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「そろそろしまおうかな」と扇風機に近づいたら、羽根の裏に灰色のふわふわがびっしり。あるいは久しぶりに出してスイッチを入れた瞬間、ほこりが部屋中に飛んであわてて窓を開けた……。毎年どちらかをやってしまう家、多いと思います。分かってはいるのに、掃除のタイミングだけはいつも一歩遅いんですよね。
先に結論をひとつ。扇風機の掃除でつまずくのは、たいてい「前カバーが外れない」の一点です。そしてその外し方は機種によって4つのタイプに分かれていて、自分のがどれかさえ分かれば、力任せに引っぱらなくてもすんなり開きます。外れないタイプの機種も、外さないまま十分きれいにできます。順番に見ていきましょう。
掃除の前に——必ず電源プラグを抜くところから
まず電源プラグをコンセントから抜きます。スイッチを切っただけではなく、プラグごと。掃除中に首振りのボタンやタイマーのつまみに手が当たることは本当によくあって、羽根が回り出したら指を痛めます。
それから、ほこりが必ず落ちるのであとで拭ける場所へ運びましょう。用意するものは、中性洗剤とぬるま湯、洗面器、スポンジ、古い歯ブラシ、細い隙間ブラシ、マイクロファイバーの布を2枚、綿棒、つまようじ、あればエアダスター。ネジ式の機種だけドライバーも。
もうひとつ先に。羽根の縁は思っているより薄くて、勢いよく手を滑らせると切れます。とくに金属の羽根は注意を。洗うときは縁を握らず面を持つ、それだけで防げます。
前カバーの外し方は4タイプ——自分の扇風機がどれか見分ける
ここがいちばんの山場ですが、見るところは前カバーと後ろカバーが合わさっている「ふち」だけです。ぐるっと一周、指でなぞってみてください。
- クリップ式(ツメを起こす)。ふちの上下、または上下左右に小さな留め具が付いています。これを手前に起こすと外れます。4か所ある機種は全部起こしてから前カバーを引きます
- ツメ式(左右のツメを押す)。ふちの左右に少しだけ出っぱりがある機種。ここを左右同時に内側へ押しながら前カバーを引くと、パチンと外れます。片側ずつだと絶対に外れません
- ネジ式。ふちの下側や後ろカバーの外周にネジが見えるタイプ。外したネジは小皿かテープの上に。小さな部品なので、子どもが飲み込まないよう手の届かない所へ
- 回して外す式。留め具もネジもないのにぐらつく機種は、前カバーごとひねると溝から外れます。矢印が刻まれていることが多いので、前カバーの下側を見てみてください
そして5つめとして、そもそも前カバーが外れない一体型があります。スリムな扇風機や小型のもの、サーキュレーターの一部がこれ。無理に開けるとツメが折れるので、後ろの「外さない掃除」へ進んでください。共通して言えるのは、「かたいから力を足す」は最後の手段ということ。かたいのは、たいてい外していない留め具が残っているサインです。
羽根とナットの外し方——「逆ネジ」で止まっている機種があります
前カバーが外れたら、羽根は真ん中の丸いナットで軸に留まっているので、これを回して外します。ここで多くの人が固まるのが、回しても回してもゆるまないという現象です。
その正体は逆ネジ。羽根が回る向きにナットがゆるまないよう、わざと反対向きに切ってある機種があるんです。いつもの「反時計回りでゆるむ」が通じません。
- まず反時計回り。かたければ時計回りにも同じ力で試す。どちらかで必ず動きます
- ナットに矢印や「ゆるむ」の刻印がある機種も多いので、回す前にのぞいてみてください
- それでも動かない時は羽根を片手でしっかり押さえてから回す。軸ごと空回りしているだけのことがあります
- 力任せにしない。プラスチックのナットは割れます。割れると羽根が固定できず、その扇風機はもう使えません
ナットが外れたら、羽根をまっすぐ手前に引き抜きます。この時に軸の切り欠きと羽根の穴の向きをスマホで1枚撮っておいてください。羽根の裏表を逆に付けると風がまったく出ないので、戻す時にこの写真が効きます。後ろカバーも、真ん中の大きなリング状の部品を回すと外れる機種がほとんどです。
どこまで洗える?——羽根とカバーは丸洗い、モーターには水をかけない
外れた部品は、思いきり洗えます。ここが掃除の気持ちいいところですよね。
- 前カバー・後ろカバー・羽根:ぬるま湯に中性洗剤を溶かして、スポンジで洗います。網目のあいだは古い歯ブラシで。熱いお湯はプラスチックが変形することがあるので、お風呂くらいの温度までにしてください
- 油混じりのほこり:洗剤を薄めたお湯につけ置きしてから洗うと、こするより早くゆるみます
- すすぎと乾かし:洗剤が残るとほこりを呼びます。タオルで水気を取って、風通しのいい日陰で完全に乾かす
- 支柱・土台・操作部:丸洗いできません。固く絞った布で拭き、すぐ乾いた布で水気を取ります
