アウトドアチェアのカビ取り——黒い点が出る原因、布を外せる椅子は酸素系のつけ置き、外せない椅子はブラシと中性洗剤で洗う手順、塩素系を使わない理由と混ぜてはいけない組み合わせ、骨組みのサビと生地の傷みは「座らない」の合図、次にカビさせない保管

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久しぶりのキャンプに向けて物置からアウトドアチェアを出したら、座面に黒い点がぽつぽつ。袋を開けた瞬間のカビくささで、気分まで下がりますよね。「漂白剤で一気に真っ白にしたい」と思うのも自然ですし、「布って外せるの?」「骨組みのサビはどうするの?」と、疑問が一度に出てきます。

先に結論をひとつ。アウトドアチェアのカビは「酸素系のつけ置きか、ブラシと中性洗剤」で落とし、塩素系は使わない。これで大半は片づきます。塩素系は色落ちと生地の傷みが激しく、椅子は「体重を受ける道具」なので、生地が弱るのがいちばん困るんです。原因、外せる椅子と外せない椅子それぞれの手順、骨組みのサビと生地の傷みの見方、次にカビさせないしまい方まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へなぜカビた? 先に何をする?濡れたまま袋が原因。まず屋外で払う→第1章布を外せる椅子酸素系漂白剤のつけ置き。3コマで→第2章布を外せない椅子ブラシと中性洗剤。塩素系は使わない→第3章骨組みがサビ・生地が弱い座面が抜ける前に見きわめ。座らない→第4章次にカビさせたくない完全に乾かして、袋の口を開ける→第5章

ケース別に読む:原因と最初にやることを知りたい人布を外せる椅子の人布を外せない椅子の人骨組みのサビや生地の傷みが気になる人次にカビさせたくない人

なぜカビる?と、洗う前にやること——濡れたまま袋に入れた椅子は、まず屋外で払う

アウトドアチェアのカビは、ほとんどが「湿ったまま収納袋に入れて、暗い所に置いた」のが原因です。朝露や雨で濡れた布、汗や日焼け止めの付いた座面、食べこぼし。それを袋に密閉して物置や車に置けば、カビにとっては温度も湿度も栄養もそろった環境になるんです。

そして、洗う前にひとつだけ。乾いたカビを室内でこすらないでください。カビの胞子が舞って、吸い込むと体に良くありませんし、部屋の中に広がります。手順は次のとおりです。

  • 屋外かベランダで、椅子を広げる。風下に人がいない所で。マスクと手袋をして、乾いた柔らかいブラシで表面の黒い点を払い落とします
  • 掃除機は使わない。家庭用の掃除機は胞子を排気から出してしまうことがあります
  • 布が外せるか見る。骨組みの先端に布の袋を差し込むタイプ、マジックテープやボタンで留めるタイプは外せます。縫い付けやリベット留めは外せない椅子です。ここで第2章と第3章に分かれます
  • 使う物をそろえる。酸素系漂白剤(粉末)・中性洗剤・柔らかいブラシ・バケツ・ゴム手袋・マスク。塩素系は出さなくて大丈夫です

洗剤や漂白剤を扱う間は、子どもとペットを近づけないことと、換気を。ベランダや庭で作業できるなら、それがいちばん安心です。

布を外せる椅子——酸素系漂白剤のつけ置きで、生地を傷めずに落とす

布を外せるなら、話は早いです。酸素系漂白剤(粉末タイプ)のつけ置きが、色落ちを抑えつつカビを落とせる方法。「一瞬で真っ白」にはなりませんが、生地への負担が少なく、色柄物にも使いやすいんです。まずは布の洗濯表示で、漂白剤の可否と温度の上限を見てください。

