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沐浴で体は洗えても、顔だけはどうしても身構えてしまう、という声をよく聞きます。目に湯や石けんが入ったらどうしよう、鼻や耳の奥まで拭いていいのか、ガーゼをどう当てればいいのか。慣れない手つきで顔に触れるのは、大人にとっても緊張する場面ですよね。
先に結論をひとつだけ。顔は「きれいな所から汚れやすい所へ」「上から下へ」の順で拭けば、それだけで大きく失敗しにくくなります。特別な道具や技術はいりません。洗う順番、ガーゼの持ち方、石けんを使う場所と使わない場所、目や鼻に入った時の対処、嫌がって泣く時のコツまで、順番に見ていきましょう。体や背中の洗い方は別の記事にまとめているので、ここでは顔だけに絞ります。
ケース別に読む:洗う順番を知りたい人|ガーゼの持ち方|石けんの使い所|目や鼻に入った時|嫌がって泣く時
顔は「上から下」「きれいな所から」が基本——洗う順番の図つき
沐浴で顔を洗う時に迷ったら、まず思い出してほしい原則がひとつだけあります。「きれいな所から汚れやすい所へ」「上から下へ」という順番です。目のまわりは涙以外の汚れがつきにくく、口のまわりやあご下は乳汁や汗がたまりやすい場所。同じガーゼでも、きれいな面から使えば、汚れを広げずに済みます。実際の順番を図にしました。すべて濡らしたガーゼで、こすらずにそっと押さえるように拭くのがコツです。
目頭から目尻に向かって拭くのは、涙腺の入り口である目頭に汚れを溜めないためです。耳のうしろは皮脂がたまりやすく、あせもの原因になりやすい場所。鼻のまわりは鼻水の乾いた跡がつきやすいので、湿らせてからやさしく。あご下のしわは乳汁が入り込んで匂いの原因になりやすい所なので、指を軽く広げて拭いてあげてください。この順番を毎回同じにしておくと、手順を考えなくても体が動くようになり、結果として1回あたりの時間も短くなります。沐浴中はどの場面でも、赤ちゃんから目と手を離さず、片手は必ず体を支えたままにしてください。顔を拭く動きに気を取られて、支える手がおろそかになるのがいちばん危ない瞬間です。
ガーゼの持ち方——指に巻く・角を使う・面を変える
ガーゼ一枚でも、持ち方を変えるだけで格段に扱いやすくなります。人差し指にくるっと一周巻きつけて、指の腹で押さえる持ち方が基本です。目のまわりのような狭い所はガーゼの角を使うと拭きやすくなります。また、一度使った面はもう一度使わず、面を変えながら拭くのもポイント。1枚のガーゼを4つ折りにしておくと、面を変える回数が増えて衛生的です。顔にかける布は、口や鼻をふさぐ大きさにはしないこと。顔全体を布で覆うような使い方はしないでください。使い終えたガーゼは毎回洗って完全に乾かし、生乾きのまま次に使い回さないようにすると、肌トラブルの予防にもつながります。何枚か用意しておいて、洗い替えのタイミングでローテーションする形にすると、忙しい朝や夜でも慌てずに済みます。
石けんを使う所と使わない所
顔全体に石けんを使う必要はありません。皮脂がたまりやすい耳のうしろ・首のしわ・あご下は石けんで優しく、目のまわり・まぶた・口のまわりは基本的に湯だけで十分です。石けんを使った所は、必ずぬるま湯で洗い流すか、濡らしたガーゼで拭き取ってから乾いたガーゼで押さえてください。泡が残ったまま服を着せてしまうと、乾いてから肌がつっぱる原因になることもあるので、最後にもう一度湯だけで軽くなでるくらいの気持ちで確認すると安心です。肌の状態や合う石けんの判断は個人差が大きいので、ここでは断定しません。気になる湿疹や肌トラブル、沐浴の頻度そのものについては、自己判断で対処を続けず、産院や自治体の相談窓口、かかりつけの小児科に相談してください。
目や鼻に入った時の対処——綿棒は入り口までにする
湯や石けんが目に入ってしまったら、まずは慌てず、清潔なガーゼか湯でそっと洗い流すことを優先してください。強くこすらないのが鉄則です。赤くなる、痛がる様子が続く時は、自己判断を続けずに受診を。鼻の中が気になる時は綿棒を使いたくなりますが、綿棒は鼻や耳の入り口までにとどめ、奥まで入れないのが基本です。奥に入れると粘膜を傷つけたり、かえって奥に押し込んでしまうことがあります。見える範囲の鼻くそや耳あかだけを、そっと取ってあげれば十分です。無理に取ろうとして何度も触ると、かえって粘膜を刺激してしまうので、1回で取り切ろうとせず、次の沐浴の時にまた様子を見る、くらいの気持ちで構いません。
嫌がって泣く時のコツ——短く済ませる・声をかける・湯の温度
顔を拭かれるのを嫌がって泣く赤ちゃんは少なくありません。焦って長引かせるより、1回の動作を短く、テンポよく済ませる方がお互い楽になります。「目、きれいにするね」「お耳の裏、気持ちいいね」など、声をかけながら進めると、次に何をされるか分かって安心しやすくなるとも言われています。また、湯の温度がぬるすぎたり熱すぎたりすると、それだけで機嫌が悪くなることもあります。湯温計だけに頼らず、自分の腕の内側で「熱すぎない、心地よい温度」かどうかを確かめる習慣をつけておくと安心です。表示の数字は目安であって、季節や部屋の温度で体感が変わることもあるからです。ベビーバスやバスチェアのような体を預ける道具は、値段の安さだけで選ばず、耐荷重と安定感を優先してください。安さを優先して選んだ道具が途中でぐらつくと、支える手が離せなくなり、顔を洗う所ではなくなってしまいます。
ゆきこ( ゚Д゚)『顔まわりは失敗が目立ちやすい分、身構える人が多い印象です。順番さえ決めておけば、手が自然に動くようになりますよね』
顔まわりに使うガーゼは、体に使う物より柔らかく小さめの物を1枚別に用意しておくと、切り替えがスムーズです。乾きの早い綿100%の物を数枚まわしておくと、洗い替えにも困りません。
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まとめ:顔は上から下、きれいな所から。綿棒は入り口まで、目と手は離さない
- 顔は「きれいな所から汚れやすい所へ」「上から下へ」拭くのが基本です
- 目頭から目尻、耳のうしろ、鼻、口元、あご下の順で、こすらずそっと
- 石けんは皮脂の多い所だけ。目や口のまわりは湯だけで十分です
- 綿棒は入り口まで。目に入った時はガーゼか湯でそっと洗い流します
- 目と手を離さず片手で支える。湯温は自分の腕でも確かめてください
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手順を1枚にまとめました。



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