登山靴の手入れ——革・スエード・合成素材別の早見表、泥が落ちない時の落とし方、正しい乾かし方、履いているうちにゆるくなった時の直し方、長く使うための保管方法

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登山から帰ってきて、靴箱にしまう前に「このままでいいのかな」と手が止まる人は多いですよね。革の靴なら手入れの仕方が分からない、スエードは水洗いしていいのか迷う、泥が乾いて隙間にこびりついて取れない、といった悩みは登山靴ならではのものです。

先に結論をひとつ。手入れの基本は素材によって変わりますが、共通しているのは「乾かしてから汚れを落とす」「直射日光と熱を避けて自然乾燥」の2つです。この順番を守るだけで、靴の傷みはかなり抑えられます。素材別のお手入れ、泥の落とし方、正しい乾かし方、ゆるくなった時の直し方、保管方法の順に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ革・スエードの手入れ素材別のブラシと専用品の順番→第1章泥が落ちない乾かしてからブラシで落とす→第2章乾かし方に迷う直射日光と熱を避けて自然乾燥→第3章靴がゆるくなった靴紐とインソールを見直す→第4章長く使いたい保管とソール剥がれに注意→第5章

ケース別に読む:革・スエードの手入れを知りたい人泥が落ちない人乾かし方に迷う人靴がゆるくなった人長く使いたい人

素材別の手入れ早見表——本革・スエード・合成素材

登山靴は表面の素材によって、手入れの仕方がかなり変わります。まずは自分の靴がどの素材か確認してから、表を見てみてください。

素材 基本の手入れ 気をつけること
本革 乾いたブラシで汚れを落とす→専用クリーナーで汚れ落とし→保革クリームやオイルで油分を補う 水洗いは避ける。濡れたまま放置すると硬くなりやすい
スエード(起毛革) 専用の硬めのブラシで毛足を起こす→スエード専用の防水・汚れ落としスプレーを使う 水洗いは避ける。水に濡れると毛並みが崩れて元に戻りにくい
合成素材(化学繊維・人工皮革) 固く絞った布で水拭き→中性洗剤を薄めて使う場合はよく拭き取る 強くこすると表面のコーティングが傷むことがある

本革は「乾いた状態でブラシをかける」のが最初の一歩です。濡れたままブラッシングすると、汚れを表面に擦り込んでしまうことがあります。スエードは水洗いをすすめられることがありますが、基本的には水洗いを避けて、専用のブラシとスプレーで手入れする方が安心です。水に濡れると毛並みが寝てしまい、乾いても元の質感に戻りにくくなります。

泥が落ちない時の落とし方

ソールの溝やアッパーの隙間にこびりついた泥は、濡れたまま無理にこすっても、汚れが広がるだけで落ちにくいことが多いです。順番を守ると落としやすくなります。

  • まず完全に乾かす。乾いた泥はぽろぽろと剥がれやすくなります。生乾きの状態でこすると靴に擦り込んでしまいます
  • 硬めのブラシで大まかに落とす。ソールの溝は先の細いブラシや使い古しの歯ブラシが使いやすいです
  • 残った汚れはぬるま湯で洗い流す。素材によっては水洗いが向かない場合もあるので、表の素材別の手入れを確認してから
  • ソールの隙間は特に丁寧に。小石や泥が挟まったままだと、次に履いた時に滑りやすさにつながることもあります

洗い終わったら、次の章の乾かし方を守って自然乾燥させてください。

正しい乾かし方——直射日光と熱を避ける

登山靴を長持ちさせる上で、乾かし方はいちばん見落とされやすいポイントです。

  • 新聞紙を丸めて中に入れる。湿気を吸ってくれるので、時々取り替えると乾きが早くなります
  • 風通しのいい日陰で乾かす。直射日光に長時間当てると、革が硬くなったり色あせたりすることがあります
  • 乾燥機やストーブ・直火のそばで乾かさない。急な高温はソールの接着部分を傷める心配があります。接着が弱くなると、ソールが剥がれる原因にもなります
  • ドライヤーの温風を長時間当てない。どうしても急いで乾かしたい場合も、送風(冷風)程度にとどめ、短時間で切り上げてください

