コーヒーメーカーの臭いの取り方——酸っぱい・カビ臭い・樹脂のにおいで手が変わる。クエン酸で回す手順、部品ごとの洗い方、それでも消えない時

キッチン

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朝いちばんに淹れたコーヒーを口に運んだ瞬間、「あれ、なんか酸っぱい」。豆は変えていないのに、味がぼやけていて、鼻に残るにおいがある。あるいはフタを開けたら、水タンクからむわっとカビっぽいにおいがした。毎日使うものだけに、気づいた日はけっこうショックですよね。

先に結論をひとつ。コーヒーメーカーのにおいは「洗剤で洗う」よりも「出どころを見分けて、そこだけ手を変える」ほうが早く消えます。というのも、におい方によって原因がまるで違うからです。酸っぱいにおい、カビっぽいにおい、樹脂のにおい。この3つで、やるべきことがはっきり分かれます。順番に見ていきましょう。

においの出どころは3つ——まず自分のにおいがどれか

  • 酸っぱい・古い油のようなにおい。コーヒーの成分に含まれる油分が、部品に残って酸化したものです。出やすいのはバスケット(粉を入れる所)とその裏側、フタの内側、サーバーの内壁。すすいだだけでは落ちない、うっすらとした茶色い膜が犯人です
  • カビ臭い・生乾きのようなにおい水タンクとフタのパッキンが濡れたまま閉じられていた時のにおい。水を入れっぱなしにする習慣があると、ぬめりが出て一気に来ます
  • 樹脂のにおい・新品のにおい。買ったばかりの本体から出るものです。部品の成形に使われた材料のにおいで、水だけで数回運転すると薄れていくことがほとんど。電気ケトルでも同じことが起きるので、ケトルのプラスチック臭の話と合わせて読むと納得しやすいと思います

見分け方のコツは、本体・タンク・バスケット・サーバーの4つを別々に嗅ぐこと。全部まとめて「くさい」と思っていたのに、実はバスケットだけだった、というのはよくあります。手間はかかりませんし、これで作業がぐっと減ります。

クエン酸で回す手順——濃さとすすぎの回数がすべて

水の通り道(タンクから抽出口までの内側)は、分解して洗えません。ここはクエン酸を溶かした水を通して洗うのが基本の手です。水垢に含まれるミネラルの汚れが落ちると、においだけでなく抽出のスピードや味も変わることがあります。

  1. まずプラグをコンセントから抜き、フィルターと粉を取り除きます。 ペーパーフィルターは入れずに空の状態に。金属のフィルターは外して別に洗います
  2. クエン酸を水に溶かす。 目安は水500mlに対してクエン酸を小さじ1〜2。濃くすれば早く効く、というものではありません。粉が溶け残ると詰まるので、しっかり混ぜてからタンクへ
  3. プラグを挿して、通常どおり運転します。 半分ほど落ちたところで止めて、そのまま20〜30分置くと、通り道にクエン酸水がとどまって効きます(途中で止められない機種は、最後まで運転してから次へ)
  4. 残りを落としきったら、液を捨ててタンクをよくすすぎます。 ぬめりや白い粒が残っていないか、指で触って確認
  5. きれいな水だけで、最低2回は運転してすすぎます。 気になる人は3回でもいいと思います。すすぎ湯を少し口に含んで、酸っぱさが残っていないか確かめるくらいで、ちょうどいいです
  6. これを1〜2か月に1回のペースで。水が硬めの地域や、毎日使うお宅は間隔を短めに

ここでいちばん大事な注意を。クエン酸(酸性)と、塩素系の漂白剤やカビ取り剤を、絶対に混ぜないでください。 有毒なガスが出て、たいへん危険です。「クエン酸で落ちなかったから漂白剤も」と重ねるのが最悪の流れなので、同じ日に両方を使うことも避けてください。片方を使ったら、しっかりすすいで、しっかり乾かしてから。薬剤は子どもの手の届かない所にしまい、作業中は窓を開けるか換気扇を回しておくと安心です。

そして、すすぎが足りないまま飲まないこと。クエン酸自体は食品にも使われるものですが、洗浄に使ったあとの水には落ちた汚れが混ざっています。「もったいないから1杯目から飲む」はやめておきましょう。

においを嗅ぎ分ける→出どころだけを洗う→乾かすにおいの出どころ3つ①酸っぱい・油くさい →バスケット・フタ②カビ臭い・生乾き →タンクとパッキン③樹脂のにおい →新品。水で数回運転クエン酸で回す手順①粉とフィルターを外す②水500mlに小さじ1〜2③半分落ちたら20分置く④液を捨てタンクを洗う⑤水だけで最低2回運転1〜2か月に1回でよいやってはいけないクエン酸と塩素系を混ぜる(有毒なガス)洗剤をタンクで回すタンクに熱湯を注ぐ薬剤を残したままにするすすぎ不足で飲まない毎日の一手:水は毎回替える/使ったらフタを開けて乾かすバスケットとサーバーは使ったらすぐ洗う(油は冷えると落ちにくい)作業前にプラグを抜く/換気しながら/熱いサーバーでやけどしないように

やってはいけない洗い方

  • クエン酸と塩素系を混ぜる。 繰り返しますが、いちばんやってはいけないことです
  • 食器用洗剤をタンクに入れて運転する。 泡が通り道の奥に残り、すすぎきるのがとても大変になります。何度回しても泡が出続けて、結局その日はコーヒーを飲めない、ということになりがちです
  • タンクに熱湯を注ぐ。 樹脂のタンクは熱に弱いものがあり、変形するとフタが閉まらなくなります。ぬるま湯までにしておきましょう
  • 分解できない部分に薬剤を残す。 「一晩つけ置き」のつもりで薬剤を入れたまま放置すると、部品を傷めることがあります。つけ置きは外せる部品だけで
  • 熱いサーバーを素手で持つ・濡れた台に置く。 やけどと、急な温度差での割れの両方が起きます

