鏡餅の飾り方、半紙はどう折る?——折り方と向き、三方に重ねる順番、うらじろや橙がそろわない時の簡単な飾り方、置き場所とカビ、刃物を使わない鏡開き

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年末の押し入れから鏡餅の箱を出して、いざ飾ろうとしたら手が止まる。半紙って、どっちに折るんだったっけ。うらじろは白い面が上?下?橙は葉っぱごと乗せていいの?——毎年12月の同じ場所でつまずいて、結局スマホで調べている気がします。子どもに「去年と葉っぱの向きが違うよ」と指摘されて言葉に詰まる、という話もよく聞きます。

先に結論をひとつ。半紙は「角が四方に垂れるように、少しずらして折って敷く」だけで形になります。そして重ねる順番さえ覚えておけば、あとは家にあるもので十分に整います。飾りが全部そろわなくても大丈夫なので、肩の力を抜いて、順番に見ていきましょう。

半紙の折り方と向き——四方紅がなくてもきれいに見えます

本来ここに敷くのは、ふちを赤で囲った四方紅という紙です。でも、なければ書道用の半紙で十分に代わりが務まります。子どもの書き初め用の半紙を1枚もらって使う家も多いですよね。

  1. 正方形にととのえる。半紙は長方形なので、対角に折って余った短冊部分を切り落とすか、はさみで正方形にします。三方の面より少し大きめにしておくと、角がきれいに垂れます
  2. 対角線で三角に折る。ただし、上下の角をぴったり合わせない。少しずらして折るのがポイントで、こうすると重なった角が二重に見えて、正面から見たときに華やかになります
  3. 折り目(山になっている辺)を奥に、開いた角を手前にして三方の上へ。角が台の四方に垂れ下がるように置きます
  4. 気になるようなら、正方形のまま折らずに角が四方に来るよう斜めに敷くだけでも成り立ちます。ひし形に置くイメージですね
  5. 紙が2枚使えるなら、白い半紙の上に赤い紙を少しずらして重ねると、四方紅に近い雰囲気になります。折り紙の赤で代用しても、遠目にはきれいです

向きの決まりは地域や家によって細かく違うので、「角が四方に垂れていて、正面から見て左右が対称」なら十分と思っていて大丈夫。細部にこだわるより、家族が気持ちよく飾れることのほうが、この行事には合っている気がします。

重ねる順番——下から三方、半紙、うらじろ、餅、そして橙

ここが毎年ひっかかるところですよね。基本の並びを書き出しておきます。

  1. 三方(さんぼう)。木の台です。穴(くり抜き)のある面を手前に向けて置きます。ないときはお盆やお皿で大丈夫
  2. 半紙または四方紅。角が四方に垂れるように
  3. うらじろ。シダの葉です。白っぽい裏面を上に向けて、二枚の葉先が手前に来るように置きます。裏が白い=心に裏表がない、白髪になるまで、という願いが重ねられている葉なんです
  4. ゆずり葉。うらじろと一緒に敷く形が多いです。新しい葉が育ってから古い葉が落ちるので、家が代々続くように、という意味で
  5. 。大きいほうを下、小さいほうを上に。ふたつの餅が上下でぴたりと重なるように置きます
  6. 昆布。餅の間にはさむ地域と、前に垂らす地域があります。「よろこぶ」の語呂ですね
  7. 橙(だいだい)。いちばん上に。葉が付いているものは、葉を後ろ側に立てるようにすると見栄えがします。手に入らなければみかんで代用してかまいません

いま書いた並びは、あくまで広く行われている形のひとつです。うらじろとゆずり葉の順番が逆の地域、昆布を餅の上に乗せる家、串柿やするめが加わる地域もあります。実家のやり方があるなら、そちらを優先してくださいね。

