オフィスチェアの臭い取り——新品の匂い・汗の匂い・中古の匂い・カビ臭で対処が違う。ファブリック・メッシュ・合皮・本革の拭き方、重曹と消臭スプレーの使い方、使ってはいけない組み合わせ、消えない時の手

生活

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箱から出したオフィスチェアが、部屋じゅうに広がるツンとした匂い。夏の終わりに座面へ顔を近づけたら、じわっと汗の匂い。中古で安く手に入れた椅子に、前の持ち主の生活の匂いが残っている。座るたびに気になって、仕事に集中できないのは地味につらいですよね。

先に結論をひとつ。オフィスチェアの匂いは「何の匂いか」で対処がまるで違います。新品の化学的な匂いは時間と換気で薄れるもの、汗や皮脂は素材に合った方法で拭き取るもの、カビ臭は先に湿気を断たないと何をしても戻ってくるもの。見分け方から順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ箱を開けたらツンとする梱包材を出して日陰で風を通す→第2章座面の真ん中だけ匂う汗の匂い。素材別にたたき拭き→第3章土っぽい・湿った匂いカビ臭。先に湿気を断って乾かす→第4章重曹やスプレーは使える?目立たない所で試す。本革と塩素系は避ける→第5章何をしても戻ってくるカバー→座面交換→買い替えの順→第6章

ケース別に読む:新品の匂いの人汗の匂いの人カビ臭・中古の匂いの人重曹やスプレーを使いたい人何をしても消えない人

まず匂いの種類を見分ける——4つで対処が変わります

  • 新品の化学的な匂い:ツンとする、接着剤やビニールのような匂い。合皮やウレタン、梱包材から出るもので、座面だけでなく背もたれや箱からもする
  • 汗・皮脂の匂い:座面の、体が当たる部分だけが匂う。夏や運動のあとに座った日に強くなる。すっぱいような、こもったような匂い
  • 中古の生活臭:たばこ、食べ物、柔軟剤、ペット。布や合皮に染み込んでいて全体からする
  • カビ臭:土っぽい、湿った押し入れのような匂い。座面の裏やクッションの中、キャスターの根元に湿気がたまっている時。梅雨のあとに出やすい

見分けるコツは匂う場所。座面の真ん中だけなら汗、全体なら新品か生活臭、裏側や下のほうなら湿気。ここが分かると、あとは対処を選ぶだけなんです。

匂いの種類は「匂う場所」で見分ける新品の化学的な匂いツンとする接着剤の匂い座面・背もたれ・箱から→時間と換気で薄れる汗・皮脂の匂いすっぱい・こもった匂い座面の真ん中だけ→素材別に拭き取る中古の生活臭たばこ・食べ物・柔軟剤布や合皮の全体から→拭いて重曹で吸わせるカビ臭土っぽい・湿った匂い裏側や下のほうから→先に湿気を断つ分かれば、あとは対処を選ぶだけ

新品の化学的な匂い——陰干しと換気が基本、日数は言い切れません

新品の匂いは、合皮やウレタンの材料と、接着剤や梱包材から出ています。時間とともに薄れていくものなので、基本は「風を通す」です。

  1. 梱包材(ビニール袋・発泡スチロール・段ボール)をすぐ部屋の外へ出す。匂いの半分は梱包材だったりします
  2. 座面と背もたれの保護フィルムをすべてはがす。裏側やレバーの周りに貼ってあることも
  3. 直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いて、背もたれを倒し、座面の裏にも風が当たる向きにする。ベランダなら日陰で、夜露に注意
  4. 使い始めてからも、しばらくは朝晩の換気を続ける

「何日で消える?」は、部屋の広さ・気温・素材で変わるので言い切れません。数日で気にならなくなる人もいれば、数週間かかる人もいます。直射日光で急がせると合皮が硬くなったりひび割れたりするので、日陰でじっくりが結局いちばん早道です。暖房器具の近くで温めるのもやめておいてくださいね。新品の匂いだけをもっと詳しく知りたい人は、ゲーミングチェアの匂いが気になる時で同じ種類の匂いを書いています。

そして、頭痛や目・のどの違和感など体調に異変が出た時は、我慢して座り続けないでください。使うのをやめて換気し、続くようなら医療機関へ。

汗・皮脂の匂い——素材別の拭き方(ファブリック・メッシュ・合皮・本革)

座面にこもった汗の匂いは、内側のクッション(ウレタン)に汗が染み込んでいることが多く、表面だけ拭いても戻ってきやすいんです。どの素材でも、最初に目立たない所(座面の裏や後ろ側)で試して、色落ちやシミが出ないか確かめてから。手袋をして、窓を開けてやってくださいね。

