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ケージの底の紙を替えようとして、「あれ、今日のフン、いつもより水っぽい」。インコを飼っていると、フンの変化はいちばん先に気づく体のサインですよね。調べるほど「病気かも」「いや、野菜のせいかも」と情報が割れて、かえって不安になる人も多いと思います。
先に結論をひとつ。インコのフンは「固形便・白い尿酸・水分」の3層で見ると、迷いがぐっと減ります。水分だけが多いのか、固形便そのものが崩れているのかで、考えることが変わるんです。そしてもうひとつ大事なこと。この記事は病気を診断するものではありません。元気がない・体を膨らませている・食べない・口を開けて呼吸している、このどれかがあれば、フンの見た目にかかわらず当日のうちに鳥を診られる動物病院へ。それを前提に、フンの見方、色の意味、受診の目安、お尻についたフンの取り方、環境の見直しまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:下痢かどうか見分けたい人|フンの色が気になる人|病院に行くか迷っている人|お尻にフンがついている人|温度・水・餌を見直したい人
フンの見方——固形便・白い尿酸・水分の3層で見る
鳥は人と違って、便と尿を同じ出口から一度に出します。だから1つのフンの中に、固形便(緑〜茶色のうねった部分)・尿酸(白いクリーム状の部分)・尿(透明な水分)の3つが混ざっているんです。「水っぽい」と感じた時は、まずこの3つのうちどれが変わっているのかを見てください。
| 見え方 | 考えられること(一般論) | まずやること |
|---|---|---|
| 固形便に形があり、まわりの水分だけ多い | 水を多く飲んだ後、野菜や果物の後、暑い日、緊張した直後に見られることがある(多尿) | 他のフンと元気・食欲を見る。半日以上続くなら受診 |
| 固形便に形がなく、全体がどろっとしている | いわゆる下痢。食べた物・体調・感染など原因はさまざま | 元気があっても続くなら受診。元気がなければ当日 |
| 白い部分が黄色や黄緑になっている | 体の中の不調のサインと言われる色 | 早めに受診 |
| 水分だけで、固形便も白い部分もほぼない | 食べていない時に出ることがある | 餌を食べているか確認。食べていなければ当日受診 |
表の1段目、「固形便には形があって、まわりの水分だけが多い」なら、多尿と呼ばれる状態で、水分の多い野菜や果物を食べた後、暑さで水をたくさん飲んだ後、来客や通院で緊張した直後などにも見られます。ただし、それが半日以上続く、他のフンも全部水っぽい、というなら「気のせい」で片づけないでください。多尿そのものが体調のサインになることもあるので、続く時は受診の対象です。
見分けるコツは、ケージの底の紙を白い物にしておくこと。新聞紙だと色も水分の広がりも分かりにくいんです。白いキッチンペーパーなら、固形便の形、白い部分の色、水分の輪の大きさが一目で分かります。
緑・白・黒・赤——色で分かることと、色だけで決めないこと
色は餌でも変わるので、色だけで病気かどうかは決められません。それでも「この色が出たら早めに」という目安はあります。
- 緑〜濃い緑。青菜を食べた後や、健康なインコでも普通にある色です。ただ、固形便がほとんどなく緑の液体だけなら、食べていない時に出やすいと言われるので、食欲を確認してください
- 白〜クリーム色。尿酸の色です。白い部分が多いだけなら水分と一緒に出やすい形ですが、黄色や黄緑がかった白は受診の目安に
- 黒〜タールのような黒。色の濃い餌や果物の後に見られることもありますが、心当たりがないのに黒く粘るなら早めに受診。消化管の出血で黒くなることがあると言われます
- 赤・血のような色。赤い色素の餌やイチゴ、パプリカの後は赤くなることも。心当たりがなければ当日受診
- いつもと違う強い臭い。普段ほとんど臭わないフンが、酸っぱい・腐ったような臭いになったら受診の目安です
迷った時は、フンをスマホで撮っておくのがいちばんです。時刻と一緒に残しておくと、病院で「いつから、どんなフンか」を正確に伝えられます。
受診の目安——元気がない・膨らむ・食べないは当日
ここがいちばん大事な章です。インコは体調の悪さを隠す生き物で、見た目で「ぐったり」と分かる頃にはかなり進んでいる、と言われます。だから「様子を見よう」と決めて何日も待つことは、この記事ではすすめません。次の表に1つでも当てはまれば、鳥を診られる動物病院へ電話してください。
| サイン | 目安 |
|---|---|
| 元気がない。止まり木ではなく床に座っている。反応が鈍い | 当日受診 |
| 羽を膨らませてじっとしている(暖かい部屋でも) | 当日受診 |
| 餌を食べない・水を飲まない・体重が減っている | 当日受診 |
