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自転車のチェーンを見たら、真っ黒でねっとり。触った指も黒くなって、洗ってもなかなか落ちない。子どものズボンの裾にも黒い筋がついていて、洗濯しても残っている。あの黒いのは、油にほこりや砂が混ざってできた汚れなんですよね。うちも次男のズボンの右裾だけ、いつも黒くなっています。
先に結論をひとつ。チェーンの掃除は、100均で揃うものと台所の食器用洗剤で十分できます。専用のパーツクリーナーがなくても大丈夫。ただし、掃除のあとに自転車用のオイルを差すことと、ブレーキやリムに油を付けないこと、この2つだけは外せません。揃えるもの、手順、やってはいけないこと、服についた汚れの落とし方まで順番に見ていきましょう。
100均で揃うもの5つと、専用パーツクリーナーとの違い
- 歯ブラシ(2〜3本)。コマのすき間に入る細さがちょうどいい。使い古しでOK
- 古タオルか、いらない布。ウエス代わり。汚れは布に移して捨てるので、たっぷり用意
- 食器用洗剤。油汚れを落とす力は台所で実証済み。ぬるま湯で薄めて使います
- チェーンブラシ(あれば)。100均の自転車コーナーに、コの字型でチェーンを3方向から磨けるブラシがあることも。なければ歯ブラシで十分
- 軍手かゴム手袋。油は手に付くと落ちにくいので、必ず
専用のパーツクリーナーとの違いは、落とす力と速さです。クリーナーは吹きかけるだけで古い油ごと溶かして流してくれるので、時間はかかりません。一方、食器用洗剤は「こすって落とす」やり方なので手間はかかりますが、ママチャリの日常の汚れなら十分きれいになります。クリーナーは勢いよく飛び散るので、ブレーキやタイヤに掛からないよう気をつける必要もあって、慣れないうちは洗剤とブラシのほうが安心だったりします。
掃除の手順——乾拭き→洗剤水とブラシ→拭き取り→乾かす→注油
作業は風通しのいい所で、手袋をして。床に新聞紙を敷いて、スタンドを立てて後輪が浮いた状態にします。ペダルを手で回しながら作業するので、歯車とチェーンの間に指を入れないよう気をつけてくださいね。
- 乾いた布で拭く。まずは水を使わず、布でチェーンを包むように持って、ペダルを逆回し。表面の黒い油とほこりの大半は、これだけで布に移ります。布の面を替えながら、黒くならなくなるまで
- 洗剤水をつけたブラシでこする。ぬるま湯に食器用洗剤を数滴。歯ブラシを浸してチェーンの上下と側面をこすります。コマのすき間に入り込んだ汚れは、歯ブラシを立てて突くように。ペダルを少しずつ回して一周
- 濡らして絞った布で拭き取る。洗剤と浮いた汚れを、固く絞った布で拭きます。水をジャバジャバかけるのではなく、布で拭き取るのがポイント。歯車(前後のギア)の歯の間も、布を歯に引っかけるようにして
- しっかり乾かす。乾いた布でもう一度拭き、そのまま30分ほど置きます。水気が残ったまま注油するとサビの原因に
- 注油する。自転車用のチェーンオイルを、ペダルを逆回ししながらコマの継ぎ目に1滴ずつ。一周したら数分置いて、はみ出した油を布で拭き取ります。表面に油が残っていると、またほこりを呼ぶんです
注油はどこに、何を?——オイルは自転車用、ブレーキとリムに付けない
掃除で古い油を落としたチェーンは、いわば裸の状態。そのまま乗るとすぐにサビて、音も出ます。だから掃除と注油はセットと覚えておくと迷いません。
- 使うのは自転車用のチェーンオイル。100均にも置いてあることがありますし、ホームセンターなら数百円台からあります。「ドライ」「ウェット」と種類がありますが、ママチャリの街乗りなら汚れにくいドライ寄りのもので十分
- 差す場所はコマの継ぎ目。チェーンの表面に塗るのではなく、コマとコマがつながっている所に1滴ずつ。中に入った油だけが働いて、表面の油はほこりを呼ぶだけです
- ブレーキとリム(車輪の金属の輪)には絶対に付けない。ママチャリの前ブレーキは、リムをゴムで挟んで止める仕組みです。ここに油が付くとブレーキが効かなくなります。注油する時は布でリムを覆うか、後輪側から離して。万一付いてしまったら、食器用洗剤で洗い落として、乗る前にブレーキの効きを確認してください
- 差したら拭く。数分なじませてから、乾いた布で表面の油を拭き取る。これをやるかどうかで、次に黒くなるまでの時間が変わります
