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乾燥まで全部やってくれるのがうれしくてドラム式にしたのに、たたんでいるとき「あれ、これ落ちてない」。えりの黒ずみ、靴下の裏の泥、食べこぼしのシミ。前の縦型ならもう少し落ちていた気がして、洗剤を増やしてみたり、二度洗いしてみたり。小学生の男の子がいる家だと、サッカー靴下でこれをやりがちですよね。
先に結論をひとつ。ドラム式は「たたき洗い」で水が少ないので、詰め込み方・洗剤・コース・前処理のどれかが合っていないと、縦型より落ちにくく感じます。そして、多くの人が最初にやる「洗剤を増やす」は、残念ながら逆効果なんです。どこを見直せばいいか、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:落ちにくい理由を知りたい人|見直す順番を知りたい人|前処理のやり方を知りたい人|洗剤を増やしていた人|コースを選び直したい人|それでも落ちない人
ドラム式が「落ちにくい」と感じる理由——たたき洗いと少ない水
縦型は、たっぷりの水の中で洗濯物をぐるぐる回して、衣類どうしをこすり合わせる「もみ洗い」です。いっぽうドラム式は、少ない水でドラムを回し、洗濯物を持ち上げては落とす「たたき洗い」。少ない水と少ない洗剤で洗えて、生地も傷みにくいのが良いところなんですが、こすり合わせる力が弱いので、泥や皮脂のようにこすって落とす汚れは苦手なんですよね。
- 水が少ない → 汚れが溶け出す水の量が少なく、洗剤が汚れに届く回数も少ない
- たたき洗い → 生地にやさしい代わりに、繊維の奥にしみ込んだ汚れに弱い
- 洗濯物が多いと持ち上げて落とす動きができず、ただ回っているだけになる
つまり「落ちない」のは故障でも失敗でもなく、ドラム式の性格なんです。性格に合わせた使い方をすれば、ちゃんと落ちるようになりますよ。縦型とどちらが合うかという話は、縦型洗濯機で後悔した理由とドラム式洗濯機で後悔した理由で書いているので、買い替えを迷っている方はそちらもどうぞ。
落ちない時に見直す4つ——詰め込み・洗剤・コース・前処理
- 詰め込みすぎていないか。ドラム式がいちばん苦手なのがこれ。洗濯物が持ち上がって落ちる空間がないと、たたき洗いそのものが起きません。目安はドラムの7割くらいまで。手を入れてすき間があるかどうかで判断すると分かりやすいです
- 洗剤の種類と量。液体・ジェルボール・粉、それぞれ得意な汚れが違います。粉は皮脂や泥に強め、液体はすすぎやすくて日常向き。量はパッケージの表示どおりで、増やしても落ちません(理由はあとで)
- コース。「お急ぎ」「スピード」は洗いの時間が短いので、汚れがある日には向きません。標準か、しっかり洗うコース、機種によっては温水コースを
- 前処理。泥・皮脂・食べこぼしは、洗濯機に入れる前にひと手間かけるだけで結果が変わります。汚れの種類ごとに次の見出しで
①から順に見直すのがおすすめです。詰め込みを直しただけで「あ、落ちるようになった」という人がいちばん多いんですよ。
汚れの種類で前処理を変える——泥・皮脂・食べこぼし
ドラム式でいちばん効くのが前処理です。「洗濯機に入れる前の1分」で、仕上がりが本当に変わります。
- 泥汚れ(靴下・ユニフォーム・ズボンのひざ)。泥は水に溶けない粒なので、濡らすと繊維の奥に入り込みます。まず乾かして、手やブラシで払い落とすのが先。それから部分洗い用の洗剤や固形せっけんを塗って、軽くもんでから洗濯機へ。乾かす前にこすると逆に広がるので、順番だけ気をつけてくださいね
- 皮脂汚れ(えり・そで口・枕カバー)。油の汚れなので、水だけでは動きません。部分洗い用の洗剤をえりに直接つけて、指でもみ込み、10〜20分ほど置いてから洗濯機へ。黒ずみが積み重なっている場合は、40度くらいのお湯に洗剤を溶かしてつけ置きしてから洗うと落ちやすくなります
- 食べこぼし(ケチャップ・カレー・ジュース)。乾く前に水で裏から軽く流して、色が薄くなってから部分洗い。色が残るなら、洗濯表示を見て酸素系漂白剤のつけ置きを。熱いお湯はタンパク質の汚れ(血・卵・牛乳)を固めるので、そこは水かぬるま湯で
