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駅まで歩くうちに、タイツの股の部分がじわじわ下がってきて、スカートの中で内ももが引っ張られる。人目のない所で上げ直しても、また下がる。トイレに行くたびに全部履き直して、それでも夕方には同じ。私は子どもの送りで走ることが多いので、走った日はもう確実に下がります。
先に結論をひとつ。タイツが落ちるのは、履き方とサイズの合わせ方の問題で、体のせいではありません。タイツは伸びる生地で作られていて、どこで伸びを使い切っているかで下がり方が決まるんです。今日しのぐ履き直しの手順から、サイズ表の読み方、膝下ストッキングやレギンスの場合、買い替えのサインまで、順番に見ていきましょう。
タイツが下がってくる原因——サイズ・股下・履き方・ゴムのへたり・生地の伸び
- サイズ表の見方がずれている。タイツのサイズは身長とヒップの2つで決まるのに、身長だけで選んでいることが多いです。どちらかがサイズの境目にかかっていると、生地の伸びを使い切って、股の部分が下がります
- 股下の長さが合っていない。同じサイズ表記でも、メーカーやシリーズで股下の長さは違います。脚の長さに対して股下が短いタイツは、履いた時点で股の部分が下に引っ張られているので、歩くたびに下がります
- 履き方で伸びを使い切っている。足首まで一気に引き上げると、ふくらはぎやひざで生地が余って、股の部分に届く分がなくなります。つま先から少しずつ上げる履き方にすると、同じタイツでも股までしっかり届きます
- ウエストゴムのへたり。何度も洗ううちにゴムが伸びて、ウエストで支えきれなくなります。ウエスト部分を引っ張って、戻りが鈍くなっていたらこれです
- 生地全体が伸びた。ひざや太ももが白っぽく透けてきたタイツは、そこだけ伸びて戻らなくなっています。伸びた所が下に垂れて、股が下がる原因になります
- ボトムスとの摩擦。裏地のないスカートやデニムの内側とタイツがこすれて、歩くたびに少しずつ引き下げられます。裏地付きのスカートやペチコートがあると減ります
今日しのぐ——履き直しの手順と、ずれない工夫
出かける前の5分でできる履き直しの手順です。タイツは「伸びの配分」なので、順番を守るだけで同じタイツが落ちにくくなります。
- タイツを腰から足先まで、手でたぐり寄せる。片脚分をつま先まで手繰って、輪ゴムのように手の中にまとめます。ここを省くと、足首で生地を使い切ります
- つま先を入れて、かかとを合わせる。かかとの位置が決まっている(かかとの部分が切り替えになっている)タイツは、ここを合わせないと全体がねじれます
- ふくらはぎ、ひざ、太ももの順に、少しずつ引き上げる。一気に引かず、生地を両手で少しずつ広げながら上に送ります。ひざの位置を合わせるのがコツです
- 反対の脚も同じように。片脚だけ先に腰まで上げると、もう片方に生地が回らなくなります
- 最後に股の部分を両手で持って、真上に引き上げる。ウエストではなく、股の部分を持って上げると、内ももに余っている生地が股まで届きます。それからウエストを整えます
- ウエストは折らない。ゆるいからと折り返すと、ゴムの幅が細くなって支える力が減り、かえって下がります。ゆるいなら次のサイズの話へ
履いたあとにずれにくくする工夫も、いくつかあります。
- ショーツをタイツの上に履く。ショーツのゴムがタイツのウエストを押さえてくれます。冬の定番の裏技です
- ペチコートやスパッツを重ねる。スカートの裏地との摩擦が減って、タイツが引き下げられにくくなります
- ウエストの位置を、へその少し上に。腰骨の位置で止めると、座った時に下がります。少し上で止めるだけで持ちが違います
- 立ち上がる時に股を軽く持ち上げる癖をつける。下がるのはたいてい座った直後なので、そのたびに一瞬で戻せます
サイズ表の見方と選び方——身長とヒップ、迷ったら大きい方
ここがいちばん効くところです。タイツのパッケージの裏には、身長を縦、ヒップを横にした表があって、2つが重なるマスがサイズになっています。身長だけで選んでいた人は、一度メジャーで自分のヒップ(お尻のいちばん高い所の周囲)を測ってから表を見てみてください。数字そのものより、「表のどのマスに入るか」を知ることが目的です。
- 身長とヒップのどちらかが境目にかかったら、大きい方。タイツは大きい分には生地がゆとりを持って伸びるので下がりにくく、小さいと伸びを使い切って下がります。「ぴったりより少しゆとり」が落ちないサイズです
