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唐揚げも冷凍ポテトも油なしでカリッと仕上がって、買ってよかったと思ったノンフライヤー。ところが数回使ったころから、バスケットの底に油がたまってぬるぬる、網には衣がこびりついてスポンジが引っかかる、本体の中をのぞくと油がはねた跡。「これ、どこまで洗っていいの?」と手が止まりますよね。
先に結論をひとつ。ノンフライヤーの洗い方は、「洗える部位」と「拭くだけの部位」を分けると迷いません。バスケットと網は外して普通に洗えるもの、本体の内側とヒーター周りは水をかけずに拭くもの、この線引きさえ覚えておけば、油の落とし方も食洗機の判断も自然と決まります。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:洗う前に確かめたい人|どこを洗うか迷う人|バスケットの油が落ちない人|網がこびりつく人|食洗機に入れたい人|本体の中を掃除したい人|毎回洗うか迷う人
洗う前に必ず——電源を抜いて、冷めてから
当たり前のようでいて、忙しい夕食後にやりがちなのが「熱いうちにさっと洗おう」なんです。調理が終わった直後は、バスケットもヒーターの周りもかなりの温度になっています。
- プラグをコンセントから抜く。スイッチを切るだけでなく抜く。本体の中に手や布を入れる作業なので、ここは省かないで
- 触れる温度まで冷ます。取っ手は持てても中の金属は熱いままです。目安として30分ほど置いてから
- 熱い金属に冷たい水をかけるとコーティングが傷みやすくなります。冷ましてから洗うのは、長持ちの意味でも大事なんです
- お子さんが近くにいる時は、冷めるまでバスケットをキッチンの奥に置いておくと安心ですね
部位で分ける4つ——洗えるところと、拭くだけのところ
ノンフライヤーは、だいたいこの4つの部位でできています。手入れの仕方がそれぞれ違うので、まず全体像から。
- バスケット・網(受け皿と、食材を載せる網や仕切り)。取り外して、お湯と中性洗剤、柔らかいスポンジで洗う。いちばん油がたまる場所で、毎回洗う部位です
- 本体の内側(バスケットを差し込む空間)。ここには電気の部品がつながっているので、水をかけない。冷めてから、固く絞った布で油はねを拭くだけ
- ヒーター周り(天井の熱線と、その手前のファンのカバー)。油の煙が固まって茶色くなりやすいところ。冷めてから乾いた布や柔らかいブラシで、なでる程度。熱線をこすらない、分解しない
- 外側(本体の表面・操作パネル)。固く絞った布で拭くだけ。パネルの隙間に水が入らないように
「バスケットの油が落ちない」「網がこびりつく」という悩みは、①だけの話で解決できることがほとんどです。順番に見ていきますね。
バスケットの油が落ちない時——お湯と中性洗剤で「つけ置き」
ノンフライヤーの油は、食材から出た油が熱風で焼きつけられたものなので、冷えると固まってスポンジをはじきます。ゴシゴシこするより、ゆるめてから流すのがいちばん楽で、コーティングも傷めません。
- 洗い桶やシンクに40〜50度くらいのお湯をためて、中性洗剤を溶かす。熱すぎるお湯はゴム手袋をして
- バスケットと網を沈めて、10〜20分置く。油が白っぽく浮いてきたら、ゆるんでいる合図です
- 柔らかいスポンジでなでるように洗う。角や取っ手の付け根の油は、古い歯ブラシが便利
- すすいだら、しっかり乾かしてから本体に戻す。濡れたまま戻すと、次に使う時に油と水が混ざってはねやすくなります
やってはいけないのは、金属たわし・研磨剤入りのスポンジ・クレンザー。多くのバスケットはフッ素などのコーティングで油がつきにくくなっていて、そこを削ると以降はこびりつきがひどくなる一方なんです。「落ちない」時こそ力ではなく時間で、と覚えておくと迷いません。
網のこびりつき——お湯と重曹でつけ置き、それでもだめなら重曹ペースト
衣や皮のかけらが網の隙間に焼きついて、洗剤だけでは取れないことがありますよね。そういう時は重曹の出番です。油汚れはアルカリ性で落ちやすいので、中性洗剤で残ったものを一段階強く落とせます。
- お湯1リットルに対して重曹を大さじ2〜3ほど溶かし、網とバスケットを30分〜1時間つける
- 浮いてこない焦げは、重曹に少しの水を足したペーストを塗って、10分ほど置いてから柔らかいスポンジで
- 網の隙間は、歯ブラシや竹串でそっと。針金や金属のヘラは使わない
- 最後は中性洗剤で軽く洗い直して、重曹のざらつきを落としてから乾かす
ひとつ注意があって、アルミ素材の部品には重曹を使わないでください。アルミはアルカリで黒く変色することがあります。バスケットの材質が分からない時は、説明書の「お手入れ」のページに「重曹の使用可否」や素材が書いてあることが多いので、そこを見てから。それでも取れない頑固な焦げは、同じ考え方で書いたホットプレートの焦げ落とし、余熱と重曹で「浮かせて拭く」手順が参考になると思います。
