トースターでクッキングシートの代わりになるもの——先に大前提。紙類は入れない、ヒーター管に触れさせない。アルミホイル・耐熱皿・魚焼きトレーの向き不向き、餅とチーズと魚の敷き分け

キッチン

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

お餅を焼こうとして、クッキングシートの箱を開けたら。芯だけがからからと転がって出てきた朝、身に覚えのある方も多いと思います。網に直接載せたら、あの膨らんだ餅が網に絡んで悲惨なことになるのは目に見えているし、かといって何を敷けばいいのかも分からない。

先に、いちばん大事なことをお伝えします。トースターに何かを敷く時の大前提は、ヒーター管に触れさせないこと、庫内や受け皿からはみ出させないこと。この2つです。何を敷くかを選ぶ前に、この条件を満たせるかどうかで決めてください。ここを外すと、代わりの品物が何であっても危ないんです。

そのうえで、家にあるもので代わりになるものと、絶対に入れてはいけないものを分けていきましょう。「紙だから大丈夫」ではないところが、この話のいちばんの落とし穴なんですよね。

大前提:ヒーター管に触れさせない、はみ出させない

トースターは、庫内の上下にヒーター管(電球や蛍光灯のように見える棒)が通っていて、そこがとても高い温度になります。オーブンのように「庫内全体をじんわり温める」のではなく、近い距離から直接あぶるのがトースターの焼き方なんです。

  • シートやホイルがヒーター管に触れると、その部分だけ一気に高温になります。紙は燃え、ホイルは変形します
  • 浮き上がりがいちばん危ない。庫内は熱の対流で風が起こります。軽い紙やホイルの端は、焼いている間にひらひら持ち上がるんです。載せた時に平らでも、油断できません
  • はみ出させない。受け皿や耐熱皿の内側に収まる大きさに切る。大きめに敷いて折り返す、はやめてください
  • 四隅を食材で押さえる、または端を折って重しにする。餅やパンの重みで押さえられる範囲に収める、という考え方です
  • そして、焼いている間は目を離さない。トースターは短時間の調理なので、その場にいるのは難しくありません。台所を離れないでください

この条件を満たせないなら、敷かずに耐熱の器を使うほうが安全です。器なら浮き上がりません。

★庫内に入れてはいけないもの——「紙だから大丈夫」ではありません

ここは強めに書きます。次のものはトースターの庫内に入れないでください。発火の危険があります。

  • コピー用紙・ノートの紙・チラシ・新聞紙。加熱に耐えるようには作られていません。インクや薬品が食べ物に移る心配もあります
  • 半紙・障子紙・書道の紙。薄くて軽いので、庫内の風でいちばん舞い上がりやすい部類です
  • キッチンペーパー。これがいちばん間違われやすいものかもしれません。電子レンジで使えるので大丈夫だと思ってしまうのですが、レンジとトースターは加熱の仕組みがまったく違います。トースターの熱源に近づけば燃えます
  • ラップ。熱で溶けます。溶けたものが庫内やヒーター管に付くと、においも煙も出ますし、取るのも大変です
  • ワックスペーパー(ろう引きの紙)。見た目がクッキングシートによく似ていますが、表面のろうが熱で溶けます。包装や仕切りのための紙で、加熱には向きません
  • 紙皿・紙製の容器。「オーブン対応」と明記されたもの以外は入れないでください

クッキングシートが焦げたり燃えたりする条件については、クッキングシートは焦げる?燃える?に、耐熱の表示の読み方も含めてまとめています。「シートなら安全」と思っている方こそ、一度読んでおいてほしい記事です。

