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使い終わったミシンをそのまま置いておくと、ほこりが糸調子ダイヤルの隙間や送り歯にたまっていきます。純正のカバーが付属していなかった、または無くしてしまった時、「型紙が見つからない」と足が止まる人は多いですよね。検索しても、載っているのは既製品の紹介ばかりで、自分のミシンに合う型紙にはなかなかたどり着けません。
先に結論をひとつ。型紙が無くても、測る場所さえ間違えなければ、長方形の布を裁つだけで作れます。ミシンの形は機種で多少違っても、箱型に布をかぶせるという考え方は同じだからです。ただし、作り始める前にひとつだけ済ませておくことがあります。ミシンの安全確認です。測り方、裁ち方、キルティングで作る時のコツ、持ち手の付け方まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:まず何に気をつける人|測り方を知りたい人|型紙なしで裁ちたい人|キルティング・持ち手で作りたい人|手縫いで作りたい人
先に守る安全——コードを抜く・針を数える・化繊は選ばない
カバーをかけるのはいつも作業の最後です。そのタイミングで、次の5つを確認してください。使用中・使い終わった直後はかけない(電源を切ってから)。吸気口や放熱口、コードをふさがない。綿か難燃表示のある生地を選び、化繊の薄手やレース・ビニール・ナイロンは避ける。メーカーがカバーの使用を想定していない機種もあるので、取扱説明書を先に見る(効果や安全性を断定しない)。子どもが引っ張って本体ごと落ちる位置に布を垂らさない。そのうえでミシン特有の確認が2つ。コンセントを抜いてからかけること、そして針は外すか、外せない機種は下げて針カバーをつけ、作業の前後で針の本数を数えることです。まち針を使う作業をしていた時も同じで、始める前と終わった後で本数がそろっているか確かめる習慣をつけておくと安心です。
測るのは3か所とハンドルの出っ張り
型紙が無くても困らないのは、ミシンの形が基本的に箱型だからです。測るのはたった3か所。幅・奥行き・高さです。メジャーをミシンの一番出っ張っている所に当てて、それぞれ数センチのゆとりを足して控えておきます。ここでよく見落とされるのが、上部のハンドルや糸立ての出っ張り。ここを測り忘れると、かぶせた時に布が引っかかって最後まで下ろせない、という失敗につながります。
| 測る場所 | 測り方 | ゆとりの目安 |
|---|---|---|
| 幅 | 本体の一番出っ張った左右の端から端 | +2〜3cm |
| 奥行き | 手前から一番奥まで | +2〜3cm |
| 高さ | 台からハンドルや糸立ての頂点まで | +3〜4cm |
数値は必ずメモしておきましょう。裁つ段階で「あれ、どっちが幅だったか」と迷うと、生地を無駄にしてしまいます。ハンドルの出っ張りは本体より高くなることが多いので、高さのゆとりを気持ち多めに取っておくと失敗しにくいです。
型紙なしの裁ち方——長方形1枚と側面2枚
型紙が無くても、裁つ形はシンプルです。天面から側面まで覆う長方形を1枚、左右の側面ぶんを別に2枚用意すれば、箱型のカバーになります。長方形の縦の長さは「高さ+奥行き+高さ」、横の長さは「幅+ゆとり」で計算します。側面の布は「奥行き×高さ」の四角に、縫い代を足して裁ちます。
- 長方形1枚:天面を覆って左右に垂れる形。角を後で側面の布と合わせて縫う
- 側面2枚:長方形の垂れた部分と合わせて立体にする。ここが箱の側面になる
- 裾の始末:三つ折りにして縫うと、切りっぱなしよりほつれにくい
布を裁つ時は裁ちばさみを使う時のけがに気をつけてください。刃先を自分に向けない、切る場所以外に手を置かない、これだけでだいぶ違います。角を丸く裁つと、後の縫い合わせがしやすくなり、見た目も柔らかい印象になりますよ。
キルティングで作る時のコツと持ち手の付け方
厚みのあるキルティング生地で作る時は、薄手の生地で計算した寸法にそのまま裁たないことが肝心です。厚みのぶん、内側の空間が少し狭くなるので、幅・奥行き・高さそれぞれに1〜2cmのゆとりを足します。縫い代はバイアステープで包むと、切り口がもこもこせず、角も丸めやすくなります。
アイロンで折り目をつける工程では、当て布をしてから直接生地に当てないようにしてください。特にビニールコーティングや防水加工、伸びる生地は熱で縮んだり溶けたりすることがあります。キルティングでも表面の加工によっては同じことが起きるので、目立たない場所で一度試してから本番に進むと安心です。
持ち手を付けたい時は、付け根の補強がすべてです。持ち手のテープを本体に縫い付ける時は、縫い目を両側に分散させ、当て布をして内側から重ねて縫うと、引っ張った時に一点に力が集中せず長持ちします。持ち手の生地は本体より厚手を選ぶと、持ち上げる時にたわみにくくなります。
| 作り方 | 向く人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 普通地1枚仕立て | 初めて作る人 | 縫い代は1cm前後で十分 |
| キルティング仕立て | 見た目も厚みも欲しい人 | 寸法にゆとりを足す・バイアスで包む |
| 持ち手付き | 収納棚に掛けたい人 | 付け根を当て布で補強する |
手縫いでも作れる?——コツを守ればできる
「ミシンが出しっぱなしで手縫いしかできない」という声もよく見ます。結論から言うと、手縫いでも十分作れます。直線縫いが中心なので、なみ縫いで縫い代を1cm弱にそろえれば問題ありません。ただし、まち針で仮止めする工程が増える分、まち針の本数は縫い始める前と縫い終わった後で必ず数えてください。抜き忘れがいちばん多いのが、この確認を省いた時です。
手縫いの場合は、布の切り口を内側に折り込んでから縫うと、ほつれにくく仕上がりもきれいになります。縫う自信がない角の処理は、無理に鋭角にせず丸みを持たせると、手縫いでも扱いやすいです。「縫わずに済ませたい」という時は、大判の風呂敷や手ぬぐいを2枚合わせてクリップで留めるだけの方法もあります。ただし見た目や耐久性は劣るので、しっかりしたカバーが欲しい場合は、やはり縫って作る方が長く使えます。
キルティング生地は厚みがあるぶん扱いやすく、初めての人にも人気があります。無地の生地を1枚用意しておけば、今回のカバーだけでなく他の小物作りにも使い回せますよ。
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ミシン選びや使い始めの後悔で迷っている人はミシンで後悔した理由を、下糸の調子が合わない時はミシンの下糸が緩い時の直し方もどうぞ。「作るより100均や代用で済ませたい」という人はミシンカバーの100均と代用にまとめています。
まとめ:型紙なしでも3か所を測れば作れる。安全確認が先
- 先にコンセントを抜き、針を外すか下げて本数を数える。作業の順番はここから
- 測るのは幅・奥行き・高さとハンドルの出っ張り。数値はメモしておく
- 型紙は長方形1枚と側面2枚でよい。角は丸く裁つと縫いやすい
- キルティングは寸法にゆとりを足し、縫い代はバイアスで包む。持ち手は付け根を補強
- 手縫いでも作れる。まち針の本数は始めと終わりで数える。当て布を忘れずに
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手順を1枚にまとめました。



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