七輪の洗い方と保管方法——本体を水で洗わない理由(珪藻土は水で崩れる・熱いうちの水は割れる)、冷めてからの手入れの手順、網の焦げの落とし方、灰と炭の捨て方、湿気を避ける保管、ひび割れた時の目安

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七輪で秋刀魚や干物を焼いた後、片づけの段になって手が止まる。「これ、水で洗っていいの?」「灰はどこに捨てる?」「網の焦げは?」。七輪は手入れの説明が少ないことが多くて、バーベキューコンロと同じ感覚で丸洗いしてしまい、次のシーズンにボロボロになっていた、という話をよく見ます。

先に結論をひとつ。七輪の本体は水で洗わない。完全に冷めてから灰を出して、ブラシで払って、乾いた所にしまう。洗うのは網だけです。熱いうちに水をかける・本体ごと水に浸けるのは、割れと崩れの原因。そしてもうひとつ、手入れ以前の話として、七輪は屋外で使う道具。室内やテントの中で使うと一酸化炭素がたまります。水洗いがだめな理由、冷めてからの手順、網の焦げ、灰と炭の処理、保管、ひび割れの目安まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ水で洗っていい?本体は洗わない。乾かして払う→第1章使った後の手入れは?冷ます→灰を出す→払うの3コマ→第2章網の焦げを落としたい網だけ外して洗う。表で比較→第3章灰と炭はどう捨てる?火消し壺で消して、冷めてから→第4章しまう場所・ひび割れ湿気を避ける。崩れたら替える→第5章

ケース別に読む:水で洗っていいか知りたい人使った後の手順を知りたい人網の焦げを落としたい人灰と炭の捨て方を知りたい人保管場所を決めたい人ひび割れが気になる人

七輪の本体は水で洗わない——珪藻土は水で崩れる、熱いうちの水は割れる

七輪の本体は、ほとんどが珪藻土(けいそうど)でできています。塊から削り出した「切り出し」も、粉を練って焼き固めた「練り物」も、材料は同じ。軽くて熱に強い代わりに、水を吸うと弱くなり、乾いても元の強さには戻りにくい性質があります。丸洗いした七輪が翌年ボロボロになるのは、これが理由です。

もうひとつ、もっと急ぎの話が「熱いうちの水」です。使い終わってすぐ、火を消すつもりで七輪に水をかけると、熱い珪藻土が急に冷えて縮み、ひびが入ったり割れたりします。そのうえ、一気に蒸気が上がって顔や手をやけどしやすい。七輪では「水で消す」は本体に対して禁じ手です。炭の消し方は第4章で、水を使わない方法をまとめます。

七輪の手入れのOKとNGOK屋外の風通しのよい所で使う完全に冷めてから片づける灰は火消し壺か金属の缶へ網だけ外して水洗い乾いた所に新聞紙で包んで保管NG室内・テント内・車内で使う熱い本体に水をかける本体を水に浸けて丸洗い灰をビニール袋に直接入れる湿った場所・屋外に置きっぱなし

手入れの前提として、七輪は屋外で使う道具です。炭は燃えると一酸化炭素を出し、無色無臭なので気づかないうちにたまります。室内・テントの中・車内・閉め切ったガレージでは使わないでください。換気扇を回しても足りません。金属製の七輪は、その製品の表示に従ってください。

