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朝、髪をはさもうとしてプレートに指が触れた瞬間、ぬるっとした感触。よく見ると、まっさらだったはずのプレートが茶色くくすんでいて、うっすら粘っこい。しかも使うと白い煙のようなものが出て、髪が少し焦げ臭い気がする——ここまで来ると、さすがに不安になりますよね。
先に結論をひとつ。あのベタベタは、スタイリング剤と皮脂が熱で焼き付いたものです。故障ではありませんし、汚れとしても落とせます。ただし落とし方をひとつ間違えると、プレートの表面の加工を削ってしまって二度と戻りません。何より、必ず電源を抜いて、完全に冷ましてから。ここだけは絶対に守ってください。順番に見ていきましょう。
ベタベタの正体——スタイリング剤と皮脂が「焼き付いた」もの
ヘアアイロンのプレートは、使っている時に180〜200度くらいになります。そこに髪をはさむと、髪に付いているものが一緒に熱を受けるんですよね。
- オイル・ミルク・ワックス・スプレーなどのスタイリング剤。油分と樹脂が熱で変質して、プレートに膜として残ります
- 頭皮から出た皮脂。根元近くをはさむと、必ず少しは付きます
- 整髪料に含まれる保湿の成分。糖のようにねっとりした残り方をするものもあります
- 髪そのもののタンパク質。ごくわずかですが、高い温度で焦げると茶色い点になります
これらが毎日少しずつ重なって、焼けて、また上から重なって——という繰り返しで、あの茶色いベタベタになります。だから使うたびに拭いていれば、そもそもここまでにならないのですが、朝の忙しさでは難しいですよね。ためこんでしまう人、多いと思います。
使うと白い蒸気が出る——これは「濡れた髪に当てている」合図です
プレートから白い煙のようなものが上がると、燃えているのかと焦りますよね。でもほとんどの場合、これは煙ではなく、髪の中の水分が一気に飛んでいる湯気です。
- 髪が乾ききっていない。ドライヤーのあと「もう乾いた」と思っても、内側はまだ湿っていることが多いんです
- スタイリング剤の水分。ミストやウォーターを付けた直後にはさむと、その水分が蒸発します
- 汗や湿気。梅雨時や、お風呂上がりすぐは出やすい
ここで知っておきたいのは、濡れた髪にヘアアイロンを当てると、髪の中の水分が沸騰して膨らみ、髪が内側から傷むことです。蒸気がもうもうと出る時は、髪にとってかなり厳しい状態。少し面倒でも、乾かしきってから使うほうが、結果的にまとまりが良くなります。
一方で、湯気とは違う「焦げくさい煙」や、プラスチックが焼けるようなにおいがする時は別の話です。プレートに焼き付いた汚れが焦げているか、機器の側に不具合が出ている可能性があります。においが取れない時の考え方は、あとの見出しで書きますね。
湯気と煙の見分け方や、スチーム機能付きの機種との違いは、ヘアアイロンから蒸気が出る時の記事で一つずつ整理しています。
落とし方——★必ず電源を抜いて、完全に冷ましてから
ここがこの記事でいちばん大事なところです。電源を切るだけでは足りません。プラグをコンセントから抜いて、手で触れる温度になるまで待ってください。プレートは180度を超える部品です。「もうぬるいかな」と思って触ってやけどをするのは、本当によくある事故なんです。
そして作業中は、子どもの手の届かない所で。冷ましている最中のヘアアイロンを洗面台に置いたままにしないでください。見た目には熱いかどうか分かりませんから。
- プラグを抜く。完全に冷ます(10〜15分は見ておくと安心です)
- ぬるま湯で濡らして、固く絞った布でプレートを拭く。まずはこれだけ。軽い汚れならこれで落ちます。布は水がしたたらないくらいまで、しっかり絞ってください
- 落ちなければ、ぬるま湯で薄めた中性洗剤(台所用でかまいません)を布に少しだけ含ませ、固く絞って拭く
- そのあと水だけで絞った布でもう一度拭いて、洗剤を残さない
- プレートの縁や角、はさみ目の細い溝は綿棒で。乾いた綿棒では取れないので、少し湿らせて
- 最後に乾いた布で水気を完全に拭き取る。水分を残したまま次に使わないこと
- それでも茶色い膜が残るなら、湿らせた布をプレートに数分のせてふやかしてからもう一度。こするのではなく、ふやかして拭くのが正解です
アルコール(消毒用のもの)が使えるかは機種によります。プレートの加工やコーティングによっては、アルコールで曇ったり変色したりします。説明書に「アルコールは使わないでください」と書かれていることも多いので、まず確認を。使う場合も、目立たない端で試してから全体に、が安全です。
拭く布は、繊維の細かいものだと油汚れが一度で取れて楽です。1枚を「ヘアアイロン専用」と決めて洗面所に置いておくと、使うたびに拭く習慣も続きやすくなります。
やってはいけない5つ——ここを間違えると戻りません
