アルミコートのアイロン台のデメリット——時短になる仕組みと引きかえに起きること。表面が熱い・コーティングがはがれる・水分がこもる、向く人と向かない人

家事

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売り場でアイロン台を選んでいると、表面が銀色にきらっと光っているものがありますよね。「熱を反射して時短」と書かれていて、値段は普通の台より少し高い。手に取って、戻して、また手に取って。同じところで5分くらい立ち止まる人、多いと思います。

先に結論をひとつ。アルミコートの台は、たしかに早く伸びます。ただしその早さは「表面がしっかり熱くなる」ことと引きかえなんです。ここを知らずに買うと、うっかり手をついてびっくりする日が来ます。

仕組みと、正直なデメリット、それでも選ぶ理由、長く使うコツまで順番に見ていきましょう。

アルミコートの台は何をしている?——熱を返して、裏側からも温める

普通のアイロン台は、布の下がやわらかい綿や不織布になっていて、アイロンの熱はそこで吸われて逃げていきます。だから服に当たるのは、アイロンの面から来る熱だけ。

アルミコートの台は、カバーの下にアルミを蒸着した層が入っていて、上から来た熱を跳ね返します。跳ね返った熱が服の裏側からも当たるので、服が上下から温まるんです。しわは繊維が温まってゆるんだところに圧をかけると伸びるので、下からも温まる分だけ早く決まる、というわけですね。折り目もつきやすくなります。

時短の理由が「熱を逃がさないこと」だと分かると、このあとのデメリットもすんなり納得できると思います。逃がさない熱は、どこかに残ります

デメリットを正直に5つ

  1. 表面がしっかり熱くなるので、やけどに注意。ここがいちばん大きいところです。熱を跳ね返すということは、台の表面も熱を持つということ。かけ終わった直後にうっかり手をついたり、腕が触れたりすると「あつっ」となります。小さいお子さんは絶対に近づけないでください。低い位置に置いて使う舟形の台だと、ハイハイの子や幼児の顔の高さに来ることがあるので、使う部屋を分けるくらいでちょうどいいです
  2. コーティングがはがれると効果が落ちる。アルミの層は薄いので、こすれ・折れ・高温の当てすぎで少しずつ傷んでいきます。はがれた部分はただの布と同じになるので、台の中で伸びやすい場所と伸びにくい場所ができてしまう。銀色がまだらになってきたら、買い替えの合図です
  3. スチームの水分がこもりやすい。普通の台なら下へ抜けていく蒸気が、アルミの層でせき止められて表面に残ります。かけ終わりに服がしっとりして、そのまましまうと生乾きのにおいの元に。スチームを多めに使う人ほど、この点は効いてきます
  4. やわらかい仕上げが要る服には向きません。ニット、ウール、起毛のもの、刺しゅうやプリントのあるもの。下からも熱が返るので、押さえた形がそのままついてしまったり、風合いがつぶれたりします。こういう服は熱を吸ってくれる台か、浮かせてかける方法のほうが向いています
  5. 値段が普通の台より高め。上に書いたとおり消耗品でもあるので、「高い台を長く」ではなく「そこそこの台を数年で」という考え方になります。かける枚数が少ない家だと、元を取る前に劣化してしまうことも

それでも選ばれる理由——メリットは「時間」です

  • 1枚あたりの時間が短くなる。同じ枚数でも早く終わるので、まとめてかける日の負担が変わります
  • 折り目がきれいにつく。シャツの袖、スラックスの線、制服のプリーツ。下から支える熱がある分、くっきり決まります
  • 低めの温度でも伸びやすい。上下から温まるので、高温にしなくても済む場面があります。生地にとってはこちらのほうがやさしい
  • 表面がつるっとしていて滑りがいい。アイロンを動かすときの引っかかりが少ないので、腕が疲れにくいという声もあります
早さの正体は「熱を逃がさない」。だから台も熱い仕組みアイロンの熱が下へ ↓アルミの層が跳ね返す ↓服が上下から温まる→ 早い・折り目が出る→ 低めの温度でも伸びるデメリット5つ①表面が熱くやけど 子どもを近づけない②はがれると効果が落ちる③スチームの水分がこもる④ニット・起毛に不向き⑤値段が高め・消耗品まだらになったら交換向く人・向かない人向く:シャツ中心 枚数が多い家 制服の折り目を出す向かない:ニット中心 かける頻度が低い 小さい子がそばにいる長持ちのコツ:高温を一点にかけ続けない/カバーを外して洗う/立てて保管たたんで押し込むと折りじわからはがれます。銀色がまだらになった台は使い続けない安全:電源プラグを抜いて完全に冷ましてから片付ける/衣類の表示に従う

