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シャンプーのついでに頭皮をもみほぐしてくれる頭皮ブラシ。気持ちよくて毎日使っているのに、ふと手に取ると、生乾きのような、ぬめったような臭いがする。「これ、カビ?」「このまま頭に使って大丈夫?」と不安になる人は多いですよね。浴室の棚に置きっぱなしにしている家では、特によく起きる困りごとです。
先に結論をひとつ。臭いの正体はブラシそのものではなく、毛の根元にたまった「皮脂+シャンプーの残り+浴室の湿気」で増えた菌です。だから対処も、洗って落とす・乾かす・置き場所を変える、の3つで決まります。臭いの正体、素材別の洗い方、乾かし方と置き場所、買い替えのサイン、電動タイプと頭皮の注意まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:臭いの正体を知りたい人|今すぐ洗いたい人|乾かし方と置き場所を知りたい人|買い替えの目安を知りたい人|電動タイプや頭皮が心配な人
臭いの正体——皮脂+シャンプーの残り+湿気で菌が増える。ピンクのぬめりと黒い点
頭皮は、体の中でも皮脂の分泌が多い場所です。ブラシで頭皮をこすると、皮脂・古い角質・整髪料の残りがブラシの根元に移ります。シャワーで流したつもりでも、毛やピンの根元には、皮脂とシャンプーの泡が薄く残りやすいんです。そこに浴室の温度と湿気が加わると、菌にとっては居心地のいい環境になり、臭いは菌が皮脂を分解する時に出てきます。生乾きのタオルと同じ理屈ですね。
- 根元にピンク色のぬめり。お風呂の床や排水口に出るのと同じ「ピンク汚れ」で、正体はカビではなく酵母の仲間と言われます。増えるのが早く、臭いの主役になりやすい
- 黒い点。こちらは黒カビのことが多く、根元やピンの付け根に出ます。落ちにくく、出たら買い替えの目安(第4章)
- 白っぽいかす。シャンプーや皮脂の残りが固まった物。洗えば落ちます
臭いを強くする条件は3つ。根元の汚れ・濡れたまま・浴室の温度と湿気です。3つそろうと数日で臭い始めるので、逆にどれか1つでも断てば、臭いはかなり減らせます。ピンク汚れの性質と落とし方はお風呂のピンク汚れの落とし方に詳しくまとめていて、ブラシもまったく同じ理屈なので、あわせて読むと納得しやすいと思います。
洗い方——中性洗剤で根元まで。熱湯と漂白剤は素材で決まる
洗い方の基本はどの素材も同じで、ぬるま湯と中性洗剤(食器用で十分)で、根元をこすって、しっかりすすぐ。違うのは「熱湯をかけていいか」「漂白剤を使っていいか」で、これは素材で決まります。
| 素材・タイプ | 洗い方 | 熱湯 | 漂白剤 |
|---|---|---|---|
| シリコン(一体成形) | 中性洗剤を指や歯ブラシで根元まで。裏側の凹みも | 耐熱の表示があれば可の物も。表示がなければぬるま湯まで | 酸素系のつけ置きが可の物も。表示に従う |
| 樹脂の柄+ピン | 中性洗剤。ピンの付け根を歯ブラシで | 変形の恐れ。ぬるま湯まで | 表示に従う。塩素系は避けるのが無難 |
| ナイロン毛・植毛タイプ | 毛の間に泡が残りやすい。歯ブラシで毛の根元を | 毛が縮む。かけない | 表示に従う |
| 木・竹の柄 | 水に長くつけない。濡らした布で拭き、毛だけ洗う | 割れる。かけない | 使わない(染み込んでカビの元) |
| 電動 | 外せるブラシ部分だけ洗う。本体は固く絞った布で拭く | かけない | 使わない。本体を水に沈めない |
頻度の目安は、毎回のすすぎと髪の毛取り+週に1回の洗剤洗い。臭いがすでに出ている時は、洗剤で洗ったあとに、表示で可ならぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かして30分ほどつけ置きし、よくすすぎます。つけ置きの時は換気をして手袋をつけ、塩素系の漂白剤と酸性タイプの洗剤や洗浄剤を一緒に使わないこと。液は子どもの手の届かない所に置いてください。電動歯ブラシの洗い方とほとんど同じ考え方なので、電動歯ブラシの洗い方と保管も参考になります。
乾かし方と置き場所——浴室に置かない・吊るす・毛先を下に
洗い方より効くのが、ここです。臭いの3条件のうち「濡れたまま」と「浴室の湿気」は、置き場所を変えるだけで同時に断てます。使ったら浴室の外に出して、風の通る所に吊るす。たったこれだけで、洗う回数を増やすより臭いが減った、という声をよく見ます。
- 吊るす。穴やひもがあれば、タオル掛けの端や洗面所のフックに。毛先を下に向けると根元に水がたまりません
- 置くなら立てる。毛先を下にして、水切りのできる立てる容器や、乾いたタオルの上に。底に水がたまる容器は避けて