代わりに使えるもの5つ

では、家にあるもので何が使えるか。上から順に、私が使いやすいと思っている順番です。

  1. アルミホイル。いちばん手に入りやすい代わりです。受け皿や耐熱皿の内側に収まる大きさに切って、平らに敷く。ただし、そのままだと餅やチーズはくっつきます。薄く油を塗るか、次のくっつかないタイプを使ってください。それと、受け皿にホイルを敷くこと自体を禁止している機種があります。理由と確認の仕方はトースターの受け皿の焦げに書きました
  2. くっつかない加工のアルミホイル。片面に加工がしてあるもの。餅もチーズも面白いほどはがれます。これは常備しておくと本当に楽で、切らさないようにしておきたい一枚です。加工面を上にして使うのを忘れずに
  3. 耐熱皿・グラタン皿。器を使うので、浮き上がる心配がありません。ただし庫内で上のヒーター管に近づきすぎないこと。背の高い器は避けて、浅いものを選んでください。器と管の間に、指1本分は空けたいところです
  4. 魚焼き用のトレー・グリル用のプレート。トースターに入る大きさのものなら、脂も受けてくれて掃除も楽です。取っ手が樹脂のものは、庫内に入る部分に樹脂がないか確認してから
  5. 油を薄く塗った受け皿そのもの。何も敷かず、受け皿に直接。刷毛かキッチンペーパーで薄く油をのばすだけで、意外とくっつきません。あとで洗う手間はありますが、いちばん確実に「はみ出さない」方法ではあります

逆に、網に直接載せるのは、パンやクロワッサンのように溶けないものだけにしてください。餅もチーズも、溶けて網の下に落ちて、そこが次の焦げになります。

大前提:ヒーター管に触れさせない・はみ出させない入れてはいけないコピー用紙・チラシ半紙・新聞紙キッチンペーパーラップ・紙皿ワックスペーパー燃える・溶けるレンジで可=別の話代わりに使えるもの①アルミホイル 油を薄く塗る②くっつかないホイル③耐熱皿・グラタン皿④魚焼き用トレー⑤油を塗った受け皿網に直接はパンだけ何を焼くかで選ぶ餅・チーズ くっつかないホイル魚・干物 ホイルで包むパン・クロワッサン 網に直接でよい油の多い総菜 浅い耐熱皿シートは耐熱温度と「直火・グリル不可」の表示を必ず確認して使う受け皿に敷くのを禁止している機種がある。説明書を見る・穴をふさがない焼いている間は目を離さない/掃除はプラグを抜いて完全に冷ましてから

何を焼くかで選ぶ——餅・チーズ・魚・パンの敷き分け

同じ「敷くもの」でも、焼くものによって向き不向きがはっきりあります。焼くものごとの組み合わせを書いておきますね。

  • お餅。膨らんで倒れるので、ふちのある受け皿か耐熱皿の中で焼くのが安心です。敷くならくっつかない加工のホイル。普通のホイルだと、膨らんだ餅がべったり張り付いて、はがす時に破れます
  • チーズトースト・ピザトースト。溶けたチーズが必ず落ちます。くっつかないホイルか、油を塗ったホイル。パンより一回り大きく敷くと、落ちたチーズを受け止めてくれます。ただし、はみ出さない範囲で
  • 魚・干物ホイルで包むか、受け皿にホイルを敷いて焼く。脂が庫内に飛ぶのを止められるので、においも掃除もずいぶん楽になります。包む場合は、上を少し開けて水分を逃がすと、身がべたつきません
  • パン・クロワッサン・トースト。溶けないので、網に直接で大丈夫です。バターの多いパンだけ、下に何か敷いてください
  • から揚げ・コロッケの温め直し。油がたくさん落ちるので、浅い耐熱皿か、ふちのある受け皿にホイル。網に直接だと、落ちた油が受け皿で煙を出します
  • グラタン・ドリア。器ごと入れるので、敷くものは要りません。器が上のヒーター管に近すぎないかだけ確認してください

クッキングシートの表示の読み方——「直火・グリル不可」の意味

買い置きを補充する時のために、シートの箱の表示の見方も書いておきます。ここを読めるようになると、トースターで使っていいかどうかを自分で判断できるようになりますよ。

  • 耐熱温度。多くの製品で250度前後と書かれています。ただしこれは「その温度の空気の中で」という条件の話で、ヒーター管に直接触れた場合の話ではありません。触れれば、表示の温度をはるかに超えます
  • 「直火・グリル不可」の表示。この一文が入っている製品はとても多いです。魚焼きグリルやコンロの直火では使わないでください、という意味。トースターは、機種と使い方によってはこの「直火に近い」条件に入ります。だからこそ、はみ出さない・触れさせないが条件になるんです
  • 「オーブン可」だけの表示。オーブンで使えることと、トースターで安全なことはイコールではありません。オーブンは熱源から距離があるからです
  • 使用時間の目安。長時間の加熱に向かない製品もあります。トースターは数分で終わるので問題になりにくいですが、庫内に入れっぱなしにはしないでください
  • 迷ったら、シートではなくホイルか耐熱皿に。金属なので燃えません。これがいちばん迷わない選び方です

