食洗機は一人暮らしだと後悔する?——先に知っておきたい「後悔の型」5つ、それでも救われる場面、タンク式と分岐水栓式の違い、置き場所の測り方、買う前に確認すること

キッチン

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「一人暮らしなのに食洗機って、さすがに贅沢かな」「買ったのに使わなくなった、っていう話を見て怖くなった」。買い物かごに入れては消し、を何度もくり返している方、けっこう多いんじゃないでしょうか。家族分でも置くまでにずいぶん迷う道具なので、その気持ちはよく分かります。

先に結論をひとつだけ。一人暮らしで後悔する人の理由は、ほとんど「性能」ではなく「置き場所と使い方の想定違い」です。逆に言えば、後悔の型をあらかじめ知って、自分の台所と生活に当てはめてみれば、買う・買わないをかなり正確に決められます。順番に見ていきましょう。

まず「後悔した」の型を5つ——ここに当てはまるなら考え直す

口コミやレビューを読んでいると、不満の中身はだいたい同じ5つに落ち着きます。ここを先に読んでおくのが、いちばん失敗しない買い方だと思うんです。

  1. とにかく場所を取る。一人暮らし向けと呼ばれる小型のものでも、電子レンジくらいの体積があります。ワンルームの台所は調理スペースそのものが狭いことが多く、置いた瞬間にまな板を広げる場所がなくなった、という声がいちばん多い後悔です
  2. 一人分だと、ためてから回すことになる。毎食すぐ回すには食器が少なすぎて、結局「夜にまとめて」になります。すると汚れた食器が半日シンクや庫内に残ることになり、においが気になり出す。ここでがっかりする人が多いところです
  3. 分岐水栓の工事と、賃貸の原状回復。据え置き型で水道からつなぐタイプは、蛇口に分岐水栓という部品を付けます。自分で水道の工事はせず、業者に頼むのが基本。賃貸なら、取り付けてよいか・退去時にどこまで戻すのかを、契約前に管理会社へ確認しておかないと後で困ります
  4. 音が思ったより大きい。ワンルームは寝る場所と台所が同じ空間です。就寝前に回すと、洗浄の水音と乾燥の送風音がずっと聞こえる。壁の薄い建物だと、夜に回すこと自体をためらう人もいます
  5. 食洗機自体のお手入れが要る。残さいフィルターのごみを取る、庫内を拭く、たまに庫内洗浄をする。手洗いが減った分、別の家事が少し増えます。ここを「思っていたのと違う」と感じる人がいます

読んでいて「うっ」と思う項目があったなら、それは相性のサインです。特に1と3は、買ってからでは動かしようがないところなんですよね。

それでも救われる場面——一人暮らしでも「買ってよかった」になる条件

一方で、一人暮らしでもはっきり生活が変わる人もいます。次のどれかに当てはまるなら、後悔の型を踏まえたうえで前向きに考えていい場面だと思います。

  • 自炊をよくする。外食中心なら洗い物はマグとお箸くらいで、正直、手洗いのほうが早いです。でも週の半分以上自炊するなら、鍋・ボウル・ざる・まな板と、洗い物は一気に増えます
  • 鍋やフライパンまで洗いたい。いちばん面倒なのは食器より調理器具ですよね。庫内に入るサイズかどうかは製品で違うので、そこが確認できるなら価値は大きいです。ただし洗えるかどうかは調理器具側の表示に従うのが前提。木の柄や、コーティングによっては食洗機に向かないものがあります
  • 手荒れがつらい。冬に指先が割れる、洗剤で赤くなる。これは我慢の問題ではないので、水に触る回数を減らせること自体が助けになります。荒れがひどくて痛みが続いたり、じくじくしたりする時は皮膚科で相談してくださいね
  • 帰りが遅い・時間を買いたい。夜10時に帰ってきて、シンクの洗い物を見てため息をつく——あの数分を消せることに価値を感じるかどうか。ここは完全に価値観の話です
  • 「洗い物がたまる」ことが部屋の散らかりの起点になっている。シンクがふさがると料理をしなくなり、外食が増える。この連鎖が起きている人は、食洗機で流れごと変わることがあります

