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夜中の地震で目が覚めて、隣の部屋からバサバサッと本の落ちる音。朝見たら床が本だらけで、上の段の図鑑が角から落ちて床にへこみ。うちも一度これをやってから、本棚の前に立って「次はどうしよう」と考えました。
先に結論をひとつ。本棚の落下防止は、「本が飛び出す」のを止める対策と、「棚そのものが倒れる」のを止める対策は別物です。100均のグッズで十分なのは前者で、後者は専用品を選んでください。ここを分けて考えるだけで、何を買えばいいかがはっきりします。賃貸で壁に穴を開けられない家の固定と、寝室や子ども部屋での置き方もあわせて、順番に見ていきましょう。
「本が落ちる」と「棚が倒れる」は別の対策——まずここを切り分ける
- 本の飛び出し:揺れで本が手前に滑って落ちる。棚は立ったまま。危ないのは頭に当たること、床や物を傷めること、避難の通り道をふさぐこと。→ 100均で対策できる範囲
- 棚の転倒:本棚が丸ごと前に倒れる。本を入れた棚は数十kg以上になり、下敷きになると命にかかわる。→ 専用の転倒防止用品で、しっかり固定する範囲
「本棚 落下防止 100均」で探して出てくるのは、ほとんど前者向けです。100均のグッズで棚の転倒まで止められると思わない、これだけは先に覚えておいてください。逆に、飛び出しの対策は安くてすぐできるので、今日中にやれますよ。
本の飛び出しを100均で防ぐ5つ——棚の前に「ふち」を作る
- 落下防止バー(つっぱり棒)を棚の前面に。棚板の少し上、本の高さの3分の1くらいの位置に細い突っ張り棒を1本渡す。本が手前に倒れてもバーに引っかかって落ちません。幅60cm以下の棚に向いていて、幅広の棚はたわむので短い棒を2本に分けるか、次のワイヤーへ。棒がずれるときは突っ張り棒が落ちない付け方のコツで
- ワイヤーやゴム紐を前面に張る。側板の内側に粘着フックを2つ付けて、その間にワイヤーや平ゴムを張る。幅の広い棚でもたわまず、見た目もほとんど目立たない。粘着フックは側板の材質に合うものを選び、貼って1日置いてから使う
- 滑り止めシートを棚板に敷く。棚板の手前3分の1にシートを敷くだけで、本が手前に滑り出しにくくなります。食器棚用の薄いものでOK。単体では大きな揺れに勝てないので、①や②と組み合わせて
- ブックエンドで横ずれを止める。本がすき間で斜めに倒れると、次の揺れで手前に飛び出します。すき間をブックエンドで詰めて、本を立てたままにしておくのが基本
- 棚の前縁にストッパーを貼る。棚板の手前のふちに、粘着タイプの細い棒状のストッパーや、コーナーガード用のクッション材を貼って5mmほどの段差を作る。本が滑って落ちる手前で止まります。小さな子がいる家は、角のガードも兼ねられます
1段ずつやると大変なので、まず頭の高さより上の段だけから。落ちて痛いのも、割れるのも、上の段の本です。
並べ方でも落ちにくくなる——重い本は下、背は奥にそろえる
- 重い本・大きな本は下段。図鑑・辞書・写真集はいちばん下か、床に近い段へ。重心が下がって、棚自体も倒れにくくなります
- 上段は軽い文庫や薄い本。落ちてもけがをしにくいものだけ
- 本の背を奥にそろえる。手前に出ている本ほど落ちやすい。奥に付けてそろえると、飛び出すまでの距離ができます。ほこりの面では手前そろえが有利なので、地震が心配な家は「奥そろえ+落下防止バー」と決めておくと迷いません
- 横積みは最下段だけ。上段で横に積むと、揺れでまとめて滑り出します
- 天板の上に物を置かない。本棚のいちばん上に箱や本を置くと、真っ先に落ちてきます。置くなら軽いものを、粘着マットの上に
「上段と下段で対策は違うの?」と聞かれたら、上段は飛び出しを止める、下段は重さで安定させると答えています。上段は落下防止バーやワイヤーを優先して、軽い本だけ。下段は重い本を詰めて滑り止めシートを敷き、棚全体の重心を下げる役目にする。この分担にすると、100均の予算でも上段に集中して使えるので無駄がありません。
棚そのものの転倒防止——100均ではなく専用品で、固定は2人で
