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網戸を洗いたい、張り替えたい、それとも建てつけを直したい。でもその部屋、ベランダに出られないんですよね。腰高の窓だったり、出るところがない小窓だったり。外側に回れないと、網戸は外せないんじゃないかと思ってしまいます。
先に結論を。網戸は室内側からでも外せます。持ち上げて、下のレールから手前に抜いて、室内へ倒し込む。手順そのものは1分で終わります。ただし——ここがこの記事でいちばん伝えたいところなのですが、手順の短さと、事故の重さが釣り合っていません。窓の外に落ちた網戸は、下にいる人にとって本当に危険です。だから先に、守ってほしい約束から書かせてください。
先に読んでください——網戸の落下は、取り返しのつかない事故になります
網戸は軽いように見えて、枠は金属です。それが2階、3階、あるいはもっと上の高さから落ちたら、下を歩いている人に当たって大けがになります。実際に、網戸や窓の部品が落下する事故は毎年起きています。だから、次の5つは手順より先の、絶対の前提として読んでください。
- 必ず2人でやってください。 1人が網戸を支え、もう1人が外れ止めを操作する。1人で持ち上げながら金具をいじるのは、いちばん落としやすい姿勢です
- 作業の前に、下に人がいないか必ず確認する。 窓から顔を出して真下を見る。通行人、駐車場、子どもの遊び場。少しでも人の通る場所なら、時間帯をずらしてください
- 強風の日はやらない。 網戸は面積が大きいので、風をまともに受けます。持っている手からあおられて飛ぶことがあります。風のない日を選ぶ、これだけで危険はかなり減ります
- 高層階は無理をしない。 高さが上がるほど風は強くなり、落ちた時の被害も大きくなります。少しでも「怖い」と思ったら、そこでやめる判断が正解です
- 外れ止めは、作業が終わったら必ず元に戻す。 これを忘れた網戸は、台風や強風の日に本当に外れて飛びます。「外す」より「戻す」のほうが大事、と覚えておいてください
それから、体を窓の外に乗り出さないこと。この手順は乗り出さずに済むように組み立てています。乗り出さないと届かないなら、その網戸は内側から外せない構造だと考えて、別の方法へ切り替えましょう。
そしてもうひとつ、集合住宅にお住まいの方へ。マンションやアパートの網戸は、共用部として扱われていることがあります。 勝手に外したり張り替えたりすると規約違反になることも。作業の前に管理規約を確認するか、管理会社に連絡を入れておくと安心です。網が破れているだけなら、管理側が直してくれる場合もありますよ。
外れ止めってどこ?——上枠の左右にある小さな部品
網戸には、勝手に外れないようにする外れ止めが付いています。これを解除しないと、いくら持ち上げても動きません。「うちの網戸、外れないんですけど」の8割はここです。
- 場所:網戸の上の枠、左右の端。上枠の裏側をのぞき込むと見つかります
- 形:小さなプラスチックの部品で、真ん中にネジが1本。あるいはネジのない、指でつまんで下げるタイプ
- ネジ式:ドライバーでネジをゆるめるだけ(抜かない)。ゆるんだら部品を指で下へスライド。下がりきったらネジを軽く締め直すと、部品が落ちません
- ネジなし:つまんで下げる、または押しながら下げるだけ
- 左右とも下げるのを忘れずに
ネジは小さいので、床に落ちると探すのが本当に大変です。抜かない、が基本。抜けてしまったら小皿へ。小さな子どもが飲み込まないよう、手の届かない所に置いてくださいね。
内側から網戸を外す手順——5ステップで、乗り出さずに
2人そろって、風のない日で、下に人がいないことを確認できたら始めます。倒し込むスペースが要るので、床のおもちゃや洗濯かごは先にどけておいてくださいね。
- 網戸を窓の中央あたりに寄せる。 端のままだとサッシの立ち上がりに引っかかって上がりません
- 外れ止めを、左右とも下げる。 この時、もう1人が網戸に手を添えて支えていてください
- 両手で網戸をまっすぐ上に持ち上げる。 網ではなく左右の枠を持ちます。1〜2cm上がれば下のレールから戸車が浮きます。上のレールにはまだ入ったままなので落ちません
- 持ち上げたまま、下側だけを手前(室内側)に引く。 網戸が斜めになり、上端はまだ上のレールに引っかかった状態です
- 斜めのまま、ゆっくり室内側へ倒し込みながら、上のレールから抜く。 網戸全体が室内に入ってきます。ここが最後の山なので、2人でしっかり支えて、外へ押し出す動きにならないよう注意してください
ポイントは「上のレールを最後まで手放さない」こと。下だけ先に室内へ入れておけば、万一手が滑っても外側には落ちません。上を先に抜こうとすると、外へ倒れる方向に力が働きます。順番が安全そのもの、という作業なんです。
