ブーツの匂いとゆるい対策——においの正体は「筒の中に残った湿気」。今日できるリセット手順、洗えるブーツの見分け方、筒がゆるい時の詰め方、しまう前の一手

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

玄関でブーツを脱いだ瞬間、ふわっと立ちのぼるあのにおい。人の家に上がる予定がある日は、朝から「今日は大丈夫かな」と気になってしまいますよね。しかも夕方になると筒がゆるんできて、歩くたびにくるぶしのあたりでカポカポ音がする。一日中出かけた日は、玄関でこっそりため息が出る方も多いはずです。

先に結論をひとつ。ブーツのにおいは、足の汗と皮脂が、筒の中で乾ききらないまま一晩置かれることで生まれます。つまり「洗う」より先に「乾かす」を変えるほうが効くんです。スニーカーと違って筒があるぶん、空気が通らず、湿気がまるごと居座ってしまうのがブーツの特徴なんですよね。

この記事では、ブーツならではの「筒の中・履き口・保管」に絞ってお話しします。においのリセット手順から、洗えるものと洗えないものの見分け方、そして筒がゆるい時の詰め方まで、順番に見ていきましょう。

においの正体は汗そのものではなく、筒の中で増えた菌

足の裏は体の中でも汗をかきやすい場所で、一日でコップ1杯ぶんとも言われます。ただ、汗そのものはほとんどにおいません。においになるのは、汗と皮脂、そしてはがれた角質を、皮膚の常在菌が分解したときに出るにおい成分のほうなんです。

ここでブーツが不利なのは、筒があるせいで、脱いだあとも中の空気が入れ替わらないこと。スニーカーなら履き口が広くて一晩でだいぶ乾きますが、ブーツは筒の底に湿気がたまったまま朝を迎えます。菌にとっては、温かくて湿っていて、餌もある最高の環境。においが一日ごとに積み上がっていくのは、このためなんです。

  • においがたまる場所は3つ。中敷きの裏、筒の内側のつま先寄りの部分、そして履き口の折り返し
  • タイツやストッキングの日はにおいやすい。汗を吸ってくれる繊維が少ないぶん、湿気がそのままブーツに移ります
  • 2日続けて同じブーツを履くと一気に悪化する。乾ききらないまま次の汗が重なるので、においが倍になった感じになります

裏を返すと、対策はシンプルです。湿気を残さない、菌の餌を残さない、同じものを続けて履かない。この3つだけで、来週のにおいはかなり変わりますよ。

今日できるリセット手順——中敷き・重曹・拭き取り・お休み

すでににおってしまっているブーツを、今夜からリセットする手順です。特別な道具はほとんどいりません。

  1. 中敷きを外して洗う。取り外せるタイプなら、まずここから。においの半分以上は中敷きが持っています。ぬるま湯に薄めた洗剤で押し洗いして、しっかりすすいで陰干し。乾くまで1〜2日かかるので、予備の中敷きがあると回せます
  2. 筒の中の汚れを乾いた布でぬぐう。丸めた乾いた布を筒の底まで入れて、内側をぐるっと拭きます。白っぽい粉がつくことがありますが、それが汗の塩分と皮脂。これを取るだけでにおいが軽くなります
  3. 重曹を一晩入れる。使い古しの靴下や、薄手の布に重曹を包んで口をしばり、筒の底まで押し込んで一晩。重曹は湿気とにおいの両方を引き受けてくれます。翌朝は必ず取り出して、袋の中の重曹は捨ててください。直接ふりかける方法もありますが、革の内側だと白く残ることがあるので、私は袋に包むほうをおすすめします
  4. 消毒用のアルコールで内側を拭く。布に含ませて、筒の内側と履き口を軽く。菌そのものを減らせるので、においの戻りがゆっくりになります。ただし革の色が移ることがあるので、必ず目立たない所で試してから。火の気のない所で、窓を開けて作業してくださいね
  5. 翌日は履かない。これがいちばん効きます。丸一日休ませて、筒の中まで完全に乾かす。ブーツは最低でも2足を交代で回すのが理想です