時間がかかるようでも、自然乾燥が基本だと覚えておくと安心です。

乾かし方のOKとNGOK新聞紙を入れて湿気を吸わせる風通しのいい日陰で乾かす時間をかけて自然乾燥させる新聞紙を時々取り替える乾いたら保管前に点検するNG乾燥機に入れるストーブや直火のそばに置く直射日光に長時間当てるドライヤーの温風を長く当てる生乾きのまま箱にしまう

履いているうちにゆるくなった時の直し方

新しい頃はぴったりだったのに、履き込むうちにゆるく感じることがあります。原因はいくつか考えられます。

原因 対処
靴紐の締め方が緩んでいる 下から順番に締め直す。甲の部分だけ強めに締めるなど、部分的な調整も試す
インソール(中敷き)がへたっている 厚みのあるインソールに交換すると、足とのフィット感が戻りやすい
靴下の厚みが合っていない 季節によって靴下の厚さを変えると、フィット感が変わることがある
革が伸びてきた 本革は使うほど伸びる傾向があるため、インソールや靴紐での調整がまず基本

いずれを試してもゆるさが気になる場合や、足首の安定感がなくなってきたと感じる場合は、無理に使い続けず、購入した店舗や登山用品店に相談してみるのも一つの方法です。

靴紐の締め方は、下から順に均等に締めていく人が多いですが、甲の高さや足首の形によって、部分的に強弱をつけた方が合う場合もあります。一度で完璧な締め方を見つけるのは難しいので、歩き始めてすぐの平坦な道で締め直す、くらいの余裕を持っておくと、その日の靴の履き心地が変わってきますよ。

長く使うための保管方法

使わない時期の保管も、次のシーズンの快適さに関わってきます。

  • 完全に乾かしてから保管する。湿ったまま箱に入れると、カビやにおいの原因になります
  • 風通しのいい場所で保管する。湿気の多い場所は、ソールの加水分解(ゴムが劣化してもろくなる現象)を進めやすくなります
  • 保革クリームを薄く塗ってから保管する(本革の場合)。油分が抜けすぎるのを防ぎます
  • 防水スプレーを使う時は屋外で、風上に立って。吸い込まないように、マスクをするか顔を離して使ってください。効果の続く期間は靴や製品によって差があるので、断定はできません

久しぶりに履く前には、ソールの剥がれや劣化がないか必ず点検してください。特に古い靴は、見た目に問題がなくても内部でゴムが劣化していることがあり、登山中にソールが剥がれると滑落につながる心配があります。剥がれや大きなひび割れを見つけたら、修理に出すか買い替えを検討してください。

ゆきこ( ゚Д゚)『手入れの手間はかかりますが、道具って、ちゃんと乾かして休ませてあげると長持ちしますよね。仕事道具も似たところがあるなと感じます』

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まとめ:乾かしてから汚れを落とし、直射日光と熱を避ける

  1. 素材で手入れ方法が変わる。本革は保革クリーム、スエードは専用ブラシとスプレー、水洗いは避ける
  2. 泥は乾かしてからブラシで落とす。ソールの隙間は丁寧に
  3. 乾燥機や直火・ストーブのそばで乾かさない。自然乾燥が基本
  4. ゆるくなったら靴紐とインソールを見直す。それでも気になる時は店舗に相談
  5. 保管前にソールの剥がれを点検。防水スプレーは屋外で吸い込まないように使う

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

登山靴の手入れの早見表:本革はブラシと保革クリーム、スエードは専用ブラシと防水スプレーで水洗いは避け、合成素材は固く絞った布で水拭きする。泥は完全に乾かしてからブラシで落とし、ソールの隙間は丁寧に。乾かし方は新聞紙を入れて風通しのいい日陰で自然乾燥させ、乾燥機やストーブ・直火のそばには置かない。ゆるくなったら靴紐の締め方とインソールを見直し、直らなければ店舗に相談する。保管前には完全に乾かしソールの剥がれや劣化を点検し、防水スプレーは屋外で風上に立って使う

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