※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
カーディガンのボタンが、気づいたら取れていた。ポケットを探したら糸が1本だけ出てきた。ニットのボタンって、なぜか取れやすい気がしますよね。しかも、普通の布と同じように縫い付けてみたら、今度はボタンのまわりの編み目がぐにゃっと広がってしまった、ということもあります。
先に結論をひとつ。ニットは編み目がゆるく、糸を強く引くと穴が広がりやすい素材です。だから裏側に小さな力ボタン(または当て布)を付けて、表のボタンと一緒に縫いとめると、力が分散して取れにくくなります。そこに糸足(ボタンと布のあいだのゆとり)を足せば、さらに安心です。手順を図で見ながら、順番に進めましょう。
ケース別に読む:先に結論を知りたい人|ボタンを付け直したい人|糸足の作り方を知りたい人|穴が広がった・なくした人|また取れたくない人
先に結論——ニットは「裏の補強」と「糸足」が決め手
ニットは、1本の糸が小さな輪をつないでできています。普通の布のように、糸が密に交差しているわけではないので、ボタンの糸が引っ張る力を、少ない糸で受け止めることになります。そこに強い力がかかると、ボタンの根元の編み目が広がって、穴になったり、ボタンごと外れたりするんです。
この弱点を補うのが、次の2つです。
- 力ボタン。裏側に当てる、小さな平たいボタンのこと。表のボタンと一緒に縫うことで、力が裏側に広がります。生地が薄い服には、薄いフェルトや布の当て布でも代わりになります
- 糸足。ボタンと生地のあいだのゆとり。前立て(ボタンを留める側)の厚みにあわせて作ると、ボタンを留めた時に編み目が引っ張られません
作業の前に、洗濯表示も見ておくと安心です。水を使う作業ではありませんが、素材がわかると、糸の太さや針の選び方を決めやすくなります。高価な物や思い入れの深い物は、無理をせず店に相談するのも選択肢のひとつです。
ボタンを付け直す手順——用意する物と4つの流れ
用意する物は、次のとおりです。裁縫セットに入っているもので足ります。
- 針(先の丸いニット用か、針穴の大きめな縫い針)
- 糸(ニットの色に近い、丈夫な物。ボタンホールに合う太さ)
- 力ボタン(小さめの平ボタン)または当て布
- 取れたボタン、または似たボタン
- 先の細いはさみ(糸を切る時に編み目を切らないため)
- 付ける位置を決める。元のボタンがあった跡や、残った糸を目印にします。位置がわからない時は、ボタンホールに合わせて留めた状態で、反対側に印をつけます
- 裏に力ボタンを当てる。生地を挟んで、表のボタンの真裏に来るように、力ボタンを置きます
- 糸を通す。糸は2本どりにして玉結びを作り、表側から針を入れて、ボタン、生地、力ボタンの順に通します。強く引かず、ゆるめに
- 糸足を作って止める。次の章の手順で糸足を作り、裏側で玉止めをします。余った糸は編み目を切らないように、先の細いはさみで
針は使い終わったら針山に戻して数をそろえ、小さな子やペットの届かない所にしまってくださいね。
ここで気をつけたいのは、針を入れる場所です。ニットの編み目は、針先で割ってしまうと、そこから糸が飛び出したり、穴が大きくなったりします。針は編み目と編み目のあいだ、つまり糸と糸のすき間に入れるのが基本です。先の丸い針なら、編み目を割りにくいので、ニット向きです。
糸の選び方も、ひとつ覚えておくと迷いません。ニットの色にぴったり合う糸がなければ、少し濃いめの糸を選ぶほうが、目立ちにくいことが多いです。ボタンの穴にも糸が通る太さかどうか、針に通す前に試しておきましょう。
糸足の作り方——前立ての厚みに合わせてゆとりを作る
糸足がないと、ボタンが生地にぴったりくっついて、留めた時に前立てが引きつります。足を作るのは難しくありません。