食洗機に入れていい?——答えは「説明書の可否」で決まる
「バスケットは食洗機OK」と書いてある製品もあれば、「手洗いのみ」の製品もあって、ここは一般論では答えられないところなんです。判断の材料はこの3つ。
- 説明書の「お手入れ」のページ。食洗機の可否は必ずここに書いてあります。手元にない時はメーカーの公式サイトで型番から
- 可と書いてあっても、食洗機の高温と強い洗剤はコーティングを少しずつ傷めます。長く使いたいなら、普段は手洗い、忙しい日だけ食洗機、という使い分けが現実的
- 網や仕切りなど小さな部品は、食洗機の中で動いて他の食器を傷つけたり、排水口に落ちたりすることがあります。かごの位置に気をつけて
「食洗機で洗ったらコーティングがはがれてきた」という声は、後悔の理由としてもよく聞きます。買う前の人は、お手入れの楽さも含めた選び方をノンフライヤーで後悔した理由と選び方に書いているので、そちらもどうぞ。
本体の内側とヒーター周りは「拭くだけ」——水をかけない、こすらない
バスケットを外した本体の中をのぞくと、壁に油がはねた跡、天井に茶色い焼きつき。「ここも洗いたい」と思うのが自然なのですが、ここは水をかけてはいけない場所です。天井の熱線とファンの奥には電気の部品があって、水が入ると故障だけでなく、次に電源を入れた時の危険につながります。
- 本体の内側の壁:冷めてから、固く絞った布で拭く。油が固まっている時は、お湯で絞った布を当てて少し置くとゆるみます。洗剤を使う時は布に含ませて、最後は水拭きで洗剤を残さない
- ヒーター周り:乾いた布や柔らかいブラシで、なでる程度。熱線に力をかけると曲がったり傷んだりします。ファンのカバーは、ブラシでほこりと油を落とす程度まで
- やらないこと:本体をシンクに持って行く、内側にスプレーを直接吹く、ヒーターのカバーやネジを外す。分解はメーカーの修理の範囲なので、どうしても落ちない時は相談を
- 外側と操作パネルは固く絞った布で。隙間に水が入らないよう、上から下へ
本体の内側の油は、放っておくと次の調理で温められて煙とにおいの元になります。魚を焼いたあとに特に残りやすいので、においの取り方はノンフライヤーで焼いた魚のにおいが残る時の取り方と予防で別に書きました。
毎回洗う?——「油を残したまま次を焼く」が煙と発火のもと
正直なところ、疲れた日は「明日まとめて洗おう」と思いますよね。でもノンフライヤーは、バスケットと網だけは毎回洗ってほしい道具なんです。理由は衛生だけではなくて、安全の話でもあるから。
- バスケットの底に残った油は、次の調理で高温の熱風にさらされて煙が出ます。油がたまっていくと発火の原因にもなります
- 網に残った衣のかけらは、次に焼く時に焦げて食材ににおいがつきます
- 放置した時間が長いほど油は固まって落ちにくくなるので、結局「毎回すぐ洗う」がいちばん手間が少ないんです
目安は、バスケットと網は毎回、本体の内側は週に1回、ヒーター周りは月に1回のぞいて汚れていたら、で十分回ります。「使ったら洗う」までが1セット、と家族で共有しておくと、誰が使っても油がたまらずに済みますよ。
ゆきこ( ゚Д゚)『子どもが冷凍ポテトを自分で焼くようになって、バスケットを洗わずに戻すのが続いて、ある日唐揚げを入れたら台所が煙で真っ白、という話はよく聞きます。底の油が焼けるんですよね。うちで決めるなら「焼いた人が洗う」がルールで、つけ置きの桶に沈めておけばあとは大人が洗うだけなので、怒らずに済むと思います。』
網のこびりつきや本体まわりの油汚れは、家じゅうの油汚れと同じ考え方で落とせるので、掃除用の重曹を大きめの袋で1つ置いておくと、ノンフライヤーにも換気扇にも使えて便利です。
あわせて読みたい
ノンフライヤーまわりの話をいくつか書いています。買う前に「うちのトースターやグリルで似たことができないかな」と思っている方はノンフライヤーの代用、トースターや魚焼きグリルでどこまでできるかを。魚を焼いたあとのにおいが気になる方はノンフライヤーの魚のにおいの取り方をどうぞ。手入れが楽な機種の見分け方を含めた選び方はノンフライヤーで後悔した理由と選び方にまとめています。
まとめ:冷ましてから、洗う部位と拭く部位を分ける
- 電源を抜いて冷めてから洗う。熱いうちに水をかけない
- バスケットと網はお湯と中性洗剤でつけ置き。金属たわしと研磨剤は使わない
- こびりつきはお湯と重曹でつけ置き。アルミの部品には重曹を使わない
- 本体の内側とヒーター周りは水をかけずに拭くだけ。熱線をこすらず分解しない
- 食洗機の可否は説明書。バスケットは毎回洗う。油の放置は煙と発火のもと
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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