テニスラケットが軽いデメリット——振りやすい代わりに「ボールに負ける・振動が手に来る」と言われる理屈、初心者向きは本当か、自分に合う重さの見方(体格・バランス・試打)、肘や手首がつらい時の考え方、保管で気をつけること(湿気・高温・ガット)、買う前の判断

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「初心者は軽いラケットがいい」と聞いて、いちばん軽い物を選ぼうとしている。あるいは、軽いラケットに替えたら、なんだか打ち負ける感じがして、手首や肘がじんわり疲れる。テニスラケットの重さは、店で持ち比べただけでは分かりにくいところがありますよね。

先に結論をひとつ。軽いラケットは「振りやすい」が長所で、「ボールに負けやすい・振動が手に来やすい」が短所。この2つはコインの裏表なので、どちらが強く出るかは、打つ人の体格と振り方で変わります。だから「軽い=初心者向き」は半分だけ本当なんです。その理屈、自分に合う重さの見方、肘や手首がつらい時の考え方、保管の注意まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ軽いラケットの短所を知りたいボールに負ける・振動・振り回しすぎ→第1章初心者は軽いのがいいと聞いた半分だけ本当。体格と振り方で変わる→第3章自分に合う重さを知りたい体格・バランス・試打の順で見る→第4章肘や手首がつらい痛みが続くなら中止して受診→第5章保管が気になる湿気・高温・ガットの3つを避ける→第6章

ケース別に読む:短所を表で見たい人理屈を知りたい人初心者向きか知りたい人合う重さを見つけたい人肘や手首がつらい人保管が気になる人買う前に判断したい人

軽いラケットのメリットとデメリット早見表

硬式のテニスラケットは、フレームだけで255g前後から300g超まで幅があり、「軽い」と呼ばれるのはおおむね270g以下です。まず、長所と短所を並べてみます。

見るところ 軽いラケットの長所 軽いラケットの短所
振りやすさ 速く振れる。長い時間でも疲れにくい 速く振れる分、振り回しすぎになりやすい
ボールの勢い 相手の速い球に押されて面がぶれる(ボールに負ける)
手に来る衝撃 受け止める質量が少ない分、振動が手に来やすいと言われる
コントロール ラケットの向きを変えやすい 面が安定しにくく、打点が少しずれると飛びが変わる
飛び 楽に飛ばせる設計の物が多い 飛びすぎて、力を加減する場面が増える
向く人 体力に不安がある人・ブランク明け・ダブルスの前衛が多い人 相手の球が速い環境・自分でしっかり振る打ち方の人には物足りない

表を見ると分かるとおり、短所はどれも「軽いから」という同じ根っこから出ています。だから、軽さの短所を消そうとして別の軽いラケットに替えても、また同じ壁に当たりがちなんです。

なぜ「ボールに負ける」「振動が手に来る」のか——重さの役目

ラケットの重さは、単に「振るのが大変かどうか」の話ではありません。ボールとぶつかった瞬間に、ラケット側で衝撃を受け止める質量でもあるんです。

重さが「受け止める」役目をしている軽いラケットボールの勢いに押されて面がぶれる残った衝撃が手や肘へ向かう自分の腕で振る量が増えるその代わり速く振れて疲れにくい→ 振り方で短所が大きくも小さくも重いラケット質量でボールの勢いを受け止める面が安定して衝撃が手に来にくいラケットの重みで飛ばせるその代わり振るのに力が要る→ 振り遅れると打点が後ろに

相手の速い球が当たった時、軽いラケットは押し返す質量が少ないので、面が後ろにぶれます(ボールに負ける)。受け止めきれなかった衝撃は、グリップを握る手・手首・肘へ向かいます。そして軽くて楽に振れる分、ラケットの重みに頼れず、腕の力で飛ばそうとしがちです。これが、肘や手首の疲れにつながるとされる理由なんです。

ただ、「重ければ肘にやさしい」とも言い切れません。重すぎるラケットは振り遅れて打点が後ろになり、それはそれで手首や肩に無理がかかります。重さは二択ではなく、自分の振り方に対して「ちょうどいい所」を探す物なんですね。

