クロスバイクの異音——カチカチ・キュルキュル・ゴリゴリはどこから?「音の種類×鳴るタイミング」で場所を絞る早見表、自分でできる範囲、乗るのをやめて店へ行く音

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買った時はあんなに静かだったクロスバイクが、いつの間にか漕ぐたびにカチカチ。どこから鳴っているのか分からないし、そのまま乗っていいのかも分からなくて、不安になりますよね。

先に結論をひとつ。異音は「どんな音か」と「いつ鳴るか」を組み合わせると、場所がかなり絞れます。そして、絞れた場所によって「自分で確かめていいもの」と「乗るのをやめて店に持って行くもの」がはっきり分かれます。音を聞き分ける順番、早見表、自分でできる範囲、そして店で伝えると話が早いことまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ漕ぐ時だけ鳴るペダル・クランク・チェーン・変速→第3章ブレーキをかけた時に鳴る自分で触らず、乗らずに店へ→第4章段差で鳴る後付け部品のゆるみ。手で揺する→第5章常に鳴るタイヤの異物か車輪。振れは乗らない→第5章どこまで自分でやる?ゆるみ確認・注油・異物取りまで→第6章

ケース別に読む:いつ鳴るか分からない人早見表を見たい人漕ぐ時だけ鳴る人ブレーキで鳴る人段差・常に鳴る人自分で直していいか迷う人店に持ち込む人

まず「いつ鳴るか」を聞き分ける——それだけで場所が半分絞れる

音の正体を探す時、最初に見るのは音の種類ではなく鳴るタイミングです。安全な場所で、次の4つを試してみてください。

  1. 漕ぐのをやめて、惰性で走る。音が止まれば、ペダル・クランク・チェーン・変速まわりのどれか。鳴り続けるなら、車輪やタイヤ、フレームまわり
  2. ブレーキをかけた時だけ鳴るか。かけた瞬間だけ鳴るなら、ブレーキまわりで決まりです
  3. 段差や荒れた道でだけ鳴るか。平らな道では静かで、ガタンと揺れた時だけ鳴るなら、どこかのゆるみや取り付け部品
  4. 立ち漕ぎや、力を入れた時だけ鳴るか。ペダル・クランク・サドルまわりに力がかかった時の音です
まず「いつ鳴るか」を聞き分ける安全な場所で試す分かること惰性で走ると音が止まるペダル・クランク・チェーン・変速まわりのどれか惰性でも鳴り続ける車輪やタイヤ、フレームまわりブレーキをかけた瞬間だけブレーキまわりで決まり段差や荒れた道でだけどこかのゆるみや取り付け部品立ち漕ぎ・力を入れた時だけペダル・クランク・サドルまわり音の種類より先に、鳴るタイミングを見る

音の種類×鳴るタイミングの早見表

鳴るタイミング 音の種類 疑う場所 自分で/店で
漕ぐ時だけ カチカチ・コツコツ(1回転に1回) ペダル・クランクのゆるみ、サドルまわり ゆるみの確認は自分で。締めても鳴れば店
漕ぐ時だけ キュルキュル・シャリシャリ チェーンの油切れ・汚れ 掃除と注油は自分で
漕ぐ時だけ ガチャガチャ・チャリチャリ 変速がきちんと決まっていない 店で調整
漕ぐ時だけ ゴリゴリ・ギシギシ(重い感じ) クランクの軸まわり・ペダルの軸 乗り続けず店へ
ブレーキ時 キーキー・ゴーッ・金属音 ブレーキのゴム・パッド・ローター 触らず店へ
段差で カタカタ・ガチャッ カゴ・泥除け・スタンド・ライト・ボトルケージのゆるみ ゆるみの確認は自分で
常に シャーッ・ゴロゴロ 車輪の軸(ハブ)、タイヤに刺さった異物 異物は自分で取る。軸の音は店
常に シュッシュッ(一定のリズム) ホイールの振れでブレーキに触れている 乗らずに店へ