- 浴室に置くしかない時。壁の高い位置に吊るして、入浴後は換気扇を回すか窓を開ける。床や浴槽のふちは、いちばん湿気がたまる場所です
- 直射日光は避ける。シリコンや樹脂は日に当て続けると硬くなったり、ひびが入ったりします。風通しがあれば日陰で十分
「濡れたまま袋や容器に入れる」のは、旅行や帰省の時にやりがちです。持ち運ぶ時は、タオルで水気を押さえてから、通気のある袋に入れてくださいね。
買い替えのサイン——洗っても臭いが戻る・黒い点・ピンの割れ
洗って乾かしても解決しない時は、ブラシ自体が寿命です。次のどれかが当てはまったら、頭皮のためにも買い替えを考えてみてください。
- 洗っても数日で臭いが戻る。根元の奥に菌が住みついていて、表面を洗っても届いていない状態
- 根元やピンの付け根に黒い点。黒カビは落ちにくく、こすると広がることも
- ピンが折れた・先が割れた・欠けた。頭皮を引っかいて傷にする元。1本でも折れたら交換を
- シリコンがべたつく・白く粉を吹く・硬くなった。素材の劣化で、汚れも落ちにくくなります
- 電動で動きが弱い・充電の減りが早い・本体が膨らんだ。膨らみは電池の異常なので、使うのをやめて処分方法を自治体に確認
目安として、毎日使う物なら数か月から半年ほどで見直す人が多いようですが、使う頻度と保管で大きく違うので、期間よりも上のサインで判断する方が確実です。
電動タイプと頭皮の注意——電装部を濡らさない・共用しない・不調が続けば皮膚科
電動の頭皮ブラシは、お風呂で使える物が多い分、扱いを間違えると故障や事故につながります。そして電動でも手動でも、頭皮に当てる道具である以上、共通の注意があるんです。
- 電装部・充電端子を濡らさない。防水の表示があっても、充電端子まで濡らしていいとは限りません。防水の等級と「お風呂で使えるか」は説明書で確認を。本体を水に沈めない、洗面器に落としたままにしない
- 充電しながら使わない・濡れた手で充電器を触らない。充電は浴室の外で、端子を乾かしてから
- 家族でも共用しない。皮脂や菌、頭皮のトラブルをブラシ経由でやり取りすることになります。1人1本、名前を書いておくと迷いません
- 傷・炎症・湿疹・かさぶたのある頭皮に使わない。治ってから。力を入れてこすらない
- かゆみ・赤み・フケが続く時は使うのをやめて皮膚科へ。臭いの出たブラシを使ったあとに頭皮がかゆい、という時も同じです。この記事は一般的な考え方で、頭皮の状態の判断は医師に任せてください
頭皮ブラシの効果について、ひとこと。血行や抜け毛、毛穴の汚れへの効果は製品ごとにうたわれていますが、この記事では断定しません。エステティシャンの立場から一般論として言えるのは、道具の効果そのものより、その道具を清潔に保てているかどうかの方が、頭皮への影響は大きいということです。臭うブラシで毎日頭皮をこするより、洗って乾かした手で丁寧に洗う方がずっといい。清潔に保てる自信がついてから、道具を足す順番でも遅くありません。
ゆきこ( ゚Д゚)『仕事柄、道具の衛生は「洗い方」より「乾かす場所」でほぼ決まる、という傾向はよく見ます。浴室から出すだけで変わることが多いですよね』
💡 この困りごとへの提案
洗っても臭いが戻る、ピンが割れた、という段階なら、買い替えた方が頭皮のためです。シリコンの一体成形で根元に隙間がない物は洗いやすく乾きも早いので、置きっぱなしになりがちな家にも向いています。家族の分は1人1本で。
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浴室に置く道具の洗い方と保管は、電動歯ブラシの洗い方と保管が同じ考え方でまとまっています。電動の道具を買う前に「そもそも要るか」を考えたい人は電動歯ブラシで後悔した理由を。すすぎ残しやすい人は、ボディソープの匂いが残らないのはなぜ?で洗い残しと香りの関係を読んでみてください。浴室のピンク汚れそのものはお風呂のピンク汚れの落とし方へ。
まとめ:臭いの正体は皮脂と泡の残りと湿気。根元を洗って浴室の外で乾かす。不調が続けば皮膚科
- 臭いの正体は根元の皮脂+シャンプーの残り+浴室の湿気で増えた菌。ピンクは酵母、黒い点はカビ
- 洗い方はぬるま湯と中性洗剤で根元まで。熱湯・漂白剤は素材の表示に従う。塩素系と酸性を混ぜない
- 使ったら浴室の外へ出して吊るす。毛先を下に、風を通す。濡れたまま容器に入れない
- 洗っても臭いが戻る・黒い点・ピンの割れは買い替え。折れたピンは頭皮を傷つける
- 電動は電装部を濡らさない。家族でも共用しない。傷のある頭皮に使わず、かゆみや赤みが続けば皮膚科へ
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