「初心者は軽いラケット」は半分だけ本当

「初心者は軽い物から」とよく案内されます。重さに振り回されずフォームを覚えやすい、疲れにくい、楽に飛んでラリーが続きやすい。この3つは確かに軽さの長所です。ただ、「初心者だから軽い」で決めると、こういう人はあとで困りがちです。

  • 体格がしっかりしていて力がある人。軽すぎると腕の力だけで振ってしまい、打点も飛びも安定しません
  • 相手の球が速い環境で打つ人。部活やスクールの上のクラスなど、押し負ける場面が多い
  • 軟式や他のラケット競技の経験がある人。振り方の癖が強く、軽さがじゃまになることも

逆に、体力に不安がある人、久しぶりに再開する人、週1回の練習を楽しみたい人には、軽さの長所がそのまま効きます。「初心者かどうか」より「体格と、どんな相手と打つか」で決めると、買い直しが減りますよ。

自分に合う重さの見方——体格・バランス・試打の順で

合う重さを探す時は、この3つを順番に見ると迷いません。数字は目安で、最後は実際に振った感触で決めてください。

「体格→バランス→試打」の順で見る1体格と体力小柄・体力に不安なら軽めしっかりした体格なら中間から迷ったら中間の重さ→ 最軽量から選ばない2バランス先が重いか手元が重いか同じ重さでも振った感じが違う軽い物は先が重い設計が多い→ 重さだけで比べない3試打数球でなく1セット分振る速い球で面がぶれないか翌日の手首と肘の重だるさ→ 感触で最終決定
  1. 体格と体力。小柄な人や体力に不安がある人は軽め(270g前後まで)、体格がしっかりしている人は中間(280〜300g)から。迷ったら、いちばん軽い物ではなく中間から試すのが無難です
  2. バランス。同じ重さでも、先端側が重い(トップヘビー)か、手元側が重い(トップライト)かで、振った感じがまるで違います。軽いラケットは、飛びを補うために先端を重くした設計が多く、「数字より重く感じる」ことがあります。カタログのバランスポイントの数字も見てみてください
  3. 試打。店やスクールの試打ラケットは、数球ではなく1セット分くらい振ってみると本当のことが分かります。速い球を受けて面がぶれないか、翌日の手首や肘に重だるさが残らないか。この2つが判断の材料です

細すぎるグリップは強く握り込みがちで、手首に力が入ります。重さと一緒に、グリップの太さも試打で確かめておくといいですよ。

肘や手首がつらい時——ラケットのせいと決めつけず、痛みが続くなら受診

軽いラケットに替えてから肘が気になる、という声はよく見ます。ただ、肘や手首の違和感は、ラケットの重さだけで決まるものではありません。振り方、打点の遅れ、ガットの張りの強さ、練習量の急な増加など、いくつもの要素が重なって出てくるものです。

  • まず練習量を減らす。違和感が出た日は無理に打ち続けない。急に量を増やした後に出る人が多いです
  • ガットの張りをゆるめに。張りが強いほど衝撃が手に来やすいと言われます。張り替えの時に店で相談を
  • 打点を前に。振り遅れて体の後ろで打つと、手首だけでこねる打ち方になります
  • 重さを1段階上げる。ボールに負ける感じが強い人は、少し重い物で面が安定することがあります。ただし、重くすれば必ず楽になるとは言えません

そして、ここがいちばん大事です。痛みが数日たっても引かない、腫れている、物を持つ動作でも痛む、しびれがある、という時は、練習をやめて整形外科を受診してください。テニス肘と呼ばれる状態は、休まずに続けるほど長引くと言われています。道具の工夫は痛みが引いてからの再発予防で、この記事で「肘が治る」と約束するものではありません。