右端が「店」の音は、自分で何とかしようとしないでください。ブレーキと車輪は走行中に急に効かなくなったり外れたりする場所なので、迷ったら店、で大丈夫です。

漕ぐ時だけ鳴る——ペダル・クランク・チェーン・変速

惰性で走ると止まる音は、足で回している部品のどこかです。

  • 1回転に1回、カチッ・コツッ:ペダルやクランクの取り付けがゆるんでいる時に出やすい音。ペダルを手で持って前後左右にぐらつきがないか、クランクを揺すってカタつきがないかを見ます。ぐらつきがあったら、それ以上乗らずに店へ。締め直しには決まった強さがあり、自己流だとねじ山を傷めることがあります。サドルのゆるみでも似た音が出るので、サドルも揺すってみてください
  • キュルキュル・シャリシャリ:チェーンの油切れか、砂や泥が噛んでいる音。これは自分で直せる一番身近な異音です。乾いた布でチェーンの汚れを拭き取ってから、チェーン用のオイルを1コマずつ薄く差し、余分を拭き取ります。数分後に静かになっていれば当たりです
  • ガチャガチャ・チャリチャリ:変速がきちんと決まらず、チェーンがギアの歯に当たっている音。変速のワイヤーの張りや調整の話になるので、店に見てもらうのが早いです
  • ゴリゴリ・ギシギシで、漕ぐと重い:クランクの軸やペダルの軸の中の話で、部品の交換になることが多い場所です。ここは自分で開けるものではないので、店へ

ブレーキをかけた時に鳴る——ここは自分で触らない

ブレーキをかけた瞬間だけキーキー、ゴーッ、あるいは金属がこすれるような音がするなら、ブレーキのゴムやパッドが減っている、汚れている、当たり方がずれている、のどれかです。

ここは、はっきり言い切ります。ブレーキまわりの異音は、自分で直そうとせず、乗らずに店に持ち込んでください。パッドが減り切って金属同士がこすれる音になると、効きが急に落ちることがあります。また、注油した油が少しでもブレーキの面(リム・ディスクローター・パッド)につくと、効きが極端に悪くなります。チェーンに注油する時はブレーキに飛ばさないよう布で覆い、もし付けてしまったら、そのまま乗らず店で見てもらってください。

異音は「いつ鳴るか」で分けて、場所と対応を決める漕ぐ時だけキュルキュル→注油カチカチ→ゆるみ確認ガチャガチャ→変速ゴリゴリ→軸まわり締めても鳴れば店ブレーキ時キーキー・ゴーッ金属がこすれる音パッド・ゴム・ローター触らず・乗らず店へ段差でカタカタ・ガチャッカゴ・泥除けスタンド・ライトゆるみを確認直らなければ店常にシャーッ→異物ゴロゴロ→車輪の軸シュッシュッ→振れ振れ・軸は乗らずに店へ自分でやっていいのはここまでネジのゆるみの確認/チェーンの掃除と注油(ブレーキ面につけない)/タイヤの異物を取るすぐ乗るのをやめる音ブレーキの金属音/ホイールの振れ/フレームの音/ペダル・クランクのぐらつき

段差で鳴る・常に鳴る——ゆるみ・タイヤの異物・車輪の振れ

平らな道では静かなのに、段差でガタン、カタカタと鳴るのは、たいてい後から付けた部品のどれかがゆるんでいる音です。クロスバイクはもともと付いていない部品を後から足すことが多いので、ここが鳴りやすいんですよね。

  • カゴ、泥除け、スタンド、ライト、ボトルケージ、鍵のホルダー。ひとつずつ手で揺すって、カタつくものを探します
  • カタつく部品を見つけたら、取り付けのネジを手で締まる範囲で締め直します。工具で思い切り締めると、フレーム側を傷めることがあるので、軽く止まる所まで
  • 締めても鳴る、あるいはどこがゆるんでいるか分からない時は、店で一度全体を見てもらうのが早いです

一方、漕いでも漕がなくても走っている間ずっと鳴る音は、車輪まわりです。

  • シャーッ、チリチリと軽い音:タイヤに小石やガラス片が刺さっていて、路面をこすっている音のことがあります。自転車を止めて、タイヤをゆっくり一周させながら見て、刺さっているものを取ります。取ったあとで空気が抜けてくるなら、パンクの修理へ。空気が減りやすい時の見方は自転車の空気が抜ける原因で書いています
  • ゴロゴロ、ザラザラと重い音:車輪の軸(ハブ)の中の話で、自分で開ける場所ではありません。店へ
  • シュッシュッと一定のリズム:車輪が左右に振れて、ブレーキに1回転ごとに触れている音。これは乗るのをやめてください。振れたまま走るとスポークが切れたり、ブレーキが急に効かなくなったりすることがあります。前輪を浮かせて回してみて、左右にふらつくのが見えたら、そのまま店へ押していくのが安全です

自分でやっていいのはここまで——直らなければ店へ、この4つの音は押して帰る

ここまでを整理すると、自分でやっていいのは次の3つだけ、と覚えておくと迷いません。

  1. ネジのゆるみの確認。手で揺すってカタつくかを見る。締めるのは手で止まる範囲まで
  2. チェーンの掃除と注油。汚れを拭いてから、チェーン用のオイルを薄く。ブレーキ面に飛ばさない
  3. タイヤに刺さった異物を取る。取ったあとの空気の減りを見る

