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読書感想文が白紙のまま、夏休みが終わりに近づいていませんか。低学年の感想文は親が「質問役」になって、答えを4ブロックに並べるだけで見違えるほど書きやすくなります。原稿用紙2枚の配分、書き出しの文例、「おもしろかった」しか出てこないときの声かけまで、図解と4コマ漫画つきでまとめました。
4ブロック構成の早見表
| ブロック | 書くこと | 分量の目安 |
|---|---|---|
| ①はじめ | 本を選んだきっかけ・題名との出会い | 1〜2割 |
| ②あらすじ | どんなお話か2〜3文だけ | 2割まで |
| ③じぶんの話 | 好きな場面・自分ならどうするか | 5割(主役) |
| ④まとめ | 読んで変わったこと・やってみたいこと | 1割 |
| 全体 | 1〜2年生は本文800字以内が目安 | 原稿用紙2枚 |
低学年の感想文は「あらすじ2割・じぶんの話5割」
低学年の感想文が行き詰まる一番の原因は、あらすじを最初から最後まで書こうとすることです。あらすじは「どんなお話か」が伝わる2〜3文で十分。読む人が知りたいのは、お話の内容ではなく「その子がどう感じたか」だからです。
- あらすじは「〇〇が△△するお話です」の型に当てはめると2文で終わる
- 感想は「一番好きな場面」を1つだけ選んで深掘りする方が書きやすい
- 1〜2年生の規定は本文800字以内。無理に埋めようとしなくてよい
- ぜんぶの場面に触れようとすると、あらすじだけで枚数が尽きる
図解の設計図のとおり、③「じぶんの話」が作文の主役です。ここさえ厚くできれば、感想文らしい感想文になります。そのための道具が、次の「親のインタビュー」です。
書けない子には親がインタビューする
「感想を書きなさい」と言われて書ける低学年の子は、ほとんどいません。頭の中に感想はあるのに、文字にする取り出し口がまだ細いのです。そこで親が記者になって、口頭でインタビューします。子どもの答えを親がメモして、あとで並べれば下書きになります。
| 質問 | 子どもの答えの例 | どこに使う |
|---|---|---|
| どうしてこの本にしたの? | 表紙の恐竜がかっこよかった | ①はじめ |
| どんなお話だった? | 恐竜の子が友だちをさがす話 | ②あらすじ |
| 一番好きな場面は? | 夜にひとりで洞窟に入るところ | ③じぶんの話 |
| 自分だったらどうする? | こわくて入れないと思う | ③じぶんの話 |
| 読む前とかわったことは? | 友だちにやさしくしたくなった | ④まとめ |
コツは「なんで?」と問い詰めないこと。答えに困っていたら「ママは〇〇の場面が好きだったな、あなたは?」と例を出してあげると、つられて言葉が出てきます。出てきた言葉は、幼くてもそのまま使うのが低学年らしい味になります。
書き出しの文例と、つまずいたときの声かけ
最初の1行が書ければ、あとは流れます。書き出しは「かっこいい文」を狙わず、次のような型を写せば十分です。
- 会話から入る型…「〇〇〜!」ぼくは思わずさけびました。
- 質問から入る型…みなさんは、〇〇したことがありますか。
- きっかけ型…わたしがこの本をえらんだのは、〇〇だからです。
- 好きな場面型…わたしの一番好きなところは、〇〇の場面です。
途中でつまずいたときの声かけも、命令形ではなく質問形が効きます。「早く書きなさい」ではなく「さっき言ってた洞窟の話、ここに書いたら?」と、口で話した内容を指さしてあげてください。話せたことは、必ず書けます。
誤字や「てにをは」の直しは、最後にまとめて1回だけ。書いている途中で何度も直させると、鉛筆が止まってしまいます。低学年のうちは「最後まで書けた」という成功体験のほうが、きれいな文章より何倍も大切です。
本選びと「読みながらの仕込み」で半分決まる
実は感想文の書きやすさは、書き始める前に半分決まっています。ポイントは本選びと、読みながらの小さな仕込みです。
- 本は子どもが自分で「読みたい」と選んだ物が最優先。課題図書でなくてよい
- 長い本より、短くても心が動いた本のほうが感想は書きやすい
- 読みながら「好き」と思ったページに付箋を貼らせる(3枚まで、が集中のコツ)
- 読み終わった直後に「どうだった?」と一言だけ聞いて、答えをメモしておく
- できれば2回読む。1回目は楽しむだけ、2回目は付箋の場面をじっくり
付箋の場面がそのまま「③じぶんの話」の材料になります。感想文の宿題が出たら、本を読む段階から付箋とセットで渡す。来年からはこれだけで、書き始めのハードルがぐっと下がります。なお、あらすじ紹介サイトの文をそのまま写すのは、先生には意外なほど伝わってしまうもの。幼くても本人の言葉で書くのが一番です。
4コマ漫画でおさらい
親は先生ではなく聞き役。質問して、答えをメモして、並べる。この3ステップで白紙の原稿用紙は必ず埋まります。
よくある質問
Q. 本人がまったく書こうとしません。どうすれば?
机に向かわせる前に、おやつでも食べながら本の話を雑談してください。口で話せたら8割完成です。話した内容を親がメモして「これ並べたらできあがりだよ」と見せると、ゴールが見えてやる気が出ます。
Q. あらすじだけで終わってしまいます。
あらすじを2〜3文に制限して、「一番好きな場面はどこ?」と1つの場面に絞らせてください。その場面について「自分だったら?」を足すだけで、感想部分がぐっと膨らみます。
Q. 本選びで気をつけることはありますか?
子ども本人が「読みたい」と思った本が一番書きやすいです。課題図書にこだわる必要はなく、図鑑や科学の本でも感想文は書けます。迷ったら、子どもの好きな物(恐竜・動物・お菓子など)が出てくる本を。
Q. 親が文を直してもいいのでしょうか?
誤字脱字の指摘は最後に1回だけならOKですが、言い回しを大人の文に書き換えるのはおすすめしません。先生は子どもらしい言葉かどうかを見ています。本人の言葉を残すほうが評価も高くなります。
Q. 題名はどうつければいいですか?
「〇〇を読んで」でも問題ありませんが、本文で一番言いたかった一言を題名にすると印象が変わります。例えば「ぼくも洞窟に入ってみたい」のように、感想の核をそのまま使うのが低学年でもできるコツです。
Q. 原稿用紙の使い方で注意することは?
題名は上を2〜3マス空ける、名前は下を1マス空ける、段落の始めは1マス空ける、「。」「、」は行の頭に来たら前の行の最後のマスに入れる。この4つを最後の清書のときにだけ確認すれば十分です。
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まとめ
低学年の読書感想文は「4ブロックの設計図」と「親のインタビュー」の2つで書けます。あらすじは2割まで、主役は「じぶんの話」。口で話した言葉をそのまま並べれば、その子にしか書けない感想文になります。残りの夏休み、最後の大物を親子で片づけてしまいましょう。


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