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出かける前に全身を確かめたい。でも姿見を置く場所が無い、賃貸で壁に穴を開けられない、大きな鏡はそこそこの値段がする。そんなふうに思って「代用」で調べにきた方に、まず一番お得な話からします。
全身を映すのに、身長と同じ大きさの鏡は要りません。身長の半分の長さがあれば、頭のてっぺんからつま先まで映ります。身長160cmの方なら、縦80cmの鏡で足りるということ。しかも、離れても近づいても映る範囲は変わりません。これを知っているだけで、選べるものが一気に増えるんです。
そのうえで、家にあるもので代用する案と、賃貸でも使える付け方、そして意外と見落とされる「裏のカビ」まで、順番に見ていきましょう。
なぜ「身長の半分」で足りるのか——大事なのは大きさより高さ
鏡に映る光は、当たった角度と同じ角度ではね返ります。だから自分の頭のてっぺんが見えるのは、目と頭のてっぺんのちょうど真ん中の高さにある鏡の部分。つま先が見えるのは、目とつま先の真ん中の高さの部分。この2つの間だけあれば、全身が収まるという仕組みです。上下の距離を足すと、ちょうど身長の半分になります。
そして、ここがおもしろいところなのですが、離れても映る範囲は広がりません。「小さい鏡でも下がれば全身見えるはず」と思って後ずさりした経験、ありませんか。あれで見えないのは、鏡の大きさではなく付いている高さが合っていないからなんです。
- 鏡の上端は「目の高さと頭のてっぺんの真ん中」より上に
- 鏡の下端は「目の高さとつま先の真ん中」より下に
- 家族で身長差があるときは、いちばん背の高い人に上端を合わせて、下端は低めにとると全員が使えます
- 床に立てかけるタイプは、下端が床すれすれになるので、上端の高さだけ気にすれば大丈夫
つまり代用を考えるときは「大きい鏡を探す」のではなく、「今ある鏡を、正しい高さに付けられるか」を考えるほうが近道なんですよ。
家にあるもので代用する案を、正直に評価します
| 代用の案 | 全身は映る? | 気をつけること |
|---|---|---|
| 小さい鏡を2枚、上下に並べる | ◯(合計で身長の半分あれば) | つなぎ目で体が途切れて見える。左右のずれをそろえる |
| クローゼットの扉に貼る鏡 | ◎ | 扉の材質と重さの相性。粘着は跡が残ることがある |
| 突っ張り式のミラー | ◎ | 天井の材質によっては効かない。定期的に締め直す |
| 洗面所の鏡+踏み台 | △ | 下端が高く下半身が映らない。踏み台は転倒のもと |
| スマホのインカメラを固定して見る | △ | 左右が反転する・広角でゆがむ。急ぐ時には向かない |
| 夜の窓ガラス | × | ぼやける・ゆがむ。外から室内が見えます |
いちばん現実的なのは、手持ちの小さい鏡を2枚、縦に並べて壁に付けるやり方だと思います。40cmの鏡が2枚あれば80cm。頭側の1枚は目と頭のてっぺんの中間より上、足側の1枚は目とつま先の中間より下。この2枚の間の壁は、少しくらい空いていても全身は確認できます。
貼る鏡のタイプは、扉や壁の材質しだいです。凹凸のある壁紙、砂壁、柔らかい化粧板には付きません。粘着式は、はがす時に壁紙を持っていってしまうことがあるので、賃貸なら次の付け方のほうが安心です。
賃貸で壁を傷つけずに付ける方法
- 突っ張り式。床と天井で突っ張るタイプ。穴を開けずに済み、高さも自由に決められます。天井が柔らかい素材だとへこむことがあるので、当て板を挟んで。定期的に締め直すのを忘れずに
- ドアに掛けるタイプ。ドアの上端に金具を引っ掛けるだけ。開け閉めのたびに揺れるので、下側をすべり止めで押さえると静かです
- 立てかけ式(スタンドミラー)。工事は不要ですが、後で書くとおり転倒防止が必須です
- 細いピンで留める金具。壁の穴が画びょう程度で済むタイプ。ただし耐荷重は必ず確認を。重いガラスの鏡は落ちると危ないので、軽い樹脂製の鏡向きです
- 粘着シート・両面テープ。手軽ですが、はがす時に壁紙を持っていくことがあります。使うなら、目立たない所で先に試してから
★立てかけは倒れます。先に転倒防止をしてください
立てかけただけの鏡は、時間をかけてじりじり滑ります。下がほんの数cm前に出ただけで角度が浅くなり、ある日ふっとこちらへ倒れてくるんです。ぶつかった衝撃で割れると、鏡は窓ガラスより厚くて鋭い破片になります。
