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種から育てた柿の苗が大きくなってきた。でも、このまま実がなるのか、いつなるのか分からない。親から受け継いだ木に、もう1種類の柿をつなげないだろうか。そう考えると、「接ぎ木」という言葉にたどり着きますよね。ただ、時期も道具も手順も、はじめてだと見当がつきません。
先に結論をひとつ。接ぎ木は「実のなる木の枝」を、「根のある木」につなぐ作業です。時期は、芽が動き出す前後の春先と言われますが、地域で違うので、月は言えません。お住まいの地域のJAや園芸店の案内に合わせるのがいちばん確かです。刃物を使うので、安全面を先に押さえておきましょう。接ぎ木とは何か、時期、用意する物、手順、つないだ後の見方、そして種から育てた木への考え方の順に見ていきます。
ケース別に読む:接ぎ木とは何か知りたい人|時期を知りたい人|用意する物を知りたい人|手順を知りたい人|つないだ後と種から育てた木のことを知りたい人
接ぎ木とは——穂木と台木をつなぐ
接ぎ木は、実のなる木の枝(穂木)を、根のある木(台木)につなぐ作業です。穂木は「つなぐ側の枝」、台木は「つながれる側の根のある木」と覚えておくと、迷いません。
どうして接ぎ木をするのか。それは、種から育てた木は親と同じ味になりにくいと言われるからです。好きな品種の枝をつなげば、その枝には元の品種の性質が受け継がれやすいと言われます。種から育てる話は柿を種から育てる方法と実がなるまでの年数にまとめてあります。種から育てた若い木が、そのまま台木になる、という流れです。
時期——芽が動き出す前後の春先と言われる
接ぎ木の時期は、芽が動き出す前後の春先と紹介されることが多いようです。ただ、暖かくなる時期は地域でかなり違うので、「何月」と決めてしまうのは危険です。去年の芽吹きの時期を思い出して、JAや園芸店の案内、近所で柿を育てている人の話を聞いてから、日にちを決めてください。
時期が合わないと、つないだ枝がうまく付かないこともあります。失敗しても責めず、次の年にもう一度、という気持ちで取り組むのが続けるコツです。
はじめての接ぎ木は、「うまくいけばうれしい、だめでもまた来年」くらいの軽い気持ちで取り組むと楽しめます。穂木と台木は、できれば数本ずつ用意しておくと、1本だめでも次が試せます。台木になる苗は、あらかじめ育てておく必要があるので、思い立った春にすぐできるとは限りません。計画は前の年から立てておくと、慌てずに済みます。
用意する物と時期の早見表
| 項目 | 内容 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 時期 | 芽が動き出す前後の春先と言われる | 地域で違う。JAや園芸店の案内に合わせる |
| 穂木 | 好きな品種の、芽がついた短い枝 | 手の届く所の枝だけ。木に登らず、脚立にも乗らない |
| 台木 | 根のある若い木(種から育てた苗など) | 元気に育っている木を選ぶ |
| 切る道具 | 接ぎ木用の小刀、またはカッター | 刃は自分に向けない。手袋をはめる。切れ味の悪い刃に力を入れない |
| 巻く物 | 接ぎ木テープ | つないだ所がずれないように固定する |
| 覆う物 | 透明な袋 | 乾燥を防ぐ。蒸れすぎていないか見る |
小刀は、刃がきれいに通るほうが切り口がなめらかになります。切れない刃で無理に力を入れると手元が滑ってケガをしやすいので、刃は新しい物か、よく研いだ物を。使わない時は刃をしまい、子どもの手の届かない所に置いてください。
手順——切り接ぎの考え方
ここでは、初心者向けとして紹介されることが多い「切り接ぎ」の考え方を、図で見ていきます。細かい角度や長さは、JAや園芸店で実際に見せてもらうのがいちばん確かです。
- 穂木を用意する。好きな品種の木から、芽がついた短い枝を選びます。取るのは手の届く所の枝だけ。高い所は触りません
- 台木を決める。根のある若い木です。種から育てた苗が元気に育っていれば、それが台木になります
