風呂ふたの代用——買うまでのつなぎになるもの3つ、やってはいけない代用、子どもの事故を防ぐ置き方、買い直す時の3タイプ

家事

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風呂ふたって、ある日とつぜん退場しますよね。落として割れた、ヒンジのところが折れた、カビがどうしても落ちなくて思いきって捨てた。3枚割りのふたのまん中の1枚だけ壊れて、「2枚でいけるかな」としばらく粘ったあげく、けっきょく全部捨てた、という話もよく聞きます。

先に結論をひとつ。買い直すまでのつなぎなら、アルミの保温シートがいちばん現実的です。安くて、浴槽の形に合わせて切れて、保温という本来の役目もちゃんと果たしてくれます。ただし——風呂ふたの代用には、選び方を間違えると命に関わる落とし穴があるんです。そこも含めて、順番にお話しさせてください。

風呂ふたの役割は3つ——ここが代用品を選ぶ物差しになります

何の代わりを探しているのかがはっきりすると、選ぶものが決まります。風呂ふたの仕事は、大きく3つです。

  1. 保温。熱が逃げるのはいちばんが水面から。ふたをするだけで湯温の下がり方がゆるやかになり、入浴時間がばらばらな家では追い焚きの回数が減ります
  2. 蒸発を防ぐ。湯気が浴室にこもると壁も天井もカビやすくなります
  3. 落下を防ぐ。市販の風呂ふたはある程度の重さでたわんでも抜け落ちないように作られています。ただし「乗ってもいい」という意味では決してありません

「掃除が面倒だからふたは無しでいい?」という問いには、私は「浴槽にお湯を残さない家なら、無しでも大丈夫」と答えています。シャワーだけの季節、毎回お湯を抜く家なら、ふたがなくて困る場面はほとんどありません。保温したい家、湯を張っておきたい家だけが、代用を考えればいいんです。

代用になるもの——安全な順に3つ

使える順、というより安全な順に並べます。上のものほど、迷わず使ってかまいません。

  • アルミの保温シート(風呂用の保温シート)。表面がアルミで裏が発泡素材の、薄いシート。お湯に直接浮かべて使います。水面にぴたっと接するので、実は板のふたより保温が効くことも。安くて軽くて、浴槽の形に合わせてハサミで切れるのが最大の利点です。これが第一候補
  • 断熱アルミマット(レジャー用・床用)。100円ショップの銀色のロール状のもの。素材が近いので代用になりますが、水に長く触れる前提で作られていないので裏側が傷みやすい。つなぎと割り切って、傷んだら替えてください
  • 浴槽より大きめのポリ袋に空気を入れて口を閉じる。とっさの日の裏技。空気の層が熱を止めてくれます。袋が沈むと排水口に吸われるので、置いたままにしないこと。子どもが持ち出さないよう、使い終わったら片づけてください

そして、よく紹介されるけれど私がおすすめしないのが「すのこ+タオル」です。水に強いので思いつくのは分かります。でもすのこは人が乗れてしまう強度がある。これが後の見出しでお話しする事故に、まっすぐつながります。

「乗れてしまうもの」を代用にしない。これが最優先代用にできるもの①アルミの保温シート 内寸に合わせて切る 湯に直接浮かべる②断熱アルミマット つなぎと割り切る③大きめのポリ袋に空気 その日限りで片づけるやってはいけない代用板・ベニヤ段ボール発泡スチロールの断熱材すのこ+タオル理由:カビと衛生子どもが乗って落ちる小さな子がいる家は浴槽に残し湯をしない浴室に鍵をかける乗れるものを置かない追い焚き口をふさがないカビた代用品は使い続けず替える手入れ:使い終わったら広げて水気を拭き、立てかけて乾かす丸めたまま置かない。重ねない。週に一度は裏面まで見る買い直しは折りたたみ/シャッター/組み合わせ。掃除のしやすさで選ぶ

