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姿見用のカバーを探していると、あるようで無いんですよね。サイズが合わない、値段のわりに薄い、そもそも売り場に置いていない。それで「家にあるもので代用できないかな」とたどり着いた方が多いと思います。引っ越しのときに、玄関の姿見をどうやって運ぶかで家族と30分もめた、という話もよく聞きます。
先に結論をひとつ。姿見のカバーは「何のために覆いたいのか」で、使うものがまるで別物になります。運ぶために包むのか、普段は見せたくないのか、割れた時に飛び散らせたくないのか。この3つを取り違えると、せっかく覆ったのに目的を果たせません。そしてもう一つ大事なことがあって、覆うことより先に「倒れないようにする」ほうが、ずっと効きます。順番に見ていきましょう。
まず「何のために覆うのか」を決めると、迷いません
- ①運ぶ・しまうために包みたい(引っ越し、模様替え、しばらく使わないので押し入れへ)→ 毛布とダンボール。守りたいのは鏡面の傷と、角の欠け
- ②普段は見せたくない(来客時に隠したい、寝室で自分が映るのが落ち着かない、風水的に気になる)→ 布・のれん・ロールスクリーン。守りたいのは見え方だけなので、軽いもので足ります
- ③割れた時に飛び散らせたくない(地震が怖い、子どもが走り回る)→ 飛散防止フィルムと、壁への固定。ここだけは布で代用できません
ややこしいのは、この3つがひとつのカバーで全部かなうと思ってしまうことなんです。特に③。布をかけておけば飛び散らないような気がしますが、そうではありません。あとで正直に書きますね。
①運ぶ・しまうために包む——毛布を巻いて、ダンボールで挟む
- 鏡面を乾いた柔らかい布でひと拭き。砂やほこりが挟まったまま包むと、動いたときに細かい擦り傷になります
- 毛布・古いシーツ・使わないバスタオルで全体をくるむ。専用のカバーが無くても、厚みのあるものを一周させれば十分です。毛布が無ければ、プチプチ(気泡の入った緩衝材)でも構いません
- 表と裏にダンボールを1枚ずつ当てて挟む。姿見がいちばん弱いのは「面で押される力」ではなく「角に当たる力」なので、四隅は厚紙を折って角当てを作ると安心です
- テープは外側のダンボールどうしを留めるだけ。★鏡面や木枠に、養生テープでも直接貼らないでください。はがす時にコーティングや塗装を一緒に持っていくことがあります
- 運ぶときも置いておく時も「立てて」。平らに寝かせて上に荷物を重ねると、真ん中からたわんで割れます
- ★大きな姿見は必ず2人で。1人で抱えて階段を降りるのは、本当に危ないです。すべって手が滑ったとき、体と鏡の間に逃げ場がありません
押し入れやクローゼットにしまうときは、立てかけた姿見の前に物を置かないこと。何かを取り出す拍子に、鏡がこちら側へ倒れてきます。
②普段は見せたくない——布・のれん・ロールスクリーンで足ります
「見えなければいい」だけなら、専用カバーはいりません。家にあるもので十分きれいに隠せます。
- 突っ張り棒+布。鏡の少し上に短い突っ張り棒を渡して、手持ちの布やカーテンを掛けるだけ。開け閉めが一番ラクで、掛ける布を替えれば模様替えにもなります
- のれん。突っ張り棒に通すだけ。丈の合うものを選べば、半分開けて使うこともできます
- ロールスクリーン。壁や天井に付けるタイプのほか、突っ張り式もあります。上からすとんと下ろせるので、来客のときだけ隠したい人向け
- 大判の布をそのまま掛けて、クリップで留める。使わなくなったシーツや大判ストールで十分。ずり落ちるならフレームの上部を洗濯ばさみで留めます
- 扉付き・折りたたみのタイプに買い替える。頻繁に隠したいなら、これが一番ストレスがありません
ここでひとつだけ注意を。布を掛けた姿見は、小さな子どもにとって「引っ張れるもの」になります。カーテンを引っ張る感覚で布を引くと、鏡ごとこちらへ倒れてきます。掛ける前に、次の転倒防止を先に済ませておいてください。
③割れた時に飛び散らせない——ここだけは布では代用できません
正直に書きます。布やシーツを掛けても、飛散は防げません。割れる瞬間、破片は布の下から横へ、床へと滑り出ていきます。掛けた布は「見えなくする」ものであって「押さえる」ものではないんです。