半紙は四方に垂らす→下から順に重ねる→橙は最後半紙の折り方①正方形にととのえる②対角に少しずらして 三角に折る③折り目を奥・角を手前④角が四方に垂れる赤い紙を重ねてもよい重ねる順番①三方(またはお盆)②半紙・四方紅③うらじろ(白い面を上)④ゆずり葉⑤餅(大を下・小を上)⑥昆布 ⑦橙地域差あり・実家優先でそろわない時半紙+餅+みかんでOK三方→お盆に白い紙うらじろ→折り紙や造花100均の飾りセット高さより置き場所を大切に子どもと一緒に飾れる飾る日は12月28日が目安。29日と31日は避ける地域が多いカビは乾燥と換気で防ぐ。生えた餅は削らず、食べないでおくのが安心鏡開きは刃物を使わず木づちか手で。小さく分けて、詰まらせないように

飾りひとつひとつの意味を、ひと言ずつ

意味が分かると、子どもに聞かれたときに答えられて、飾る時間そのものが少し楽しくなります。「なんでみかん乗せるの」と聞かれて、あわてて調べる親御さんは多いと思います。

  • 三方:神様にお供えするための台。穴のある面を手前に向けるのが基本
  • 四方紅・半紙:四方を紅で囲んで災いを払い、一年の繁栄を願う紙
  • うらじろ:裏が白いシダ。心に裏表がないこと、白髪になるまで元気で、という願い
  • ゆずり葉:新しい葉が出てから古い葉が落ちる木。家が代々続くように
  • 昆布:「よろこぶ」の語呂合わせ。地域によって置く位置が変わります
  • :実が長く木に残ることから「代々(だいだい)栄えるように」
  • ふたつ重ねる餅:月と日、陰と陽が重なる形といわれ、円満に年を重ねる意味が込められています

全部そろわない時の、いちばん簡単な飾り方

ここが本音のところで、三方もうらじろも橙もなくて、まったく問題ありません。大切なのは形をそろえることより、飾る気持ちと置く場所だと思っています。

  • 最小構成は、白い紙+餅+みかん。お皿かお盆に半紙を敷いて、餅を重ねて、上にみかん。これだけで鏡餅として立派に成り立ちます
  • 三方の代わり:木のお盆、白いお皿、木製のカッティングボードでも。下に白い紙を敷けば雰囲気が出ます
  • うらじろの代わり:造花のシダ、緑の折り紙を葉の形に切ったもの。子どもに切ってもらうと、一気にわが家の飾りになります
  • 100均の飾りセット:三方風の台、うらじろ、扇、橙まで一式そろうものが年末に並びます。真空パックの餅と合わせれば、5分で完成します
  • 置き場所が最優先。神棚や床の間がなければ、玄関、リビングの棚、キッチンの一角でもかまいません。人の目線より高い、清潔で平らな所を選んであげてください

小さいお子さんがいるご家庭は、手が届かない高さに、倒れない置き方で。飾りの小さな部品は口に入る大きさのことがあるので、届く場所には置かないのが安心です。

飾る日と、片づける日

飾りはじめは12月28日が目安とされることが多いです。「八」が末広がりで縁起がよいから、という理由ですね。避けられがちなのが29日(「二重苦」に通じる)と31日(一夜飾りといって、慌ただしいとされる)。とはいえ29日を「福」と読んで好んで飾る地域もあるので、ここも絶対の決まりではありません。飾りはじめの日については鏡餅はいつから飾る?という話にくわしく書いています。

片づけは松の内が明けてから、鏡開きの日に。しめ縄や門松と合わせた時期の考え方は正月飾りはいつからいつまで飾るかにまとめました。地域で1月7日と15日に分かれるところなので、迷ったらご近所に合わせるのがいちばん気楽です。