- ボタンの穴に糸を通す時、ボタンと生地のあいだに、つま楊枝や太めの針の軸を挟んでおきます
- 糸を通し終えたら、挟んだ物を抜いて、浮いた分の糸を根元に何周か巻きつけます
- 巻き終えたら、裏側に針を出して、玉止めをします
ゆとりの目安は、留める側の厚みと同じくらいです。厚いニットなら少し長め、薄手なら短めで構いません。留めた時に、ボタンがきゅっと引きつらないかを、必ず確かめましょう。
ゆきこ( ゚Д゚)『ニットのボタンは、強く縫えば取れないと思いがちですよね。でも実は、やさしく付けて、裏で力を分けるほうが長持ちしやすい、という考え方です』
💡 この困りごとへの提案
裁縫セットが家に1つあると、ボタンが取れた時にすぐ直せます。針、糸、はさみがそろっている物を選べば、足りない物を探す手間が減ります。
穴が広がった時の補強と、ボタンをなくした時の選び方
ボタンが取れた跡の穴が、すでに広がっていることもあります。その場合は、いきなり縫わずに、まず補強をしましょう。
- 裏側に、薄手の布やフェルトの当て布を当てる
- 広がった穴のまわりを、裏から細かくかがって、これ以上広がらないようにする
- そのうえで、当て布を力ボタン代わりにして、表のボタンと一緒に縫う
編み目が切れてほどけ始めている時は、先に広がりを止める作業が必要です。飛び出した糸や切れた糸の扱いは、ニットのほつれ直しで順番に見られます。
ボタンをなくした時は、次の点を見て似た物を選びます。
| 見る点 | 選び方 |
|---|---|
| 大きさ | ボタンホールを通る大きさで、ほかのボタンと近い物 |
| 厚み | ほかのボタンと近いと、糸足の長さを合わせやすい |
| 穴の数 | 2つ穴か4つ穴か、足つきか。付け方が変わります |
| 色・素材 | ニットの色に近い物。洗えるかどうかも確認 |
同じ物が手に入らない時は、全部のボタンを取り替えるのも選択肢です。ボタンが全部そろっていると、見た目がきれいです。
一般的なボタンの付け方の基本、特に裏に糸を出さないコツは、ボタンの付け方で裏に糸が出ないようにするにはに詳しいです。
取れにくくするコツと、点検のしかた
- 糸は丈夫な物を選び、ゆるめに通す。強く引かず、ゆとりを残します
- 力ボタンか当て布を忘れない。ニットでは省かないのが安全です
- ときどきボタンを点検する。ぐらつき始めたら、取れる前に付け直します。ボタンが1つ取れる頃には、ほかのボタンもゆるんでいることが多いです
- 留める時に引っ張らない。ボタンホールに通す時は、ボタンを持って斜めに入れます
- 洗濯ではボタンを留めてネットに入れる。ほかの衣類に引っかけないために
ボタンを留める位置がきつくて取れてしまう時は、ボタンの位置が合っていないこともあります。シャツの首まわりがきつくて、ボタンに力がかかる場合は、ワイシャツの首回りがきついの考え方も参考になります。
ダッフルコートの木や角のトグルが取れた時は、ダッフルコートのボタンの付け方へ。
あわせて読みたい
飛び出した糸や切れた糸の直し方はニットのほつれ直し、裏に糸を出さないボタンの付け方はボタンの付け方で裏に糸が出ないようにするには、首まわりのボタンがきつい時はワイシャツの首回りがきついへ。トグルのボタンはダッフルコートのボタンの付け方もどうぞ。
まとめ:裏の補強とゆとりで、編み目に力をかけない
- ニットは強く引くと穴が広がる。ゆるめに縫うのが基本
- 裏に力ボタンか当て布。表のボタンと一緒に縫って力を分ける
- 糸足でゆとりを作る。前立ての厚みに合わせて巻く
- 穴が広がっていたら先に補強。広がりを止めてから付ける
- 針は針山へ、迷う物は店へ。高価な物は無理をしない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



コメント