ゲーミングチェアは分解できる?——外していい所とダメな所の線引き、引っ越しで運ぶ時の順番、背もたれを倒さないコツ、処分の前に自治体へ確認すること

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引っ越しの荷造りをしていて、最後に残るのがゲーミングチェア。組み立てた時は部屋の中だったから気づかなかったけれど、ドアから出ない。エレベーターに乗らない。段ボールにも入らない。単身赴任の荷物を出す時に、椅子1脚の前で家族全員が黙り込んだ、という話もよく聞きます。

先に結論をひとつ。ゲーミングチェアは、背もたれ・肘掛け・座面と脚部のネジまでなら外せます。でも、ガスシリンダー(座面の高さを変える銀色の筒)は外してはいけません。ここに高圧のガスが入っているからです。どこまでがやっていい範囲で、どこからが業者と自治体の仕事なのか、順番に見ていきましょう。

先に線引き——外していいのは3か所、触ってはいけないのは1か所

ゲーミングチェアは、大きく分けると「背もたれ」「座面」「肘掛け」「脚部(キャスターの付いた星形の台)」、そしてその間をつなぐガスシリンダーでできています。組み立て説明書を見ると分かるのですが、購入時に自分でネジ留めした所は、基本的に自分で外せる所です。

  • 外していい:背もたれと座面をつないでいる金具のネジ。ほとんどが付属の六角レンチで回ります
  • 外していい:肘掛けを座面に留めているネジ。左右で4本ずつ、といった構成が多いです
  • 外していい:座面の裏に付いている昇降レバーの土台と座面をつなぐネジ(機種によります)
  • 抜くだけ:キャスターは脚部に差し込んであるだけなので、まっすぐ引けば抜けます
  • ★触ってはいけない:ガスシリンダー。座面と脚部の間にある銀色の筒。分解しない・穴を開けない・切らない・火であぶらない・叩いて壊さない

「筒だけ抜いてコンパクトにしたい」と思う気持ち、すごく分かります。でもこの部品だけは、素人が手を出していい相手ではないんです。理由はこのあと書きますね。

ガスシリンダーを外してはいけない理由——中に高圧のガスが入っています

ガスシリンダーは、レバーを引くと座面がすっと上下する、あの仕組みの本体です。中には圧縮されたガスが封じ込められていて、体重を支えたり持ち上げたりする力をここから出しています。つまり、内部はずっと高い圧力がかかったままの状態なんです。

  • 穴を開ける・切断する → 高圧のガスと内部の油が一気に噴き出します。部品が飛ぶこともあり、目や皮膚に当たると重いけがにつながります
  • 火であぶる・熱を加える → 中の圧力がさらに上がります。固着を緩めようとして熱する方法は、絶対にやってはいけない部類です
  • 筒そのものを強く叩く・潰す → 変形させると同じことが起きます。ごみとして潰される可能性がある出し方も同じ理由で危ないです
  • 脚から抜けないからと力任せにこじる → 抜けた瞬間に勢いよく外れて、顔や手に当たります

そもそも脚から抜けにくいのは、故障ではなくそういう作りだからです。円すい形の軸を差し込んで、座るたびに食い込ませて固定する構造なので、使った年数の分だけ固くなっていきます。ゲーミングチェアのガスシリンダーが抜けない時の話に、なぜ抜けないのかと、やってはいけないことをまとめました。抜こうとしている方は、先にそちらを読んでからにしてください。

迷ったら、自分でやらないでいいんです。販売店やメーカーに相談する、処分なら自治体に確認する。これがいちばん早くて、いちばん安全な道でした。

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引っ越しで運ぶ時の手順——背もたれは2人で、床に寝かせて

運ぶためにバラす場合は、ドアの幅に合わせて「必要な分だけ」外すのがコツです。全部バラすと戻すのが大変ですし、ネジ穴も傷みます。順番はこんな流れになります。

  1. 作業する場所を作る。椅子を床に寝かせられるだけの広さを空けて、下に毛布や古いラグを敷きます。フローリングに直接置くと傷が付きますし、椅子も滑ります
  2. 写真を撮る。ネジを外す前に金具の向きと位置をスマホで撮っておくと、組み直す時に本当に助かります
  3. 肘掛けから外す。左右の肘掛けは軽くて危険が少ないので、最初にやるのにちょうどいい所です
  4. ★背もたれは2人で。背もたれを留めているネジを緩めると、支えを失ってそのまま倒れてきます。1人が背もたれを両手で支え、もう1人がネジを回す。これが鉄則です。1人しかいない時は、椅子を床に寝かせて、背もたれが落ちる方向を床側にしてから作業します
  5. ネジは対角に少しずつ。片側だけ完全に緩めると、残った側に力が集中して急にガクンと傾きます。指を挟むのはここです。左上・右下・右上・左下、という順で少しずつ回していきます
  6. 座面と脚部を分ける。ここでガスシリンダーが出てきますが、筒は抜かないまま。座面側か脚部側のどちらかに付いたままで運びます。付いたままでも、平たくなるので車には積めます
  7. ネジは袋に。外したネジとワッシャーは、ジッパー付きの小袋に「背もたれ」「肘掛け左」と書いて分け、テープで座面の裏に貼っておきます。六角レンチも一緒に

そして作業中は子どもとペットを部屋に入れないこと。小さい子は「手伝う」と言って寄ってくるものなので、外れた部品や工具を触られないよう、はじめから別の部屋にいてもらうのが安心です。