| 口を開けて呼吸する・尾を上下に揺らしながら息をする | 当日(急いで) |
| フンに血・黒い粘り・強い臭いがある | 当日〜翌日 |
| 水っぽいフンが1日以上続く(元気はある) | 早めに受診 |
| お尻にフンが固まって出口をふさいでいる | 当日受診 |
受診までに家でできることは、暖かくして静かにする、水と餌を切らさない、フンの入った敷紙を袋に入れて持っていくくらいです。逆にやってはいけないのが、人の薬や整腸剤を飲ませること。体の小さいインコには量の加減ができず、かえって危ないと言われます。もうひとつ、消毒液や芳香剤を鳥のそばで使わないこと。「ケージを清潔に」と思って消毒液を吹きかけると、鳥は匂いや揮発する成分に弱いので、別の問題を起こしかねません。鳥に危ないと言われる匂いはインコにダメな匂いにまとめています。
お尻についたフン——ぬるま湯で柔らかく。引っ張らない
水っぽいフンが続くと、お尻のまわりの羽にフンがついて固まることがあります。放っておくと出口をふさいで排泄できなくなることもあるので、見つけたら早めに外してあげたいところ。ただし、乾いたまま引っ張るのは絶対にやめてください。羽ごと抜けたり、皮膚が裂けたりします。
- 人肌くらいのぬるま湯を用意し、綿棒かガーゼを湿らせて、固まった部分にそっと当てて湿らせます。鳥はタオルで軽く包むと落ち着きやすいです。体が冷えないよう、暖かい部屋で
- ふやけてきたら、羽の向きに沿って優しくほぐします。引っ張らない・力を入れない。取れなければ、その日は中止して構いません。無理をするより、病院で取ってもらう方が安全です
- 終わったら、濡れた部分をタオルで軽く押さえて水気を取り、暖かい所で乾かします。お尻の皮膚が赤い、腫れている、何度もフンがつく、という時は受診を
フンがつくこと自体が「水っぽいフンが続いている」サインでもあります。取ることと同時に、第3章の受診の目安をもう一度見直してください。
温度・水・餌——環境を整える。病院は先に探しておく
病院に行くかどうかとは別に、フンが水っぽくなる引き金になりやすい環境も整えておきましょう。
- 温度。冷えは体調を崩す大きな要因です。ケージのそばに温度計を置き、鳥が膨らんでいないかを見る。冬はケージ用の保温器具、夏はエアコンで温度を保ちます
- 水。水入れの水は毎日替える。夏は特に。水を飲みすぎる時は、水入れの位置や部屋の暑さも見直しを
- 餌。野菜や果物を増やした直後は水っぽくなりやすいです。量を戻して落ち着くかを見る。主食が種子だけだと栄養が偏ると言われるので、ペレットを混ぜる相談は獣医さんと
- 敷紙。白い紙にして毎日替える。フンの記録が、病院での説明にそのまま役立ちます
そして、「鳥を診られる病院」は元気なうちに探しておくのがおすすめです。犬猫が中心の病院では、鳥は診てもらえないことがあります。夜間や休日に慌てないよう、通える範囲で鳥を診る病院を2つくらい調べて、電話番号を控えておくと安心です。健康診断を兼ねて一度行っておくと、いざという時に体重の変化なども比べてもらえます。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、フンの色を調べて安心したい気持ちはよく分かります。でも小さな生き物ほど「迷ったら病院」が、結局いちばんの近道だと思っています』
💡 この困りごとへの提案
餌の見直しを獣医さんと相談する時に出てくるのが、主食をペレットにする話です。種子だけの食事より栄養が偏りにくいと言われますが、切り替えは急がず、食べているかを見ながら。切らさないよう1袋ストックしておくと安心です。
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消毒液や芳香剤など、鳥に危ないと言われる匂いはインコにダメな匂いで。旅行や出張で家を空ける時の準備と帰宅後の確認はインコの留守番は何日までにまとめています。小動物の飼育で臭いが気になる人はハムスターが臭い時の掃除の優先順位と亀の水槽がすぐ臭くなる原因もどうぞ。
まとめ:フンは3層で見る。元気がない・膨らむ・食べないは当日受診
- フンは固形便・尿酸・水分の3層で見る。水分だけか、便が崩れているか
- 色は餌でも変わる。黒く粘る・赤い・強い臭いは受診の目安
- 元気がない・膨らむ・食べない・開口呼吸は当日受診。様子見で待たない
- お尻のフンはぬるま湯でふやかして優しく。引っ張らない。取れなければ病院
- 人の薬・消毒液はNG。温度と水と餌を整え、鳥を診る病院を先に探す
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手順を1枚にまとめました。



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