保管で気をつけること——湿気・高温・ガットの3つ

ラケットは、使っていない時間の方がずっと長い道具です。置き場所ひとつで、フレームやガットの寿命が変わってきます。

気をつけること 何が起きる こうする
高温(夏の車内・窓際) フレームやガットが劣化しやすく、ガットの張りが落ちる 車に置きっぱなしにしない。直射日光の当たらない室内へ
湿気(浴室近く・押し入れの奥) グリップがべたつく・匂う。ケースの中にカビが出ることも 使った後はグリップの汗を拭き、ケースを開けて乾かしてからしまう
ガット 張ったままでも少しずつ張りが落ちる。切れたまま放置するとフレームに負担 切れたら早めに張り替え。長く使わない時も張った状態で保管が一般的
置き方 立てかけて倒れる・上に物を載せて変形 ケースに入れて、倒れにくい場所へ。重い物の下に置かない
グリップテープ 汗を吸って劣化、滑る べたつき・ほつれが出たら巻き替え。巻いたテープをはがして乾かすのも手

特に多いのが、夏の車のトランクに入れっぱなしです。高温の車内は、ラケットにとってはいちばん過酷な場所。家に持ち帰る癖をつけるだけで、ガットの張りの持ちが変わります。ケースの湿気とカビの話は、卓球ラケットのカビと保管と考え方が同じなので、あわせてどうぞ。

買う前の判断——最軽量から選ばない、試打できる店を使う

買う前に決めておくと後悔しにくい点を3つに絞ります。

  • いちばん軽い物から選ばない。体格に不安がなければ中間の重さから。軽さは必要になってから下げる方向で
  • 重さ・バランス・グリップの太さの3点を揃えて見る。ひとつ合わないと違和感が残ります
  • 試打できる店やスクールを使う。ネットで買うなら、一度でも振ったことがある型に

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「軽い=やさしい」と思って選んで、打ち負けて手首がつらくなる話はよく見ます。仕事柄、道具より先に「痛みが出たら休む」を守れるかどうかの方が、体には効くと思っています』

💡 この困りごとへの提案

初心者向けとして売られている硬式ラケットは、重さが中間で、飛びを補う設計になっている物が多いです。最軽量にこだわらず、試打した感触に近い1本を選ぶと、長く使えますよ。


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ラケットの保管は卓球ラケットのカビと保管に詳しく。家で子どもとラケット遊びをしたい人は卓球ラケットの代用を。「楽そうな方を選んで困る」話はランニングシューズを普段履きするデメリットと構図が似ています。家で筋力をつけたい人は、ダンベルを買って後悔した理由で重さ選びの失敗を先にどうぞ。

まとめ:軽さの短所は「負ける・振動・振り回し」。体格と試打で決め、痛みが続けば受診

  1. 軽いラケットの短所は3つ。ボールに負ける・振動が手に来やすい・振り回しすぎになりやすい
  2. 「初心者は軽い」は半分だけ本当。体格と、どんな相手と打つかで決める
  3. 合う重さは体格→バランス→試打の順。最軽量からではなく中間から試す
  4. 肘や手首の痛みが続くなら中止して受診。道具の工夫は痛みが引いてから
  5. 保管は高温・湿気・ガットの3つを避ける。夏の車内に置きっぱなしにしない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

テニスラケットが軽いデメリットの早見表:軽いラケットの長所は速く振れて疲れにくいこと、短所はボールの勢いに押されて面がぶれる、振動が手や肘に来やすい、腕の力で振り回しすぎになりやすいことで、どれも軽さという同じ根っこから出る。初心者は軽い物という案内は半分だけ本当で、体格がしっかりした人や相手の球が速い環境の人は中間の重さから試す。合う重さは体格と体力、先端か手元かのバランス、1セット分の試打の順で見て、翌日の手首と肘の重だるさも判断材料にする。肘や手首の違和感は練習量を減らす、ガットの張りをゆるめる、打点を前にするで様子を見て、数日たっても痛みが引かない、腫れる、しびれる時は練習をやめて整形外科へ。保管は夏の車内や窓際の高温、浴室近くの湿気を避け、使った後は汗を拭いてケースを開けて乾かし、ガットが切れたら早めに張り替える

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