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おしゃぶりを口に入れた瞬間、ぺっと出されて大泣き。あるいは、夜中に見当たらなくて、家じゅう探しても出てこない。抱っこしても泣き止まなくて、「ガーゼでも代わりになるかな」「哺乳瓶の乳首ならくわえるかも」と、頭の中で家にあるものを片っ端から思い浮かべる。あの時間、本当に追い詰められますよね。深夜2時に寝室の床を這って探した、という話はよく聞きます。
先に結論を言いますね。おしゃぶりの「口に入れる代用品」はありません。ガーゼもタオルも哺乳瓶の乳首も、代わりになるどころか、赤ちゃんの息に関わる危険があるからです。ただ、それで「じゃあどうすれば」と途方に暮れてほしくなくて。代わりにできることは、口に入れるもの以外にちゃんとあります。まず「やってはいけないこと」を先に、そのあとで「代わりにできること」を、順番にお話しします。
ケース別に読む:代用してはいけない物を知りたい人|ガーゼやタオルを考えている人|哺乳瓶の乳首を考えている人|口以外の落ち着かせ方を知りたい人|今夜なくした人|買い直す人
最初に、代用してはいけないもの——ここだけは読んでください
検索で出てくる「代用」の多くは、実は口に入れると危ないものです。ここは少し強い言い方で書きます。
- ガーゼ・タオル・ハンカチ・ぬいぐるみを口元に当てたまま寝かせる:吸っているうちに口や鼻をふさぐ、寝返りで顔にかかる、繊維がほぐれて口に入る。赤ちゃんは自分で払いのけられません。窒息につながります
- 哺乳瓶の乳首だけを与える:おしゃぶりにはシールド(口に当たる土台)があって、奥まで入らないように止める役目をしています。乳首だけだと止める物がなく、口の奥まで入るおそれが。吸っても中身が出ないので空気を飲み込みやすく、お腹が張る原因にもなります
- ひもやリボンを付けたもの、首に掛けるもの:ひもが首に絡まる事故が実際に起きています。おしゃぶりを落とさないための工夫として手作りしたくなる気持ちは分かるのですが、ここだけは代わりの方法を選んでください
- 大人の指以外を「代わり」として口に入れる:おもちゃの部品・ペットボトルのふた・ゴム製品など、口に入れる前提で作られていない物は、欠けたり外れたりします
「少しの間だけ」「見ているから」と思っても、ふっと目を離す瞬間は必ずあります。夜の寝かしつけなら、なおさらです。
ガーゼやタオルで代用したくなる気持ちと、タオルのデメリット
ガーゼを口元に当てると、赤ちゃんがちゅっちゅと吸って落ち着くことがあるんですよね。だから「これで代わりになるのでは」と思うのは自然です。でも、起きている時に大人が手に持って当てているのと、寝床に置きっぱなしにするのとでは、まったく別の話になります。
- 顔にかかる:寝返りや手の動きで、タオルが口や鼻の上に来る。薄いガーゼでも、二重三重に重なると空気を通しにくくなります
- 繊維が口に入る:吸って湿ったタオルは毛羽立ち、ほぐれた繊維や糸くずを飲み込みやすくなります
- 湿って冷える:よだれで濡れた布が顔に当たったままだと、肌がかぶれたり、体が冷えたりします
- 衛生:布は洗って乾かすまで時間がかかり、湿ったまま何度も口に入れると雑菌が増えます
- やめにくい:「タオルがないと寝ない」になると、外出先や旅行で困る、という声もよく見かけます
もし赤ちゃんがガーゼを吸って落ち着くのなら、大人が手に持って、起きている間だけ。寝入ったら必ず取り除いて、顔のまわりには何も置かない。ここは守ってあげてください。
哺乳瓶の乳首は代わりになる?——なりません
「形が似ているから」と、哺乳瓶の乳首だけを外して渡す方法を見かけることがあります。でも、これも代わりにはなりません。理由は先ほど書いたとおり、奥まで入るのを止める土台がないから。それから、哺乳瓶の乳首はミルクを飲むための穴が開いているので、吸うたびに空気を飲み込みます。げっぷが増えたり、お腹が張って余計にぐずる原因にもなります。
キャップやリングを付けたまま、という形で渡すのもおすすめしません。部品が外れたり、リングの縁が口の中に当たったりするからです。哺乳瓶は哺乳瓶として使う、おしゃぶりはおしゃぶりとして使う。この線引きは、はっきりさせておいたほうが迷いません。
代わりにできること5つ——口に入れるもの以外で落ち着かせる
おしゃぶりが効くのは「吸う」動きで落ち着くからですが、赤ちゃんが落ち着く道はそれだけではないんです。「これで落ち着いた」という声が多いものから順に書きます。
- 抱っこして、縦にゆっくり揺れる:横揺れより、立ったままの縦揺れ(軽くひざを曲げ伸ばし)のほうが落ち着く子が多いです。腕の中で体を密着させて、大人の心臓の音が聞こえる位置に
