玄関ドアのワックスの代用——素材で答えが変わります。家にあるもので代わるもの・使ってはいけないもの、艶が戻る拭き方の手順と賃貸の注意

生活

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

玄関のドアを久しぶりにまじまじと見たら、全体が白っぽくくすんで、艶がなくなっていた。雨のあとの跡が筋になって残っていて、なんとなく家全体が古びて見える。何かで拭いてあげたいけれど、専用のワックスなんて家にないし、買いに行くほどでもない気がする。来客の前日に気づいて慌てて調べる、という流れはよくありますよね。

先に結論をひとつ。代用できるかどうかは「ドアが何でできているか」で決まります。アルミの塗装面と、木製と、シートを貼った面では、使っていいものがまるで違うんです。しかも実は、ワックスを塗らなくても、正しい順番で拭くだけで艶が戻ることがかなり多い。そのあたりを順番に見ていきましょう。

まずドアの素材を確かめます——ここが全部の前提

玄関ドアによく使われているのは、大きく4種類。表面を触ったり、光の反射を見たりすると見分けがつきます。

  • アルミ・スチールの塗装面——いちばん多いタイプ。金属の板に塗装がされていて、触るとひんやりして硬い。手入れの選択肢がいちばん広い素材です
  • 木製(無垢の木・塗装された木)——木目が本物で、触ると温かみがある。水と紫外線に弱く、専用のオイルやワニスで手入れをする前提のもの
  • 樹脂(強化樹脂・複合材)——軽くて、たたくと少しこもった音。断熱性の高いドアに使われます。溶剤に弱いものが多い
  • シート貼り(木目調のシートを貼った金属や樹脂)——遠目には木に見えるのに、触ると平らでつるっとしている。近くで見ると木目の柄が繰り返しているのが分かります。いちばん扱いに気をつかう表面です

分からない時は、ドアの側面や内側にメーカーのシールが貼られていないかを探してみてください。品番が分かれば、メーカーのサイトにお手入れ方法が載っていることが多いです。賃貸なら、管理会社に聞けば素材を教えてもらえることもあります。

家にあるもので代用できる範囲

「これで代われる」と言われることの多いものを、正直に整理します。どれを使うにしても、必ず目立たない所で試してから。ドアの下のほうや、蝶番の陰など、見えにくい場所で少し試して、変色やべたつきが出ないか確かめてください。

  • 車用のワックス——アルミやスチールの塗装面には使えることがあります。もともと屋外の塗装を守るためのものなので、考え方は近いんです。ただし樹脂やシート貼りには使えません。シートの表面が変色したり、成分がしみて白く曇ったりすることがあります。使うなら、必ず塗装面だと確かめてから、目立たない所で試して
  • 家具用のワックス・木部用のオイル——木製のドアなら、木部用に作られたものが向いています。塗る前に汚れを落として、完全に乾かしてから、薄く。厚く塗るとべたついて、逆にほこりを呼びます
  • シリコンスプレー——滑りをよくするもので、艶出しとは目的が違います。ゴムのパッキンには絶対に付けないでください。ゴムが劣化して、雨や風が入るようになることがあります。ドアの表面ではなく、動きが悪い蝶番などに、周りを養生してから少量、という使い方に限られます
  • 中性洗剤とぬるま湯——実はこれがいちばん出番が多い組み合わせ。くすみの正体が、ワックス切れではなくほこりと排気の油分であることが多いからです。次の手順で書きます