  • ファブリック(布張り):中性洗剤を薄めた水で固く絞った布で、たたくように拭く。こすると毛羽立つので、押し当てて汗を布に移す感覚で。そのあと水だけで絞った布でたたいて洗剤を抜き、風を当てて完全に乾かす。生乾きのまま座るとカビ臭に変わります
  • メッシュ:目が細かく、汚れはメッシュの繊維にからんでいます。掃除機で吸ってから、中性洗剤を薄めた水を含ませた布で表裏から挟むように拭く。乾きは早いほうですが、座面の下のウレタンがある機種は、そこにも風を
  • 合皮(PUレザー・PVCレザー):水拭きが基本。汚れが強い所だけ中性洗剤を薄めた水で拭き、必ず水拭きで洗剤を残さない。強い洗剤や研磨剤入りのものは表面のコーティングを傷めて、はがれの原因になります。縫い目にたまった皮脂は綿棒で
  • 本革:乾いた柔らかい布で拭き、汚れは革専用のクリーナーを。アルコールや除菌シートは油分を奪ってひび割れやシミになるので使いません。水も最小限で。仕上げに専用の保湿クリームを薄く

どの素材でも共通なのが、座面をびしょびしょにしないこと。ウレタンは水を吸うと乾きにくく、乾かないうちに別の匂いになります。「固く絞る」「たたく」「風で乾かす」の3つを守ると失敗が減りますよ。

匂いの種類を見分けてから、素材に合う方法で新品の化学的な匂い梱包材を部屋の外へ保護フィルムを全部はがす日陰で風を通す裏側にも風を当てる日数は言い切れない直射日光・暖房で急がない汗・皮脂は素材別に布:中性洗剤水でたたくメッシュ:表裏から挟む合皮:水拭き・強い洗剤×本革:アルコール×   専用クリーナー固く絞る・たたく・乾かすカビ臭・中古の生活臭先に湿気を断つ座面の裏・キャスターの 根元を乾かす重曹をふって置いて吸う拭いたら完全に乾かす戻るなら中まで染みている共通の注意:目立たない所で試す/手袋と換気/塩素系漂白剤は使わないびしょびしょにしない/完全に乾かす/スプレー類は子どもの手の届かない所に消えない時:カバーで覆う→座面だけ交換→買い替え。体調に異変が出たら医療機関へ

カビ臭・中古の生活臭——先に湿気を断たないと戻ってきます

カビ臭は、拭いても消臭剤をかけても、湿気の元を断たない限り戻ってきます。座面の裏、クッションの中、キャスターの根元に湿気がたまっていないかを先に見てください。

  1. 椅子を風通しの良い場所へ移して、座面の裏側とキャスターの根元まで乾かす。晴れた日の日陰で半日〜1日
  2. 表面に白っぽい点や黒い点があれば、中性洗剤を薄めた水で固く絞った布で拭き取り、水拭きで洗剤を抜いて、また乾かす。マスクと手袋、窓を開けて
  3. 置き場所を見直す。壁にぴったり付けている、除湿していない北側の部屋。壁から少し離して床との間に風が通るようにするだけで湿気のたまり方が変わります

中古の生活臭(たばこ・食べ物・柔軟剤)は、表面ではなく布やクッションの内側まで染みていることがほとんどです。表面を拭いてから、次の見出しの重曹で「置いて吸わせる」を試してみてください。それでも戻るなら、カバーか座面交換の話に進むのが早いです。

重曹と消臭スプレーの使い方——使ってはいけない素材と組み合わせ

効くやり方と、やってはいけない組み合わせをはっきり分けておきます。

重曹の使い方(ファブリック・メッシュ向け)

  1. 座面が完全に乾いている状態で、粉のまま座面全体にうっすらふりかける。厚くしなくて大丈夫
  2. そのまま数時間〜ひと晩置く。重曹が匂いの元を吸ってくれます
  3. 掃除機で丁寧に吸い取る。目地に残ると白く浮くので、ブラシのノズルで
  4. 汗の匂いが強い所は、重曹を水に溶かして固く絞った布でたたき拭きし、水拭きで重曹を抜いて乾かす

消臭スプレーの使い方

  • 必ず目立たない所で試して、シミや色落ちがないことを確かめてから
  • 座面から少し離して、湿る程度に。びしょびしょにしない。乾く前に座らない
  • 香り付きは、汗の匂いと混ざって別の匂いになることがある。「元を減らす」タイプを
  • 使ったあとは子どもの手の届かない所へ

