スパイクのピンが取れない——固くて回らない理由(土・サビ・締めすぎ・なめたネジ)、専用レンチで外す手順と潤滑は少量のコツ、なめた時にペンチを最後にする理由、サビを防ぐ手入れ、交換と店に頼む目安

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シーズン前にスパイクのピンを替えようとしたら、レンチをかけてもびくともしない。野球の取り替え式スパイクでも、陸上のピンでも、よく起きる場面ですよね。力を込めて回したらレンチが滑って手をぶつけた、ピンの角がつぶれて余計に回らなくなった、という声もよく見ます。

先に結論をひとつ。固いピンは「力」ではなく、「土とサビを先に落とす・レンチを合わせる・潤滑は少量」の順番で外すと、たいてい動きます。それでも動かない時や、角がなめてしまった時は、無理に回さず店に頼むのが靴を長持ちさせる近道です。固い理由、外し方の手順、なめた時の線引き、サビを防ぐ手入れ、交換と店に頼む目安まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へレンチをかけても動かない土とサビが原因のことが多い。先に落とす→第1章手順どおりに外したい土を落とす→レンチを合わせる→外側へ→第2章角がなめてきた無理に回さない。ペンチは最後で店へ→第3章次は固くしたくない使ったら土を落として乾かす。時々緩める→第4章替え時・頼み時は?減り・ぐらつき・固着で決める→第5章

ケース別に読む:固い理由を知りたい人手順どおりに外したい人角がなめてきた人次は固くしたくない人替え時・頼み時を知りたい人

固くて回らない理由は4つ——土・サビ・締めすぎ・なめたネジ

ピンが回らない時、原因はだいたい4つのどれかに当てはまります。原因によって効く対処が違うので、まず見分けるところから始めてみてください。

原因 見分け方 効く対処
土の詰まり ピンの根元やレンチをかける穴に土が固まっている 先に土を落とす。ブラシと水
サビ 根元が赤茶色。雨の日に使って干していない 根元に潤滑を少量。しばらく置く
締めすぎ 前回、力いっぱい締めた。斜めに入った 合うレンチを奥まで差し、体の外側へゆっくり
なめたネジ ピンの頭の角が丸くつぶれ、レンチが空回りする 無理に回さない。第3章へ

野球の取り替え式スパイクも陸上のピンも、多くは左に回すと緩むネジです。ただ、製品によって違うこともあるので、迷ったら靴の説明書や箱の表示で確かめてください。「緩めているつもりで締めていた」というのも、実はよくある失敗なんです。

外し方の手順——土を落とす・レンチを合わせる・体の外側へ回す

手順は3つ。順番を守ると、力を入れる前に大半のピンが動きます。作業は手袋をして、靴は膝の上ではなく台や床に置いて行ってください。金属のピンとレンチを扱う作業なので、子どもが横で見ている時は少し離れてもらうと安心です。

「土を落とす→レンチを合わせる→外側へ回す」の3つ1土とサビを落とすブラシで根元の土を落とすレンチの穴の土もかき出すサビには潤滑を少量→ しばらく置いてしみ込ませる2レンチを合わせるピンの頭の形と合うか奥まで差し込む斜めにかけない→ 空回りはなめる元3体の外側へ回す手袋をして緩む向きにゆっくり力は体の外側へ→ 滑っても手が当たらない
  1. 土とサビを落とす。ピンの根元と、レンチをかける穴や溝に固まった土を、古い歯ブラシや千枚通しの先でかき出します。サビが見えたら、市販の浸透する潤滑剤を根元に少量だけ。たっぷりかけるとソールのゴムや周りに広がって滑りやすくなり、拭き取りも大変です。かけたら10分ほど置いて、しみ込むのを待ってください
  2. レンチを合わせる。ピンの頭の形(二つ穴・三つ穴・六角など)と、レンチの先が合っているかを確かめます。合わないレンチや、奥まで差し込まずに回すと、角がつぶれてなめる原因になります。付属の薄いレンチが頼りない時は、交換用の専用レンチを1本持っておくと力が真っすぐ伝わります
  3. 体の外側へ回す。靴をしっかり押さえて、緩む向き(多くは左回し)にゆっくり力をかけます。力の向きは、自分の体や顔から外へ向かう方向に。レンチが滑った時、勢いのついた手が金属のピンや自分の顔に向かわないためです。一度に回し切ろうとせず、少し動いたら戻して、また回す、を繰り返すとネジの中の土が崩れて緩みます

3つやっても動かない時は、潤滑を少量足してもう一晩置く、というのはありです。ただ、火であぶる、ハンマーで叩く、はやらないでください。ソールの樹脂やゴムが傷み、金具の受け側が壊れると靴ごと使えなくなります。

角がなめた時——無理に回さない。ペンチは最後で、店に頼む線引き

レンチが空回りして、ピンの頭の角が丸くなってきた。ここが分かれ道です。なめかけたネジをそのまま回し続けると、完全に丸くなって手がなくなります。いったん手を止めてください。

