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ビカクシダの株元を包んでいる丸い葉が、茶色くなってきた。緑だったはずなのに、乾いてカサカサになって、「枯れたのかな」と心配になりますよね。しかも、茶色いだけならまだしも、黒くなったり、真ん中が傷んだように見えたりすると、不安は一気に大きくなります。
先に結論をひとつ。株元を包む丸い葉(貯水葉)は、育つにつれて茶色く乾いていくのが自然な姿と言われます。茶色いだけなら、慌てて取らなくて大丈夫なことがあります。気をつけたいのは、株の真ん中の新しい芽(成長点)が黒い・柔らかい時。そちらは水のやり方を見直すサインです。茶色い貯水葉の見分け方、切るかどうか、水やり、白いカビ、板付けの落下の注意まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:貯水葉が茶色く乾いた人|取っていいか迷う人|成長点が黒い人|白いカビが気になる人|板付けの落下が心配な人
貯水葉の見分けの早見表——乾いた茶色は自然、黒く湿るのは水の偏り
ここでは、言葉をそろえておきます。貯水葉は、株元を包む丸い葉。成長点は、株の真ん中の新しい芽。ビカクシダの手入れは、この2つを分けて見るのがコツです。
| 見た目 | 触った感じ | まず疑うこと |
|---|---|---|
| 貯水葉が茶色く乾いている | カサカサ・軽い | 自然な古い葉。育つ過程のこと |
| 貯水葉が黒く、湿っている | ぬれてぐにゃっとする | 水の偏りや蒸れ |
| 新しい貯水葉の後ろに、古い貯水葉が浮く | 古い方は乾いている | 新しい貯水葉が後ろから育っている |
| 成長点が黒く、柔らかい | ぬれていて傷んでいる | 水のやり方の見直し |
| 白いふわふわが付いている | 湿った場所に出ている | 風通しの悪さ |
「新しい貯水葉がなかなか出ない」という悩みもよく聞きます。品種によって、貯水葉の出方や数は違うと言われます。育てている品種の説明書きで確かめたうえで、光と風通し、株の元気も見てあげてください。急に環境を変えると、新しい葉が止まることもあります。
表のうち、いちばん急ぐのは「成長点が黒く柔らかい」行です。上の3行は、様子を見ながら風通しと水やりを整えれば済むことがあります。
茶色い貯水葉は切る?——取らずに残すのが穏やか
茶色く乾いた貯水葉は、取らずに残す人が多いと言われます。乾いた貯水葉も、新しい貯水葉の下で、株元を守る役目をしているためです。見た目が気になるからと、はさみで切ったり引っ張ったりして取ると、株元の根や新しい貯水葉を傷めることがあります。
新しい貯水葉は、古い貯水葉の上に重なるように出てきます。すると古い貯水葉は押されて、浮いたように見えることがあります。浮いているだけなら、故障ではありません。新しい貯水葉が育っている証拠です。
どうしても取りたい時は、完全に茶色く乾いて、軽く触れるだけで外れそうな状態になってからにしましょう。切る場合は清潔なはさみを使い、ぐらつく部分を無理にはがさないようにします。
成長点が黒い・茶色い時——水をためない、風を通す
成長点は、これから新しい葉が出てくる大事な場所です。ここが黒く柔らかくなっている時は、水が長くたまっていたり、蒸れていたりすることがあります。
- 成長点に水をためない。水をかける時は、中心にたまりにくい向きに
- 水をかけっぱなしにしない。ぬれたまま夜を迎えない
- 風通しをよくする。空気が動かない場所は避けます
- 黒くなった部分を、むやみにはがさない。周りの元気な部分まで傷めることがあります
茶色くなっているだけで、柔らかくなければ、乾いている状態のことがあります。黒さと柔らかさの両方があるかを見るのがポイントです。新しい葉が止まっている時は、置き場所と水のやり方を見直して、株の様子を見守ります。
水やりの考え方——持った重さで見る
板付けと鉢植えでは、乾き方が違います。板付けは風に当たりやすく乾きやすく、鉢植えは土の中に水が残りやすい。どちらも、見た目より、持ち上げた時の重さで見るのが目安になります。
- 水をやった直後の重さを、覚えておく。持った時の感覚が、次の目安になります
- 軽くなったら、水やりのサイン。貯水葉の色だけでは決めません
- 水をやる間隔は、季節と置き場所で変わる。日数で決めず、重さと乾き具合で決めます
季節でも乾き方は変わります。空気が乾く時期は早く軽くなり、寒く湿った時期は乾くまでに時間がかかります。いつも同じ間隔でやると、乾く前に水を足して蒸れる原因になるので、その日の重さを確かめてからにしましょう。
水やりの方法(株元にかける・水につける)は、育てている株の説明書きや、購入先の案内で違うことがあります。空気が乾く時期は、加湿器はいつから使う?も参考になります。水を少しずつ株元に当てたい時は、じょうろの代用の考え方も使えます。
貯水葉が黒く湿っている時も、考え方は同じです。水が長くたまって蒸れていないか、風が通っているかを見直します。ぬれた貯水葉をむりやりはがすと、傷口から傷みが広がることがあるので、まずは乾かす時間をつくって様子を見ましょう。
白いカビの時——風を通して、拭き取る
貯水葉や板の周りに、白いふわふわしたものが付くことがあります。湿った状態が続くと出やすく、風通しの悪さのサインとされます。
- 風を通す。置き場所を見直し、空気が動くようにします
- ぬれたままにしない。水をかけた後は、乾く時間をつくります
- 拭き取る。使い捨ての紙などで、手袋をして拭き取り、紙は捨てます
- 作業のあとは手を洗う。吸い込まないよう、換気をします
洗剤を使って周りを掃除する時は、「まぜるな危険」の表示を守り、塩素系と酸性の洗剤は混ぜません。薬剤を使う時は、製品の表示どおりに、換気をして、子どもとペットを近づけないようにしてください。
板付け・吊るす時の落下——落ちても人に当たらない位置へ
ビカクシダは、壁や天井から吊るす育て方が人気です。ただ、水を含むと板は重くなります。落ちた時にけがをしない置き場所を、先に考えておきましょう。
- 壁や天井の下地と金具を確かめる。賃貸では、取り付けられる所を管理会社の案内で確かめます
- ベッドやソファの上を避ける。落ちても人に当たらない位置に
- 子どもとペットの通り道を避ける。低い位置にぶら下げない
- 地震のあとは、金具のゆるみを見る
小さな子どもは、垂れ下がった葉を引っ張ったり、葉を口に入れたりすることがあります。手の届かない所に置き、口に入れてしまった時は医療機関や中毒の相談窓口に連絡してください。猫や小鳥、小動物が葉をかじることもあるので、届かない所に置くのが安心です。
ゆきこ( ゚Д゚)『茶色い貯水葉を見ると、取りたくなりますよね。でも、まず成長点が元気かを見る。それが先だと思います』
💡 この困りごとへの提案
置き場所の冷えや乾燥を目で確かめたい時は、小型の温湿度計があると、風通しや水やりの見直しがしやすくなります。
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まとめ:貯水葉の茶色より、成長点の様子を先に見る
- 乾いた茶色い貯水葉は、自然な姿のことがある。無理に取らない
- 新しい貯水葉の後ろで浮いた古い貯水葉は、故障ではない
- 成長点が黒く柔らかい時は、水をためず、風を通す
- 水やりは日数でなく、持った重さと乾き具合で見る
- 白いカビは風を通して拭き取り、吊るす時は落ちても人に当たらない位置に
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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