スケボーのベアリングオイルの代用——自転車用オイル・ミシン油・食用油・潤滑スプレーの可否早見表、ベアリングの外し方と手入れの順番(脱脂→乾燥→注油)、ワックスの代用(ろうそく)と公共物に塗らない理由、ケースの代用

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スケボーの回りが重くなってきた、シャーッという高い音がする。ベアリングに油を差そうと思ったら、専用のオイルが家にない。自転車のオイルでいい? ミシン油は? 台所の油は? 家にある潤滑スプレーは? と、迷う人は多いですよね。ついでにワックスや持ち運びのケースも、買う前に代用で済ませたい、という声もよく見ます。

先に結論をひとつ。オイルの代用で大事なのは「粘度が低くて、固まらないこと」。この条件で見ると、自転車のチェーン用の低粘度オイルやミシン油は近く、食用油とグリスは固まるので向きません。潤滑スプレーは「注油」ではなく「脱脂」の道具として分けて考えると迷いません。代用の早見表、ベアリングの外し方と手入れの順番、ワックスとケースの代用、買うなら見るところまで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ何のオイルなら代用できる?低粘度で固まらない物。自転車用・ミシン油→第1章外して手入れしたい軸で外す→脱脂→乾燥→注油の順→第2章ワックスの代用を探しているろうそくが近い。公共物には塗らない→第3章持ち運びのケースがないリュックのストラップ・楽器の袋→第4章結局、何を買えばいい?低粘度のオイルと脱脂剤の2つ→第5章

ケース別に読む:オイルの代用を知りたい人ベアリングを外して手入れしたい人ワックスの代用を探している人ケースの代用を探している人買うなら何を見るか知りたい人

オイルの代用早見表——低粘度で固まらない物が近い。食用油・グリスは向かない

スケボーのベアリングは、小さな鋼球が高速で回る部品です。専用オイルがサラサラなのは、鋼球の間に薄く入り込んで、回転の邪魔をしないため。この「サラサラで、時間がたっても固まらない」という条件で、家にある物を見ていきます。

代用品 近いか 理由・ひとこと
自転車のチェーン用オイル(低粘度・ドライタイプ) 近い 金属の回転部品用で、条件がほぼ同じ。1〜2滴で十分。粘度の高いウェットタイプは重くなる
ミシン油 近い サラサラで固まりにくい。昔から代用の定番。量は控えめに
潤滑スプレー(浸透タイプ) 使い分け 汚れを浮かせて落とす力が強く、油分は飛びやすいと言われる。「脱脂・掃除」に使い、注油は別の油で、と分ける人が多い。可否は製品の表示を優先
シリコンスプレー 遠い 樹脂やゴム向き。金属の高速回転には足りないことが多い
食用油(サラダ油・オリーブ油) 向かない 酸化してべたつき、固まる。ほこりを呼んで、かえって回らなくなる
グリス 向かない(例外あり) 粘度が高く、回転が重くなる。雨の日用に「わざと」入れる人もいるが、普段使いには不向き

家にある物で近いのは、自転車のチェーン用の低粘度オイルと、ミシン油です。どちらも「差しすぎない」のがコツで、1個のベアリングに1〜2滴。多いとほこりを呼んで、逆に汚れが早くなります。潤滑スプレーは商品によって性質が違うので、この記事で「使える・使えない」と断定はしません。ただ、浸透力の強いタイプは古い油を洗い流す方向に働くと言われているので、「掃除に使って、乾いたら別の油を差す」と考えておくと失敗が少ないですよ。

自転車のチェーンの掃除と注油の考え方は、道具も理屈もほぼ同じです。自転車チェーンの掃除を100均の道具でにまとめているので、家にある物で済ませたい人はあわせてどうぞ。

ベアリングの外し方と手入れの順番——軸で外す→脱脂→乾燥→注油

油を差すだけなら外さなくてもできますが、砂を噛んでいる時や回りが重い時は、外して洗った方が確実です。専用の工具がなくても、トラック(車輪を支える金具)の軸を使って外せます。