外した網戸は、枠を下にして室内の壁に立てかけます。子どもやペットがぶつかって倒れないよう、作業のあいだは部屋のドアを閉めておくといいですよ。
戻す時は「下のレールから」——そして外れ止めを必ず戻す
戻す手順は、外した時のちょうど逆をたどります。ここも2人で。
- 網戸を斜めに持ち、上端を先に上のレールへ差し込む。奥までしっかり入れます
- 上に入ったまま網戸を起こして垂直にする
- 持ち上げていた分をゆっくり下ろして、下のレールに戸車を落とし込む。カタッと落ち着く感触があります
- 網戸を左右に何度か動かして、引っかかりなくスムーズに走るか確かめる。ガタつく、傾いている、閉めても隙間ができる時は、もう一度やり直します
- 外れ止めを元の位置まで上げて、ネジを締める。 左右とも。締めたあと、網戸を上に持ち上げてみて上がらないことを確認したら完了です
この最後の確認をぜひやってください。外れ止めが効いていない網戸は、強風の日に本当に外れます。台風のあとで「網戸だけ飛んでいた」という話、珍しくないんです。上げてみて動かない、それが確認できてはじめて作業が終わります。
ちなみに、戻す時に網戸を室内側と屋外側のどちらのレールに入れるか迷った方は、網戸はどっち側が正しいのかという話をどうぞ。実は虫の入りやすさに関わるところで、窓の開ける向きとセットで決まります。
外れない時に見るところ——サッシのゆがみと、戸車の高さ調整ネジ
外れ止めを下げたのに持ち上がらない。そんな時は、力を足す前にここを見てください。
- 戸車の高さ調整ネジ。網戸の左右の下のほう、枠の側面か下面に小さなネジがあります。これは網戸の高さを微調整するもので、上がりきった状態だと持ち上げる余裕がなくなります。ドライバーで少しずつ、左右を同じ量だけゆるめて(下げて)から、もう一度持ち上げてみてください。片側だけいじると網戸が傾いて、余計に外れなくなります
- サッシのゆがみ。上下のレールの間隔が場所によって違うことがあるので、左右にずらして上がる位置を探すと、ある場所だけすっと上がることがあります
- 上下の向きが逆。前に戻した人が上下を逆にしていると、外れ止めが下側にあって見つかりません
- レールの砂やごみ。溝に砂利や落ち葉が固まっていると戸車が乗り上げます。掃除機で吸ってから再挑戦を
ここまで試して外れないなら、それ以上は無理をしないことをおすすめします。サッシ屋さんや建具の修理業者、賃貸なら管理会社に相談すれば見てもらえます。網戸1枚のために高いところで踏ん張るのは、割に合わないんですよね。
掃除するだけなら、外さない方法があります
そもそも「網戸を洗いたいだけ」なら、外さないほうが早くて安全です。私は基本、外しません。
- 外側に板を当てて、内側から拭く。 段ボールや不要な下敷きを網の外側に当ててもらい、内側から水拭き。押した力が板で受け止められるので網が伸びません
- スポンジ2個で挟んで拭く。 目の粗いスポンジを内外から当てて上下に動かします
- 掃除機で吸ってから水拭き。 逆にすると泥水が垂れて窓枠が悲惨です
- フロアワイパーに乾いたシートを付けてなでる。 大きな窓でも脚立なしで上まで届きます
逆に、網を張り替える時は外すしかありません。押さえゴムを溝に押し込む作業は、網戸を平らに寝かせないとできないからです。その時こそ、この記事の手順と約束の出番になります。
ゆきこ( ゚Д゚)『1人で外そうとして、持ち上げた瞬間に「これ、手が滑ったら下は人が歩く道だ」と気づいて背筋が凍った、という話を読んで、本当にそうだと思いました。うちでやるなら、その場で元に戻して2人そろう日まで待ちます。1人でやらない、これだけは譲れないところです』
外したついでに網の張り替えまでやるなら、押さえゴムを溝に入れる専用のローラーがあるかどうかで仕上がりが変わります。網とゴムだけ買って手で押し込むと、たいてい波打ちます。
あわせて読みたい
網戸を戻す時に「あれ、こっち側でよかった?」と迷ったら、網戸はどっち側が正しいのかという話を。虫が入る入らないに直結します。猫が網戸をよじ登って穴が開いてしまう方は網戸の猫対策もどうぞ。窓まわりのもうひとつの難所、カーテンレールについてはカーテンレールの取り付けで失敗しないためににまとめています。
まとめ:順番が安全そのもの。外れ止めを戻すまでが作業
- 必ず2人で。 下に人がいないか確認し、強風の日はやらない
- 外れ止めは上枠の左右。ネジをゆるめて下げる、抜かない
- 外す時は中央に寄せる→持ち上げる→下を手前→室内へ倒す
- 戻す時は上のレールが先、下のレールに落とし込むの順番で
- 外れ止めを必ず戻す。 高層階や集合住宅は無理をせず管理規約の確認を
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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