使った後の手順3コマ——完全に冷ます・灰を出す・払って乾かす

本体を洗わないなら、何をするのか。答えは「冷ます・出す・払う」の3つだけ。時間はかかりますが、手はかかりません。

「完全に冷ます→灰を出す→払って乾かす」の3つ1完全に冷ます炭は火消し壺へ移す本体はそのまま数時間置く触って熱くないまで待つ→ 水で急がない2灰を出す逆さにして灰を落とす金属の缶やちりとりに受ける風下に人がいないか見る→ 目皿の下の灰も3払って乾かす刷毛やブラシで内側を払う外側は乾いた布で拭く日陰で風に当てて乾かす→ 濡れ布巾は使わない
  1. 完全に冷ます。残った炭は火消し壺に移し、本体はそのまま置いておきます。珪藻土は熱を長く持つので、見た目に火が消えていても中は熱いまま。数時間、できれば翌朝まで置いて、触って熱くないのを確かめてから次へ。子どもやペットが近づかない場所に置いてください
  2. 灰を出す。目皿(火皿)を外し、本体を逆さにして灰を落とします。受けるのは金属の缶やちりとり。灰は細かく舞うので、風下に人がいないか見て。目皿の下や空気口の灰も、ここで出すと次の火起こしが楽です
  3. 払って乾かす。内側は刷毛や乾いたブラシで灰を払い、外側は乾いた布で拭きます。脂が焼き付いた所は、ヘラや紙やすりで表面だけを軽く削るのは可。濡れた布巾は少量でも水が染みるので使いません。仕上げに日陰で風に当てて、湿気を抜いてからしまいます

「洗わないと衛生的に気になる」という声もよく見ますが、七輪の内側は毎回炭火で高温になる場所。脂や汁が落ちても、次に火を入れれば焼き切れます。気になるなら削って落とす、が珪藻土との付き合い方なんです。

網の洗い方——外して、温かいうちにこそげて、つけ置き

洗っていいのは網だけ。金属なので水も洗剤も使えます。焦げは冷めて固まると落ちにくいので、本体から外して、触れるくらいまで冷めた段階でこそげておくと後が楽です。落とし方を焦げの程度で表にしました。

焦げの程度 落とし方 気をつけること
軽い焦げ・脂 温かいうちに金属ヘラや丸めたアルミホイルでこそげ、台所用洗剤とスポンジで洗う 熱いうちは手袋でやけどを防ぐ
こびりついた焦げ お湯に重曹を溶かして30分〜数時間つけ置き、ふやけた所を金たわしでこする 容器は網が入る大きさに。ステンレス以外は長く浸けない
黒くて厚い炭化した焦げ 次に火を使う時に網を空焼きして、炭になった焦げをブラシで払う 屋外で。目を離さない。落ちなければ買い替え
サビが出た 金たわしで落とし、乾かして薄く油を塗る サビが広い・網目がもろい網は買い替え

洗った網は、しっかり乾かしてからしまうのが大事です。濡れたまま七輪に載せると、本体が湿気を吸い、網もサビます。落ちないサビやゆがみが出たら、網は消耗品と割り切って替えた方がいいですよ。

灰と炭の捨て方——火消し壺で消す・完全に冷めてから・自治体の表に従う

七輪の片づけでいちばん事故につながりやすいのが、ここです。灰は見た目に白くても、中に火種が残っていることがあります。

  • 残った炭は火消し壺へ。金属製で蓋のできる火消し壺に炭を移して蓋をすると、酸素が絶たれて消えます。壺の外側は熱くなるので、燃えない地面の上に。消えた炭は次回また使えます。壺がない時は、金属のバケツに水を張り、炭を1つずつ入れて消します。本体に水をかけるのではなく、炭だけを水に入れる、という違いです
  • 灰は完全に冷めてから金属の容器へ。ビニール袋に直接入れると、火種が残っていた時に袋が溶けて燃えます。蓋つきの金属缶で一晩置き、冷めているのを確かめてから袋に移します
  • 何ゴミかは自治体の表で。灰の分別は地域で違い、可燃の所も、不燃や別扱いの所もあります。お住まいの自治体の分別表に従ってください。庭にまく人もいますが、量や土との相性があるので、この記事ではすすめません

火消し壺の使い方や炭の再利用はバーベキューの炭の処理方法に詳しくまとめています。火消し用の蓋がない人は、七輪の蓋の代用で、何で代わりにしていいか・いけないかを見ておいてください。樹脂や木の蓋は燃えます。

保管——湿気を避けて、新聞紙で包んで、屋内の乾いた所へ

珪藻土の敵は、使う時の水だけでなく、しまっている間の湿気です。屋外に置きっぱなし、物置の床に直置き、ベランダで雨ざらし。この3つが「なんだかもろくなった」を招きます。