部品ごとの洗い方——ここを押さえれば9割は消えます

クエン酸で通り道をきれいにしても、外せる部品が汚れたままだと、においは戻ってきます。むしろこちらのほうが効くことが多いです。

  • バスケット(粉を入れる所)。裏側と、粉が落ちる穴の周りを重点的に。柔らかいスポンジと食器用洗剤で洗い、細かい所は使い古しの歯ブラシで。茶色い膜が残っているうちは、においも残ります
  • ドリップ受け・抽出口のカバー。取り外せる機種なら外して洗う。外せない場合は、固く絞った布で拭き上げます
  • サーバーとそのフタ。内壁の茶色い膜は、重曹を少しふりかけてスポンジでこするとよく落ちます。フタのパッキンの溝は忘れられがちな場所で、外せるなら外して洗い、しっかり乾かしてから戻す
  • 水タンク。ぬめりがあれば柔らかいスポンジで。角の部分は歯ブラシで。洗ったらフタを開けたまま乾かすのが肝心です
  • 金属のフィルター(付属しているタイプ)。目にコーヒーの油が詰まると、においの発生源そのものになります。裏から水を通して、詰まりを押し出すように洗ってください

そして、毎日のいちばんの予防は「水を毎回替える」「使い終わったらフタを開けて乾かす」のふたつです。濡れたまま閉じるのがカビ臭さのすべての始まりなので、朝の支度のついでに開けておくだけで、来月の掃除がずいぶん楽になります。

ゆきこ( ゚Д゚)『前の晩に水を入れておく習慣が、タンクがぬるっとする原因だった、という話は本当によくあります。朝に水を入れて、飲み終わったらフタを開けっぱなしにするだけで変わるんですよね。掃除より習慣のほうが効く、というのはちょっと悔しい結末ですが、いちばん確かだと思います』

それでも消えない時——部品の交換と、豆側の可能性

ここまでやっても取れないなら、原因が別の場所にある可能性があります。

  • パッキンやフィルターの劣化。 ゴムは年数が経つとにおいを抱え込みます。多くの機種で消耗品として交換できるので、本体の底面や背面のシールにある型番を控えて、メーカーの部品窓口か販売店に問い合わせを
  • 豆側のにおい。 これが意外と多いです。粉のまま常温で長く置いた豆、開けっぱなしの袋、冷蔵庫でほかの食品のにおいを吸った豆。密閉できる容器に入れて、光と熱の当たらない所へ。買う量を減らして早く使い切るのがいちばん確実です
  • 水そのもの。 浄水器のカートリッジが古い、汲み置きの水を使っている。水を替えるだけで印象が変わることもあります
  • 本体内部の異常。 焦げたにおい、樹脂が焼けるにおい、運転中に煙が出る。これは掃除の範囲を超えています。すぐに電源プラグを抜いて使用をやめ、メーカーか販売店へ相談してください

においと一緒に「抽出が遅い」「途中で止まる」「音が大きくなった」が出ているなら、水垢が原因でまとめて説明がつくこともあります。音の話はコーヒーメーカーの音がうるさい時の見方に書いたので、当てはまりそうならそちらもどうぞ。

クエン酸は掃除にも料理にも使えるので、食品にも使える表示のあるものを1袋置いておくと便利です。電気ケトルや加湿器の水垢にも同じ手が使えます。


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あわせて読みたい

においを取っても本体の不満が残るなら、コーヒーメーカーで後悔した理由に、買う前に見ておきたい点をまとめています。サーバーを割ってしまった時はコーヒーメーカーのガラス容器の代用を。新品の樹脂のにおいについてはケトルのプラスチック臭の話が近い内容です。

まとめ:においは3つに分けて、出どころだけを洗う

  1. においは酸っぱい・カビ臭い・樹脂の3つ。まず嗅ぎ分ける
  2. 通り道はクエン酸を溶かした水で運転。1〜2か月に1回でじゅうぶん
  3. クエン酸と塩素系は絶対に混ぜない。 有毒なガスが出ます
  4. すすぎは水だけで最低2回。 すすぎ不足のまま飲まないこと
  5. 予防は水を毎回替える・フタを開けて乾かす。これが一番効きます

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

コーヒーメーカーの臭いの取り方の早見表:においの出どころは、酸っぱい油のにおいがバスケットとフタとサーバーに残ったコーヒーの油、カビ臭いにおいが水タンクとパッキンのぬめり、樹脂のにおいが新品の部品で水だけの運転を数回で薄れるという3つ。通り道はクエン酸で洗い、粉とフィルターを外し、水500ミリリットルにクエン酸小さじ1から2を溶かして運転し、半分落ちたら20分から30分置き、液を捨ててタンクを洗い、きれいな水だけで最低2回すすぎ運転する。1から2か月に1回が目安。クエン酸と塩素系は絶対に混ぜない、有毒なガスが出る。食器用洗剤をタンクに入れて回さない、タンクに熱湯を注がない、すすぎ不足のまま飲まない。部品はバスケットの裏、フタのパッキンの溝、サーバーの内壁、金属フィルターの目を洗う。予防は水を毎回替えてフタを開けて乾かすこと。焦げたにおいや煙が出るときは電源を抜いて使用をやめメーカーへ

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