それでも取れないくらい染みついている場合は、中敷きを新しいものに交換してしまうのが早いです。数百円で買い替えられて、においの発生源をまるごと入れ替えられます。

においは「乾かす」から・ゆるさは「厚みを足す」からにおいの正体汗と皮脂を菌が分解筒の中が乾かないたまる場所は3つ・中敷きの裏・筒の内側のつま先・履き口の折り返し2日続けて履かない今夜のリセット①中敷きを外して洗う②筒の中を布でぬぐう③重曹を包んで一晩④消毒用で内側を拭く (目立たない所で試す)⑤翌日は履かない 2足を交代で回す筒がゆるい時厚手の靴下にする中敷きで底上げかかとパッドを貼る筒のベルトやひもで絞る合わない筒は諦めるつま先が窮屈になる詰め方は本末転倒丸洗いできる:ゴム長靴/洗えると書かれた合成素材 → 中まですすいで陰干し丸洗いできない:革・スエード・内側にボア → 拭く・重曹・乾かすの部分ケアしまう前:一日乾かす/形を保つ/除湿剤/熱風で急に乾かさない(ひび割れ)

丸洗いできるブーツと、できないブーツの見分け方

「中を洗いたい」と思ったとき、いちばん大事なのがこの見分けです。ここを間違えると、においは取れたのにブーツが硬くなって履けなくなる、という悲しいことになります。

  • 丸洗いできる:ゴムの長靴、内側までゴムや合成素材でできたもの、洗えると表示のあるもの。ぬるま湯と薄めた中性洗剤でスポンジ洗いし、筒の中までよくすすいで、風通しのいい日陰で乾かします
  • 丸洗いできない:革、合皮、スエード、内側にボアや起毛がついたもの。革は水に弱く、乾くと硬くなって縮んだり、白い輪じみが出たりします。合皮は水を吸うと表面がはがれる原因に。この場合は「拭く・重曹・乾かす」の部分ケアで対応します
  • 迷ったら内側のタグを見る。素材の表示があれば判断できます。表示がなく、水を1滴たらして色が濃く染み込むなら、水に弱いと考えたほうが安全です

革のケアで気をつけたいのは乾かし方です。早く乾かしたくて暖房の吹き出し口の前に置いたり、温風を直接当てたりすると、革の油分まで飛んで、ひび割れや接着のはがれにつながります。急いでいる日ほど、風通しのいい日陰で、時間をかけて。中に丸めた新聞紙を入れておくと、湿気を吸ってくれるので早く乾きます。ぬれたブーツや泥がついたブーツの扱いは靴の泥汚れの落とし方にまとめてあるので、雨の日のあとはそちらもどうぞ。

筒がゆるい・カポカポする時の対策

サイズは合っているのに、ふくらはぎのところに空間ができて歩きにくい。これは足の長さではなく筒周りが合っていない状態です。順番に試してみてください。

  1. 厚手の靴下に替える。いちばん手軽で、においの面でも有利。汗を吸ってくれる繊維が増えるので、湿気がブーツに移りにくくなります
  2. 中敷きを足して底上げする。足の位置が数ミリ上がるだけで、履き口の当たり方が変わり、かかとの浮きが減ります。ただし入れすぎると甲やつま先が窮屈になるので、1枚ずつ様子を見ながら。中敷きを入れるときつくなる時の調整も参考にしてみてください
  3. かかとパッドを貼る。かかとが前後に動くタイプのゆるさには、これが効きます。歩くときの「カポッ」という音は、たいていかかとの浮きが原因です
  4. 筒のベルトやひもで絞る。飾りに見えるベルトが、実は調整用ということも多いです。編み上げなら、上のほうだけきつめに結び直すと形が変わります
  5. それでも合わないなら諦める線引きを。筒周りが3センチ以上余っているブーツは、詰め物で埋めようとしないほうがいいです。中に何かを入れれば足も一緒に締めつけられて、つま先が痛くなったり、血流が悪くなったり。靴の修理店で筒を細くしてもらうか、履くのをやめるかの二択と考えると、判断が早くなります

「ふくらはぎが入らない」と「筒がゆるい」は、真逆に見えて同じ話

ゆるいの反対は「きつくて入らない」。どちらも筒周りと自分のふくらはぎのサイズが合っていないという同じ問題なんです。違うのは、ゆるい側は足し算で調整できるけれど、きつい側は引き算がほとんどできないこと。素材が伸びるのを待つか、ゆとりのあるものを選び直すかになります。入らないほうで悩んでいる方は長靴のふくらはぎが入らない時の対処に詳しく書きました。