  • 完全に乾いてからしまう。使った当日ではなく、日陰で風に当てて翌日以降に
  • 新聞紙で包む。湿気を吸ってくれて、灰がこぼれるのも防げます。段ボールに入れるなら底にも新聞紙を
  • 屋内の乾いた所へ。玄関の棚、押し入れの上段など。床に直置きするなら、すのこや板を1枚かませて湿気を遮ります
  • 網は別にする。洗って乾かした網は、七輪の中に入れず袋に入れて別に。本体を湿らせないためです
  • 持ち運びはケースに。角型なら専用のケースや大きさの合う収納ボックスに入れると、ぶつけて欠けるのを防げます。落とすと割れる物です

長く使わない時も、季節の変わり目に一度出して風に当ててあげると調子が保てます。湿気だけ気を使う、そのくらいで十分です。

ひび割れた・崩れた時——使い続けていい? の目安

珪藻土の七輪は、使っているうちに細かいひびが入るのが普通です。髪の毛ほどのひびが数本なら使い続けている人が多いのですが、どこまで大丈夫かは製品と使い方で違うので、目安として表にしました。迷ったら製造元に問い合わせてください。

状態 使い続けられる? 目安
表面に細いひびが数本 多くは可 火を入れて広がらなければ様子見。水をかけない・落とさない
ひびが貫通して光が漏れる 慎重に 金属枠が締まっていれば形は保つが、熱が外に逃げる。買い替えを考える時期
内側がボロボロ崩れる・欠けが大きい すすめない 水を吸った跡のことが多い。破片が食材に入り、底が抜ける心配も
目皿(火皿)が割れた 目皿だけ替える 本体は無事なことが多い。同じ大きさを探す

「ひびを接着剤で埋める」という話も見かけますが、炭火の温度で接着剤は持ちませんし、燃えて臭いが出るので、やらないでください。金属の枠が緩んでぐらつく時も、無理に締めずに買い替えを。寿命は使う頻度と保管で変わるので、何年とは言えません。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、七輪の手入れは「何もしない勇気」が9割だと思っています。洗いたくなる気持ちをこらえて、冷めるまで待つ。それだけで長持ちするなんて、道具の中では珍しいですよね』

💡 この困りごとへの提案

本体は長く使えても、網だけは焦げとサビで替え時が来ます。角型なら替えの網を1枚持っておくと、焼きたい日に「網がボロボロで使えない」がなくなります。大きさは七輪の内寸を測ってから選んでください。


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炭の消し方と再利用はバーベキューの炭の処理方法へ。火消し用の蓋や目皿が手元にない人は七輪の蓋の代用、火起こしで手こずる人はバーベキューの火起こしのコツ、金属の焚き火台や網のサビは焚き火台のサビにまとめています。七輪とコンロのどちらを持つか迷う人はバーベキューグリルで後悔した理由もどうぞ。

まとめ:本体は水で洗わない。冷めてから灰を出して払う。洗うのは網だけ。灰は火消し壺と金属缶で

  1. 七輪の本体は水で洗わない。珪藻土は水で崩れ、熱いうちの水は割れとやけどの元
  2. 完全に冷ます・灰を出す・ブラシで払って乾かす。翌朝まで置くのが確実
  3. 網だけ外して洗う。温かいうちにこそげ、重曹のつけ置き。乾かしてから別にしまう
  4. 炭は火消し壺、灰は冷めてから金属缶へ。分別は自治体の表。袋に直接入れない
  5. 屋外でだけ使う。室内・テント内は一酸化炭素。保管は湿気を避け、崩れたら替える

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

七輪の洗い方と保管の早見表:本体は珪藻土なので水で洗わない、水を吸うと崩れ、熱いうちに水をかけるとひび割れと蒸気のやけど。使った後は残った炭を火消し壺へ移し、本体は数時間から翌朝まで置いて完全に冷まし、目皿を外して逆さにして灰を金属の缶に出し、内側は刷毛やブラシで払い外側は乾いた布で拭き、脂の焼き付きは削って落とし、日陰で風に当てて乾かす。網だけ外して洗い、温かいうちにヘラでこそげ、こびりつきは重曹のお湯につけ置きして金たわし、乾かしてから別に保管。灰は完全に冷めてから金属缶に一晩置き、分別は自治体の表に従い、ビニール袋に直接入れない。保管は新聞紙で包んで屋内の乾いた所、床には直置きしない。細いひびは様子見、貫通や崩れは買い替え、接着剤で埋めない。七輪は屋外専用で、室内やテント内は一酸化炭素の危険

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