使ってはいけないもの

よかれと思ってやったことが、取り返しのつかない傷になることがあります。ここは強めに書きます。

  • オリーブオイルなどの食用油——一時的に艶が出たように見えますが、油はほこりを吸い、時間がたつと酸化してべたつきます。夏を越すと、黒っぽい汚れが全体にこびりついて、落とすほうが大変になります。ドアには使わないでください
  • 研磨剤入りの洗剤・クレンザー——塗装の表面を削って、細かい傷でくもらせます。艶を出したいのに、いちばん艶を殺す方法です
  • メラミンスポンジ——これも細かい研磨。汚れは落ちますが、そこだけ艶が消えて、あとから見ると白い四角が残ります
  • アルコールを広い面に何度も使う——塗装やシートのつやが落ちたり、印刷された木目が薄くなったりします。手あかを部分的に取るくらいにとどめて
  • 強い溶剤(除光液など)——塗装ごと溶けます。使わないでください
  • 直射日光の下、真夏の熱くなった面での作業——洗剤も水もすぐ乾いて、拭き跡が筋になって残ります。曇りの日か、日陰になる時間帯を選んで
素材で決まる→まず拭くだけで艶は戻ることが多い素材別に使えるものアルミ・スチール塗装 →車用ワックスも可木製→木部用オイル樹脂・シート貼り →水拭きだけに必ず目立たない所で試す使ってはいけない食用油(ほこりを吸う)研磨剤入りの洗剤メラミンスポンジアルコールの多用パッキンに油やスプレー直射日光の下での作業拭くだけの手順①上から下へほこりを②中性洗剤を薄めて拭く③水拭きで洗剤を残さず④乾拭きして完全に乾かす⑤必要なら薄く塗る年1〜2回・西日側は多め賃貸:玄関ドアの外側は共用部の扱いのことがある。管理規約を先に確認勝手に塗らない/サビや塗装のはがれが出たら管理会社か業者へ相談溶剤は換気して火気から離す/脚立は無理をしない/効き目には個体差があります

手順——実は「洗って拭いて乾かす」だけで艶は戻ることが多いです

くすんで見える原因の多くは、ほこり・排気ガスの油分・雨で流れた砂ぼこりが薄い膜になっていること。塗装が死んでいるわけではないので、これを落とすだけで見違えます。順番はこうです。

  1. 乾いた状態で、上から下へほこりを払う。柔らかい布か、毛先の柔らかいブラシで。ぬれた状態でいきなり拭くと、砂で細かい傷が付きます
  2. ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かし、柔らかい布を固く絞って拭く。上から下へ、同じ方向で。ごしごしせず、面をなでるように
  3. きれいな水で絞った布で、洗剤を残さないように水拭き。ここが雑だと、乾いた時に白い筋が残ります
  4. 乾いた柔らかい布で乾拭き。この時点で、たいてい艶がかなり戻っています。ここで満足できたら、これで終わりでいいんです
  5. それでも艶が足りなければ、素材に合ったものを「薄く」塗る。布に少量取って、広い面に薄く伸ばす。塗ったあとは必ず乾いた布で余分を拭き取ります
  6. 完全に乾かす。乾く前に触ると、指の跡がそのまま残ります

ポイントは「厚く塗るほどきれいになる」わけではないということ。薄く塗って乾拭きするほうが、むらもべたつきも出ません。④で終わることがほとんどだと思います。

作業をするときは、玄関のドアを開けて風を通しながら。溶剤の入ったものを使うなら、においがこもらないよう換気を十分にして、たばこやストーブなど火の気から離れた場所で。使い終わったらすぐふたを閉めて、子どもの手の届かない所にしまってくださいね。ドアの上のほうに手が届かないからと、不安定な椅子に乗るのもやめてください。脚立を使うなら平らな場所で、無理をせず、届かない範囲は残していいと思います。玄関の上のほうは、正直そんなに見られていません。

頻度の目安と、環境で変わること

どのくらいの間隔でやればいいのか。年に1〜2回が目安で、あとは置かれている環境で増やす、という考え方でだいたい合います。

  • 西日が強く当たる面——紫外線でくすみやすいので、回数を増やしたほうがきれいを保てます
  • 海の近く——潮風の塩分が金属にはよくないので、水拭きの回数を増やすだけでも違います
  • 交通量の多い道路に面している——排気の油分が付きやすく、ほこりが定着します
  • ひさしがなく、雨が直接当たる——雨の跡が筋になりやすいところ。雨のあとに一度乾拭きするだけでも変わります
  • マンションの内廊下——風雨に当たらないので、汚れはゆっくり。年1回で十分なことが多いです

