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夜、寝返りを打つたびにギシッ、ギシッ。自分の音で目が覚めるし、隣の部屋で寝ている子どもに聞こえていないか気になって、体を動かすのも遠慮してしまう。通気がよくてカビにくいと聞いて選んだすのこベッドなのに、音のことは誰も教えてくれなかった、という声は本当に多いんです。
先に結論をひとつ。すのこベッドのギシギシは、たいてい「どこかがゆるんでいる」か「どこかがこすれている」のどちらかで、場所さえ分かれば工具1本と緩衝材で静かになることが多いです。ただ、自分でやっていいことと、やらないほうがいいことの線引きがあって、そこを越えると板を傷めたり安全に関わったりします。音の出どころ、探し方、対処の順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:音の種類から絞りたい人|鳴る場所を見つけたい人|自分で直したい人|組み立てたばかりの人|やってはいけないことを知りたい人|買い替えを迷う人
音の出どころは4つ——ネジ・板と枠・床・マットレス
すのこベッドは「枠」「すのこ板」「脚」「マットレスや布団」が重なってできています。ギシギシは、このどこかの木と木、木と金属、木と床がこすれる音です。出どころは大きく4つに分けられます。
- ネジや金具のゆるみ。枠の角、脚の付け根、ヘッドボードの接合部。組み立て時のネジは、使っているうちに木がわずかにやせて必ずゆるみます。「ギシッ」より「カタッ」「ミシッ」と硬めの音がしたら、ここが第一候補です
- すのこ板と枠のこすれ。すのこ板が枠に乗っているだけの構造だと、体重が移るたびに板の端が枠の上で動いてこすれます。「キュッ」「ギィ」という木と木のこすれる音は、たいていここ。板を固定する桟(さん)がゆるんでいる時も同じ音が出ます
- 床との接地。脚の長さが少し違う、床がわずかに傾いている、脚の下にゴミやカーペットの段差がある。脚が浮いていると、体重がかかるたびにベッド全体がわずかに傾いて、フレームごと「ギシギシ」鳴ります。フローリングと脚のゴムがこすれる音もここに入ります
- マットレスや布団とのこすれ。マットレスの底面とすのこ板がこすれる音、中のスプリングが鳴っている音。ベッドは静かなのに寝ると鳴る、という時はここです
どれが鳴っているかで、やることが変わります。ネジならドライバー、板なら緩衝材、床なら脚の下、マットレスなら滑り止め、というふうに。だからまず「どこ?」を見つけるところから始めてみてください。
どこが鳴っている?——場所を見つける手順
寝ながら探すのは無理なので、昼間に布団をはがして探すのがいちばん早いです。
- マットレスや布団をどけて、枠だけの状態にする。これで鳴らなくなれば、出どころは寝具側です
- 枠の四隅を順番に手で押して、揺すってみる。角の1つだけ「カタッ」と動く、揺れるなら、その角のネジのゆるみです
- すのこ板を1枚ずつ手で押す。押して「キュッ」と鳴る板、少し浮いている板、枠から外れかけている板がないか見ます。板の下に手を入れて、桟との間にすき間があるかも確認を
- 脚の下を見る。脚が4本(または6本)とも床に着いているか。紙を1枚差し込んでみて、すっと入る脚があれば浮いています
- 可能なら、誰かに寝転がってもらって、自分は横から聞く。本人には分からなくても、横から聞くと「頭側の右」「足元の左」と意外とはっきり分かります
「組み立てたばかりなのに鳴る」という時は、この手順の②と③で見つかることがほとんどです。締め忘れや、板が枠にきちんと収まっていないだけ、というのがよくある正体なんです。
自分でできる対処——増し締め・フェルト・床の水平・脚のゴム
- ネジの増し締め。説明書に書かれた工具(付属の六角レンチやドライバー)で、四隅→脚の付け根→ヘッドボードの順に、全部のネジを一度ずつ締め直します。コツは「止まったところから少しだけ」。力任せに回すと木のネジ穴がつぶれて、かえってゆるみやすくなります。電動ドライバーは締めすぎになりやすいので、手回しのほうが安心です
- 板と枠の間にフェルトや緩衝材を挟む。すのこ板が枠や桟に当たっている部分に、家具用の薄いフェルト(裏がシールになっているもの)を貼ります。木と木の間に布が一枚入るだけで、こすれる音はかなり静かになります。厚みは2〜3mmくらいで十分で、厚すぎると今度は板が浮いてガタつきます
- 床の水平を出す。浮いている脚の下に、フェルトや薄いゴム板を1〜2枚重ねて、4本すべてが床に着くようにします。カーペットの端やラグの上にまたがっている時は、ベッドの位置を少しずらすだけで直ることもあります
- 脚の下にゴムやフェルトを貼る。フローリングと脚がこすれる音、床に響く振動は、脚の裏に貼るゴムやフェルトで和らぎます。床の傷防止にもなります
- マットレスの下に滑り止めシート。マットレスとすのこの間で鳴っている時は、滑り止めのシートを敷くと、こすれとずれの両方が減ります。マットレスのずれの直し方はマットレスのずれ防止の記事で詳しく書いています