アルミ保温シートの使い方——切って、浮かべて、立てて乾かす

いちばん現実的な代用なので、使い方を丁寧に書いておきますね。難しいことは何もありません。

  1. 浴槽の内寸を測る。ふちの内側の、長い方と短い方
  2. 内寸より1cmほど小さく切る。大きすぎるとふちに乗り上げて水面から浮き、保温が効きません。角は少し丸く。ハサミを使うので、切る作業は子どもが近くにいない時に
  3. アルミの面を上にして、お湯に浮かべる。表示があるならそれに従ってください
  4. 入浴のたびに出し入れする。入る時に取り出して、出る時に浮かべる
  5. その日の入浴が終わったら、広げて水気を拭き、立てて乾かす。ここをさぼると一週間でカビます

お湯を抜くときは、シートを先に取り出してから栓を抜いてください。浮いたまま抜くと、シートが排水口に吸い寄せられて張り付きます。ちなみに栓そのものが行方不明という方は、風呂の栓が壊れた時の代用の話も書いていますので、そちらもどうぞ。

★やってはいけない代用——「乗れてしまうもの」を置かない

ここがこの記事でいちばん大事なところです。小さな子どもが風呂ふたの上に乗って、ふたごと浴槽に落ちる事故が実際に起きています。浴槽の中は狭くて滑りやすく、上からふたが覆いかぶさると、子どもは自分で出られません。だから、次のものは代用にしないでください。

  • 板・ベニヤ・木材。強度があるので乗れてしまいます。それに木は水を吸って必ずカビます
  • 段ボール。ふやけて崩れ、乗れば抜け落ちます。紙のカスで排水口も詰まります
  • 発泡スチロールの断熱材。保温は効きますが、表面の細かい穴に水と皮脂が入って内部でカビます。子どもが乗れてしまう厚みのものもあります
  • すのこ、洗濯機用の台、風呂いす、収納ケースのふた。どれも「人が乗る前提の強度」があるものです
  • 物を置く台として使わない。上に洗面器やおもちゃを置く習慣ができると、子どもが「ここは乗っていい場所」と学習してしまいます

逆に言うと、アルミの保温シートが安全なのは「乗ったら沈むから」なんです。頼りなさそうに見えるあの薄さが、実は安全側の性質だったりします。

小さな子どもがいる家の約束——残し湯をしない、浴室に鍵をかける

代用品の話とは別に、これだけは書かせてください。浴槽での溺水は、家の中で起きる子どもの事故の中でも重いものです。 ふたの有無に関わらず、この2つを習慣にしてください。

  • 残し湯をしない。 洗濯に使う目的で残す家は多いですが、小さな子どもがいる間はやめておくのがいちばん確実です
  • 浴室のドアに鍵をかける、または高い位置に補助錠を付ける。 ふたは「子どもが浴槽に落ちないための装置」ではありません。入り口で止めるのが本筋です
  • 浴槽のふちに、踏み台になるものを置かない。 子どもは「登れる高さ」を驚くほど正確に見つけます
  • 入浴中も、子どもを浴槽に1人にしない。 「取りに行くだけ」の数十秒が、いちばん危ない時間です

お子さんが浴槽に落ちてしまった、頭を打った、水を飲んで咳が続く、といった時は、その場では元気に見えてもためらわずに医療機関へ。あとから具合が悪くなることもあるので、様子を見る判断を自分でしないほうが安心です。

追い焚き機能がある浴槽での注意と、カビさせない置き方

追い焚きのできる浴槽には、壁側に追い焚き口(循環口)があります。ここからお湯を吸って、温めて戻す仕組みです。

  • 追い焚き口をふさがない。 内寸ぴったりに切ると端が循環口にかぶることがあります。お湯が回らず、うまく温まらなかったり機器に無理がかかったり。循環口の前は少し切り欠いておくと安心です
  • 追い焚きの最中はシートを外すか、循環口周りに余裕を。 お湯が動く時に吸い寄せられて張り付くことがあります
  • 入浴剤を使う日は、追い焚きしていいかを説明書で確認。 にごりタイプは配管を傷めることがあります