ここからは命にかかわる部分なので、100均グッズではなく、耐荷重や対応する棚の高さが書かれた専用品を選んでください。方法は4つあって、組み合わせるほど効きます。
- 突っ張り式のポール。棚の天板と天井の間に、2本1組で立てる。棚の奥側(壁側)に立てるのが正しい位置で、天井側は梁や下地のある所に。天井が石こうボードだけの所では、当て板を挟んで面で支える
- ストッパー(前に傾ける板)。棚の前脚の下に差し込むくさび状の板で、棚をほんの少し壁側に傾けて、前に倒れにくくする。突っ張りポールと組み合わせると効果が上がります。壁にぴったり付けた棚に
- 粘着マット(耐震ジェル)。棚の脚の下に敷く。100均にもありますが、100均のものは小型の家電や置物向け。本棚には対応重量が書かれた大判のものを
- L字金具。壁の柱や間柱にネジで固定する、いちばん確実な方法。穴を開けられる家なら第一候補。石こうボードにネジを打っても効かないので、下地を探してから
固定は必ず2人で。本を全部出して軽くしてから動かし、1人が棚を支えて、もう1人が金具やポールを付ける。子どもが手伝いたがっても、棚の前には立たせないでくださいね。
賃貸で壁を傷めない固定——3つを重ねる
穴を開けられない家では、突っ張りポール+ストッパー+粘着マットの3つを重ねるのが現実的な答えです。1つひとつは金具に及びませんが、3つ重ねると「前に倒れる」動きを上・足元・下の3か所で止められます。天井に跡が付くのが心配なら、ポールと天井の間に薄い板を1枚。それと、管理会社に相談すると、転倒防止の金具だけは許可が出る物件もあります。聞くだけ聞いてみる価値はありますよ。
寝室・子ども部屋の置き方——寝ている頭の上に置かない
- 倒れる方向に寝ない。本棚の高さ分だけ手前に倒れると考えて、その範囲に布団やベッドを置かない。特に頭の位置
- 出入口をふさぐ位置に置かない。倒れた棚と落ちた本でドアが開かなくなると、逃げられません
- 寝室と子ども部屋は低い棚に。腰の高さまでの棚なら、倒れても被害が小さい。背の高い本棚はリビングや廊下に
- ガラス扉の棚は寝室に置かない。割れたガラスが布団の上に散ると、暗い中で踏みます
- 点検は半年に1回。突っ張りポールは少しずつ緩みます。粘着マットはほこりが付くと効かなくなるので、洗って乾かすか交換を
ゆきこ( ゚Д゚)『子ども部屋の本棚は、上の段に落下防止バーを渡して、図鑑を全部下に移しました。「取りにくい」と文句を言われましたが、夜中に図鑑が頭に落ちてくるよりずっといい。背の高い棚は廊下に出しました。地震のあとに床が本だらけ、はもう見たくないので』
本の飛び出しは100均でも十分ですが、幅の広い棚や、重い本が並ぶ段には、棚の幅に合わせて伸ばせる落下防止バーがあると、たわまずに1本で済みます。転倒防止のポールは、棚の高さと天井の高さを測ってから選んでくださいね。
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本棚まわりの話は、地震のほかにも。前面に透明シートを垂らす本棚のほこりよけに透明シートを使う方法は、垂らしたシートは落下防止バーの代わりにならないので、この記事とセットでどうぞ。本棚の目隠しを突っ張り棒以外でする方法で布を掛けた棚は、中の並びが見えなくなる分、先に飛び出し対策を済ませておくと安心です。倒れやすいものを支える考え方は、屋外なら自転車スタンドの風対策にも通じます。
まとめ:飛び出しは100均で、転倒は専用品で、寝る場所には倒さない
- 「本が落ちる」と「棚が倒れる」は別の対策。100均で足りるのは前者
- 飛び出しは落下防止バー・ワイヤー・滑り止めシート・ブックエンド・前縁のストッパー
- 重い本は下段・背は奥にそろえる・天板に物を置かない
- 転倒防止は突っ張りポール+ストッパー+粘着マット、穴が開く家はL字金具。固定は2人で
- 寝ている頭の上に置かない。出入口をふさがず、半年に1回点検
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手順を1枚にまとめました。



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