それでも部屋から出せない時に効く順番

バラす前に試せることもあります。案外これで解決することがあるんです。

  • ドアを外す。室内ドアは蝶番のピンを抜くだけで外れるものが多く、これで数cm広がります。賃貸なら元に戻せる範囲で
  • 背もたれを最大まで倒す。リクライニングを寝かせるだけで、高さが劇的に下がります。ロックを解除して、ゆっくり倒してください(勢いよく倒れるので手を添えて)
  • キャスターを全部抜く。これだけで数cm低くなります。抜く時は脚部を押さえて、まっすぐ引き抜く。抜いたキャスターは床に転がると滑って危ないので、すぐ袋へ
  • 肘掛けだけ外す。幅が足りない時は、これでかなり細くなります
  • それでもだめなら、背もたれと座面を分ける。ここまでやれば、たいていのドアは通ります

工具は付属の六角レンチで足りることが多いのですが、あの短いレンチは力が入りにくくて、固いネジで手のひらが痛くなります。持ち手の長いタイプや、先端がボール状になったものがあると、斜めからでも回せて作業がぐっと楽になります。

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処分する時——最初にやるのは自治体への確認

捨てる場合、いちばん最初にやることは自治体への確認です。ここを飛ばして先にバラしてしまうと、出せない部品が手元に残ります。

  • ガスシリンダーの扱いは自治体でまったく違います。粗大ごみで椅子ごと出せる所、シリンダーだけ別扱いの所、受け付けない所があります。「ゲーミングチェア」「事務椅子」「ガスシリンダーの入った椅子」と伝えて聞いてみてください
  • 粗大ごみに出す時は、ガスシリンダーが入っていることを申告する。収集車で圧縮される工程があるため、伝えておく必要がある地域があります
  • 自治体で受けられない場合は、不用品回収の業者や、買い替え時の引き取りサービスという道があります。料金は業者と地域で幅があるので、複数から見積もりを取ってから決めると納得しやすいです
  • まだ使える状態なら、譲る・売るという選択肢も。ただし座面が沈む・上がらない症状が出ているものは、部品の寿命が来ているサインなので、そのまま人に渡すのは避けたいところです

ちなみに「シリンダーだけ抜いて分けて出そう」と考えるのは、ここまで書いてきた理由で危ないのでやめてください。分けて出す必要がある地域なら、その方法も自治体か販売店が案内してくれます。

組み立て直す時——緩みやすい所と、座る前の増し締め

新しい家で組み直す時は、外した時と逆の順番です。ここでも背もたれは2人で。そして、組み上げたその日に座る前と、1週間後にもう一度、全部のネジを締め直すのを習慣にしてください。

  • 座面と脚部の接続:体重が一番かかる所。少しでもぐらつきを感じたら締め直し
  • 肘掛けのネジ:立ち上がる時に肘掛けを押す癖があると、いちばん早く緩みます
  • 背もたれの金具:もたれた時に「ミシッ」と鳴る時は、ここが緩んでいることが多いです
  • 締めすぎない:樹脂の部品にネジ山を切っている箇所は、力いっぱい回すと空回りしてしまいます。止まった所からほんの少し、が目安

組み直したあと、座面がすっと下がってきて戻らない時は、組み立てのせいではなく部品の寿命かもしれません。その時も自分で分解せず、販売店やメーカーへ。

ゆきこ( ゚Д゚)『引っ越しの日に椅子がドアで止まって、その場でネジを回すことになった、という話は本当によく聞きます。あの時の空気の重さ、想像するだけで汗が出ますね。うちでやるなら、外したネジの袋と写真をそのまま残しておきます。未来の自分への置き手紙みたいなものです』

年に何度も使うものではないけれど、家具の組み立てや引っ越しのたびに探し回るのが六角レンチなんですよね。太さの違うものが1本にまとまったセットを工具箱に入れておくと、次にドアの前で立ち往生した時に慌てずに済みます。作業中は工具も部品も、子どもの手の届かない所に置いてくださいね。

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あわせて読みたい

今回いちばん大事な所はガスシリンダーが抜けない時にやってはいけないことにまとめました。バラす前に必ず目を通してみてください。買い替えを考えているなら、生地選びで迷う人が多いメッシュのゲーミングチェアのデメリットと、付属品が体に合わない時のクッションは外していいのかという話もどうぞ。買う前に知っておきたかったことはゲーミングチェアを買って後悔した理由に正直に書いています。

まとめ:ネジまでは自分で、筒は自治体と販売店へ

  1. 背もたれ・肘掛け・座面と脚部のネジまでは自分で外せます
  2. ガスシリンダーは高圧ガス。分解・穴あけ・切断・加熱は絶対にしない
  3. 背もたれを外す時は倒れてくるので2人で。床に寝かせて作業する
  4. ネジは対角に少しずつ。急に傾いて指を挟むのを防げます
  5. 捨てる時は先に自治体へ確認。扱いは地域でまったく違います

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ゲーミングチェアの分解の早見表:外していいのは背もたれのネジ、肘掛けのネジ、座面と脚部のネジで、キャスターは引き抜くだけ。工具は付属の六角レンチ、ネジは袋にまとめて座面裏に貼る。外してはいけないのはガスシリンダーで、分解・穴あけ・切断、火であぶる、強く叩く、力任せにこじるはすべて禁止。中に高圧のガスが入っているので販売店かメーカーへ相談する。作業の安全は床に寝かせて行う、背もたれを外す時は倒れてくるので2人で、子どもとペットを近づけない、手袋をする、ネジは対角に少しずつ緩める。処分は必ず自治体に確認し、ガスシリンダーの扱いは地域で違う。組み立て直したら座る前にすべてのネジを増し締めする

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