カビが心配な時——防ぐ工夫と、生えてしまった時の考え方

飾って数日でうっすら緑や黒の点が出てくると、ほんとうにがっかりしますよね。餅は水分と栄養がそろっているので、暖かい部屋ではどうしてもカビが出やすいんです。

  • 真空パックの鏡餅なら、まず出ません。子育て中の家では正直これがいちばん現実的で、うちで選ぶならこれにします
  • 生の餅を飾るなら、湿気を避ける。加湿器の風が当たる所、暖房の効いた閉め切った部屋、窓の結露のそばは避けて。ときどき窓を開けて空気を入れ替えるだけでも違います
  • 餅と餅の間、餅と台の間に、乾いた紙や薄い当て紙を。接している面がいちばん湿ってカビます。市販の当て紙やわさびシートを使う方法も知られています
  • 置く前に、餅の表面をしっかり乾かす。手の脂や水分が残っているとそこから出やすいので、素手でべたべた触らないほうがよいですね
  • もし生えてしまったら。昔は削って食べるといわれましたが、カビは目に見えない部分まで広がっていることがあります。削っても食べないでおくのが安心だと私は思っています。無理をして体調を崩すほうが、お正月には残念ですから。処分するときは感謝して包み、自治体の分別に従って

鏡開きは刃物を使わずに

鏡餅を下げる日は「切る」「割る」という言葉を避けて「開く」と言います。刃物を入れるのは縁起が悪いとされてきたので、包丁は使わず、木づちや麺棒で叩いて割るのが習わしです。手で押して割れるならそれでも十分。

  • 硬くて割れないときは、数時間から一晩、水に浸してやわらかくしてから手で分けます
  • 真空パックの小餅は、そのまま焼くか、お雑煮やお汁粉に
  • すぐ食べきれない分は、小分けにして冷凍が安心です。保存の方法は餅の冷凍保存のしかたにまとめてあります
  • 餅は小さく切って、よく噛んで。小さいお子さんやご高齢の方がいるご家庭では、のどに詰まらせないよう、細かくしてから召し上がってくださいね

ゆきこ( ゚Д゚)『子どもに「うらじろの向きが違う」と真顔で言われて慌てて直した、という話、よく聞きます。保育園や学校で教わってくるんですよね。正直こちらは半紙の折り方すらあやしいのに、覚えて帰ってくるものだなと。うちなら、先に予習しておきます』

毎年ばらばらにそろえるのが大変なら、三方と半紙、うらじろ、橙まで一式そろった飾りのセットを一度買っておくと、翌年からは餅を用意するだけで済みます。片づけるときに箱ごとしまえるのも、年末の慌ただしさの中では地味に助かるところです。


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飾りはじめの日で迷ったら鏡餅はいつから飾る?を、しめ縄や門松もまとめて考えたいときは正月飾りはいつからいつまでをどうぞ。鏡開きのあとに餅が余ったら餅の冷凍保存のしかたが役に立つと思います。

まとめ:半紙は四方に垂らす、順番を覚える、そろわなくても大丈夫

  1. 半紙は正方形にして少しずらして折り、角を四方に垂らす
  2. 順番は三方、半紙、うらじろ、餅、昆布、橙。うらじろは白い面が上
  3. 細部は地域と家で違うもの。実家のやり方があればそちらを優先
  4. 半紙と餅とみかんだけでも十分。置き場所は高くて清潔な所に
  5. カビは乾燥と換気で予防。鏡開きは刃物を使わず木づちか手で

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

鏡餅の飾り方の早見表:半紙は正方形にととのえて対角に少しずらして三角に折り、折り目を奥に開いた角を手前にして、角が四方に垂れるように敷く。赤い紙を重ねると四方紅の代わりになる。重ねる順番は下から三方、半紙または四方紅、うらじろは白い裏面を上に、ゆずり葉、餅は大きいほうを下に小さいほうを上に、昆布、いちばん上に橙。細部は地域や家で違うので実家のやり方を優先してよい。全部そろわない時は白い紙と餅とみかんだけでも成り立ち、三方はお盆や皿で代用、うらじろは折り紙や造花、100均の飾りセットでもよい。置き場所は目線より高く清潔で平らな所。飾る日は12月28日が目安で29日と31日は避ける地域が多い。カビは真空パックか乾燥と換気で防ぎ、生えた餅は削らず食べないでおくのが安心。鏡開きは刃物を使わず木づちか手で割り、餅は小さくしてよく噛んで食べる

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