そしてカビ対策。代用品でも本物のふたでも原則は同じで、使ったら広げる、水気を拭く、立てて乾かす。 丸めたまま隅に置くのと立てかけるのとでは、カビの生え方がまるで違います。週に一度は裏面まで返して見て、黒い点が出てきたら、こすって落とすより取り替えたほうが早いと思ってください。カビた代用品を使い続けないこと、これも約束のひとつです。

浴室のカビ全般については、シャワーカーテンの洗い方(100均のものでできる範囲)で書いた考え方がそのまま使えます。湯気のこもり方と乾かし方の話です。

買い直す時の3タイプ——掃除のしやすさで選ぶと後悔しません

つなぎの期間が終わったら、そろそろ本物を。市販の風呂ふたは大きく3タイプです。

  • 折りたたみ(波型)。じゃばらに折って浴槽のふちに立てて置けます。溝が多いぶん、谷にカビが出やすいのが弱点
  • シャッター(巻き取り式)。巻いて置けるので省スペース。ただし細い溝が多く、掃除がいちばん大変。巻いたままだと乾かないので、広げて立てる場所が要ります
  • 組み合わせ(2枚割り・3枚割りの板状)溝がないので掃除がいちばん楽で、私はこれを推しています。弱点は置き場所と重さ

選ぶ物差しは、保温力よりも「自分が毎週洗える形かどうか」。どんなに保温が効いても、カビて捨てることになったら意味がありませんから。サイズは内寸を測ってから選んでくださいね。ついでに浴槽エプロンの中を見たことがない方は、浴槽エプロンの外し方もどうぞ。一度開けてみると、たいてい驚きます。

ゆきこ( ゚Д゚)『ふたが割れた時に「板を渡せばいいじゃん」となる家、けっこうありますよね。でも浴室で何にでも登る子がいる家だと、乗れるものを浴槽の上に置くのだけは絶対に避けたいところです。うちで選ぶなら、アルミの保温シートを切って浮かべるほうを取ります』

すぐに買い直せないなら、まずは保温シートを1枚。浴槽の内寸に合わせて切るだけなので、届いたその日から使えます。安いぶん、傷んだら替える前提で気楽に付き合えるのもいいところです。


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お風呂まわりのつまずきどころは、ふた以外にもいろいろありますよね。風呂の栓が壊れた時の代用は、ふたと同じく「買うまでどうする?」の話です。浴室のカビと湯気の付き合い方はシャワーカーテンの洗い方に、掃除の本丸は浴槽エプロンの外し方にまとめています。

まとめ:浮かべる代用にする、乗れるものは置かない

  1. 風呂ふたの役割は保温・蒸発を防ぐ・落下を防ぐの3つ
  2. 代用の第一候補はアルミの保温シート。内寸より1cm小さく切って浮かべる
  3. 板・段ボール・発泡スチロール・すのこは使わない。カビと事故のもと
  4. 乗れてしまうものを置かない。残し湯をしない。 浴室には鍵を
  5. 追い焚き口をふさがない。カビた代用品は替える。買い直しは掃除しやすい形で

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

風呂ふたの代用の早見表:風呂ふたの役割は保温、蒸発を防ぐ、落下を防ぐの3つ。代用にできるのは安全な順に、アルミの保温シートを浴槽の内寸より1センチ小さく切って湯に直接浮かべる、断熱アルミマットはつなぎとして、大きめのポリ袋に空気を入れて浮かべるのはその日限り。やってはいけない代用は板やベニヤ、段ボール、発泡スチロールの断熱材、すのことタオルなど人が乗れてしまうもの全般で、理由はカビと衛生、そして子どもが乗って浴槽に落ちる事故。小さな子どもがいる家の約束は、浴槽に残し湯をしない、浴室に鍵をかける、ふちに踏み台になるものを置かない、入浴中に子どもを1人にしない。追い焚き機能がある浴槽は循環口をふさがない。手入れは使い終わったら広げて水気を拭き立てて乾かす、黒い点が出たら使い続けず取り替える。買い直す時は折りたたみ、シャッター、組み合わせの3タイプを、毎週洗える形かどうかで選ぶ

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