※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
プロジェクターが届いて、さあ映画、と電源を入れたところで気づく。映す場所がない。壁は柄物のクロス、白い壁は窓と棚でふさがっていて、「シーツでいけるかな」と押し入れをのぞく。最初の夜は白いシーツを突っ張り棒に洗濯ばさみで留めて映した、という話はよく聞きます。映ることは映ります。ただ、しわの通りに顔がゆがんで、子どもたちに笑われた、というのもセットでよく聞きます。
先に結論をひとつ。布で代用はできます。見え方の順位は「白い壁」がいちばんで、次が「遮光カーテンの裏」、その下に「白いシーツ」、模造紙やロールスクリーンはさらに条件付き、と覚えておくと迷いません。そして「画面が全画面にならない」のは、たいてい布のせいではなく設定の話です。どこまで代用で行けて、どこからスクリーンを買ったほうがいいか、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:何に映すか迷う人|きれいに映したい人|吊るす安全を確かめたい人|全画面にならない人|本体の置き方を確かめたい人|スクリーンを買うか迷う人
代用の候補と見え方——白い壁>遮光カーテンの裏>シーツ>模造紙
- 白い壁(無地・つや消し)。しわがなく、透けもなく、そのまま映せます。壁紙の細かい凹凸は、少し離れて見ればほとんど気になりません。柄がある壁や、つやのある壁は、映像に柄やてかりが乗るので不向き
- 遮光カーテンの裏側。遮光カーテンは裏に白っぽい層があって、光を通さないので、透けずに明るく映ります。窓に掛かったままで映せる家も多く、「意外な優勝」になりやすい代用です。ただし、ひだの分だけしわが出るので、両端を引っ張って平らにする工夫が要ります
- 白いシーツ・白い布。いちばん思いつくけれど、いちばんしわと透けに悩む代用。薄い布は光が裏に抜けて、映像が暗くぼんやりします。厚手のシーツかフラットシーツで、ピンと張れれば見られる画になります。アイロンをかけてから吊るすと、しわは半分になります
- 模造紙・白い紙。反射がきれいで、色もよく出ます。ただ、大きさが足りず継ぎ目が出る、湿気で波打つ、破れる、と長く使うには向きません。「今夜だけ」の代用
- 白いロールスクリーン・ブラインド。窓に付いているなら、そのまま映せます。ロールスクリーンは布の織り目が見えることと、ブラインドは羽根の隙間が線になることを、割り切れるなら
色の話をひとつ。ベージュやアイボリーの布に映すと、全体が黄色っぽくなります。真っ白でなくてもいいのですが、できるだけ白に近い無地を選んでおくと、映画の肌色が自然に見えます。
きれいに映すコツ4つ——ピンと張る・裏に濃い布・暗くする・台形補正
- ピンと張る。しわが映像のゆがみに直結するので、ここがいちばん大事。上だけでなく、下の端にも重り(棒を通す・洗濯ばさみで小物をぶら下げる)をつけると、布が垂直に伸びて、しわが減ります。両端も引っ張って留めると、ひだが消えます
- 裏に濃い色の布を重ねる。薄いシーツで暗くなるのは、光が裏に抜けているから。裏に黒や紺の布(遮光カーテンでも可)を重ねると、光が戻ってきて、明るさと黒の締まりが別物になります。2枚重ねで吊るせる突っ張り棒なら、これだけでスクリーンに近づきます
- 部屋を暗くする。代用の布はスクリーンより反射が弱いので、部屋の明るさの影響を強く受けます。照明を消す、窓のカーテンを閉める、テレビや間接照明も消す。これで「暗くて見えない」の半分は解決します
- 台形補正とピント。布に映すと、しわのせいで「ゆがんでいる」と感じますが、上が広く下が狭い形になるのは、本体を置く高さと角度の問題です。プロジェクターの台形補正を使って四角に整え、そのあとピントを合わせる。布を平らにしてから調整すると、一度で決まります
この4つをやってもぼんやりするなら、布の厚みか色の問題なので、別の布に替えるか、スクリーンを考えるタイミングです。
布を吊るす時の安全——落ちてくるのは、突っ張り棒と画鋲です
代用で意外と多い事故が、映像ではなく「吊るしたものが落ちる」ほう。布は軽く見えても、シーツ1枚+裏の布+下の重りで、突っ張り棒には思った以上の重さがかかります。
- 突っ張り棒は耐荷重を見て、両端をしっかり壁に当てる。落ちる原因は、耐荷重の超えと、壁の素材(石こうボードや壁紙の上は滑る)です。落ちない付け方は突っ張り棒が落ちない付け方にまとめています
- 子どもが座る場所の真上に吊るさない。映画の途中で棒ごと落ちてくると、布より棒が当たります。ソファやクッションの位置を、布の真下から少しずらしておく
- 画鋲や壁のフックで留めるなら、賃貸の壁の穴と、抜けて落ちた画鋲を子どもが拾うことに注意。終わったら数を数えて回収を。カーテンレールに掛ける手もありますが、レールの耐荷重を超えると外れます。取り付けの失敗はカーテンレールの取り付けで失敗した話で書きました
