ガガンボはなぜ弱い?——脚が取れる理由と大きさ、ガガンボモドキ・蚊との違い

生活

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蚊をそのまま大きくしたような虫が、窓辺や玄関の灯りのそばをふわふわ飛んでいる。近づいても逃げる様子がなく、気づくと脚が取れてしまっている。そんな虫を見て、「これは何者?」「刺すの?」と不安になる人は多いですよね。

先に結論をひとつ。ガガンボは、細くて長い脚が取れやすく、すぐ弱って見える虫と言われています。蚊より大きいのに、人の血を吸わないと言われる、おとなしい虫です。弱って見えるのは体のつくりのせいで、こちらが何かしたからではありません。なぜ弱いのか、どのくらいの大きさか、蚊やガガンボモドキ、カトンボとどこが違うのかを、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ脚が取れて弱っている→なぜ弱いのかを知る第2章へ ▶蚊より大きくて驚いた→大きさの目安を知る第3章へ ▶蚊や似た虫と見分けたい→早見表で見分ける第1章へ ▶蚊やハチに見えて不安→違いと体調の一言を見る第4章へ ▶部屋にいて困っている→殺さず外へ戻す考え方第5章へ ▶

ケース別に読む:脚が取れて弱っている人|大きさが気になる人|似た虫と見分けたい人|蚊との違いが気になる人|部屋にいて困っている人

4コマ漫画|ガガンボは弱い虫?窓辺で蚊の巨大版!?1蚊を大きくしたような虫やりがちあっ 脚が…2あわてると脚が取れやすい教えてもらうガガンボだよ刺さない虫と言われるよ脚がとても長い蚊より大きいそっと外へ3見分けてから外へ結果そっとしておこう4窓を開けて外へ戻す

見分けの早見表——ガガンボ・蚊・ガガンボモドキ・カトンボ

まずは、似た虫を並べて整理します。名前が似ていたり、呼び名が重なっていたりして、ここでつまずく人が多いんです。

虫 見た目 大きさの目安 血を吸うか
ガガンボ(カトンボ) 蚊を大きくしたような体。脚がとても長く細い 蚊より一回り以上大きく見える 吸わないと言われる
蚊 小さく細い体。人のまわりに素早く寄ってくる ごま粒より少し大きいくらい 種類によっては吸う
ガガンボモドキ ガガンボに似た細長い体。別の仲間の虫と言われる ガガンボと同じくらいか、やや小さめ 吸わないと言われる

表の中でややこしいのがカトンボです。「蚊とんぼ」から来た呼び名で、ガガンボのことをこう呼ぶ人が多いと言われます。同じ虫を指していると考えて大丈夫です。もうひとつ、ガガンボダマシという名前の仲間もいて、こちらもガガンボによく似た虫です。細かい種類の見分けは、詳しい人でも迷うことがあります。「蚊ではない、脚の長い大きな虫」と分かれば、まずはそれで足ります。

見分ける時の目安は、次の3つです。

  • 脚の長さ。体の何倍も長く見えるなら、ガガンボの仲間の可能性が高いです
  • 動き方。人のまわりをしつこく飛ぶのが蚊。壁や窓にじっと止まって、ふわふわ動くのがガガンボです
  • いる場所。夜の灯りのそばの窓辺や玄関まわりで見かけることが多いと言われます

なぜ弱いと言われるの?——脚が取れやすいわけ

ガガンボが「弱い」と言われる理由は、おもにふたつあります。ひとつめは脚です。体の大きさに比べて脚がとても長く、しかも細いので、ちょっとした力でもつけ根から外れてしまうことがあります。

脚が取れやすいわけ細くて長い脚→つけ根から外れやすい→ふわふわ ゆっくり飛ぶ弱って見えるのは、体のつくりのせいです

脚が外れやすいのは、鳥などにつかまれた時に、脚を残して逃げられるための仕組みとも言われています。つまり、弱いというより「脚を手放して身を守る虫」と言った方が近いのかもしれません。窓辺に着いた時点で、すでに脚が欠けている個体も珍しくないと言われますから、脚が取れていても、触れたせいとは限りません。

ふたつめは飛び方です。ガガンボは速く飛ぶのが得意ではなく、ふわふわと力なく飛びます。灯りに引き寄せられて窓辺に集まり、ガラスに何度も当たりながら動いている姿を見かけることもあります。この様子が、いかにも弱って見えるんですよね。さらに、成虫になってからの期間は短いと言われていて、動きが鈍くなった虫は寿命が近いこともあると言われます。

まとめると、ガガンボの「弱さ」は、細長い脚・ゆっくりした飛び方・短めの成虫の期間という体のつくりから来る見た目の印象です。人にとって危ない虫という意味ではありません。

ここで安心材料をひとつ足しておくと、ガガンボは人のそばにずっといて何かをする虫ではありません。灯りに寄ってきて、壁や窓辺でじっとしていることが多く、人に向かってくる虫ではないんです。弱って見えても、そっとしておけばよい場面がほとんどだと言われます。