やってみた印象としてお伝えできるのは、「季節の変わり目に、玄関まわりをまとめてやる」と決めておくと続く、ということ。効き目の出方は素材や環境で違うので、どのくらい艶が戻るかは断言できません。まずは目立たない一角だけ拭いてみて、変化を見てから全体に広げると失敗がないですよ。ついでに表札の裏やポストのまわりも見ておくと、汚れの原因がまとめて片づきます。表札を外して掃除したい時は表札の外し方を、ポストまわりの雨対策はポストの雨対策をどうぞ。

賃貸・マンションで気をつけること

ここは見落としやすいところなので、先に書いておきます。集合住宅では、玄関ドアの外側は「共用部」の扱いになっていることがあります。内側は借りている人のもの、外側は建物全体のもの、という分け方です。

  • 塗る・貼る・穴を開けるといった手を加える前に、管理規約を確認する。分からなければ管理会社に一本電話を。「掃除はいいが、塗るものはだめ」ということもあります
  • 拭き掃除は基本的に問題ないことがほとんど。くすみが気になるなら、まず水拭きと乾拭きだけでどこまで戻るか試すのが安全です
  • マグネットで物を付けている場合、外した跡が残ることがあります。跡で困ったら玄関ドアの磁石が取れない時の話もあわせて
  • サビが浮いている、塗装がはがれて下地が見えている——これは自分で塗って隠さないでください。下地の状態を見ずに上から塗ると、あとで広がることがあります。管理会社か、持ち家なら業者に見てもらうのがいちばん早いです
  • ドアの開け閉めが重い、きしむ——これも建具の調整の話なので、油をさす前に相談を

ゆきこ( ゚Д゚)『来客の前日に「玄関が汚い」と気づいて、慌てて中性洗剤で拭いたらそれだけで別のドアみたいになった、という話はよく聞きます。あのくすみ、ほとんどが排気とほこりなんですよね。うちでやるなら、季節の変わり目にポストと表札とまとめて15分で終わらせます』

あると本当に楽なのは、柔らかいマイクロファイバーのクロス。目が細かいので、砂を引きずって傷を作りにくく、拭き跡も残りにくいんです。ドアだけでなく窓や車にも使えるので、何枚かあると玄関まわりの掃除がひと続きで終わります。


マイクロファイバークロスをAmazonで探す

あわせて読みたい

玄関まわりをまとめて整えるなら、表札の外し方で外してから拭くとすっきりします。雨の跡や郵便物の傷みが気になる方はポストの雨対策を、ドアに付けた磁石の跡で困っている方は玄関ドアの磁石が取れない時をどうぞ。

まとめ:素材を見る、まず拭く、塗るなら薄く

  1. 代用できるかは素材で決まります。塗装面・木・樹脂・シート貼りで別物です
  2. 食用油は使わない。ほこりを吸って、あとでべたつきと黒ずみになります
  3. くすみの多くはほこりと油分。洗って拭いて乾かすだけで戻ることが多い
  4. 塗るなら薄く塗って乾拭き。目立たない所で試してから全体へ
  5. 賃貸の外側は共用部のことがあります。塗る前に管理規約の確認を

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

玄関ドアのワックスの代用の早見表:まずドアの素材を確かめる。アルミやスチールの塗装面は車用ワックスが使えることがあり、木製は木部用のオイルやワニス、樹脂とシート貼りは水拭きだけにとどめる。どれも必ず目立たない所で試してから。使ってはいけないのはオリーブオイルなどの食用油、研磨剤入りの洗剤、メラミンスポンジ、アルコールの多用、強い溶剤、そしてゴムのパッキンへの油やスプレー。直射日光の下や熱くなった面での作業も避ける。手順は上から下へほこりを払い、ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かして固く絞った布で拭き、水拭きで洗剤を残さず、乾いた布で乾拭きしてから完全に乾かし、必要なときだけ薄く塗って乾拭きで仕上げる。これだけで艶が戻ることが多い。頻度は年1回から2回、西日の当たる面や海の近くや交通量の多い道路沿いは多め。賃貸は玄関ドアの外側が共用部の扱いのことがあるので管理規約を確認し、サビや塗装のはがれは管理会社か業者へ相談する

コメント

タイトルとURLをコピーしました