使ってはいけない素材・組み合わせ

  • 本革にアルコール・除菌シート・重曹:油分が抜けてひび割れ、白く粉を吹くことがある。本革は専用クリーナーだけ
  • 合皮に強い洗剤・研磨剤・シンナー系:表面のコーティングがはがれる。合皮は水拭きと薄めた中性洗剤まで
  • 塩素系漂白剤はどの素材にも使わない:変色・生地の傷み・金属部分のさびの原因になります。「除菌できそう」と思っても椅子には向きません。この記事の方法は塩素系を一切使わないので、酸性のものと混ざる心配もありません
  • ドライヤーや暖房で急いで乾かす:合皮の硬化、ウレタンの変形の原因に。乾かすのは風で
  • 座面のウレタンに水をたっぷり含ませる:乾かず、匂いの元が増える。固く絞った布まで

重曹は汗や皮脂の匂いには相性が良いのですが、新品の化学的な匂いにはあまり効きません。そこは換気の出番。「匂いの種類に合った方法を1つずつ」が一番早いんですよ。

重曹・スプレーの使い方と、使ってはいけない組み合わせ重曹(布・メッシュ向け)乾いた座面に粉をうっすら数時間〜ひと晩置く掃除機で丁寧に吸い取る→汗の匂いと相性がよい消臭スプレー目立たない所で試してから湿る程度、乾く前に座らない香り付きは混ざることも→元を減らすタイプを使ってはいけない本革にアルコール・重曹合皮に強い洗剤・研磨剤塩素系漂白剤はどの素材にも→暖房やドライヤーで急がない匂いの種類に合った方法を1つずつ

それでも消えない時——カバー・座面交換・買い替えの目安

  • チェアカバーで覆う:座面を包む洗えるカバーなら、匂いが直接届かなくなり、汗は今後カバーが受けてくれる
  • 座面だけ交換:機種によっては座面ユニットを部品として取り寄せられる。メーカーや販売店に型番を伝えて聞いてみる。交換の作業は、レバーやガスシリンダーに触らない範囲で、説明書に従って
  • 買い替え:中古で内側まで生活臭が染みている、カビが何度も戻る、合皮がはがれ始めている。ここまで来たら買い替えたほうが結局早いです。手放す時の分解や捨て方はオフィスチェアの分解と捨て方にまとめています

買い替える時は、素材(メッシュは汗がこもりにくい・合皮は拭きやすいが新品の匂いが強め)と座面が外せるかを見ておくと安心です。

ゆきこ( ゚Д゚)『真夏に子どもが汗だくのまま親の椅子でゲームをしたあとの座面の匂い、という話はよく聞きます。重曹をふってひと晩置いて掃除機で吸う、を何回か繰り返してやっと「自分の椅子」に戻った、という声も。うちなら、座る前に「お風呂は?」と聞くのをルールにします』

汗の匂いは毎年夏に戻ってくるので、重曹は大きめの袋で買って、キッチンと椅子の両方に使い回すのが気楽です。道具はこれと掃除機で足ります。

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匂いで後悔しないためのチェックは、オフィスチェアで後悔した理由に「買う前に見るところ」としてまとめています。同じ種類の新品の匂いについてはゲーミングチェアの匂いが気になる時も参考になると思います。付属のヘッドレストやランバーサポートが要るかどうかで迷っている人は、オフィスチェアのヘッドレストはいらない?もどうぞ。

まとめ:匂いの種類を見分けて、素材に合う方法を1つずつ

  1. 匂いは4種類。新品・汗と皮脂・中古の生活臭・カビ臭で対処が違う
  2. 新品の匂いは梱包材を出して日陰で風を通す。日数は言い切れない、暖房で急がない
  3. 汗は素材別に固く絞った布でたたく。本革にアルコール、合皮に強い洗剤は使わない
  4. 重曹はふって置いて吸う。塩素系漂白剤は使わない。目立たない所で試してから
  5. 戻るなら中まで染みている。カバー→座面交換→買い替えの順で考える

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

オフィスチェアの臭い取りの早見表:匂いは新品の化学的な匂い、汗と皮脂、中古の生活臭、カビ臭の4種類で対処が違う。新品は梱包材を部屋の外へ出し、保護フィルムをすべてはがし、日陰で風を通す、日数は言い切れない、直射日光や暖房で急がせない。汗と皮脂は素材別に、ファブリックは中性洗剤水でたたく、メッシュは表裏から挟んで拭く、合皮は水拭きで強い洗剤を使わない、本革はアルコールを使わず専用クリーナー。カビ臭と生活臭は先に湿気を断ち、座面の裏とキャスターの根元を乾かし、重曹をふってひと晩置いて掃除機で吸う。共通の注意は目立たない所で試す、手袋と換気、塩素系漂白剤は使わない、びしょびしょにしない、完全に乾かす、スプレーは子どもの手の届かない所。消えない時はカバー、座面交換、買い替えの順。体調に異変が出たら医療機関へ

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