クッキングシートそのものが手元にない時の代わりは、用途別にクッキングシートの代わりになるものにまとめてあります。オーブンやフライパン、蒸し器での代用も知りたい方はこちらへ。

受け皿に敷く時の注意と、掃除を楽にする使い方

最後に、いちばん実用的なところを。受け皿にホイルを敷くのは掃除がとても楽になる方法ですが、機種によっては禁止されています。

  • まず説明書を確認。「お手入れ」か「使用上の注意」の章に書いてあります。禁止の理由は、熱がこもって過熱するためです。安全のための決まりなので、書いてあれば従ってください
  • 受け皿の穴や、庫内の通気をふさがない。ホイルで全面を覆うのではなく、食材の下だけに敷くくらいがちょうどいいです
  • 温度を見ている部品の上をふさがない。庫内の温度を感じ取る部品が覆われると、正しい温度が伝わらず、焼きすぎにつながります
  • 焼き終わったらホイルを外して捨てる。落ちた脂ごと捨てられるのが最大の利点です。次に使う時は新しいものを
  • それでも受け皿は定期的に洗う。ホイルのすき間から脂は落ちています。洗い方はトースターの受け皿の焦げで素材別に書きました
  • 庫内の掃除は、必ず電源プラグを抜いて完全に冷ましてから。庫内に水をかけない、スプレー洗剤を吹かない。詳しくはトースターの焦げ落とし

敷くものを一枚はさむだけで、そのあとの掃除は本当に変わります。焦げを落とす日を減らすいちばん確実な方法が、この「敷く」なんですよね。

ゆきこ( ゚Д゚)『クッキングシートを切らした朝、キッチンペーパーを敷こうとして手が止まる、という話をよく聞きます。レンジで使えるからいけると思ってしまうんですよね。あぶない。うちで備えるなら、小分けのシートとくっつかないホイルを両方置いて、切らさないようにするのがいちばんだと思います』

トースターに合う大きさで小分けになっているクッキングシートは、切る手間がなくてはみ出しにくいので、忙しい朝に助かります。1枚ずつ取り出して、受け皿の内側に収まる大きさで使うだけ。餅の季節の前に買い足しておくと安心です。


トースター用のクッキングシートをAmazonで探す

あわせて読みたい

シートやホイルの選び方は、クッキングシートの代わりになるものクッキングシートは焦げる?燃える?にもまとめています。耐熱の表示の読み方はこちらが詳しいです。

敷いても脂は落ちるので、トースターの受け皿の焦げトースターの焦げ落としもあわせてどうぞ。敷き方と掃除はセットで考えると、いちばん楽になります。

まとめ:紙類は入れない、触れさせない、はみ出させない

  1. 大前提はヒーター管に触れさせない・はみ出させない・目を離さない
  2. コピー用紙・半紙・キッチンペーパー・ラップは入れない。発火します
  3. 代わりはホイル・くっつかないホイル・耐熱皿・魚焼きトレー・油を塗った受け皿
  4. 餅とチーズはくっつかないホイル、魚は包む、パンは網に直接でOK
  5. 受け皿にホイルを敷くのは機種により禁止。説明書を確認してください

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

トースターでクッキングシートの代わりになるものの早見表:大前提はヒーター管に触れさせない、庫内や受け皿からはみ出させない、浮き上がらせない、焼いている間は目を離さない。庫内に入れてはいけないのはコピー用紙、チラシ、半紙、新聞紙、キッチンペーパー、ラップ、ワックスペーパー、オーブン対応でない紙皿で、燃えたり溶けたりする。電子レンジで使えることとトースターで使えることは別。代わりに使えるのはアルミホイル、くっつかない加工のホイル、耐熱皿やグラタン皿、魚焼き用のトレー、油を薄く塗った受け皿。網に直接載せていいのはパンやクロワッサンなど溶けないものだけ。敷き分けは餅とチーズがくっつかないホイル、魚と干物はホイルで包む、油の多い総菜は浅い耐熱皿、グラタンは器ごと。クッキングシートは耐熱温度と直火グリル不可の表示を確認する。受け皿にホイルを敷くのを禁止している機種があるので説明書を見て、穴や通気と温度を見る部品をふさがない。掃除は電源プラグを抜いて完全に冷ましてから

コメント

タイトルとURLをコピーしました