「軸で外す→脱脂して乾かす→注油して戻す」の3つ1軸で外すウィールのナットを外す軸の先にベアリングだけ掛けるウィールを斜めに倒す→ 皿に受けてなくさない2脱脂して乾かすシールドを細い針で外す脱脂剤に浸けて振る換気・火気厳禁・手袋→ 完全に乾かしてから次へ3注油して戻す1〜2滴だけ差す指で回して馴染ませるスペーサーの順に戻す→ ナットは締めすぎない
  1. 軸で外す。ウィールのナットを外してウィールを軸から抜き、軸の先端にベアリングの内側だけを浅く引っかけます。そのままウィールを斜めに倒すと、てこの原理でベアリングが浮いて外れます。力任せにこじると軸やベアリングの縁を傷めるので、少しずつ。外した部品は小さな皿かトレイに受けて、転がしてなくさないように
  2. 脱脂して乾かす。外せるタイプのシールド(ゴムや金属のふた)は、細い針や安全ピンで縁を持ち上げて外します。曲げたり傷つけたりすると戻らないので、無理なら外さないまま洗っても構いません。脱脂剤(パーツクリーナーや無水エタノールなど)をふた付きの容器に入れ、ベアリングを浸けて振って、汚れを落とします。これらは可燃性なので、火気厳禁・換気・手袋・子どもの手の届かない所で。洗ったら、キッチンペーパーの上で完全に乾かします。乾ききらないうちに油を差すと、水分や溶剤が残って回りが重くなります
  3. 注油して戻す。乾いたベアリングに1〜2滴だけ油を差し、指で回して全体に馴染ませます。シールドを戻し、スペーサーやワッシャーを外した時と同じ順番で組み、ナットを締めます。ナットは締めすぎないのがコツで、ウィールを指で弾いてスムーズに回り、横に少し遊びがあるくらいが目安です

ここまでやっても高い音が消えない、回した時にゴリゴリと引っかかる、という時は、鋼球やレール部分が傷んでいるサインです。手入れではなく交換の時期と考えて。ベアリングの音と近所の音の関係は、スケボーがうるさいと言われた時の対策にまとめています。

ワックスの代用——ろうそくが近い。ただし公共物には塗らない

スケボーのワックスは、縁石やレールで板やトラックを滑らせるために塗る固形のろうです。専用品の多くはパラフィン系なので、家にある物ではろうそくがいちばん近い、と考えている人が多いです。

ワックス代用のOKとNGOK白いろうそくを削って使う自分の練習用の板やレールにスケートパークの決まりを確認塗る量は少なめ余りは袋に入れて持ち帰るNG道路の縁石・公園のベンチに塗る店や駅の手すりに塗る色つきのろうそく・クレヨン油や液体を垂らす塗った場所をそのまま放置
  • 白いろうそく。仏壇用や非常用の白い物が近いです。角を削って塗るか、削りかすを布で伸ばして。色つきの物は色移りします
  • 固形石けん。滑ることは滑るが、雨で溶けて流れ、跡が残ります。あまりすすめません
  • クレヨン。ろうを含む物もありますが、色がつき、顔料で汚れます。向きません

そして、これがいちばん大事なところ。公共物にワックスを塗らないでください。道路の縁石、公園のベンチ、駅や店の手すり、花壇の縁。ワックスを塗ると表面が滑りやすくなり、歩行者や高齢の人が転ぶ原因になります。汚れも落ちにくく、場合によっては器物損壊として扱われることもあると言われています。塗っていいのは、自分の練習用の板やレールと、スケートパークで許可されている設備だけ。パークにもワックスの決まりがある所が多いので、看板や管理者の案内を確認してからにしましょう。