大きさの目安——蚊と並べて比べる

「蚊にしては大きすぎる」と驚く人が多いのは、脚が長いからです。体そのものは細く、指先にのるくらいの種類が多いと言われますが、脚を広げた姿は、体の何倍にも見えます。

大きさの比べ方蚊ごま粒より少し大ガガンボモドキ別の仲間の虫ガガンボ脚込みで大きく見える大きさは種類でかなり違います

ここで気をつけたいのは、ガガンボの仲間は種類が多く、大きさもかなり違うということです。小さめの種類は蚊より少し大きいくらい、大きな種類は驚くほど立派に見えます。何センチと決めてしまうより、「蚊と並べたら明らかに大きい」「脚が長くて、全体がひょろっとしている」という見え方で覚えておく方が迷いません。

細かい種類を知りたい時は、昆虫の図鑑や、お住まいの自治体の案内、公園や博物館の相談窓口が頼りになります。写真を撮って見せられると、話が早いですよ。

見かける季節も、種類によって違うと言われます。「この時期に出るのは何の虫?」と迷ったら、季節だけで決めずに、脚の長さと、止まり方を見てください。壁にぶら下がるように止まっていたり、窓ガラスにそっと張りついていたりするなら、ガガンボの仲間らしい様子です。

蚊・ガガンボモドキ・カトンボとの違い——黄色と黒の模様の時も

いちばん気になるのは、やはり蚊との違いですよね。蚊の仲間は種類によって血を吸いますが、ガガンボは血を吸わないと言われています。口のつくりが違い、成虫は花の蜜や水分をとる程度と言われます。蚊がいつまで続くかが気になる人は、秋の蚊はいつまで?も読んでみてください。

とはいえ、見た目が似ているだけに、不安になる気持ちは自然です。かゆみやくしゃみなど体調が気になる時は、虫の種類を考え込むより先に、医療機関に相談してください。

ガガンボモドキは、名前に「ガガンボ」とあっても別の仲間の虫と言われます。細長い体で脚が長く、茂みや林のそばで見かけることが多いようです。家の中で見かけるのは、ほとんどがガガンボ(カトンボ)の方だと言われます。

黄色と黒の模様の大きな虫を見て、ハチかと驚く人もいます。ガガンボの仲間には、そうした模様の種類もいて、ハチとは別の虫と言われます。見分けに自信がない時は、むやみに近づかず、図鑑や自治体の案内で確かめてください。

部屋にいる時の考え方——殺さず、素手で触らず、外へ戻す

部屋の中でガガンボを見かけたら、あわてずに、殺さずに外へ戻すのが基本です。人に害を与える虫ではないと言われるので、無理に退治しなくても大丈夫です。家の中での具体的な外へ出し方は、ガガンボが家の中にいる時にまとめています。この記事では、考え方の部分だけ押さえておきましょう。

  • つぶさない。脚や体の破片が壁や服につき、後始末が増えます
  • 素手で触らない。脚が取れやすい虫なので、つかむと脚だけ残ることがあります
  • 触れてしまったら、石けんで手を洗う。目や口をこすらないようにしてください
  • 子どもが触れてしまったら、すぐに手を洗う。気になる症状があれば医療機関に相談してください
  • ペットが追いかけていたら離す。猫や犬が口に入れそうな時は、近づけないようにして、気になる時は獣医さんに相談してください

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、ガガンボは見た目の印象でだいぶ損をしている虫だと思います。「大きい=強そう」ではなく「大きいのに繊細」と覚えておくと、あわてずに済みますよね』

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あわせて読みたい

家の中でガガンボに出会った時の外へ出す手順はガガンボが家の中にいる時で。虫が入る原因を網戸から見直したい人は網戸は右と左どっち側が正解?、蚊の時期が気になる人は秋の蚊はいつまで?もどうぞ。

まとめ:ガガンボは脚が取れやすいだけ。殺さず、素手で触らず、外へ戻す

  1. 弱いのは体のつくり。細長い脚が取れやすく、飛び方もゆっくり
  2. 蚊より大きく、血は吸わないと言われる。大きさは種類で違う
  3. カトンボはガガンボの呼び名。ガガンボモドキは別の仲間の虫
  4. 殺さず、つぶさず、素手で触らない。触れたら石けんで手を洗う
  5. 体調が気になる時は医療機関に相談。かゆみやくしゃみなど不安なら早めに

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ガガンボの早見表:ガガンボ(カトンボ)は蚊を大きくしたような体で脚が長く細く、脚が取れやすく飛び方もゆっくりなので弱って見える。蚊より一回り以上大きく見え、人の血を吸わないと言われる。ガガンボモドキは別の仲間の虫。大きさは種類でかなり違う。見かけた時は殺さずつぶさず、素手で触らずに窓から外へ戻す。触れてしまったら石けんで手を洗い、目や口をこすらない。子どもが触れたらすぐ手を洗い、かゆみやくしゃみなど体調が気になる時は医療機関に相談する。

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