- 下に滑り止めシートを敷く。これだけでかなり止まります
- 上部を壁側に留める。フレームの上に金具やワイヤーを付けて、壁のフックや家具と結ぶ
- 角度は深めに。壁にぴたっと立てるより、少し寝かせたほうが安定します
- 子どもとペットの動線に置かない。廊下、寝ている場所の枕元、走り抜ける場所は避けて
- 鏡の前に登れる物を置かない。踏み台やクッションボックスがあると、子どもは必ず登ります
もし割れてしまったら、素手で拾わないでください。厚手の手袋をして、大きな破片は厚紙ではさみ、細かいものはガムテープを当てて回収します。新聞紙に何重にも包んで「われもの」と書き、自治体の指示どおりに出してください。手を切って出血が止まらない時や、目に入った時は、迷わず医療機関へ。
姿見の裏がカビる——原因は「壁とのすき間ゼロ」
壁にぴたっと寄せた姿見を久しぶりに動かしたら、裏板が黒くなっていた。これ、けっこう起きます。原因は結露。空気が動かない場所は温度が下がって湿気がたまり、木の裏板や紙のような素材はそれを吸ってしまうんです。
- 壁から数cm離す。フェルトやコルクを裏の四隅に貼るだけで、すき間ができて空気が通ります
- 置き場所を選ぶ。窓ぎわ、北側の壁、押し入れの中、洗面所は湿気がたまりやすい所です
- ときどき動かして、裏を乾かす。掃除のついでに数時間離しておくだけでも違います
- 裏に除湿剤を置くのも手。ただし液がこぼれると木を傷めるので、置き型は倒れない場所に
すでにカビてしまったら、まず換気をしてから、その素材に使える洗剤かどうかを確認してから手当てします。木の裏板やフレームに、浴室用の強いカビ取り剤をそのまま吹くのはおすすめしません。木が黒ずんだり、鏡の縁から液がしみ込んで、鏡の裏側の金属膜が傷むことがあるからです(縁から黒く欠けていく、あの症状です)。
★塩素系のカビ取り剤と、酸性の洗剤(クエン酸・酢・一部の水あか用洗剤)を混ぜないでください。有毒なガスが出ます。同じ場所に続けて使うのも「混ぜる」のと同じことになるので、必ず水でよく流してから。使う時は窓を開けて換気を、手袋も忘れずに。
それでも姿見を買うなら、見るのはこの3点
- サイズ。縦は身長の半分+少し余裕。横は肩幅が収まればよく、40〜50cmあれば十分なことが多いです
- 自立の安定。スタンドの奥行き、脚の広がり、重心の位置。売り場で軽く押してみて、ぐらつくものは家でもぐらつきます
- 裏の作り。裏板があるか、通気の穴があるか、飛散防止の加工がされているか。ここは商品説明に書いてあることが多いので、買う前に読んでみてください
ゆきこ( ゚Д゚)『玄関に大きな姿見を置きたくて場所を探し続けていたのに、「身長の半分でいい」と知って、洗面所の鏡の下にもう1枚足しただけで用が足りてしまった、という話はよくありますよね。うちで考えるなら、子どもの登園前の身支度がそこで済むかどうかを先に見ます』
とはいえ、玄関やクローゼットの前に1枚あると、朝の身支度はやっぱりラクです。買うなら縦のサイズと、スタンドの安定を先に決めておくと、届いてから「思ったより映らない」とがっかりせずにすみますよ。
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買ってから気づく落とし穴は姿見を買って後悔した理由にまとめています。運ぶ時や隠したい時のカバーについては姿見のカバーの代用を。鏡が白くくもって見えにくい時は鏡の曇り止めを100均のものでもどうぞ。
まとめ:身長の半分あれば映る、大事なのは高さと転倒防止
- 全身が映るのに必要な鏡は身長の半分の長さ。離れても範囲は広がりません
- だから代用は小さい鏡2枚を、正しい高さに並べるのがいちばん現実的
- 賃貸なら突っ張り式・掛ける式。粘着は壁紙を傷めることがあります
- 立てかけは倒れます。滑り止めと上部の固定を先に済ませて
- 裏のカビは壁とのすき間ゼロが原因。数cm離して空気を通す
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手順を1枚にまとめました。



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