- モーター部分(羽根の付け根の丸いところ):ここには絶対に水をかけません。乾いた布で拭き、隙間は綿棒とつまようじ、奥のほこりはエアダスターで吹き飛ばします。ぬれた布でこすると、すき間から水が入って故障やショートの原因になります
そして、いちばん守ってほしいのがこれ。完全に乾いてから組み立て、乾いてから電源を入れる。合わせ目に水滴が残ったまま通電すると、モーター内部に水が回ることがあります。私は「洗ったら組み立ては翌日」と決めています。
前カバーが外れない機種の掃除の仕方——開けなくてもここまでできる
一体型やスリムなタイプ、サーキュレーターの多くは、そもそも分解を想定していません。開けずに掃除すると割り切ったほうが、結果的にきれいになります。
- 細い隙間ブラシを後ろカバーの網目から差し込んで、羽根の面をなでる
- ハンディモップの先を細く握って網目から入れる。柄が曲がるタイプだと奥まで届きます
- つまようじに湿らせた紙を少し巻きつける。網目のあいだの筋状の汚れが取れます。折れやすいので力を入れすぎないこと
- エアダスターで後ろから前へ吹く。屋外かベランダでどうぞ
- 掃除機を使うなら後ろカバーの外から吸う。中に押し込む方向はいちばんやってはいけない形です
コツはほこりを外へ出す向きに動かすこと。網目越しの作業は中に押し込みたくなるのですが、そこをこらえて「かき出す」を意識すると、外さなくてもかなりきれいになります。サーキュレーターのカバーが外れなくて困っている方は、サーキュレーターの掃除でカバーが外れない時の話もあわせてどうぞ。
100均でそろう道具——実はこれで足ります
専用品を買いそろえなくても、必要なものはほとんど100円ショップで見つかります。
- 細い隙間ブラシ:網目から差し込める太さかどうかだけ売り場で確かめて
- マイクロファイバーの布:洗う用と拭き上げ用に2枚
- やわらかいスポンジ:かたい面でこすると羽根に傷が付き、次からほこりが付きやすくなります
- ハンディモップ:柄が曲がるタイプが当たり。綿棒とつまようじも忘れずに
足りないとすればエアダスターくらいですが、なくても隙間ブラシで代用できます。
組み直しの向きと、しまう前・出した後の一手
乾いたら組み立てです。順番は外した時の逆で、後ろカバー → 羽根 → ナット → 前カバー。ここで気をつけるところが3つあります。
- 羽根の裏表。ふくらんでいる面が前(風の出る側)です。逆に付けると、動いているのに風が来ないという不思議な状態になります。撮っておいた写真の出番です
- 軸の切り欠きに、羽根の穴の形を合わせる。ここがずれたまま押し込むと、回した時に大きな音や振動が出ます
- ナットは逆ネジかもしれないことを忘れずに。外した時に回した向きの、反対に締めます。締めすぎず、指で止まるところまで
組み立てたら、プラグを挿す前にもう一度、水気がないか確かめてください。最初の運転は弱から。異音や大きな振動があれば、すぐ止めて羽根の向きとナットの締まり具合を見直します。
最後に、来年の自分を助ける一手を2つ。しまう前に洗って完全に乾かしてから箱へ入れると、次に出した時の「ほこりが飛ぶ」がなくなります。そして出した後の一発目はベランダか玄関で回してから部屋に入れる。この2つだけで、掃除はぐっと楽になります。
ゆきこ( ゚Д゚)『羽根を裏返しに付けたまま「なんか涼しくないな」と1週間過ごした、という話はよく聞きます。子どもに「風が後ろに行ってるよ」と指摘されて気づくパターンも多いようで、他人事とは思えません。外す前にスマホで1枚撮る。写真1枚で、その1週間が消せるんですよね』
掃除のたびに「もっと細いブラシがあれば」と思うなら、羽根のすき間に届く細長いブラシを1本だけ。サーキュレーターや水筒にも使えて出番が多いです。
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サーキュレーターは掃除のしやすさで満足度がかなり変わります。サーキュレーターを買って後悔した理由では、買う前に見ておきたかった点をまとめました。サーキュレーターのつけっぱなしをどう考えるかもあわせてどうぞ。同じく「カバーが外れない」でつまずきがちな換気扇については、換気扇の掃除でカバーが外せない時のやり方が参考になると思います。
まとめ:外し方は4タイプ、水はモーターにかけない
- まず電源プラグを抜く。スイッチを切っただけでは不十分です
- 前カバーはクリップ・ツメ・ネジ・回して外すの4タイプ。かたければ留め方が違います
- ナットは逆ネジの機種がある。両方向を試し、力任せに回さない
- 羽根とカバーは丸洗い、モーター部分には水をかけない
- 完全に乾かしてから通電。羽根の縁で手を切らないよう面を持って洗う
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手順を1枚にまとめました。



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