アロマディフューザーの代用——電気を使わずに香らせる5つの方法、スティックの代わりになるもの、「雑巾みたいな匂い」と目詰まりの正体、精油を使う前の約束ごと

生活

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ディフューザーが動かなくなった。買い替えるほどでもないけれど、いただいた精油は残っている。あるいは、そもそも電気を使うタイプを置く場所が無い。そんな時に「代用でなんとかならないかな」と思いますよね。

結論から言うと、香りを部屋に出すのに、電気の力は必ずしも要りません。精油はもともと、置いておくだけでも空気に混ざっていく性質があるので、あとは「どのくらいの速さで、どのくらい広げたいか」の調整をしてあげるだけなんです。ただし精油は濃く煮詰めた植物の成分で、扱いには約束ごとがあります。そこから先にお話しさせてください。

まず、精油を使う前の約束ごと

代用の話より先に、ここだけは飛ばさないでいただきたいところです。香りのものは「雑貨」の顔をしていますが、中身はかなり濃い成分です。

  • 原液を肌につけない・飲まない。肌に使いたい場合は、専用の油などで薄めるやり方が決まっています。ついてしまったら、こすらず洗い流してください
  • 乳幼児・妊娠中の方・持病のある方・お年寄りがいるお宅では、使う前にかかりつけの医師に相談を。ぜんそくなど呼吸の持病がある方は特に
  • ペットのいる家庭は、使う前に獣医さんに相談を。とくに猫は、精油に含まれる成分を体の中で処理しにくいと言われています。犬・小鳥・うさぎ・ハムスターも、人より体が小さいぶん影響を受けやすいです。ペットが自分で逃げられる部屋の作りかどうかも見てあげてください
  • 子どもの手の届かない所に保管する。小さな瓶なので、子どもは触りたがります。倒して口に入れたら大変です
  • 体調に異変が出たら、すぐ換気して使うのをやめる。頭痛、吐き気、目やのどの痛み、せき。症状が続く時は医療機関へ。「良い香りだから体にいい」とは限りません
  • 量は少なめから。自分では慣れて分からなくなるので、来客に「香りが強くないか」を聞いてみるのがいちばん確かです

電気を使わずに香らせる5つの代用

方法 香りの続き方 向く場所 注意
ティッシュ・コットンに垂らす 数十分〜数時間と短い 枕元、玄関、車の中、引き出し 色の付いた精油はしみになることがある
お湯を張ったマグカップに数滴 お湯が冷めるまで。広がりは強め 寝る前の寝室、洗面所 ★熱湯を使わない・こぼさない・子どもとペットの届かない所へ
重曹の瓶に垂らす 数日〜2週間ほど。ゆるやか 玄関、トイレ、洗面所、げた箱 ふたに穴をあけるか、ガーゼを輪ゴムで留める
手作りのリードディフューザー 数週間。安定して続く リビング、廊下 ★無水エタノールは引火します。火気厳禁・換気
ふたつきの容器+素焼きの小物 数日。ごく弱い クローゼット、引き出し 直接触れる衣類にしみないよう受け皿を

それぞれ、少しだけ補足します。

  1. ティッシュ・コットンに1〜2滴。いちばん手軽です。枕元に置く、車のエアコンの吹き出し口ではなく足元に置く、掃除機の紙パックの近くに入れる、といった使い方も。香りは早く飛ぶので「今だけ香らせたい」時向きです
  2. マグカップにお湯を張って数滴。湯気に乗るので、広がりは代用の中でいちばん強いです。ただし熱湯は使わないでください。やけどの危険がありますし、香りも一気に飛んでしまいます。人肌より少し温かいくらいで十分。テーブルの端やベッドサイドなど、倒しやすい場所には置かないこと。子どもとペットが触れない所へ
  3. 重曹を瓶に入れて、上から数滴。重曹が香りを抱えてゆっくり放してくれるので、いちばん長持ちします。しかも重曹はにおいを吸ってもくれるので、玄関やトイレに向いています。ふたにガーゼをかぶせて輪ゴムで留めれば、こぼれません。香りが弱くなったら足せばいいので経済的です
  4. 手作りのリードディフューザー。無水エタノールに精油を混ぜて、スティックを挿すやり方です。無水エタノールは引火します。コンロ、ストーブ、たばこ、火のついたキャンドルのそばでは絶対に作らない・置かない。作る時は換気をして、混ぜ終わったらすぐふたを閉めてください。作り方のくわしい配合は芳香剤の匂いが強すぎる時と手作りの話のほうにまとめてあります
  5. ふたつきの容器に素焼きの小物や木片を入れて数滴。ごく弱く、狭い空間向け。クローゼットや引き出しに
続く時間で選ぶ→短いのはティッシュ・長いのは重曹電気なしの代用ティッシュに1〜2滴 →数時間・枕元や車お湯のカップに数滴 →冷めるまで・広がる重曹の瓶に数滴 →数日〜2週間手作りは数週間続くスティックの代用竹串(数本まとめて)木の菜箸ラタン・葦の棒×プラスチックの ストローは吸わない弱ければ本数を増やす週1で上下を返すやってはいけない火の器具から離れる吹き出し口に直接加湿器に精油を入れる熱湯を使う・こぼす原液を肌につける無水エタノールは引火します(火気厳禁)雑巾のような匂い・目詰まり=超音波式の手入れ不足のサイン水は毎回捨てる/週1で薄めたクエン酸か酢/綿棒でそっと/完全に乾かす乳幼児・妊娠中・持病のある方・ペット(特に猫)は、使う前に医師や獣医に相談を