- 股下が長めに作られているものを選ぶ。「脚長」「股上深め」「マチ付き」と書かれたものは、股の部分にゆとりがある設計。脚の長い人、股の部分が下がりやすい人はここを見ると当たりが多いです
- マチ付き(股の部分に別布の切り替えがあるもの)は、股の部分が立体になっていて、歩いた時に引っ張られにくいです。パッケージの図で確認できます
- ウエストゴムが幅広のもの。細いゴムは一点で支えるので下がりやすく、幅広のゴムは面で支えます。おなかを締め付けない幅広タイプは、座り仕事の日も楽です
- メーカーを変えたら、必ずサイズ表を見直す。同じ「Mサイズ」でも、メーカーごとに身長とヒップの範囲が違います。前と同じ表記で買って合わなかった、はここが原因です
「締め付けが強いタイツは落ちにくい」と思いがちですが、実は逆で、締め付けが強いものほど伸びに余裕がなく、動くと下がりやすいです。ゆとりがあって、ウエストがしっかり支えるもののほうが、結局は落ちません。
膝下ストッキングが落ちない方法
膝下ストッキングやハイソックスは、ウエストで支えられない分、口ゴムだけで止まっているので下がりやすいです。
- 口ゴムを折らない・ひざ下の細い所で止める。ふくらはぎのいちばん太い所に口ゴムをかけると、歩くたびに下へ押されます。ひざの少し下の、脚が細くなる所に止めると落ちにくいです
- サイズは足のサイズより、口ゴムの周囲で選ぶ。「ゆったり口ゴム」は快適ですが、口ゴムの周囲と自分のひざ下の周囲が合っていないと止まりません。パッケージにひざ下の周囲の目安があれば、そこを見て
- 靴下用の滑り止めローションを口ゴムの内側に塗る。肌との摩擦が増えて止まります。かぶれやすい人は少量から試して、赤くなったら使うのをやめてください
- 口ゴムが伸びたら寿命。指で引っ張って戻りが遅ければ、履き方でどうにもなりません
レギンスが下がるのはなぜ?——タイツとの違い
レギンスはタイツより生地が厚く、伸びが少ない分、股下と股上の長さがそのまま効きます。股上が浅いレギンスは、座った瞬間に後ろが引かれて下がるので、股上が深め(へそが隠れる丈)のものを。ウエストゴムが幅広で、内側に滑り止めのテープが付いたものは、動いても落ちにくいです。あと、レギンスの上にショーツを重ねる方法は、こちらでも同じように効きます。履き方もタイツと同じで、つま先からたぐって少しずつ上げ、最後に股を持って真上に引き上げると、太ももに余った生地が上まで届きます。
買い替えのサイン——履き方を直しても落ちるなら
- ウエストゴムを引っ張って、戻りが鈍い・波打つ。ゴムの寿命です
- ひざや太ももが白く透けて、たるんでいる。生地が伸びきっています
- 股の部分の縫い目が引きつっている・糸が飛んでいる。そこから裂けます
- 履き直しても午前中に下がる。伸びの余裕がなくなっているサインです
- 毛玉が多くなった。生地の表面が削れていて、伸びも戻りも落ちています。取り方はタイツの毛玉の取り方に書いています
下がったまま無理に上げ続けると、股の縫い目に力がかかって裂けたり、伝線したりします。出先で裂けた時の応急処置はタイツの穴・伝線の応急処置にまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『長男の送りで走った日はタイツが必ず下がって、私はずっと「走るからだ」と思っていました。改めてサイズ表を見たらヒップが境目で、ワンサイズ上にしたらほとんど下がらない。何年も履き直していた時間は何だったのか。今は必ず表を見て買っています』
ゴムがへたったタイツを毎朝履き直すより、ウエストが幅広で股上が深く、締め付けが強すぎないタイツに替えるほうが、朝の5分が戻ってきますよ。
あわせて読みたい
無理に上げ続けて裂けた時は、タイツの穴・伝線の応急処置で出先での止め方を書いています。白い毛玉が気になる人は、タイツの毛玉の取り方も参考にしてください。
まとめ:履き方で伸びを配分し、サイズは表で、迷ったら大きい方
- 下がる原因はサイズ・股下・履き方・ゴムのへたり・生地の伸び。体のせいではない
- 履き方はたぐり寄せてつま先から・最後に股を持って上げる・ウエストを折らない
- サイズは身長とヒップの表で・境目なら大きい方。マチ付き・股上深め
- 膝下ストッキングはひざ下の細い所で止める。滑り止めも効く
- ゴムの戻りが鈍い・白く透ける・午前中に下がるは買い替え
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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