- 熱いうちに拭く。やけどの危険がいちばん大きいのがこれです。濡れた布を熱いプレートに当てると、蒸気が一気に上がって手にかかります。それに急な温度差はプレートを傷めます
- メラミンのスポンジや研磨剤でこする。「よく落ちる」と紹介されているのを見かけますが、あれは表面を削って落としているんです。プレートの加工はとても薄い膜なので、削ると二度と戻りません。加工が落ちた場所は髪が引っかかるようになります
- 水をかける・水に浸ける。電気の部品が入っている道具です。プレートだけのつもりでも、隙間から中に入ります
- 刃物や爪で削る。焦げをカリカリ削りたくなりますが、傷が入るとそこに汚れがたまって、次からもっと落ちにくくなります
- アルコールや除光液を確認せずに使う。除光液は特に樹脂を溶かします。プレート以外の部分に垂れると白く曇ります
焦げ臭さが取れない時——どこまでが汚れの話か
拭いてもにおいが残る、使うたびに焦げくさい。この場合、原因は3つに分かれます。
- プレートの奥の溝に汚れが残っている。はさみ目の隙間や、プレートの縁の内側。湿らせた綿棒で、根気よく数回に分けて。1日で落とそうとせず、拭いて乾かしてまた拭く、を数日繰り返すほうがきれいになります
- 髪が焦げているにおい。設定温度が高すぎるか、同じ場所に長く当てすぎています。温度を下げて、滑らせるように動かしてみてください。傷んだ髪は低い温度でも焦げやすいです
- 機器の側のにおい。プラスチックや電気の焦げるようなにおい、使うたびに強くなるにおいは、汚れの話ではありません。使うのをやめて、電源を抜いてください。コードの被覆が割れていないか、根元が変色していないかを見て、少しでも異変があればそのまま使わないほうがいいです。電源まわりの様子がおかしい時の見方はヘアアイロンの電源がつかない時に見るところにまとめています
新品の匂い・髪が焦げる匂い・汚れが焦げる匂いの3つの見分け方は、ヘアアイロンの匂いの記事にまとめました。
予防——ためこまない3つの習慣
- 髪を乾かしきってから使う。内側まで乾かすのが面倒なら、ドライヤーの最後に冷風を30秒当てると、乾き残りが分かりやすくなります
- スタイリング剤はアイロンのあとに。オイルやワックスを付けてからはさむと、その分がそのままプレートに焼き付きます。熱から守る目的の商品を使うなら、説明書きで「アイロン前に使う」と書かれているものを選び、量は控えめに
- 使うたびに、冷めてからさっと拭く。朝は電源を抜いてそのまま出かけて、夜に拭く、でも十分です。冷めた頃に拭くと決めておくと、時間もかかりません
この3つができていると、月に一度のしっかりした手入れもほとんど要らなくなります。汚れは「落とす」より「ためない」ほうが、圧倒的に手間が少ないんですよね。
ゆきこ( ゚Д゚)『ベタつくプレートをキッチンのメラミンスポンジでこすって、その日はピカピカで大満足。次の朝、髪が引っかかってまとまらなくて、やっと「削ったんだ」と気づく——よくある失敗ですよね。落ちたのは汚れじゃなくて表面のほう。これは本当にやらないほうがいいです』
買い替えのサイン——加工がはがれたら、手入れでは戻りません
- プレートの加工がまだらにはげて、下地の金属や違う色が見えている。ここは手入れではどうにもならない場所です
- 髪が引っかかる、滑らない。表面が荒れているサイン。無理に使うと髪が切れます
- 温まり方が前と違う、左右で温度が違う気がする
- コードの被覆が割れている、根元が硬い・変色している。これはためらわずに使用をやめてください
- 拭いても数回でまたベタつく場合は、表面の細かい傷に汚れが入り込んでいることが多いです
次に選ぶ時に見るところはヘアアイロン選びで後悔しないための見方にまとめました。私が口コミを読んでいて「なるほど」と思ったのは、プレートの表面の素材と、はさんだ時の閉じ具合を気にしている人が多いことでした。手入れのしやすさは、実は買う時にだいぶ決まってしまうんですよね。
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汚れを落としたあとはヘアアイロンの保管方法へ。冷めるまでしまわないこと、コードを本体に巻かないことが、傷みと事故を減らします。電源まわりが不調なら電源がつかない時に見るところ、衣類のしわ取りに使えるかどうかはヘアアイロンはアイロン代わりになる?もどうぞ。
まとめ:冷ましてから、ふやかして、こすらない
- ベタベタの正体はスタイリング剤と皮脂の焼き付きです
- 必ず電源を抜いて完全に冷ましてから。熱いうちに拭かない
- ぬるま湯の布→薄めた中性洗剤→水拭き→乾拭き。ふやかして拭く
- 研磨剤とメラミンは加工を削ります。水をかけるのも刃物もだめ
- 白い蒸気は濡れ髪の合図。焦げくさい煙が出たら使うのをやめる
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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