タンク式と分岐水栓式の違い——賃貸ならタンク式が現実的

一人暮らしで迷うのは、たいていこの2つの方式です。ここを取り違えると、届いてから「うちでは使えない」となってしまいます。

  タンク式(工事不要) 分岐水栓式(水道につなぐ)
設置 置いてコンセントに挿すだけ。上部のタンクに自分で水を入れる 蛇口に分岐水栓を付ける。取り付けは業者に頼むのが基本
賃貸 原状回復の心配がほぼない 取り付け可否と退去時の扱いを管理会社に確認
手間 毎回水を入れる手間がある(給水しやすい高さかも確認) 給水は自動。手間はいちばん少ない
排水 ホースをシンクに落とす。位置と長さの確認が必要 同じくホースをシンクへ
向いている人 賃貸・短期で住む・工事をしたくない 持ち家・長く住む・毎日使う

賃貸で数年住む予定なら、まずタンク式で考えるのが現実的です。給水の手間はありますが、引っ越しのたびに工事を考えなくていいのは大きいですよね。両方の給水に対応した製品もあるので、「今はタンク、いつか分岐水栓」という選び方もできます。

後悔の型を先に見る→自分の台所に当てはめる後悔の型5つ①場所を取る②ためてから回す③工事と原状回復④動作音が気になる⑤お手入れが要る当てはまるならいったん考え直す救われる場面自炊をよくする鍋やフライパンも手荒れがつらい帰りが遅い洗い物が散らかりの 起点になっている→前向きに考えてよい方式の選び方賃貸→タンク式 工事不要/給水の手間持ち家→分岐水栓式 給水は自動取り付けは業者へ賃貸は原状回復を管理会社に確認置き場所は「幅・奥行き・高さ」+扉の開く向き+排水ホースの届く先買う前に確認:管理規約/シンク横の耐荷重/コンセントの位置と水はねの向き迷ったら1日の洗い物を数えてみる/水道工事は自分でやらず業者へ

置き場所の測り方——「幅」だけ測って失敗する人が多いところ

商品ページの寸法と自宅を見比べる時、幅だけ見て「入る」と判断してしまいがちなんですが、実際に効いてくるのは次の5つです。メジャーを持ってきて、今日のうちに測ってしまいましょう。

  • 。シンク横や調理台の、実際に空けられる幅。今そこに置いてある水切りかごや調味料の分も引いて考えます
  • 奥行き。壁から手前までの長さ。奥行きは足りているように見えて、背面のホースや配線の分が数cm必要なことがあります。カタログの「設置に必要な寸法」の欄を見てください
  • 高さ。吊り戸棚や水切り棚の下に置くなら、上のすき間が要ります。上面から蒸気が出る機種もあるので、上に何もない状態にできるかも一緒に見ておくと安心です
  • 扉の開く向きと開いた時の出っぱり。前開きなら扉を開けたぶん手前にスペースが要り、その前に立てるかどうかが日々の使い勝手を決めます。上開きなら真上のすき間が要ります
  • 排水ホースの届く先。ホースの先をシンクに落とすので、置く位置からシンクまで無理なく届くか。ホースが折れ曲がったり、持ち上がったりしない取り回しにできるかを見ます

ざるやボウルまで洗いたい人は、庫内に何をどれだけ入れられるかも一緒に見ておきたいところ。ざるの目に残る汚れの落とし方はざるの洗い方の記事にまとめてあるので、食洗機に入れない道具の手入れとあわせて考えてみてください。

買う前に確認すること——ここを飛ばすと届いてから困ります

  1. 賃貸の管理規約。分岐水栓を付けてよいか、退去時にどこまで戻すのか。タンク式なら基本は問題になりませんが、水まわりに手を加えるなら事前確認を。水道の工事は自分でやらず、必ず業者に依頼してください
  2. シンク横や台の耐荷重。本体だけで十数kg、そこに水と食器が加わります。折りたたみの作業台やカラーボックスの上は避けて、しっかりした台に。専用のラックを使う手もあります
  3. コンセントの位置。アース付きの差込口があるか、延長コードを使わずに届くか。水まわりの家電なので、ぬれた手でプラグを触らない置き方にできるかも見ておきます
  4. 水はねの向き。給水や排水のたびに水が跳ねると、壁紙が傷みます。壁側に防水のシートを貼れるかどうかも確認しておくと安心です
  5. 電気代・水道代。「手洗いより安くなる」と書かれているのを見かけますが、水の出し方も食器の量も家庭ごとに違うので、金額は断定できません。気になるなら、製品の消費電力と使用水量の表示を見て、契約している単価をかけて自分で計算してみるのがいちばん納得できます