- 布の裾が床に着く長さなら、足で踏んで引っ張らないように。子どもが布にくるまって遊ぶと、棒ごと落ちます
全画面にならないのは布ではなく設定——見る順番は「本体→入力機器」
「布に映したら画面が小さい」「左右に黒い帯が出る」「上下が切れる」。これを布のせいだと思って布を張り替える人が多いのですが、布は光を受けているだけで、画面の形は決めていません。原因は設定にあります。
- プロジェクター本体の「画面の縦横の比率」の設定。設定メニューに、画面の比率(横長・標準・自動など)を選ぶ項目があります。ここが映像と合っていないと、左右に帯が出たり、上下が切れたりします。まず「自動」にしてみる
- ズームと映像サイズ。本体側で映像を小さくする設定が残っていることがあります。ズームを標準に戻す
- つないでいる機器側の画面設定。パソコン、スマホ、ゲーム機、動画の再生機。それぞれに「出力の解像度」や「画面に合わせる」の設定があって、ここが小さいと、プロジェクターがいくら頑張っても小さいまま。つないだ機器の設定メニューで「画面」「表示」「出力」を探してみてください
- 動画そのものの比率。映画の上下の黒い帯は、映像がもともとその比率で作られているからで、消せません。これは「全画面にならない」のではなく、正しく映っています
本体→入力機器→動画、の順に見ると、たいてい2番目までで直ります。機種やアプリで項目の名前が違うので、「設定のどこに画面の比率があるか」を探す、と考えると見つけやすいです。
本体の置き方——排気口をふさがない、布をかぶせない、レンズを覗かない
布を使う時に、もうひとつ気をつけたいのが本体の熱です。プロジェクターは光を作るのに熱を出して、排気口から逃がしています。
- 排気口の前と横を空ける。壁際に押し込む、本の間に挟む、クッションの上に置く、は熱がこもります。硬くて平らな台の上に
- 布をかぶせない・上に布を置かない。光がまぶしいからと本体に布を掛けると、熱がこもって止まったり、寿命を縮めたりします。まぶしさは置き場所と向きで調整を。吊るした布が本体に垂れてこないかも一度見ておく
- 子どもがレンズを覗き込まない。プロジェクターの光は強く、目に直接入れないのが基本です。本体を子どもの目の高さに置かない、映している間は本体の前に立たない、と決めておくと安心
- コードを足元に渡さない。暗い部屋でコードにつまずいて、本体ごと落ちるのがいちばん多い事故。壁沿いにはわせるか、映す時だけ動線を決めておく
スクリーンを買ったほうがいい人——「毎回吊るす」が続くなら
- 週に1回以上映す。毎回シーツを吊るして、しわを伸ばして、終わったら外す。この手間が3回続いたら、買ったほうが早いです
- 明るい部屋でも見たい。代用の布は部屋を暗くしないと勝負になりません。昼間に子どもと見たいなら、スクリーンの反射の差がはっきり出ます
- 大きく映したい。布の代用は、大きくするほどしわと暗さが目立ちます。100インチ近くで映すなら、スクリーンの平らさが効きます
- 賃貸で壁に穴を開けたくない。突っ張り式や、掛けるだけのスクリーンなら、布と同じ場所に、布より平らに張れます
逆に、月に1回の映画会で、白い壁か遮光カーテンがある家なら、代用のままで何も困らないと思います。買った後の「こんなはずでは」は、スクリーンより本体のほうで起きやすくて、プロジェクターで後悔した理由と選び方にまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『遮光カーテンの裏が正解だった、という声は本当に多いです。閉めれば映る、開ければ元通り。シーツで出るゆがみも、カーテンの裏だとほぼ出ません。突っ張り棒が落ちた話もよく聞くので、うちでやるなら「棒の下には座らない」を先に家のルールにします』
「やっぱりピンと張った画面で見たい」となったら、壁に掛けるだけのシンプルなスクリーンが、布の代用からいちばん移りやすい選択肢です。壁に穴を開けずに掛けられるタイプもあります。
あわせて読みたい
本体選びの失敗を避けたい人は、プロジェクターで後悔した理由と選び方を。布を吊るす道具の話は、突っ張り棒が落ちない付け方とカーテンレールの取り付けで失敗した話が、そのまま使えると思います。
まとめ:白い壁か遮光カーテン、布なら張って重ねて暗く、全画面は設定
- 見え方の順位は白い壁>遮光カーテンの裏>厚手のシーツ>模造紙。白に近い無地を
- コツはピンと張る・裏に濃い布・部屋を暗く・台形補正の4つ。しわは張り方で減る
- 全画面にならないのは設定。本体の画面比率→ズーム→入力機器の順に見る
- 吊るす時は突っ張り棒・画鋲の落下に注意。子どもの頭の上に吊るさない
- 本体は排気口をふさがず、布をかぶせず、レンズを覗かない。毎回吊るすならスクリーン
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



コメント