飛び散りを本当に抑えたいなら、方法は飛散防止フィルムです。透明のフィルムを鏡面に貼って、割れてもガラスがフィルムにくっついたままになるようにするもの。窓ガラス用として売られているものが鏡にも使えます。
- 貼る前に鏡面をよく洗って、ほこりと油分を落とす。ここを飛ばすと気泡が残ります
- 霧吹きで薄い石けん水を吹いてから貼ると位置を直せます。中心から外へ、タオルやヘラで水を押し出す
- フィルムを貼っても割れなくなるわけではありません。あくまで「飛び散りにくくする」もの
- そもそも裏面に飛散防止の加工がされた鏡も売られています。買い替えを考えているなら、そこを見ると早いです
覆うより先に——「倒れないようにする」のが最優先です
カバーを探している方に、いちばんお伝えしたいのがここです。姿見の事故は、割れることより先に「倒れること」から始まります。
- 壁に固定する。フレームの上部を金具やワイヤーで壁側と結ぶ。賃貸で穴が開けられないなら、突っ張り式の姿見や、上部を家具に結わえる方法もあります
- 下に滑り止めシートを敷く。立てかけは、下がじりじり滑って角度が浅くなり、ある日ふっと倒れます
- 立てかける角度は深めに。壁にほぼ垂直にぴたっと当てるより、少し寝かせたほうが安定します
- 寝ている場所・子ども部屋・廊下の動線に置かない。夜中にぶつかる位置、走り抜ける位置は避けてください
- 鏡の前に踏み台になる物を置かない。子どももペットも、登れるものがあれば登ります
「隠したい」「傷つけたくない」で悩んでいた時間の半分を、この転倒防止に回すと安心度がまるで変わります。
もし割れてしまったら——素手では絶対に拾わないでください
鏡が割れると、窓ガラスより鋭くて薄い破片になります。厚みがあるぶん、刺さると深いんです。
- まず人とペットを部屋から出す。裸足で入らせない。スリッパか靴を履く
- 厚手の手袋をする。軍手だけだと細かい破片が刺さるので、ゴム引きのものが安心です
- 大きな破片は厚紙ではさんで持ち上げる。指でつままない
- 細かい破片はガムテープをぺたぺた当てて回収。粘着面で吸い付けると取りこぼしが減ります
- 集めたものは新聞紙に何重にも包んで、袋に入れ、「われもの」と書いて、自治体の指示どおりに出す。分別の区分は地域で違うので、必ず確認を
- 掃除機は、破片で内部を傷めたり、ノズルから飛び出したりすることがあります。使うかどうかは自治体や機種の案内に従ってください
手を切ってしまったら、まず流水で洗って清潔なもので押さえます。傷が深い・出血が止まらない・目に入った時は、すぐに医療機関へ。ガラスは目に見えない小片が残ることがあるので、痛みが続く時も自己判断にしないでくださいね。
ゆきこ( ゚Д゚)『引っ越しで姿見に毛布を巻いて「よし完璧」と思っていたら、家族が平気で横に寝かせて上に本の箱を積もうとしていた、という話はよく聞きます。割れていたら玄関で裸足のまま立ち尽くすところですよね。うちで運ぶなら「立てる・2人で・角に厚紙」を声に出して確認します』
地震が心配で覆いたいという方は、布よりも飛散防止フィルムを1枚貼って、上部を壁に留めるほうが確実です。フィルムは窓ガラス用として売られているものが鏡にも使えて、貼ってしまえば見た目は変わりません。
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そもそも「大きな姿見を置く場所が無い」という方は、姿見の代用になるものもどうぞ。身長の半分の長さの鏡があれば全身は映る、という話から書いています。買い替えを考えているなら姿見を買って後悔した理由が参考になるはずです。曇りや白い跡が気になってきたら鏡の汚れの落とし方もあわせて。
まとめ:目的で選ぶ、覆う前に倒れない工夫を
- カバーの代用は運ぶ・隠す・飛散防止の3つで別物になります
- 運ぶなら毛布+ダンボール+角当て。鏡面に直接テープを貼らない
- 隠すだけなら突っ張り棒に布・のれん・ロールスクリーンで十分
- 布では飛散は防げません。飛散防止フィルムと壁への固定を
- 割れたら素手で拾わない。手袋・厚紙・ガムテープで集めて包む
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手順を1枚にまとめました。



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