「一人だからいらない」と決める前に——1日の洗い物を数えてみる

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。「一人分だから」と言う時、私たちは頭の中でお茶碗1つを思い浮かべています。でも実際に1日ぶんを並べてみると、印象がけっこう変わるんですよね。

今日1日、洗った物を数えてみてください。マグ、コップ、お茶碗、お皿、小鉢、お箸、スプーン、フライパン、鍋、ボウル、ざる、まな板、包丁。自炊した日なら、意外と10点以上あるはずです。その量を、シンクの前に立って何分かけて洗っているか——そこまで測れたら、判断材料としては十分です。

そのうえで、3日ためても平気か、当日中に回したいか。回すのは夜か朝か。夜に回すなら音は大丈夫か。ここまで具体化すると、「買う・買わない」ではなく「自分に合う方式とサイズ」に問いが変わります。逆に、数えてみて洗い物が5点以下の日が続くようなら、水切りかごの見直しのほうが効くかもしれません。水切りかごをやめてみる話も、台所の面積を取り戻すという意味では同じ土俵の選択肢です。

ゆきこ( ゚Д゚)『導入前に一度「洗い物を数える日」を作ったら、大人1人と子ども2人で夕食後だけで18点あった、という話を読んで、なるほどと思いました。数字を見た瞬間に迷いが消える。一人暮らしでも同じで、感覚より数のほうが正直なんですよね』

買うなら見る4点——ここだけ押さえれば大きく外しません

  1. 置ける寸法かどうか(設置に必要な寸法・扉の開き方・上のすき間)。ここが最優先です
  2. 給水の方式(タンク式・分岐水栓式・両対応)。賃貸ならタンク式か両対応から
  3. 庫内に入れたい物が入るか。何点入るかの表示だけでなく、いちばん大きい鍋やフライパンが入るかを見る
  4. 手入れのしやすさと運転音の表示。フィルターが外して洗える形か、庫内洗浄の機能があるか。音は数値の表示があるものだけを比べる

私は自分が使っていない機種の使い心地を語ることはできないので、レビューを読む時は「使用感の絶賛」より、寸法・入るか入らないか・手入れの形という確かめられる情報を拾うようにしています。使用感は人によって振れ幅が大きいところなんですよね。


買ったあとで効いてくるのは、洗剤とにおいの管理です。専用洗剤を切らした時にどうするか、庫内がにおい出した時にどこを見るか。この2つを先に知っておくと、「思っていたのと違う」の大半は避けられます。

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使い始めてからいちばん多い困りごとは、庫内のにおいです。原因と落とし方は食洗機のにおいの取り方にまとめました。専用洗剤を切らした時に何が使えて何が使えないかは食洗機用洗剤の代用へ。食洗機に入れない道具の手入れはざるの洗い方、台所の面積を広げたい人は水切りかごをやめる話もどうぞ。

まとめ:後悔の型に当てはまるかを先に見る

  1. 後悔の型は場所・ためて回す・工事・音・手入れの5つ
  2. 自炊が多い、鍋も洗いたい、手荒れがつらいなら価値が出やすい
  3. 賃貸はタンク式が現実的。水道工事は自分でやらず業者へ
  4. 寸法は幅・奥行き・高さ・扉の向き・排水ホースを測る
  5. 迷ったら1日の洗い物を数える。電気代は自分で計算を

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

一人暮らしの食洗機で後悔しないための早見表:後悔の型5つは、場所を取る、一人分だとためてから回すことになる、分岐水栓の工事と原状回復、動作音が気になる、本体のお手入れが要る。救われる場面は、自炊をよくする、鍋やフライパンまで洗いたい、手荒れがつらい、帰りが遅い、洗い物が部屋の散らかりの起点になっている。方式は賃貸ならタンク式が現実的で工事不要だが給水の手間があり、分岐水栓式は給水が自動だが取り付けは業者へ依頼する。置き場所は幅と奥行きと高さを測り、扉の開く向きと排水ホースの届く先も確認する。買う前に管理規約、シンク横の耐荷重、コンセントの位置、水はねの向きを確認し、電気代や水道代は自分で計算する。迷ったら1日の洗い物の数を数えてみる

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