束バンドを2本、少し離した位置で留めます。1本だと、そこを軸にくるんと回ってしまうんです。「2本で1組」が合言葉
- 背面に1枚足すと一気に安定する。コの字の裏側にもう1枚ネットを当てて留めると、横揺れがぴたっと止まります。ここは省きたくなるところですが、いちばん効く1枚です
- 同じ形をもう1段作って、上に載せて留める。段の高さは、下段をスニーカーや長靴が入る高さ、上段を平たい靴用にすると無駄がありません
- 床に接する部分にフェルトを貼って完成。ぐらつきが残っていたら、床の凹凸か、結束のゆるみのどちらかです
棚板を斜めに(手前を少し下げて)付けると、靴のつま先が見えて選びやすくなります。ただし斜めにすると載る面積が減るので、子どもの上履きのような軽い靴向きです。
たわまない・ぐらつかない結束のコツ
作った直後は立派なのに、1か月で傾いてくる。その原因はほぼ結束にあります。ここだけ丁寧にやれば、1年たってもまっすぐです。
- 結束バンドは2重にする。特に棚板と側面がぶつかる角。1本を締めたあと、少しずらしてもう1本。重い靴を載せる下段は、3本使ってもいいくらいです
- 締めたあと、余りは根元でぴったり切る。ここが安全上いちばん大事なところ。切り残しの先は驚くほど鋭くて、手やストッキング、子どもの足をすっと切ります。ニッパーの刃を根元に平らに当てて切り、切り口が外側や上を向かないよう、留める向きも意識してください。心配なら、切り口の上からマスキングテープやビニールテープを小さく貼っておくと安心です
- ネットの「線が重なるところ」で留める。マス目の真ん中ではなく、縦線と横線が交差しているところを一緒に締めると、ずれません
- 締める向きをそろえる。留め具の頭を全部内側に向けると、手が触れる場所に鋭い部分が来ません
- 季節の変わり目に見回る。結束バンドは少しずつ伸びるので、ゆるんだものは新しいものに替えます
どのくらい載せていい?——「重い靴は下」が答えのほとんど
手作りなので「耐荷重◯kg」とは言い切れないのですが、我が家で使ってきた感覚と、ワイヤーネットのたわみ方から言うと、1段あたり3〜4kgくらいから様子を見るのが現実的です。大人のスニーカーが1足500g前後なので、1段に3〜4足というイメージですね。
- 重い靴(ブーツ・長靴・革靴)は必ず下の段へ。重心が下がって倒れにくくなるうえ、上の段のたわみも減ります
- 棚板が目に見えてたわんだら、それが限界のサイン。少し反っている程度でも、そこから急に進みます。段を減らすか、棚板の下にもう1枚ネットを重ねて結束すると強くなります
- 幅が広いほどたわみやすい。ネットの長辺を渡すより、短辺を渡すほうが丈夫。どうしても幅が要るなら、真ん中に縦の支えを1枚入れてください
- 3段以上は高さより不安定さが勝つことが多いです。高くしたいなら、壁側に寄せて上のほうを固定するか、2段のものを2つ並べるほうが安心
倒れ防止は、いちばん気をつけたいところ。必ず壁に寄せて置いて、前後にゆすってみるのを最後にやってください。上のほうを持って軽く揺らして、ぐらつくならまだ結束が足りません。棚が倒れる怖さについては、本棚の落下防止を100均でする方法にも書いていますが、考え方は玄関でも同じです。
子ども用の低い棚と、「靴を置く位置」が身につく作り方
これは作ってみて本当によかったところ。子どもは自分の目線より上には靴を戻せません。逆に、腰より下に自分専用の場所があると、驚くほど素直に片づけます。
- 高さは30cm前後の1段だけ。ワイヤーネットを小さめサイズで組めば、小学生でもしゃがまずに置けます
- 一人に1段、または左右で分ける。「ここは自分の場所」という区切りがあると、取り合いも減ります
- 足あとのシールやテープで置く位置を示す。靴の形にマスキングテープを貼るだけで、そろえて置く習慣がつきやすくなります
- 低い棚は登られます。上の物を取ろうとして足をかける子、けっこういます。上に重いものを載せない、登らないと約束する、この2つはセットで
- 横にフックを付けて、靴べらや外遊びの帽子を掛けると玄関がすっきりします。靴べらが見当たらない日は、靴べらの代わりになるものもどうぞ
賃貸の狭い玄関に置くには
玄関は共用部分に近い場所なので、壁や床に傷をつけない、避難の邪魔をしないの2つを守れば、たいていのことはできます。
- 脚には必ずフェルトかゴム。ワイヤーの細い脚は、点で床に当たるので跡が残りやすいんです
- 壁に立てかけるだけにして、突っ張らない。玄関の壁は下地が入っていないことも多く、突っ張り棒を渡すと壁紙がへこんだり、外れて落ちたりします(突っ張り棒が落ちる時の対策もあわせて)
- 画びょうや釘を使わない。壁に何か掛けたい時は、画びょうの代わりになるもので紹介している方法のほうが安全です
- ドアの開く軌道に入れない。作る前に、ドアを全開にして床にテープで線を引いておくと確実です
- キャスターを付けて掃除の時だけ動かす。ただし倒れやすくなるので2段までに
- 傘立てを置く余裕がないなら、傘立ての代わりになるものと組み合わせると床置きが1つ減ります
100均で売っているシューズラックとの使い分け
最近は100均でも組み立て式のシューズラックが売られています。作るのが面倒な日は、そちらでいいと思うんです。使い分けはこんな感じ。
- 市販のラック:サイズが決まっているぶん、たわみにくく、組み立ても早い。玄関に余裕がある家、標準的な幅の家向き
- ワイヤーネットで手作り:幅も高さも1cm単位で自分の玄関に合わせられるのが最大の強み。変な形の玄関、柱の出っ張りがある玄関、子ども用の低い棚が欲しい時はこちら
- 迷ったら、まず小さく1段だけ作ってみてください。作ってみると、自分の家に必要な高さが分かります
ゆきこ( ゚Д゚)『結束バンドの切り残しで手の甲をスッとやる、というのは初めて作る時の定番の失敗ですよね。血は出なくても地味に痛いので、切ったあとは指の腹で全部の角をなでて確認するのがおすすめ。あと子どもに「自分の段」を持たせると靴をそろえるようになった、という話も多くて、正直ちょっと悔しいくらい効果があるみたいです』
ワイヤーネットと結束バンドは、玄関のラックを作ったあとも、キッチンの吊り下げ収納や子どもの作品を飾る壁になったりして、結局ずっと使い続けています。まとめて置いてあると、思いついた時にすぐ組めるので便利ですよ。
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玄関まわりをすっきりさせたい方は、傘立ての代わりになるものと靴べらの代わりになるものを。棚を作ったあとの倒れ対策は本棚の落下防止を100均でする方法が参考になります。壁に何か掛けたくなったら画びょうの代わりになるものもどうぞ。
まとめ:コの字に組んで、角は2本、重い靴は下
- 材料は同じサイズのワイヤーネットと太めの結束バンド。先に玄関を測る
- 組み方はコの字+背面1枚。背面を足すと横揺れが止まります
- 結束は1か所2本。余りは根元で切り、切り口を内側へ
- 載せる目安は1段3〜4kgから。たわんだら段を減らす、重い靴は下へ
- 子ども用は高さ30cm前後の1段。壁に寄せて、登らない約束もセットで
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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