- 胸やお尻をトントン:一定のリズムで、大人の心拍くらいのゆっくりした速さで。寝床に置いたあとも、手だけ添えてトントンを続けると、置いた瞬間の泣きが減ります
- おくるみで包む:手足がびくっと動いて目が覚める時期(生後数か月まで)は、薄手の布で腕をゆるく包むと落ち着きます。きつく巻かない・足は動かせるように・暑くしすぎない・寝返りが始まったらやめる、が約束です
- 指しゃぶりは無理に止めない:自分の指を吸って落ち着くなら、それは赤ちゃん自身の「おしゃぶり」です。低月齢の指しゃぶりは無理に止めなくてよい、という案内を小児科や自治体の育児情報でよく見かけます。気になる時期や歯のことは小児科・小児歯科へ
- 部屋を暗く、静かに、そして室温:明かりを落とす、テレビを消す、ホワイトノイズ(換気扇やドライヤーの音のような一定の音)を小さく流す。それから、意外と見落とすのが暑さ・寒さです。背中に手を入れて汗ばんでいたら1枚脱がせてみてください
そして、これらを試す前に授乳・おむつ・室温・服の枚数の4つを確かめてください。おしゃぶりを探している間に、実はお腹がすいていた、というのは本当によくあります。
なくした夜の乗り切り方——現実的な順番で
- 予備を探す:マザーズバッグ、ベビーカーのポケット、車のチャイルドシートまわり、洗面所の消毒ケース。「使ったあと置いた場所」より「持ち歩いた場所」のほうが見つかります
- 見つからなければ、今夜は抱っこで乗り切る:しんどいのは分かるのですが、代用品を探すより安全です。夫婦で交代できるなら、交代で。ひとりなら、無理に寝かしつけようとせず、抱っこのまま座って一緒に休むだけでも違います
- 翌日に買う:買い直す時に見るところは次の見出しで。次からは予備を2個、寝室と外出用の場所を決めて置いておくと、同じ夜が来ません
「もう何をしても泣き止まない」「泣き方がいつもと違う」「熱がある」「呼吸が苦しそう」「ぐったりしている」——この時は、代用を探す時間ではありません。夜間なら小児救急の電話相談(#8000)へ、迷ったら救急へ。
買い直すなら見るところ2つ——月齢と、シールドの通気穴
「嫌がった」のが理由でおしゃぶりから離れていた方も、形やサイズを変えると受け入れることがあります。買い直す時に見てほしいのは、たった2つです。
- 月齢に合ったサイズ:「0か月〜」「3か月〜」「6か月〜」とパッケージに書かれています。小さすぎると口の奥まで入るおそれ、大きすぎると口からすぐ落ちます。「まだ使えそう」で月齢を超えて使わないでください
- シールドに通気穴がある、一体型:口に当たる土台の部分に穴が開いている製品を。よだれかぶれを防ぐ意味と、万が一シールドごと口に入った時に空気の通り道になる意味があります。乳首とシールドが一体で、部品が外れにくい構造かも見てください
そして、使うたびに乳首を引っ張って、ひび・裂け・噛み跡がないかを確かめる。傷んでいたら迷わず交換です。どんな形が好まれやすいか、消毒の方法、やめる時の考え方は、おしゃぶりで後悔した理由と選び方にまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『深夜2時に床を這っておしゃぶりを探す、という話はよく聞きます。あとから思えば笑えるけれど、その場ではガーゼを口に当てたくなる気持ちもよく分かる。そこをこらえて抱っこで朝を迎えて、翌朝に予備を2個買って寝室とバッグに1個ずつ。うちならそうします』
買い直すなら、月齢の表示と通気穴のあるシールド、この2つが分かりやすく書かれているものを選ぶと迷いません。予備を2個、と決めておくと夜が楽になりますよ。
あわせて読みたい
「口からすぐ外れて泣く」「逆にやめられなくて困っている」という方は、おしゃぶりが取れない時の考え方に、固定してはいけない理由と、少しずつ減らす方法を書きました。買う前に迷っている方はおしゃぶりで後悔した理由と選び方を。赤ちゃんの「代用していい物・だめな物」つながりで、ベビーバスで後悔した理由とベビーゲートで後悔した理由もあわせてどうぞ。
まとめ:口に入れる代用品はない。代わりは口以外で、寝床には何も置かない
- ガーゼ・タオル・ぬいぐるみを口元に置いたまま寝かせない。窒息につながる
- 哺乳瓶の乳首だけは代わりにならない。奥まで入る・空気を飲む
- 代わりは抱っこ・トントン・おくるみ・指しゃぶり・環境の5つ
- なくした夜は予備を探す→抱っこで乗り切る→翌日買う。次から予備2個
- 買い直すなら月齢に合うサイズと、通気穴のある一体型。傷んだら交換
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手順を1枚にまとめました。



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