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目のキワ、まつげの内側の粘膜(いわゆるインライン)にアイライナーを引くと、目がきゅっと締まって見えますよね。でも、朝きれいに引いたはずなのに、お昼にはもう消えている。下まぶたに黒くにじんで、パンダのようになっている。せっかくの一手間が、いちばん見せたい時間に残っていないのは悲しいものです。
先に結論をひとつ。粘膜のラインが落ちるのは、腕のせいではなくて、そこがいつも濡れていて、皮脂が出て、1分に何十回もこすれる場所だからなんです。だから「引く前の準備」と「引いた後の押さえ」を足すだけで、持ちは見違えます。ただ、粘膜に毎日引くことは、目にとって軽くない負担でもあります。落ちない引き方と一緒に、そこも正直にお話ししますね。順番に見ていきましょう。
粘膜に引いたアイライナーがすぐ落ちる理由——涙・皮脂・まばたき
粘膜は、まぶたの縁の中でも特別な場所です。落ちる原因は大きく3つあります。
- 涙でいつも湿っている。目の表面は涙で覆われていて、粘膜はその涙が常に触れている場所。水に弱いアイライナーは、引いた瞬間からゆるみ始めます
- 皮脂が出ている。まつげの生え際には皮脂の出る小さな出口が並んでいて、油分がじわじわ出てきます。この油分がアイライナーを浮かせて、下まぶたに移る「にじみ」になります
- まばたきでこすれる。上下のまぶたは1分に十数回から二十回ほど合わさります。上の粘膜に引いた色が、下まぶたに少しずつ判を押すように移っていくんです。目薬やコンタクトの着脱も、落ちるきっかけになります
つまり「水」「油」「摩擦」の3つが全部そろっている場所に色を置いているわけですから、落ちて当たり前なんですよね。対策も、この3つに1つずつ手を打っていく形になります。
落ちにくくする引き方の手順——引く前の3秒が持ちを決める
- 綿棒で粘膜の水分と油分を取る。乾いた綿棒を、引きたい場所に軽く当てて2〜3秒。こすらず、押さえるだけです。ティッシュだと繊維が目に入りやすいので、綿棒がおすすめ。この一手間で、色のつき方が変わります
- まぶたを軽く持ち上げて、粘膜を見えるようにする。指でまぶたを引っ張るより、あごを少し上げて鏡を下から見ると、粘膜が自然に見えます。まぶたを強く引っ張ると、戻したときにラインがずれます
- ペンシルで「点を置く」ように埋める。線をすーっと引くのではなく、まつげとまつげの間を点で埋めていくイメージ。一度に長く引くより色がしっかり乗って、はみ出しも減ります。芯は柔らかいものを選び、力を入れない
- 上からアイシャドウかパウダーで押さえる。細いチップや小さなブラシに黒か濃い茶色のアイシャドウを取って、引いたラインの上をそっとなぞる。粉が油分を吸って、色が動きにくくなります。粘膜そのものより、粘膜のすぐ外側の生え際に乗せるくらいで十分です
- 下まぶたにも透明なパウダーをひと払い。にじみは「下まぶたに移る」ことで見えるので、受け止める側をさらさらにしておくと、移っても目立ちません
全部で1分もかかりません。特に1と4は効き目が大きいので、忙しい朝はこの2つだけでも試してみてください。
にじむ時に見直したいこと——ラインの前後にも原因がある
- まぶたのスキンケアが残っている。乳液やクリームが目のキワに残ったままだと、粘膜でなくても油分でにじみます。アイメイクの前に、目まわりだけティッシュで軽く押さえるのが手っ取り早いです
- まつげにつけたものが降りてくる。マスカラの下地やまつげ美容液が、時間とともに粘膜に流れてくることがあります。量を減らすか、根元を避けると落ち着きます
- 下まぶたのコンシーラーが厚い。厚く塗った油分がにじみを吸い寄せます。目の下は薄く、最後にパウダーで押さえるだけで違います
- 目をこするクセ。花粉やコンタクトのゴロつきで無意識にこすっていると、どんなアイライナーでも持ちません。こする回数が多い日は、粘膜のラインは休む日にしてもいいと思います
そもそも粘膜に毎日引いていい?——おすすめしない理由を正直に
ここは大事なところなので、はっきり書きますね。粘膜(インライン)に毎日アイライナーを引くことは、私はおすすめしません。
まつげの生え際の粘膜には、目の表面を守る油分を出す小さな出口が並んでいます。そこに毎日色を乗せ、毎晩こすって落とすことは、その出口をふさいだり、まぶたの縁に負担をかけたりする方向に働きます。目の乾きやゴロつき、まぶたの縁の赤みが気になる人は、粘膜のラインが関係している可能性もある、というのはサロンでもよく耳にする話です。
