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シンビジウムを毎年楽しみにしているのに、今年は花芽が出てこない。新芽ばかり伸びて、花の気配がない。咲くのを待っていると、がっかりしますよね。大きな鉢花ほど、どこで何を見直せばいいのか分かりにくいものです。
先に結論をひとつ。シンビジウムは、夏から秋に外でよく日に当て、秋の涼しさに当てることで、花芽がつきやすくなります。反対に、暗い室内に置きっぱなしの鉢や、冬に暖かすぎる部屋の鉢は、花芽がつきにくい傾向があります。花芽は丸くふくらんだ芽、葉芽は平たくとがった芽。形を見分ける目安も、あわせて見ていきましょう。
ケース別に読む:芽の区別がつかない人|新芽ばかり出る人|新芽も出ない人|ずっと室内に置いている人|肥料で咲くか迷う人
先に押さえる——花芽がつく流れと、うまくいかない時の見どころ
シンビジウムの花は、前の季節の過ごし方が影響します。咲く直前に頑張っても、間に合わないことがあるんです。見直すのは、花が咲いている時期ではなく、花芽ができる前の夏から秋の置き場所です。
ここで見たいポイントは三つです。ひとつ目は日当たり。夏から秋に、外の明るい所でしっかり日に当てられているか。二つ目は秋の涼しさ。夜に冷えを感じる季節の空気に、当たる機会があったか。三つ目は冬の室温。暖かすぎる部屋に置きっぱなしになっていないか。この三つのどれかが外れていると、花芽がつきにくくなります。
葉が元気で新芽も出ているのに花芽がない時は、置き場所の見直しが中心です。新芽も出てこない時は、根のほうに原因があることが多いので、別の章で見ていきます。
花芽と葉芽の見分け方の早見表
花芽だと思って待っていたら葉の芽だった、ということはよくあります。形と位置で見分ける目安をそろえました。
| 見分けるところ | 花芽の目安 | 葉芽の目安 |
|---|---|---|
| 形 | 丸くふくらんで、先がやや丸い | 平たく、先がとがっている |
| 場所 | バルブ(株元のふくらみ)の付け根あたりから出る | バルブの付け根や株元から出る |
| 伸び方 | 少しずつ太くなり、やがて花茎が立ち上がる | 細く立ち上がり、葉が広がる |
見分けがつかない時は、無理に決めつけず、しばらく様子を見てください。しばらくすると形がはっきりしてきます。花芽らしい芽が見えたら、鉢をむやみに動かさず、置き場所をそのままにするのが無難です。
花芽らしい芽を見つけたあとの付き合い方も、覚えておくと安心です。
- 鉢の向きをむやみに変えない。花茎が伸びる向きが乱れやすくなります
- 置き場所を急に変えない。明るさや寒さの落差が大きいと、花芽が育ちにくくなることがあります
- 水やりは土の乾き方で決める。回数で決めず、鉢の重さや指で触れた湿り気を目安に
- 花芽に水をかけない。株元に静かに水を届けます
新芽ばかり出る時——夏から秋の置き場所を見直す
新芽は出ているのに花芽がつかない時は、夏から秋の過ごし方を思い返してみましょう。季節ごとの流れは、次の図のとおりです。
- 夏から秋:外の明るい所で、よく日に当てます。ただし真夏の強すぎる日差しで葉が焼けないよう、様子を見ながら場所を選びます
- 秋の涼しさ:夜の冷えに当たる機会を作ります。この季節の空気に当たることで、花芽がつきやすくなります
- 寒くなる前:霜や冷たい風が強まる前に、室内の明るい所へ入れます
外に出す時は、風で鉢が倒れないように置き場所を選びます。重い鉢を動かす時は、腰を痛めないよう、無理をしないでください。
新芽も出ない時——根づまりや根の傷みを疑う
花芽どころか新芽も出ない時は、根のほうに原因がありそうです。次の様子がないか、見てみましょう。
- 鉢の底から根が出ている:鉢の中が根でいっぱいで、根づまりの可能性があります