「つけ置き→ブラシで軽く→すすいで陰干し」の3つ1つけ置き40〜50度のお湯に酸素系を溶かす布を沈めて1〜2時間フタをせず、換気→ 表示の温度を超えない2ブラシで軽く残った黒い点を柔らかいブラシで生地の目に沿ってこすり過ぎない→ 繊維が切れると座面が弱る3すすいで陰干し泡とぬめりが消えるまで絞らず押して水を切る戻す前に完全に乾かす→ 薬剤残りは肌荒れの元
  1. つけ置き。バケツかたらいに40〜50度のお湯を張り、酸素系漂白剤を表示どおりの量で溶かします。外した布を沈めて1〜2時間。酸素系は泡が出るので、フタはせず換気のいい所に。表示に温度の上限があれば、そちらを優先してください
  2. ブラシで軽く。つけ置きで薄くなった黒い点を、柔らかいブラシで生地の目に沿ってなでます。ここで力を入れて繊維を切ってしまうと、カビは落ちても座面が弱ります。落ちきらない点は、あと1回つけ置きを繰り返す方が生地に優しいです
  3. すすいで陰干し。泡とぬめりが消えるまで水を替えます。絞らず、折りたたんで押して水を切り、風通しのいい日陰で干します。骨組みに戻すのは完全に乾いてから。薬剤が残ったまま座ると、肌荒れやかゆみの原因になります

ここで注意をひとつ。酸素系漂白剤を「効きが弱い」と感じて、塩素系を足したくなる人がいますが、絶対に混ぜないでください。塩素系は酸性のもの(クエン酸・酢・酸性の洗剤)と混ざると有毒なガスが出ますし、酸素系と混ぜても効果が上がるわけではなく、生地が傷むだけです。使うなら「どれか1つだけ」が鉄則です。

布を外せない椅子——ブラシと中性洗剤で洗い、塩素系を使わない理由

縫い付けタイプの椅子は、骨組みごと洗うことになります。浴室か、ベランダ・庭でホースが使える所へ。水をかける前に金属部分のサビや塗装のはがれを一度見ておくと、後で慌てずに済みます。

  • 中性洗剤をぬるま湯で薄め、柔らかいブラシで泡立てるように洗う。座面と背もたれの布を、生地の目に沿って。骨組みとの境目にカビがたまりやすいので、そこは歯ブラシで
  • 落ちにくい点は、酸素系漂白剤を溶かした液をスポンジで含ませて10〜15分置く。全体を浸せない分、部分的に。色柄物は目立たない所で試してからにします
  • ホースかシャワーでよくすすぐ。骨組みのつなぎ目や脚の中に水が入るので、逆さにして水を出します
  • 広げたまま陰干し。畳むと布の重なりが乾きません。骨組みのつなぎ目は乾いた布で拭き、完全に乾くまで袋に入れないでください
カビ取りで使うもののOKとNGOK酸素系漂白剤のつけ置きか部分づけ中性洗剤と柔らかいブラシ屋外か換気した所で手袋とマスクすすぎ切ってから乾かす薬剤は1種類だけNG塩素系漂白剤を布に使う塩素系と酸性のものを混ぜる乾いたカビを室内でこする生乾きのまま袋に戻す硬いたわしで強くこする

「塩素系なら一発なのに」と思う人へ、使わない理由を3つだけ。ひとつ、色が抜ける。色柄物の布は、カビの点が消えても白い斑点が残ります。ふたつ、生地が傷む。塩素で繊維が弱り、見た目は平気でも座った時に裂けることがあります。みっつ、混ぜる事故。浴室にあるクエン酸や酸性のトイレ用洗剤と一緒になりやすく、塩素系と酸性が混ざれば有毒なガスが出ます。布に使う薬剤は酸素系と中性洗剤だけ、と決めておく方が、結果的に安全で早いんです。

骨組みのサビと生地の傷み——座面が抜ける前に見きわめる

カビを落として気持ちよくなったところで、もうひとつ見てほしいのが「この椅子、まだ座って大丈夫か」です。アウトドアチェアは、細い骨組みと1枚の布で人の体重を支えています。どちらかが弱っていると、座った瞬間に座面が抜けたり、脚が折れて後ろに倒れたりします。焚き火のそばや段差のある所でそれが起きると、けがでは済みません。

見る所 こうなっていたら どうする
骨組みの表面 茶色いサビが薄く浮く程度 乾いた布で拭き、市販のサビ落としを表示どおり。使ってよい
骨組みのつなぎ目・脚の根元 サビで穴・くぼみ・ぐらつき・折れ曲がり 座らない。骨組みの強度が落ちている
座面の布 色があせて薄い・触るとザラつく・小さな裂け 座らない。裂けは一気に広がる
縫い目・骨組みに差し込む袋部分 糸のほつれ・穴が広がる 座らない。ここが抜けると真下に落ちる
カビの範囲 点が全体に広がり、洗っても黒い筋が残る 繊維の奥まで入っている。買い替えを考える