お店で選ぶときは、夕方に、その季節に履く靴下で、必ず両足で立ってみる。足は夕方のほうがむくむので、朝に合わせると夕方きつくなります。ゆるさの調整は後からできますが、きつさの調整はできません。迷ったら少しゆとりのあるほうを選ぶ、と覚えておくと失敗が減りますよ。

しまう前の一手——ここで来年のにおいが決まる

シーズンの終わりにやっておくことは、たった4つです。ここを飛ばして下駄箱に押し込むと、来年出したときのにおいとカビで泣くことになります。

  • 一日以上しっかり乾かす。最後に履いた日の湿気を残さない。丸めた新聞紙を筒の底まで入れて、半日ごとに替えると早いです
  • 汚れを落としてから。泥やほこりは湿気を呼びます。革なら乾いた布でから拭きして、必要ならクリームを薄く
  • 形を保って立てる。筒が折れたまま半年置くと、折り目のところにひび割れが入ります。丸めた新聞紙を筒いっぱいに詰めるか、ブーツキーパーを入れて立てておく
  • 除湿剤といっしょに、通気のある袋で。ビニール袋で密封するとカビの温床になります。不織布の袋か、箱に入れるなら箱にも空気の通り道を

それから、においの相談でときどきあるのが「対策をしても足のかゆみや皮むけが続く」というもの。においだけの問題ではないこともあるので、かゆみ、皮がむける、爪の変色などが続く場合は、自己判断せずに皮膚科で相談を。受診して原因がはっきりしてほっとした、という声もよく読みます。

ゆきこ( ゚Д゚)『行事でブーツを2日続けて履いて、3日目に玄関で自分のブーツに撃沈した、という話は本当によく聞きます。中敷きを外して重曹を一晩入れたら翌朝には落ち着いた、という声も多くて、うちなら「ブーツは連投しない」を鉄則にします。乾かす時間って、いちばん安い対策なんですよね』

シーズンオフの保管に困っているなら、形を保ちながら湿気を吸ってくれるブーツキーパーがあると、しまう作業がぐっと楽になります。筒が折れないので、来年出したときの見た目も違いますよ。


ブーツキーパーをAmazonで探す

しまい方そのもの——型崩れを防ぐ支え方や、湿気とホコリをどうよけるかは、ブーツの保管を100円ショップのもので済ませる記事にまとめてあります。ここでは「におい」の側だけ押さえておいてください。

あわせて読みたい

ブーツ以外の靴のにおいや、ぬれてしまった時の洗い方は靴の臭いと洗い方、ぬれた時の乾かし方にまとめています。サイズの悩みは長靴のふくらはぎが入らない時の対処中敷きを入れるときつくなる時の調整を、雨や泥のあとの手入れは靴の泥汚れの落とし方をどうぞ。

まとめ:におい対策は乾かすことから、ゆるさは厚みを足すことから

  1. においの正体は筒の中に残った湿気。洗うより先に乾かす
  2. 今夜は中敷きを外す・重曹を一晩・内側を拭く・翌日休ませる
  3. 革と内側ボアは丸洗い不可。ゴムと洗える表示のものだけ丸洗い
  4. 筒がゆるい時は厚手の靴下・中敷き・かかとパッドの順で試す
  5. しまう前に乾かす・形を保つ・除湿剤。熱風で急に乾かさない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ブーツの匂いとゆるい対策の早見表:においの正体は足の汗と皮脂を菌が分解したもので、筒の中が乾かないことが原因。たまる場所は中敷きの裏、筒の内側のつま先、履き口の折り返し。今夜のリセットは中敷きを外して洗う、筒の中を乾いた布でぬぐう、重曹を布に包んで一晩入れる、消毒用のもので内側を拭く(革は目立たない所で試す)、翌日は履かずに休ませる。丸洗いできるのはゴム長靴と洗える表示のある合成素材、できないのは革やスエードや内側にボアのあるもので部分ケアにする。筒がゆるい時は厚手の靴下、中敷きで底上げ、かかとパッド、筒のベルトで絞る、合わないものは詰め物で埋めない。しまう前は一日乾かす、汚れを落とす、形を保って立てる、除湿剤と通気のある袋で保管。ヒーターの熱風で急激に乾かすとひび割れる。かゆみが続くなら皮膚科へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました