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使わなくなったオフィスチェアを玄関まで運ぼうとしたら、重いうえにドアを通らない。粗大ごみに出すにしても「分解すれば小さくなる?」「座面の下の筒って、何か危ないんだっけ」と手が止まりますよね。単身赴任先から戻ってきた椅子が1脚、廊下で半年ほど寝ている、という話はよく聞きます。
先に結論をひとつ。自分で外していいのは、背もたれ・肘掛け・座面と脚の分離まで。座面の下の太い筒(ガスシリンダー)は、外さない・叩かない・切らない。この線引きさえ守れば、あとは「どこに出すか」を選ぶだけなんです。そもそも分解が必要かどうかも含めて、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:線引きを知りたい人|筒が気になる人|出し先を選ぶ人|不燃ごみにしたい人|引っ越しの人|これから外す人
先に線引き——外していいのは3か所、外さないのは1か所
- 背もたれ。座面の後ろか横のボルトで留まっています。組み立て説明書の手順を逆にたどれば外れます
- 肘掛け。座面の横や下からボルトで留まっているものがほとんど。これも説明書の逆順
- 座面と脚(5本脚)の分離。座面の下の筒が脚の中央のくぼみに差し込まれているだけで、ボルトはありません。ただし、筒が脚から抜けるかどうかは機種と使った年数で違い、抜けないのが普通です(あとで詳しく)
- 外さないもの:ガスシリンダー。筒そのものを座面や脚から切り離す・分解する・穴を開ける、はしません
細かい手順をここに書かないのは、メーカーごとにボルトの位置も本数も違うからです。組み立て説明書が手元になければ、メーカーのサイトで型番を検索すると出てくることが多いですよ。工具も説明書の指定のもので。多くは六角レンチですが、サイズが合わない物でこじるとボルトの頭が丸くなって、余計に外れなくなります。ゲーミングチェアも構造はほぼ同じで、ゲーミングチェアの分解で線引きを詳しく書いています。
ガスシリンダーを外さない理由——中に高圧のガスが入っています
座面の高さを上げ下げできるのは、あの筒の中に高い圧力で閉じ込められたガスが入っているからなんです。レバーを引くと弁が開いて座面が上がる、という仕組み。つまり筒は「金属の棒」ではなく「圧力容器」なんですよね。
- 抜く。筒と脚は円すい状にはまっていて、座るたびに自分の体重で深く食い込みます。何年も使った椅子は抜けないのが普通で、これは故障ではありません。無理にハンマーで叩くと、脚が割れる・指を挟む・筒が飛ぶ、が起きます。詳しくはガスシリンダーが抜けない時に読んでほしい話へ
- 穴を開ける・切る・熱する。中のガスが勢いよく噴き出し、部品が飛ぶことがあります。火のそばに置くのも避けてください
- 分解する。筒の中を開けて何かする部品ではありません。座面が沈んで戻らない時も、直すのではなく筒ごと交換するのが一般的で、その話は椅子のガスシリンダーとキャスターの交換にまとめています
つまり捨てる時も、筒は「付いたまま」で出すのが基本。座面から抜けなければ、座面と脚がつながったまま粗大ごみに出せばいいんです。「分解しなきゃ出せない」と思い込まなくて大丈夫ですよ。
捨て方は4つ——粗大ごみ・不用品回収・販売店の引き取り・譲る
- 自治体の粗大ごみ。多くの自治体でオフィスチェアは粗大ごみの扱いです。電話かネットで申し込み、コンビニなどで手数料の券を買って貼り、指定日に指定の場所へ。手数料は自治体で違うので、自治体サイトで「いす」「オフィスチェア」を検索してください。ガスシリンダー付きのまま出せる所がほとんどですが、まれに扱いが決まっている自治体もあるので、申し込みの時に「ガス圧で高さが変わる椅子です」と伝えておくと安心です
- 不用品回収。家の中まで取りに来てくれるので、運べない・階段がきつい時の選択肢。費用は必ず見積もりを取ってから。頼む相手は、自治体の許可(一般廃棄物の収集運搬)を受けているかを確認するのが一般的な目安で、突然来る「無料回収」の車は自治体も注意を呼びかけています
- 販売店・メーカーの引き取り。新しい椅子を買う時に、古い椅子を有料で引き取る店やメーカーがあります。買い替えるなら、注文の前に引き取りの有無を確認しておくと、運ぶ手間が一度で済みます
- 譲る・売る。状態が良ければリユースの店やご近所の掲示板へ。座面が沈む、キャスターが割れている、といった不具合は先に伝えておくと、あとでもめません
「どれが安いか」は自治体と椅子の状態と、自分で運べるかで変わります。運べるなら粗大ごみ、運べないなら回収か引き取り、まだ使えるなら譲る、と「運べるか」で分けると決めやすいですよ。
「分解して不燃ごみに」は自治体で答えが違う——確認の仕方
「一辺が30cmを超えるものは粗大ごみ」というルールの自治体が多く、それなら分解して小さくすれば不燃ごみに出せそうに思えますよね。でもここが、自治体で答えが分かれるところなんです。
- 分解して規定の大きさ以下にすれば、不燃ごみや金属ごみで出せる自治体
- 「元が粗大ごみの品物は、分解しても粗大ごみ」と決めている自治体
- ガスシリンダーは中にガスが入っているため、「分解して出さない」「粗大ごみとして出す」と別に案内している自治体
確認の仕方は、自治体サイトの「ごみ分別辞典」や「品目一覧」で「いす」「オフィスチェア」「ガスシリンダー」を引くのが早いです。電話で聞くなら「ガス圧式の昇降いす」と言うと伝わりやすいですよ。分解して出せる自治体でも、布とウレタンの座面・金属の脚・プラスチックのキャスター、と分ける手間と、粗大ごみ1回の手数料を比べると、粗大ごみのほうが楽だった、という声が口コミには多いです。
引っ越しなら、分解しない選択肢もあります
引っ越しで「分解したほうが運びやすいかな」と思う方は多いのですが、引っ越し業者は椅子をそのまま運ぶのが普通です。毛布で包んで、キャスターが転がらないようにテープで留めて、トラックへ。分解してしまうと、組み立て直しでボルトを締め忘れたまま座って背もたれが外れる、という事故のほうが心配なんです。
- 業者に頼むなら:分解せず、そのまま渡す。見積もりの時に「オフィスチェア1脚」と伝えておく
- 自分の車で運ぶなら:背もたれだけ外すと高さが減って積みやすい。座面と脚が分かれれば、なお楽
- 玄関やドアを通らない時:先にキャスターを外す(引っ張れば抜けるタイプが多いですが、固い時は無理をせず)。背もたれを一番倒す。椅子を横にして脚から通す
- 階段:2人で、座面側を持つ人が下。1人で抱えて降りると足元が見えません
キャスターを外す時は、脚と床の間に指を入れないように。外したキャスターは、新居で戻す時のためにまとめて袋へ。交換も考えているなら、キャスター交換の話も見ておいてくださいね。
外す時に気をつけること——手順より、指と足と床
- 2人で。座面と機構部はまとめて持つと思ったより重く、機種によってはかなりの重さです。1人で持ち上げて腰を痛める話は本当に多いです
- 指はさみ。キャスターと脚、座面と脚の間に指を入れない。背もたれのボルトを最後の1本まで外す前に、背もたれを誰かが支える
- 落下。床に毛布か段ボールを敷いて、その上で作業する。フローリングの傷も防げます
- 工具は説明書の指定。合わない六角レンチでボルトの頭を丸めると、そこから先は何もできなくなります
- 外したボルトは袋に入れて、座面にテープで留める。小さなボルトは子どもの手の届かない所へ。小さい子は何でも口に入れる時期がありますから
- 座面が沈む・ぐらつく椅子は、分解の前に「もう座らない」と決めてしまうほうが安全です
ゆきこ( ゚Д゚)『廊下で半年寝ていた椅子が結局は粗大ごみだった、という話はよく聞きます。「分解すれば安くなるかも」と六角レンチを握ったものの、自治体のページに「分解しても粗大ごみ」と書いてあって手が止まる。先に調べれば10分で済む話なので、うちなら工具を出す前に自治体のページを開きます』
椅子に付いてきた小さなL字のレンチは、いざという時に限って見つからないんですよね。サイズがそろった六角レンチのセットが1つあると、背もたれを外す時も、あとで買った家具の増し締めにも使えて、なにかと楽です。使う時は説明書のサイズに合うものを。
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捨てるか買い替えるか迷っているなら、オフィスチェアで後悔した理由で、次の椅子を選ぶ時に見るところを先に読んでおくと、同じ後悔を繰り返さずに済みます。まだ使えるけれど匂いが気になって手放そうとしている方は、オフィスチェアの臭い取りを試してからでも遅くないですよ。構造がほぼ同じゲーミングチェアの話はゲーミングチェアの分解へ。
まとめ:ネジまでは自分で、筒は付けたまま、出し先は「運べるか」で選ぶ
- 自分で外すのは背もたれ・肘掛け・座面と脚の分離まで。説明書の逆順で
- ガスシリンダーは外さない・叩かない・切らない。高圧ガスの部品
- 出し先は粗大ごみ・回収業者・販売店の引き取り・譲るの4つ
- 分解して不燃ごみに出せるかは自治体で違う。分別辞典で「いす」を引く
- 引っ越しは分解せず毛布で包む手も。外すなら2人で、指はさみに注意
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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