もちろん、粘膜に引いたら必ず何かが起きる、というものではありません。ただ、「特別な日だけ」「週に数回まで」と決めておくと、目にも優しいですし、落ちる悩みそのものも減ります。日常は粘膜のすぐ外側、まつげの生え際を埋めるだけでも、目の印象は十分に締まりますよ。
そして、目の充血・痛み・ゴロゴロした感じ・まぶたの腫れが出たら、その日は落として使用をやめ、続くようなら眼科で相談してください。「メイクのせいかも」とは言いにくいかもしれませんが、粘膜にアイライナーを引いていると伝えると、話が早いです。
ペンシルとリキッド、粘膜にはどっち?——使い分けの目安
粘膜に向いているのは、基本的にペンシルかジェルタイプです。理由と使い分けをまとめます。
| タイプ | 粘膜への向き | 特徴と注意 |
|---|---|---|
| ペンシル(繰り出し・削るタイプ) | ◎ | 柔らかい芯なら粘膜にも乗せやすい。ウォータープルーフ表示のものは持ちが良い。削るタイプは先を少し丸めて使う |
| ジェル(小さな容器をブラシで) | ○ | 密着が強く落ちにくい。ブラシの扱いに慣れが必要。粘膜にはブラシの毛先が当たるので慎重に |
| リキッド(筆ペン) | △ | 粘膜では液が涙で広がりやすく、目に入りやすい。まつげの上の生え際用にして、粘膜はペンシルで、と分けるのが安心 |
「ペンシルで粘膜を埋めて、リキッドでまつげの上に細くラインを足す」の組み合わせが、いちばん落ちにくくて、はみ出しも少ないと思います。
アイライナーが出ない・かすれる時——先端・温度・寿命を順に見る
- ペンシルの先が乾いて固い。先端だけが空気に触れて固くなっていることがよくあります。ティッシュで先を軽く拭うか、手の甲で数回くるくるして皮膜を落とすと、色が出ます
- 寒くて芯が固い。冬の朝、柔らかいはずの芯がかすれるのは温度のせいのことも。手のひらで10秒ほど握って温めると、するっと出ます。ドライヤーの熱は溶けすぎるので使わない
- 繰り出しすぎ・削り方。繰り出し式は出しすぎると折れます。1〜2mmが目安。削るタイプは専用の削り器で、先をとがらせすぎず少し丸く
- リキッドの筆先が固まっている。キャップの閉め忘れや、粉ものが筆先に付いたまま乾いている。ぬるま湯で筆先だけ軽くすすいで拭う。それでも出なければ中身が乾いています
- 寿命。開封後、ペンシルは1年前後、リキッドは半年前後が目安と言われます。においが変わった、色がムラになる、目にしみる、は買い替えのサイン。目に使うものなので、ここは迷わないでくださいね
出ないからと粘膜に何度も強く当てるのは、いちばん避けたい動作です。一度離れて、先端と温度を見てから。
落とし方も「こすらない」が基本
落ちにくく引けたら、今度は落とすのが大変になります。粘膜のラインは、リムーバーかクレンジングを含ませたコットンを閉じた目に当てて数十秒待ってから、下に向かってそっと拭うのが基本。こすって落とすと、まぶたの縁がヒリヒリしたり、まつげが抜けたりして、結局は目の負担になります。リムーバーを切らした夜の落とし方は、マスカラをリムーバーなしで落とす方法にまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『サロンで毎日粘膜にがっつり引いているお客さまほど、「最近目が乾く」とおっしゃることが多い気がします。私は下の子の運動会と、夫が帰ってくる週末だけ。普段はまつげの間を埋めるだけで十分だと、鏡を見て思うようになりました』
粘膜用に1本持つなら、芯が柔らかくてウォータープルーフ表示のあるペンシルタイプを選んでおくと、点置きがしやすくて持ちも安定します。反対側に細いチップが付いているものだと、パウダーで押さえる工程まで1本で済んで楽ですよ。
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まとめ:引く前に乾かし、点で置き、粉で押さえる。毎日は控えめに
- 落ちる理由は涙・皮脂・まばたき。水と油と摩擦がそろった場所
- 引く前に綿棒で水分と油分を取り、ペンシルで点を置くように埋める
- 上からアイシャドウかパウダーで押さえると持ちが見違える
- 粘膜に毎日引くのはおすすめしない。特別な日だけ、普段は生え際まで
- 出ない時は先端と温度を見る。充血・痛み・ゴロゴロは中止して眼科へ
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