やってはいけない3つ——高圧の水・食用油・注油なし
- ホースで勢いよく水をかける。チェーンのコマの中やハブ(車輪の軸)の内部に水が入り、そこにあるグリスを流してしまいます。中に入った水は乾きにくく、内側からサビます。水は「布に含ませて拭く」まで
- サラダ油やごま油で注油する。台所の油は時間がたつと酸化してベタベタに固まり、ほこりを吸って余計にひどい汚れになります。「油なら何でも同じ」ではないんです。機械用の万能スプレーも、さらさらしすぎてすぐ流れてしまうので、チェーンにはチェーン用を
- 掃除だけして注油しない。きれいになって満足して終わると、数日で「キリキリ」と鳴き始めて、サビが出ます。掃除する時間がない日でも、注油だけはしておくと長持ちします
そして、こすっても黒さが落ちるだけで、コマが固まっていたり全体にサビが回っていたりするなら、それは掃除ではなく交換の時期かもしれません。見分け方と替え方は自転車のチェーン交換は自分でできる?に書いています。
服やズボンについたチェーンの黒い汚れの落とし方
右足の裾にだけつく、あの黒い筋。正体は油と金属の細かい粉が混ざった汚れなので、普通に洗濯機に入れただけではなかなか落ちません。油汚れは油に強いもので先に浮かせるのがコツです。
- 乾いた状態で、まず表面の粉を払う。濡らす前に、歯ブラシで軽く払ってください。先に水をつけると汚れが広がります
- 食器用洗剤を汚れに直接つける。原液を数滴、指で軽くなじませて5〜10分置く
- もみ洗い。ぬるま湯で、生地同士をこすり合わせるように。歯ブラシで生地の目に沿って軽くこするのも効きます。強くこすりすぎると生地が傷むので、ほどほどに
- ぬるま湯で流して、そのまま洗濯機へ。ここまでで、ついたばかりの汚れならほぼ落ちます
- 時間がたって残った汚れは、酸素系漂白剤につけ置き。40度くらいのお湯に溶かして30分〜1時間。色柄物は洗濯表示を見て、目立たない所で色落ちを試してから
クレンジングオイルやメイク落としを汚れになじませてから洗剤で洗う、というやり方も油汚れには効きます。絵の具やクレヨンなど、子どもの服につく他の頑固な汚れの落とし方は服についた絵の具の落とし方にまとめているので、あわせてどうぞ。そもそもつけないためには、右の裾を靴下に入れる、裾バンドで留める、というのが地味にいちばん効きます。
どのくらいの頻度で?——月1回か、雨に濡れたあと
毎日の通勤や送り迎えで乗るママチャリなら、月に1回くらいを目安に。雨の日に乗ったあとや、水たまりを走ったあとは、掃除まではしなくても、乾いた布で拭いて注油だけしておくとサビが防げます。「カシャカシャ」「キリキリ」と音が出始めたら、それが注油のタイミングのサインだと思ってください。
本体の汚れやサビも一緒に落としたいなら、自転車の掃除の方法で全体の手順を、自転車のサビの落とし方で赤サビの落とし方を書いています。
ゆきこ( ゚Д゚)『次男のズボン、毎回右裾だけ黒いのが不思議で仕方なかったんです。犯人はチェーン。洗濯機に放り込むだけで3回連続で残って、食器用洗剤の直塗りにしてから一発で落ちました。今は玄関に歯ブラシと洗剤を置いて、帰ってきたその場で裾だけ先に洗っています』
掃除の道具は100均で足りますが、仕上げのオイルだけは自転車用のものを1本用意しておくと、掃除のたびに迷わずに済みます。小さいボトルで十分、何年も使えますよ。
あわせて読みたい
こすっても黒さが取れないだけで、たるんで外れやすい・コマが固まっているなら、自転車のチェーン交換は自分でできる?で交換の手順を。チェーン以外の汚れは自転車の掃除の方法、サビが出ているなら自転車のサビの落とし方もどうぞ。
まとめ:100均で揃えて、拭いてこすって乾かして、自転車用オイルで仕上げる
- 揃えるのは歯ブラシ・古タオル・食器用洗剤・軍手。クリーナーなしで足りる
- 手順は乾拭き→洗剤水とブラシ→拭き取り→乾かす→注油の5つ
- オイルは自転車用を継ぎ目に1滴ずつ。ブレーキとリムに付けない
- 高圧の水・食用油・注油なしはNG。換気と手袋、指を挟まない
- 服の黒い汚れは食器用洗剤を直塗りして揉む。残ったら酸素系でつけ置き
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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