【図解あり】庭の栗の木の剪定時期——伸びすぎた木の切り方と、植えてはいけないと言われる理由

家事

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庭の栗の木が、気づけば屋根に届くくらい伸びていた。枝が隣の敷地にはみ出しそうで気になる。そんな状況になったら、いつ、どこを切ればいいのか迷いますよね。栗は大きく育つ木なので、手入れの考え方を知っておくと安心です。

先に結論をひとつ。切る時期は、葉が落ちて木が休んでいる時期が目安と言われます。ただし、地域や木の状態で違うので、月で覚えるより、木の様子で見るのが無難です。そして、木に登らない、脚立に乗らないこと。高い所や太い枝は、植木屋さんや造園業者に頼むのが安全です。この記事では、手の届く範囲の手入れと、頼む目安を分けて説明します。

あなたはどれ? 状況から自分の章へいつ切ればいいの?→葉が落ちた休みの時期が目安第1章へ ▶どこを切ればいい?→枯れ枝・込み合い・内向き第2章へ ▶どれくらい切る?→手の届く所を少しずつ第3章へ ▶高い所・太い枝がある→登らず専門の業者へ第4章へ ▶植えてよいか迷う→言われる理由と植えるなら第5章へ ▶

ケース別に読む:切る時期を知りたい人|どこを切るか知りたい人|切る量が気になる人|高い所・太い枝がある人|植えるか迷っている人

栗の木の剪定時期——葉が落ちた休みの時期が目安

木は、葉を茂らせて育つ時期と、葉を落として休む時期があります。栗は葉が落ちる木なので、葉が落ちて木が休んでいる時期が、剪定の目安と言われます。この時期は枝の形が見やすく、切った後の木への負担も少ないと考えられているからです。

ただし、何月に切るかは、地域の気候や木の状態、育てている品種で変わります。「この月」とはっきり決められないので、迷ったら地域のJAや園芸店、近くの植木屋さんに聞くのが確実です。同じ県内でも、場所によって暖かさが違います。

切る前に、まず木全体を少し離れて眺めてみてください。どの枝が元気で、どの枝が弱っているかは、近くで見るより遠目のほうが分かりやすいものです。枝が重なって暗い所や、葉がほとんどつかない所を見つけておくと、切る場所を迷いません。

季節ごとの目安を、早見表にしました。あくまで考え方なので、実際の時期は地域の案内を優先してください。

季節 木の様子 やることの目安
冬 葉が落ちて休んでいる 剪定の中心。枝の形が見えるので、切る枝を選びやすい
春 芽が動き始める 大がかりな剪定は避け、枯れ枝や折れた枝の確認くらいに
夏 葉が茂り、枝が伸びる 強い剪定は避ける。込み合いが気になる程度を軽く見る
秋 実とイガがつく・落ちる 切るより収穫とイガの片づけ。足元に注意

秋は実やイガが落ちてくる時期なので、木の下に長くいると危険です。イガは素手で触らず、片づけ方は栗のイガの開け方と捨て方を参考にしてください。

伸びすぎた木はどこを切る?——切る枝の見分け方

伸びすぎた時に「全部短く」と思いがちですが、切る枝には優先順位があります。まず、次のような枝から見ていきます。

切る枝は4種類12341枯れ枝葉がなく茶色い2込み合った枝重なって日が入らない3ぐんと伸びた枝上へ勢いよく伸びる4内向きの枝幹の方へ向かう
  • 枯れ枝:葉がつかず、茶色くなっている枝。手で曲げると簡単に折れることがあります
  • 込み合った枝:重なって、風や日が通らなくなっている枝。まず混み具合の目立つ所から
  • 内向きの枝:外へではなく、幹の方へ向かって伸びている枝。ほかの枝とこすれやすい
  • ぐんと伸びた枝:真上などに勢いよく伸びた枝。木の形を崩しやすい

この順番で見ると、木の形を大きく変えずに、風通しを良くできます。大きな枝から切らず、まず細くて切りやすい枝から手をつけるのが、失敗しにくい考え方です。

切る量と手順——手の届く所だけ、少しずつ

伸びすぎた木を見ると、一気に切りたくなります。でも、栗の木に限らず、いっぺんに切りすぎると、木が弱ったり、翌年に勢いのある枝が一斉に伸びたりすることがあります。手の届く高さの枝だけを、少しずつ切るのが基本です。

1離れて全体を見るどの枝か決める→2手の届く枝だけつけ根の近くで→3切り口を見るなめらかなら安心

切る時の道具は、枝の太さに合うものを使います。細い枝は剪定ばさみ、少し太い枝はのこぎりです。どちらも刃を自分の体や手の向きに動かさず、刃の先に自分の体がない向きで使ってください。手袋と長袖、目を守る眼鏡があると安心です。切った枝には毛虫がついていることがあります。素手で触らず、棒で払うか、手袋で扱いましょう。