つけ置きをするときは、容器を子どもの手の届かない所に置くのを忘れずに。洗剤水に手を入れたり、ひっくり返したりが、小さい子だと本当にあります。漂白剤を使う日は換気をして、手袋をつけて。そして塩素系の漂白剤と酸素系・酸性のもの(クエン酸など)は混ぜない、続けて使わない。これは洗濯機まわりでいちばん大事な約束です。
洗剤を増やすのは逆効果——残った洗剤が匂いとカスになる
落ちないと、つい洗剤をひとさじ足したくなりますよね。でもドラム式は水が少ないので、増やした分の洗剤を流し切れません。すすぎきれなかった洗剤は、衣類に残ってごわつきや匂いのもとになり、ドラムの裏側にたまってカビや黒いカスの温床になります。
- 洗剤は表示どおりの量。自動投入の機種なら設定を一度見直す
- 柔軟剤も同じ。多いほど繊維に膜ができて、次の洗いで汚れが落ちにくくなる
- 「落ちない」より「匂う」「黒いカスが出る」が気になり始めたら、それは洗剤の残りのサインかもしれません。匂いの出どころと対処はドラム式洗濯機の匂いの原因と掃除にまとめています
洗剤を増やすより、汚れのひどいものだけ前処理するほうが、洗剤の量は同じで結果だけ良くなるんです。そう覚えておくと迷いません。
コースの選び方——「お急ぎ」では落ちない、温水コースの使いどころ
毎日忙しいと「お急ぎ」を押したくなりますが、あれは軽い汚れ向けの短縮コースなので、泥や皮脂の日には向きません。標準コース、または「しっかり」「念入り」のような洗い時間が長いコースを選ぶだけで、落ち方は変わります。
温水コースがある機種なら、皮脂汚れやえりの黒ずみに効きます。ただ、いくつか気をつけたいところが。
- 温水が使えるのは洗濯表示で温度の上限を確かめてから。ウールや色の濃いものは縮み・色落ちの心配があります
- 温水コースの直後は水もドラムも熱いので、終わってすぐ手を入れない。子どもに取り出しを頼まない
- どのコースでも、動作中にドアを開けない。止めたいときは一時停止を押して、ロックが解除されるまで待つ
大物や毛布は、ネットの使い方でも仕上がりが変わります。ネットがない日の工夫は洗濯ネットの代用で書いています。
それでも落ちない時——洗濯槽の汚れ移りと、相談の前に確かめること
4つを見直しても落ちない、むしろ洗う前より黒っぽい点がつく。そんなときは、汚れが「落ちていない」のではなく、洗濯槽の裏側から汚れが移っているのかもしれません。黒いカスや茶色い点がつく、洗い上がりが生乾き臭い、そんなサインがあるなら、説明書どおりの槽洗浄コースを先にしてみてください。
それでも変わらなければ、洗濯物の量と洗剤を一度「標準」に戻したうえで、メーカーの相談窓口へ。自分で分解して中を見ようとしないでくださいね。ドラム式は電装と水と重量物がひとつの箱に入っていて、元に戻せなくなることが多いですし、保証も切れてしまいます。
ゆきこ( ゚Д゚)『サッカー帰りの靴下を泥のまま突っ込んで「落ちない!」と怒る、これは小学生の男の子がいる家だと本当にありがちです。乾かして払ってから固形せっけんで軽くもむ、たったこれだけで全然違う、という声を読んで、なるほどと思いました。洗剤を足すより先に、前処理なんですよね。』
えり・そで口・靴下に毎回ひと手間かけるなら、部分洗い用の洗剤を洗濯機の横に1本置いておくと、脱いだその場で塗れて続けやすいですよ。
あわせて読みたい
ドラム式の「落ちない」と並んで多いのが匂いの悩みです。ドラム式洗濯機の匂いの原因と掃除では、匂いの出どころを5つに分けて書いています。そもそも縦型に戻したほうがいいのかな、と思ったらドラム式洗濯機で後悔した理由と縦型洗濯機で後悔した理由を読み比べてみてください。
まとめ:詰め込みを減らし、洗剤は増やさず、汚れは前処理で落とす
- ドラム式は水が少ないたたき洗い。こすり落とす汚れが苦手なのは性格
- 見直す順番は詰め込み(7割)→洗剤→コース→前処理
- 泥は乾かして払ってから、皮脂は部分洗いをもみ込んで置く
- 洗剤を増やすのは逆効果。残留が匂いと黒いカスのもとになる
- 漂白剤は表示と換気、塩素系と酸性は混ぜない、動作中にドアを開けない、分解しない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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