向く人と向かない人の分かれ目

デメリットとメリットを並べると、線がはっきりしてきます。

  • 向いている:ワイシャツや制服が中心で、週にまとめて何枚もかける家。折り目をきちんと出したい人。アイロンをかける場所が決まっていて、そこに子どもが来ない家
  • 向いていない:ニットやウールが多い人。月に1〜2回しかかけない人(劣化が先に来ます)。小さいお子さんがいて、床置きの台を使う家。スチームをたっぷり使う人

ニットやふんわり仕上げたい服が多いなら、台を熱くするよりハンガーにかけたままスチームを当てるほうが合っていることもあります。その場合の道具についてはコードレス衣類スチーマーのデメリットに、いいところと弱いところをまとめました。スーツのしわで困っている方はスーツのしわの伸ばし方もどうぞ。

コーティングを長持ちさせる使い方

  1. 同じ場所に高温を当て続けない。アイロンを置きっぱなしにして電話に出る、これがいちばん傷めます。少しでも離れるときは、アイロンを立てて置いてください。というより、アイロンをかけている間はその場を離れないのがいちばんです
  2. 当て布を使う。生地を守るためだけでなく、台のコーティングを守る意味もあります。とくに高温でかける日は
  3. カバーは外して洗う。のりや皮脂が表面に残ると、そこだけ滑りが悪くなってこすれが増えます。洗えるかどうかは製品の表示を確認してくださいね
  4. スチームを使った日は、開いたまま乾かす。こもった水分を抜いてからしまうと、におい防止にもなります
  5. 完全に冷ましてから、立てて保管。熱いまま壁に立てかけると、当たった面が変形します。たたんで押し込むと、折りじわのところからアルミがはがれていきます
  6. 銀色がまだらになった台は使い続けない。伸び方にむらが出るうえ、はがれたところがめくれて服に引っかかることがあります

そしてアイロンそのものについても一言だけ。かけ終わったら電源プラグを抜いて、完全に冷ましてから片付けてください。熱いまま棚に戻すのがいちばん危ない瞬間です。かける服の表示(アイロンの温度や当て布の指示)も、その都度確認をお願いします。

そもそもアイロン台を買うかどうかで迷っているなら

「まだ台を持っていない」「引っ越したばかりで今朝だけしのぎたい」という段階なら、いきなりアルミコートを買わなくても大丈夫です。家にあるもので代わりになるものと、100均で足りる場面についてはアイロン台がない朝に、家にあるもので代用するに詳しく書いてあります。ここは重複するので、そちらを読んでいただくのがいちばん早いです。

そのうえで「やっぱり毎週かけるな」と分かってから台を選ぶと、失敗が減ります。最初の1年はバスタオル方式でしのぐ、という人も多いです。

ゆきこ( ゚Д゚)『小さい子が「銀色ぴかぴか」と言って台に手を伸ばして心臓が止まりかけた、という話はよく聞きます。アイロンをかける日は、子どもたちを別の部屋に行かせてから出す。これは家訓にしていいくらいだと思います。かけ終わった台も、しばらくは「まだ熱いから触らないでね」と声をかけておくと安心ですね』

買うなら、天板のサイズと脚の高さも一緒に見てみてください。立ってかけるならスタンド型、座ってかけるなら舟形。自分の姿勢に合わない高さの台は、コーティング以前に肩と腰にきます。カイロプラクターとしては、こちらのほうが心配なくらいです。


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まとめ:早さの正体は「熱を逃がさない」こと

  1. 下からも熱が返るから早い。そのぶん台の表面も熱くなります
  2. やけどに注意。子どもは近づけない。熱いまま片付けないでください
  3. デメリットは熱さ・はがれ・水分のこもり・ニットに不向き・値段
  4. 銀色がまだらになった台は使い続けない。伸びにむらが出ます
  5. シャツ中心で枚数が多い家向き。台がない朝は代用の記事へ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

アルミコートのアイロン台の早見表:仕組みはアイロンの熱をアルミの層が跳ね返し、服が上下から温まるので早く伸びて折り目がつく。デメリットは表面が熱くなってやけどの心配があり子どもを近づけられない、コーティングがはがれると効果が落ちる、スチームの水分がこもる、ニットや起毛の服には向かない、値段が高めで消耗品の5つ。向く人はシャツや制服が中心で枚数が多い家、向かない人はニット中心の人や頻度が低い人や小さい子がいる家。長持ちのコツは高温を一点に当て続けない、当て布を使う、カバーを外して洗う、使った日は開いて乾かす、完全に冷ましてから立てて保管、銀色がまだらになったら交換。安全はアイロンの電源プラグを抜いて完全に冷ましてから片付ける、衣類の表示に従う、その場を離れない

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