枝のつけ根の太さが手首より太くなるような枝は、自分で切ろうとせず、業者に相談するほうが安全です。切り口の手当てが必要かどうかも、園芸店で聞けば教えてもらえます。

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高い所・太い枝は登らずに専門の業者へ

ここは、いちばん大事な安全の話です。木に登らない。脚立に乗らない。これを守ってください。栗の枝は、見た目より折れやすいことがあります。足元がぐらついたり、枝が思わぬ方向に揺れたりして、転落事故につながります。

自分でできる地面から手が届く細い枝登らず業者へ脚立・高い所・太い枝
  • 脚立の上や木の上での作業は、しない
  • 高い所の枝、屋根や電線に近い枝は、植木屋さん・造園業者へ
  • 太い枝や、大きく切り詰める強い剪定も、専門家に相談
  • 枝が隣の敷地にはみ出している時は、勝手に切らず、先に話し合う

頼む時は、いきなり見積もりを取るより、まず現地を見てもらって、どこまで切るかを相談するのが確実です。自治体の窓口や、シルバー人材センターが相談先になることもあります。切った枝やイガの出し方は、自治体のルールに従ってください。

ゆきこ( ゚Д゚)『高い所の剪定は、自分でがんばるより、頼むと決めたほうが安心です。無理をして落ちるのがいちばん怖いので』

庭に植えてはいけないと言われる理由と、植えるなら

栗は、庭木として「植えてはいけない」と言われることがあります。理由は、主に次のようなものです。

  • 大きく育つ:高さも幅も出て、剪定の手間が増える
  • イガが落ちる:実の時期に、トゲのあるイガが敷地に散らばる。素足や子どもは危ない
  • 落ち葉が多い:葉の片づけが大変で、側溝がつまりやすい。落ち葉の掃除は落ち葉掃除を楽にするコツも参考に
  • 花のにおい:花の時期に、独特のにおいが気になる家もある
  • 虫がつきやすい:実につく虫や毛虫が出ることがある
  • 根が張る:広く根を張るので、塀や配管のそばは向かないことがある

こうした理由から、「広い土地で、手入れの手間をかけられる場合」に向いている木と言われます。反対に、庭が狭い、隣家との境が近いという場合は、慎重に考えたほうが後悔しにくいでしょう。

それでも植えたい、あるいは今ある木を長く育てたい場合は、次の点を園芸店で確認してみてください。

  • 植える場所は、塀や配管、隣家からしっかり離れているか
  • 低めの樹形に仕立てられる品種や苗か
  • 実がなるまでの年数は、品種と苗の状態で大きく違うので、購入時に聞く
  • 品種によっては、ほかの品種が近くにないと実がつきにくいことがある

実がなるまでの年数は、環境でも変わるため、人によって、木によってばらつきます。「植えればすぐ収穫できる」と期待しすぎないほうが、気持ちが楽です。苗を選ぶ時は、すでに枝が分かれていて、根がしっかりした苗かどうかも、お店の人に聞いてみてください。柿の木についても同じような悩みがあるなら、柿の接ぎ木の時期の記事も参考になります。

あわせて読みたい

落ちたイガの片づけは栗のイガの開け方と捨て方、秋の落ち葉の掃除は落ち葉掃除を楽にするコツ、収穫した栗の置き方は栗の保存方法にまとめています。

まとめ:栗の木の剪定は葉が落ちた休みの時期が目安。登らず、手の届く所だけ

  1. 剪定は葉が落ちて木が休む時期が目安。月は地域で違うので、地域の案内を見る
  2. 切る枝は、枯れ枝・込み合い・内向き・ぐんと伸びた枝の順に。細い枝から
  3. 手の届く所だけ、少しずつ。いっぺんに切りすぎない
  4. 木に登らない、脚立に乗らない。高い所と太い枝は専門の業者へ
  5. 植えるなら場所と手入れを先に考える。実がなるまでの年数は木によって違う

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

庭の栗の木の剪定の早見表:剪定は葉が落ちて木が休んでいる時期が目安で、月は地域で違うので地域の案内を見る。冬は剪定の中心、春と夏は大がかりな剪定を避ける、秋は収穫とイガの片づけ。切る枝は枯れ枝、込み合った枝、内向きの枝、ぐんと伸びた枝の順。手の届く所だけ少しずつ、つけ根の近くで切る。木に登らない、脚立に乗らない。高い所や太い枝は植木屋さんや造園業者へ。手袋と長袖、イガと毛虫は素手で触らない。庭に植えてはいけないと言われる理由は、大きく育つ、イガ、落ち葉、花のにおい、虫、根が張ること。実がなるまでの年数は品種と苗で違う

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