- 水をやってもしみ込みにくい:根がびっしり詰まっているサインのひとつです
- 株元がぶよぶよ、いやなにおいがする:根が傷んでいるかもしれません
根づまりなら植え替えを考えますが、蕾や花芽がある間は、動かさないほうが無難です。傷んだ根を取る時は、清潔な園芸ばさみで、手を切らないよう気をつけて扱いましょう。株元の様子が気になる時は、シンビジウムのバルブが茶色い時も参考にしてください。
ずっと室内に置いている時——明るさと冬の暖かさを見直す
マンションなど外に出せない場所では、花芽をつけるための条件が、そろいにくくなります。そんな時は、次の二つを見直しましょう。
- 明るい窓辺に置けているか。薄暗い部屋に置きっぱなしだと、葉は元気でも花芽がつきにくくなります
- 冬に暖かすぎる部屋に置いていないか。暖房の風が直接当たる場所は避け、夜は窓辺の冷えに当たるくらいの場所が向きます
室内でも、風通しが悪いと蒸れやすくなります。空気がよどむ場所では、サーキュレーターなどで空気を動かす考え方もあります。つけっぱなしが気になる時はサーキュレーターはつけっぱなしで壊れる?も参考になります。ただし、風が直接当たり続けると乾きすぎになるので、鉢には当てないようにしましょう。
肥料で咲く?——名前と量より置き場所
「肥料を足せば咲くのでは」と考えたくなりますよね。ただ、花芽がつくかどうかは、肥料だけで決まるものではありません。置き場所が合っていない鉢に何かを足しても、花芽がつくとは限りません。
肥料の種類や量は、商品の表示によって違います。使う時は、必ず製品の表示を読み、記載のとおりに使ってください。それでも、まず見直すのは夏から秋の置き場所です。
ゆきこ( ゚Д゚)『咲かない年があると、肥料や水の量を疑いたくなりますよね。でも、置き場所の流れを思い出してみると、意外と原因が見つかる気がします』
よくある迷い——毎年咲かせるには? 葉の数は関係する?
毎年咲かせるには? 鉢を育てる季節ごとの流れを覚えておくことです。夏から秋は外で日に当て、秋の涼しさに当て、寒くなる前に室内へ。この繰り返しが、毎年の花につながります。
葉が増えれば咲く? 葉が元気なことは大切ですが、花芽は葉の数だけでは決まりません。置き場所の流れが合っているかを見ましょう。
買ったばかりの鉢で花芽がない時は? お店で花が咲いていた鉢を買ったあと、翌年に咲かないことはよくあります。お店と家とでは日当たりや空気の環境が違うので、家に迎えたあとは、置き場所の流れを自分で整える必要があります。気落ちせずに、季節ごとの流れを見直しましょう。
株が大きくなりすぎた時は? 鉢が窮屈になると、根づまりで花芽がつきにくくなることがあります。植え替えや株分けは、花が終わったあとに考えるのが無難です。葉が垂れて広がる時は、シンビジウムの葉が垂れる時も参考にどうぞ。
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葉が垂れる時の見直しはシンビジウムの葉が垂れる時、株元のバルブが茶色い時はシンビジウムのバルブが茶色い時をどうぞ。同じ冬の鉢花で、蕾が落ちる時はシャコバサボテンの蕾が落ちる時にまとめています。
まとめ:花芽は夏から秋の置き場所で決まる。形で見分けて、根も確かめる
- 夏から秋は外の明るい所へ。よく日に当て、秋の涼しさにも当てる
- 花芽は丸くふくらむ、葉芽は平たくとがる。見分けがつかなければ様子を見る
- 冬に暖かすぎる部屋に置かない。暖房の風も避ける
- 新芽も出ない時は根を確かめる。根づまりや傷みを疑う
- 肥料は表示のとおりに。まず置き場所を見直す
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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