1つで足りなければ組み合わせてみてください。増し締めとフェルトだけで、ほとんどの音は寝られる程度まで落ち着きます。
組み立てたばかりなのに鳴る——「なじむまで」と「締め忘れ」の話
新品なのにギシギシ、というのは不良品とは限りません。よくある理由が3つあります。
- 締め忘れ・仮止めのまま。組み立て中は全体をゆるく仮止めしておいて、最後に全部を本締めする手順のものが多いです。この本締めを飛ばすと、当然ゆるいままです。組み立て直後に一度、すべてのネジを締め直してみてください
- すのこ板が正しい位置に乗っていない。板が枠の溝からわずかに外れていたり、向きが逆だったり。説明書の図と見比べて、板の端がきちんと収まっているか確認を
- 木がなじむまでの音。組み立てたばかりの木製家具は、木がわずかに動いてネジになじむまでの数週間、音が出やすいものです。2〜3週間たったらもう一度増し締め、そのあとは季節の変わり目ごとに一度、というくらいの間隔で見ておくと、ゆるみが大きくなる前に止められます
買ってすぐで、増し締めしても大きな音やぐらつきが続く時は、部品の不足や加工のずれもありえます。自分で削ったりせず、購入した店やメーカーに相談してみてください。
やらないほうがいいこと——穴あけ・接着剤・耐荷重
- すのこ板に自分で穴を開けてネジ止めしない。板の厚みは、体重を受ける前提で決まっています。穴を開けると、そこから割れやすくなります。板が動いて鳴るならフェルトで、外れるなら店へ
- 接着剤で固めない。木工用の接着剤で板と枠を固めると、分解できなくなるうえ、木の動きを止めてしまって別の場所に力が集まり、割れの原因になります。引っ越しや処分の時にも困ります
- 耐荷重を超えて使わない。耐荷重は「寝る人の体重」だけではなく、マットレスや布団の重さと、寝る人数の合計で見ます。子どもが飛び跳ねる、2人で寝ている、重いマットレスに替えた、という時は、ギシギシが「そろそろ限界」のサインであることもあります。詳しくはすのこベッドで後悔した理由で、耐荷重の見方を書いています
- 音を消すために板を抜かない。鳴る板を1枚抜くと、その分だけ隣の板に体重が集まって割れやすくなります
そして何より、板に割れやひびを見つけたら、その板の上には寝ないでください。ひびの入った板は、ある日いきなり抜けます。音の問題ではなく、安全の問題になります。
買い替えの目安——「直る音」と「もう直らない音」
- 増し締めとフェルトで静かになった → そのまま使えます。季節ごとに増し締めを
- 増し締めしても数日で元に戻る、ネジ穴がゆるくて締まらない → 木のネジ穴がつぶれてきています。メーカーに補修部品があるか相談、なければ買い替えを考える時期
- 板に割れ・ひび・大きなたわみがある → その板は使わない。1枚だけ交換できる構造なら部品を取り寄せ、できなければ買い替え
- フレームごとぐらつく、揺すると角が動く → 接合部が傷んでいます。寝ている間に崩れるほうが怖いので、早めに
次に選ぶなら、すのこ板が枠に固定されるタイプか、板の厚みと桟の本数が多いものを見ておくと、同じ悩みを繰り返しにくいです。
ゆきこ( ゚Д゚)『下の子の寝返りのギシギシで上の子が「うるさくて寝られない」と言い出す、というのは兄弟が同じ部屋の家でよくある話ですよね。正体が脚の1本の浮きだった、というオチもよく聞きます。うちで探すなら、休みの日に布団を全部はがして、脚の付け根から順に押して確かめます。』
音の場所が分かったら、あとは薄いフェルトの緩衝材があるだけで、板と枠の間にも脚の下にも使えて手早く片づきます。シールタイプの大きめのシートを1枚持っておくと、家具のがたつき全般に使い回せて便利ですよ。
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きしみが「そろそろ買い替えかな」という段階なら、すのこベッドで後悔した理由で、きしみ・カビ・底つきの失敗例と、次に選ぶ時に見るところをまとめています。寝ると鳴る、マットレスが動く、という方はマットレスのずれ防止もどうぞ。子ども部屋のベッドを二段にするか迷っている方には二段ベッドで後悔した理由もあります。
まとめ:場所を見つけて、締めて、挟む。割れたら使わない
- 出どころはネジ・板と枠・床・マットレスの4つ。音の種類で絞れる
- 探すなら布団をはがして昼間に。四隅を揺すり、板を押し、脚の下に紙を差す
- 対処は指定工具で増し締め・フェルトを挟む・床の水平・脚にゴム
- 穴あけ・接着剤・板抜き・耐荷重オーバーはしない
- 板の割れ・ひび・締めても戻るぐらつきは使わずに買い替えを
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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