この3つで直らない音、あるいは表で「店」になっている音は、部品の交換や調整が必要なことがほとんどです。分解や部品交換の手順はここでは書きません。締める強さがずれると走行中に外れる場所だからです。そして、次の4つの音が出たら、その日は押して帰ると決めておいてください。

  • ブレーキをかけた時の金属音。パッドが減り切っている可能性
  • ホイールの振れ(シュッシュッの一定リズム)。スポークやリムの問題
  • フレームからのミシミシ・パキッ。フレームや接合部の異常のことがあり、一番あとまわしにしてはいけない音です
  • ペダルやクランクのぐらつき。走行中に外れることがある

押して帰るのは面倒ですよね。でも、この4つはヘルメットをかぶっていても防げないけがにつながる場所です。ここだけは面倒を取ってください。

自分でやっていいのはここまで自分でやっていい3つネジのゆるみの確認(手で揺する) 締めるのは手で止まる範囲までチェーンの掃除と注油 ブレーキ面に飛ばさないタイヤに刺さった異物を取る→直らなければ店へこの4つの音は押して帰るブレーキをかけた時の金属音ホイールの振れ(一定のリズム)フレームのミシミシ・パキッペダルやクランクのぐらつき→ヘルメットでも防げないけがに分解や部品交換はしない。締める強さがずれると走行中に外れる場所

自転車店に持ち込む時に伝えること

店に持ち込む時、次の4つを伝えると、原因の特定がぐっと早くなります。

  • どんな音か(カチカチ・キュルキュル・ゴリゴリ、口で真似できればそれで十分)
  • いつ鳴るか(漕ぐ時だけ・ブレーキ時・段差・常に・立ち漕ぎの時)
  • いつから鳴るか(買ってすぐ・雨に濡れたあと・転んだあと・部品を付けたあと)
  • 自分で何をしたか(注油した・ネジを締めた・何もしていない)

特に「注油した」は必ず伝えてください。油がブレーキに飛んでいる可能性を、店の人が最初に確かめられるからです。

ゆきこ( ゚Д゚)『子どもの自転車がカタカタ言うので「どこ?」と聞いたら「わかんない」。二人でしゃがんで一個ずつ揺すったら、ハンドルにぶら下げっぱなしの鍵だった、という話はよく聞きます。ここまで30秒。異音の8割は後から付けた物か鍵、というのが正直な印象です。まず揺する、これに尽きます』

キュルキュルの音は、チェーン用のオイルを1本持っておくだけで解決することが多いです。スプレー式は飛び散ってブレーキにかかりやすいので、1コマずつ差せるボトル式のほうが安心して使えますよ。

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異音の元をたどると「手入れをさぼっていた」に行き着くことが多いので、クロスバイクの手入れの頻度と最低限の道具を一度見ておくと、次の音を防げます。グリップがベタついて交換したい人はクロスバイクのグリップの外し方へ。買ってから「こんなに手がかかるとは」と感じている人には、クロスバイクを買って後悔した7つの理由が参考になると思います。

まとめ:いつ鳴るかで場所を絞り、自分でやるのは3つまで、ブレーキと振れは店へ

  1. 最初に見るのは「いつ鳴るか」。漕ぐ時だけ・ブレーキ時・段差・常にの4つに分ける
  2. キュルキュルは注油、カタカタはゆるみの確認。この2つは自分で直ることが多い
  3. 自分でやるのはゆるみの確認・注油・異物取りまで。締めても鳴れば店
  4. ブレーキの金属音・ホイールの振れ・フレームの音は乗らない。押して店へ
  5. 店には音・タイミング・いつから・自分で何をしたかを伝える。注油はブレーキ面につけない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

クロスバイクの異音の早見表:最初に見るのは鳴るタイミング。惰性で止まれば漕ぐ側、ブレーキ時だけならブレーキ、段差だけならゆるみ、常に鳴るなら車輪まわり。漕ぐ時のキュルキュルはチェーンの注油、1回転に1回のカチカチはペダル・クランク・サドルのゆるみ確認、ガチャガチャは変速で店、ゴリゴリは軸で店。ブレーキ時のキーキーや金属音は触らず乗らず店へ。段差でのカタカタはカゴ・泥除け・スタンド・鍵のゆるみを手で揺すって確認。常に鳴るシャーッはタイヤの異物、ゴロゴロは車輪の軸で店、一定リズムのシュッシュッはホイールの振れで乗らずに店へ。自分でやるのはゆるみの確認・注油・異物取りまで。注油はブレーキ面につけない

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