- 切り口を作る。小刀かカッターで、穂木と台木の切り口を整えます。刃は自分に向けず、手袋をはめて、まな板などの安定した台の上で
- 切り口を合わせる。皮のすぐ内側どうしがぴったり重なるように合わせます。ここがずれると、付きにくくなると言われます
- 接ぎ木テープで巻いて固定する。ずれないよう、下から上へ、しっかり巻きます
- 袋をかけて見守る。乾燥を防ぐために袋をかぶせ、明るい日陰で様子を見ます
うまく合わせる角度や、穂木の長さ、台木をどの高さで切るかは、見て覚えるほうが早い作業です。できればJAや園芸店で、実際の接ぎ木を見せてもらうか、講習会の有無を聞いてみてください。大きな木に接ぎ木をする、高い所の枝を切る、という作業は、自分でやらず、植木屋さんや造園業者に相談しましょう。
手順を終えたあとの置き場所も大事です。つないだ苗は、強い日差しや風にさらさず、明るい日陰で落ち着かせます。鉢植えなら、場所を動かすときにつないだ所をぶつけないよう、そっと運びます。テープを巻いた部分を手で触ったり、引っ張ったりしないようにしておくと、ずれを防げます。小さな子どもやペットが近づかない場所に置くのも、安全のための心がけです。
つないだ後の見方と、種から育てた木に実をならせる考え方
つないだ後は、穂木の芽が動くかどうかを見ます。芽がふくらんで、新しい葉が出てくれば、付いている可能性があります。逆に、穂木が黒っぽくしぼんでしまった、カビが出た、というときは、残念ながらうまく付かなかったと考えます。次の年にもう一度、が合言葉です。日数は気温や木の状態で変わるので、焦らず待ちましょう。
- 芽が動いた。袋は様子を見ながら外していきます。時期はJAや園芸店の案内で
- しぼんだ・黒くなった・カビが出た。うまく付かなかったと考え、その穂木は処分します
- テープが食い込んできた。木が太ってきたサインです。巻きなおす時期も、園芸店に聞いておくと安心です
そして、種から育てた木に実をならせたい場合。種から育てた木は、そのままでは親と同じ味になりにくいと言われるので、そこに好きな品種の穂木をつなぐのが接ぎ木の考え方です。実がなるまでの年数は、品種や環境、木の育ち方で変わると言われます。「接ぎ木をしたから、すぐになる」とは限りません。実がなった柿が渋かったら、柿の渋抜きの方法や甘柿なのに渋い時の理由と見分け方が助けになります。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、接ぎ木は「一度で成功させよう」と思わないほうが続くと思います。失敗してもまた来年、くらいの気持ちで、刃物だけは安全に使ってほしいですよね』
💡 この困りごとへの提案
つないだ所を固定するテープは、ずれない・食い込みにくい物のほうが扱いやすいので、専用のテープが1巻あると便利です。
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種から苗を育てる段階の話は柿を種から育てる方法と実がなるまでの年数へ。実がなって渋かった時は柿の渋抜きの方法、甘柿か渋柿か迷う時は甘柿なのに渋い時の理由と見分け方、たくさん採れて保存に困った時は柿の保存方法もどうぞ。
まとめ:春先に、刃物を安全に使い、穂木を台木につなぐ
- 接ぎ木は穂木(実のなる枝)を台木(根のある木)につなぐ作業
- 時期は芽が動き出す前後の春先と言われる。月は地域で違い、JAや園芸店の案内に合わせる
- 刃は自分に向けず、手袋をして子どもの手の届かない所へ。切れない刃で力を入れない
- 切り口を合わせてテープで巻き、袋をかけて見守る。付かなければ次の年にもう一度
- 大きな木や高い所の作業は自分でやらない。植木屋さん・造園業者・JAや園芸店に相談
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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