スティックだけ買い替えたい・棒の代用になるもの

リードディフューザーの液は残っているのに、スティックだけ茶色く汚れて香らなくなった。これ、よくあります。スティックは細い管がぎっしり詰まった素材で、液を吸い上げて空気に触れさせる役目なので、目が詰まると仕事をしなくなるんです。

  • 竹串。3〜5本まとめて挿すと吸い上げが増えます。長さが足りない時は、瓶を低いものに替えて
  • 木の菜箸・木のマドラー。太いぶん見た目が素朴になります。塗装されているものは吸いません
  • ラタンや葦の棒。市販のスティックと同じ素材なので、いちばん近い働きをします
  • ×プラスチックのストロー、金属の棒、塗装された割りばし。中を液が通らないので、挿しても香りません
  • 香りが弱いと感じたら、まず本数を増やす。強すぎたら減らす。これが一番かんたんな調整です
  • 週に1回、上下をひっくり返す。吸い上げが戻ります。ただし液がしたたるので、返す時は受け皿の上で。テーブルや壁紙にしみると落ちません

★これはやめてください

  1. 火を使う器具(キャンドル式)から目を離す。その場を離れる時は必ず火を消す。寝る前も消す。カーテンや紙のそばに置かない。小さな子どもとペットがいる家では、そもそも別の方法をおすすめします
  2. エアコンや暖房の吹き出し口に直接つける。成分が機械の内部の樹脂を傷めることがありますし、風で一気に飛ぶので香りも長持ちしません
  3. 加湿器に精油を入れる。★これは本当にやめてください。対応をうたっている機種以外は、故障の原因になります。精油は水に溶けないので内部に残り、そこで雑菌が増えて、加湿器から部屋じゅうにまき散らすことにもなりかねません。香らせたいなら、加湿器とは別に、上に書いた方法を使ってください
  4. 強い香りで、においを消そうとする。においの元が残ったまま香りを重ねると、混ざってかえって不快になります。元を断ってから香らせるほうが、結局は少ない量で済みます

「雑巾みたいな匂いがする」「目詰まりした」は、手入れ不足のサインです

超音波で霧を出すタイプのディフューザーで、生乾きの雑巾のようなにおいがしてきたら、それは香りの問題ではありません。本体の中で雑菌が増えているサインです。水を入れっぱなしにしていた、精油の油分がタンクの内側に膜になっている、といったあたりが原因になります。

  1. 使うたびに水を捨てて、タンクを乾かす。これがいちばん効きます。「明日も使うから」と残しておくのが、においの始まりです
  2. 週に1回、薄めたクエン酸か酢を入れて短時間動かし、そのあと水でよくすすぐ。白い水あかがついている時に効きます。使ったあとは真水で2回はすすいでください
  3. 振動板(底の小さな金属の丸い部分)は、やわらかい綿棒でそっと。ここが目詰まりの主役です。研磨剤やとがったもの、金属のブラシでこすらないでください。傷がつくと霧が出なくなります
  4. 油分が膜になっている時は、ぬるま湯に中性洗剤を少し入れて、やわらかい布で。そのあとよくすすいで、完全に乾かしてからしまう
  5. それでもにおいが取れない・霧が出ない時は、分解せずに販売店やメーカーへ。電気の部品に水が入る作りなので、自分で開けるのはおすすめしません

ちなみに、部屋そのものが生乾きっぽいにおいの時は、ディフューザーのせいではないこともあります。その場合は生乾きのにおいの取り方のほうが役に立つかもしれません。

ゆきこ( ゚Д゚)『強い香りって、本人だけが気づかないんですよね。子どもに「ママの車、においがきつい」と正直に言われて量を半分にした、という話はよく聞きます。うちで置くなら、玄関に重曹の瓶をひとつ。弱い香りのほうが、来客に「なんかいい匂い」と言ってもらえる気がします』

液は残っているのにスティックだけダメになった、という時は、詰め替え用の液とスティックのセットを用意しておくと、瓶をそのまま使い回せて経済的です。スティックだけ売っているものもあるので、手持ちの瓶の口の大きさと長さを測ってから選んでみてください。

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本体を買い直そうかと迷っている方はアロマディフューザーを買って後悔した理由をどうぞ。手作りの配合や、香りが強すぎる時の弱め方は芳香剤の匂いが強すぎる時と手作りの話に、部屋のにおいそのものが気になる時は生乾きのにおいの取り方にまとめています。

まとめ:電気は要りません、ただし精油の扱いには約束ごとがあります

  1. 短く香らせるならティッシュかお湯、長く続けたいなら重曹の瓶
  2. スティックの代わりは竹串・木の菜箸・ラタン。ストローは吸いません
  3. 加湿器に精油を入れない。故障と雑菌の原因になります
  4. 雑巾のような匂いは手入れ不足。水は毎回捨てて乾かす
  5. 原液を肌につけない・飲まない。乳幼児とペットがいる家は先に相談を

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

アロマディフューザーの代用の早見表:ティッシュに1から2滴は数時間と短く枕元向き。お湯のカップに数滴は冷めるまで続き広がりが強いが、熱湯を使わずこぼさない。重曹の瓶に数滴は数日から2週間続き玄関やトイレ向き。手作りのリードディフューザーは数週間続くが、無水エタノールは引火するので火気厳禁で換気を。スティックの代用は竹串、木の菜箸、ラタンが使え、プラスチックのストローは吸い上げません。火を使う器具から目を離さない、吹き出し口に直接つけない、加湿器に精油を入れない。雑巾のような匂いや目詰まりは手入れ不足で、水は毎回捨て、週1で薄めたクエン酸か酢で洗い、綿棒でそっと拭いて乾かす。乳幼児やペットのいる家庭は先に医師や獣医に相談を

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