なめかけた時のOKとNGOK手を止めて土と潤滑をやり直す合うレンチを奥まで差し直す少し動いたら細かく往復ペンチは挟めるうちに一度だけ回らなければ店へNG空回りのまま回し続ける合わないレンチで力任せ火であぶる・ハンマーで叩くドリルで削る受け側の金具をこじる
  • まずやり直す。土をもう一度かき出し、潤滑を少量足して置く。それから合うレンチを奥まで差し、細かく往復させます。角が少し残っていれば、これで動くことも多いです
  • ペンチは最後の手段。ピンの頭がソールから少し出ていて挟める時だけ、ペンチや小型のバイスプライヤーで根元近くをしっかり挟み、体の外側へゆっくり。これで動かなければ、それ以上は靴側の受け金具を傷める領域です
  • 店に頼む。スポーツ用品店や靴の修理店には、固着したピンを外す道具と経験があります。受け金具ごと交換になることもありますが、自分で削って靴を壊すより安く済むことが多い、という声をよく見ます

ペンチを使う時も手袋は外さないでください。挟みが外れた瞬間に、勢いのついた手がピンの先に向かいます。指を切った、爪をはがした、という話は工具のけがの中でも多い型です。深く切った時や、腫れや痛みが引かない時は受診してください。

次は固くしない——使ったら土を落として乾かす、時々緩める

固くなる原因の大半は、使った後の土と湿気です。手入れは難しくありませんが、「帰ってすぐ」が続くかどうかで差が出ます。

  • 使ったらその日に土を落とす。ピンの根元は特に。乾いて固まった土は落ちにくいので、帰ったらすぐが楽です
  • 乾かしてからしまう。雨や朝露で濡れた日は、新聞紙を詰めて風通しのいい日陰で。袋に入れっぱなしはサビとカビの両方を呼びます
  • 月に一度、ピンを少し緩めて締め直す。固着する前に動かしておくのがいちばんの予防です。締める時は「止まったところから少し」で十分で、力いっぱい締めると次に外せなくなります
  • 締める前のねじ山に薄く。専用のグリスか、なければ潤滑剤をごく薄く。付けすぎるとかえって土を呼びます

靴そのものの匂いや、雨で濡れた後の扱いは靴の臭いが洗っても取れない時・雨で濡れた靴の扱いにまとめています。白い部分の黄ばみが気になる人は白いスニーカーの洗い方も参考になりますよ。

交換の目安と店に頼む目安——減り・ぐらつき・固着で決める

「まだ使える?」「自分でやる? 店に出す?」は、この表で判断すると迷いません。

状態 判断 ひとこと
先が丸く減って引っかからない 交換 滑って踏ん張れず、走り方も崩れる
1本だけ抜けた・折れた 交換。残りも確認 同じ時期に入れた物は次々くる
締めてもぐらつく 店へ 受け金具のねじ山が傷んでいることも
角がなめて回らない 店へ 自分で削らない
サビて固いが角は無事 まず自分で(第2章) 土・潤滑・合うレンチで多くは動く

ピンは消耗品で、練習の頻度や地面の硬さで減り方が変わります。金額は店や種類で違うのでここでは書きませんが、「ぐらつき」と「なめ」は靴側の問題になる前に店へ、と覚えておくと迷いません。

固いネジと向き合う時の考え方は、自転車や一輪車のペダルとよく似ています。左右でねじの向きが逆になる話は一輪車のペダルの外し方にもまとめています。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、力で何とかしようとする前に、土を落として一晩置く。それで動くピンがいちばん多いと思います。工具で手をけがしたら、練習の方が休みになりますからね』

💡 この困りごとへの提案

付属の薄いレンチで空回りしがちな人は、交換用の専用レンチがあると力が真っすぐ伝わって、なめる心配が減ります。ピンの頭の形に合う物を選んでください。


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まとめ:土とサビを落とし、合うレンチで体の外側へ。なめたら無理をせず店へ

  1. 固い理由は土・サビ・締めすぎ・なめたネジの4つ。原因で対処が変わる
  2. 土を落とし、潤滑は根元に少量。しばらく置いてから回す
  3. 合うレンチを奥まで差し、手袋をして力は体の外側へ。少しずつ往復
  4. なめたら無理に回さない。ペンチは最後の一度だけ。動かなければ店へ
  5. 使ったら土を落として乾かし、月に一度緩めて締め直す。締めすぎない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

スパイクのピンが取れない時の早見表:固い理由は土の詰まり・サビ・締めすぎ・なめたネジの4つ。外し方は、根元とレンチの穴の土をブラシでかき出し、サビには潤滑剤を少量だけつけて10分ほど置く、ピンの頭の形に合うレンチを奥まで差し込み斜めにかけない、手袋をして靴を台に置き緩む向きに力は体の外側へゆっくり回し少し動いたら往復する。火であぶる・ハンマーで叩く・ドリルで削るはしない。角がなめたら回し続けず土と潤滑をやり直し、ペンチは頭を挟めるうちに一度だけ、動かなければスポーツ用品店や靴修理店へ。予防は使ったその日に土を落とし新聞紙を詰めて日陰で乾かす、月に一度緩めて締め直す、締めすぎない、ねじ山に薄くグリス。交換の目安は先が減って引っかからない・1本抜けた、店に頼む目安はぐらつきとなめ。工具のけがは手袋と力の向きで防ぎ、深い傷や痛みが続く時は受診

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