ケースの代用——リュックのストラップ・楽器の袋・大きめのトート

スケートパークまで電車やバスで行く時、板をむき出しで持つと、人にぶつけたり、ウィールで服を汚したりします。専用のケースがなくても、家にある物でだいたい代用できます。

  • リュックのストラップで挟む。多くのリュックには、板を縦に挟めるベルトが付いています。なければ、ゴムバンドやベルト2本で背面に固定。両手が空いて、いちばん楽な形です
  • ギターやスノーボードの袋。長さに余裕があれば入ります。使わない楽器の袋が家にあるなら、それで十分
  • 大きめのトートや布袋。板の長さ(一般に80cm前後)が入る物。ウィール側を内にして、外側に汚れが出ないように
  • ゴミ袋やレジャーシートで包む。雨の日の一時しのぎ。乗り物の中でウィールが人に当たらないよう、袋の口を縛って

どの方法でも、ウィールを外側に向けない・人の多い所で振り回さないが基本のマナーです。子どもの乗り物を買う前に知っておきたい落とし穴はキックバイクで後悔した理由にまとめているので、あわせてどうぞ。

買うなら見るところ——低粘度のオイルと脱脂剤の2つで足りる

ここまで読んで「やっぱり専用品を用意しよう」と思った人へ。低粘度のベアリングオイルと、脱脂剤の2つがあれば、手入れの一式がそろいます。

見るところ 理由
粘度が低い(サラサラ) 鋼球の間に入り込みやすく、回転が軽い。ドライタイプの表示があると分かりやすい
ノズルが細い 1〜2滴だけ差せる。差しすぎを防ぐ
容量は小さめでいい 1回に使う量がごくわずか。大きい物は古くなる
脱脂剤とセットになっている物 洗う→乾かす→差すの順番が、道具の面でもそろう

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、代用品で悩む時間より、一度ベアリングをきれいにする方が音も回りも変わると思っています。油を足す前に汚れを落とす、はどの道具でも同じですよね』

💡 この困りごとへの提案

代用で急場をしのいだら、次の手入れの時には専用のオイルを1本用意しておくと、差す量も粘度も迷わなくなります。小さいボトルで十分で、脱脂剤と一緒に道具箱に入れておけば、次からは家で一式が済みます。


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まとめ:低粘度で固まらない油が近い。潤滑スプレーは脱脂。公共物にワックスは塗らない

  1. オイルの代用は自転車用の低粘度オイルかミシン油。食用油とグリスは固まる
  2. 潤滑スプレーは「脱脂」の道具。乾いてから別の油を差す。可否は表示を優先
  3. 外し方は軸に引っかけて斜めに倒す。部品は皿に受けてなくさない
  4. 脱脂剤は火気厳禁・換気・手袋。完全に乾かしてから1〜2滴
  5. ワックスの代用は白いろうそく。公共物には塗らない。ケースはリュックのストラップで

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

スケボーのベアリングオイル代用の早見表:代用の条件は粘度が低くて固まらないこと。自転車のチェーン用の低粘度オイルとミシン油は近い、潤滑スプレーは脱脂と掃除に使い乾いてから別の油を差す、シリコンスプレーは遠い、食用油は酸化して固まる、グリスは重くなるので向かない。外し方はウィールのナットを外し、トラックの軸の先にベアリングを引っかけてウィールを斜めに倒す、部品は皿に受けてなくさない。手入れの順番はシールドを針で外す、脱脂剤に浸けて振る、火気厳禁・換気・手袋・子どもの手の届かない所、完全に乾かしてから1〜2滴を差して指で馴染ませ、スペーサーの順に戻してナットは締めすぎない。ワックスの代用は白いろうそく、固形石けんとクレヨンは向かない、道路の縁石や公園のベンチや手すりなど公共物には塗らない。ケースの代用はリュックのストラップで挟む、楽器の袋、大きめのトート、ウィールを外に向けない。買うなら低粘度のオイルと脱脂剤の2つ

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