表面の軽いサビは、拭いて落ちる範囲なら気にしすぎなくて大丈夫。落とし方は焚き火台と同じ考え方なので、焚き火台のサビの落とし方と防ぎ方を見てもらうのが早いです。ただし、つなぎ目や脚の根元にサビの穴やくぼみがある物、押すとぐらつく物は、もう座らないでください。カビは落とせても、強度は戻りません。生地も同じで、一度弱った繊維は洗っても元には戻らないんです。

次にカビさせない——完全に乾かしてから、袋の口を開けて保管

ここまでの手間を二度とかけないために、しまい方だけ変えましょう。やることは多くありません。

場面 やること ひとこと
キャンプ場で撤収する時 朝露で濡れた椅子は、車に積む前に少しでも乾かす 時間がなければ袋に入れず、そのまま積む
帰宅した日 広げて陰干し。食べこぼしや汗は中性洗剤で拭く 「次の休みに」が、カビの始まり
しまう時 完全に乾いてから。袋の口は開けるか、通気性のある袋に 乾燥剤を1つ入れると安心
置き場所 湿気の少ない所。床に直置きせず、立てるか棚の上 車のトランクに置きっぱなしは温度と湿気が最悪
シーズンの合間 月に1度は袋から出して風を通す ついでに骨組みのサビと縫い目を見る

いちばん効くのは、「濡れたまま袋に入れない」の1つだけです。テントも寝袋も同じ理屈で、キャンプ道具のカビはほぼここで決まります。テントの洗い方と乾かし方はテントの洗い方に、ハンモックはハンモックの洗い方にまとめているので、後片づけの流れとしてセットで覚えておくと迷いません。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、カビ取りの手順より「帰った日に広げて干す」を家のルールにする方が、ずっと効くと思っています。片づけを次の休みに回すと、次の休みにはもう黒い点が出ていますよね』

💡 この困りごとへの提案

生地がひどく傷んだり骨組みがぐらつく椅子は、直すより買い替えた方が安全です。次に選ぶなら、布を外して洗えるタイプか、骨組みがアルミでサビにくい物を見ておくと、手入れがずっと楽になります。


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まとめ:酸素系か中性洗剤で落とし、塩素系は使わず、傷んだ椅子には座らない

  1. 原因は濡れたまま袋に入れること。洗う前に屋外でマスクと手袋、乾いたカビを払う
  2. 布を外せる椅子は酸素系漂白剤のつけ置き。40〜50度・1〜2時間・すすいで陰干し
  3. 外せない椅子は中性洗剤と柔らかいブラシ。部分的に酸素系、よくすすいで広げて干す
  4. 塩素系は使わない。酸性のものと絶対に混ぜない。薬剤は1種類だけ、換気と手袋
  5. 骨組みのサビ穴・ぐらつき・生地の裂けは座らない。完全に乾かして袋の口を開けて保管

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

アウトドアチェアのカビ取りの早見表:原因は濡れたまま収納袋に入れること。洗う前に屋外でマスクと手袋をして乾いたカビを柔らかいブラシで払う、掃除機は使わない、子どもとペットを近づけず換気する。布を外せる椅子は40〜50度のお湯に酸素系漂白剤を溶かして1〜2時間つけ置き、柔らかいブラシで生地の目に沿って軽く、泡が消えるまですすいで陰干しし、完全に乾いてから骨組みに戻す。外せない椅子は中性洗剤をぬるま湯で薄めて柔らかいブラシで洗い、落ちにくい点は酸素系の液を部分的に置き、ホースでよくすすいで広げたまま陰干し。塩素系漂白剤は色落ちと生地の傷みで使わない、塩素系と酸性のものを混ぜると有毒なガスが出るので薬剤は1種類だけ。骨組みのつなぎ目や脚の根元にサビ穴やぐらつき、座面の布に裂けや縫い目のほつれがあれば座面が抜けるので座らない、表面の軽いサビは拭いて落とす。次にカビさせないには帰宅した日に広げて陰干し、完全に乾かしてから袋の口を開けて湿気の少ない所に立てて保管、月に1度は風を通す

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