ハンドブレンダーの代用——ポタージュ・離乳食・スムージー、目的別に家にある道具で乗り切る方法

家事

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レシピに「ハンドブレンダーでなめらかにする」と書いてある。持っていない。ここで作るのをあきらめるのは、ちょっと早いです。

ハンドブレンダーがやっている仕事は、分解すると「潰す」「混ぜる」「刻む」の3つしかありません。そしてこの3つは、それぞれ別の道具——マッシャー、泡立て器、すり鉢、包丁——が昔から担ってきた仕事でもあります。つまりハンドブレンダーは「3つの古い道具を1本にまとめた家電」であって、逆再生すれば家にあるもので分担できるんです。

この記事では、作りたいもの別(ポタージュ・離乳食・スムージー・みじん切り)に最短の代用ルートを紹介して、最後に「それでも買うならどう見極めるか」まで整理します。

ハンドブレンダーの代用は目的別 ポタージュ → マッシャー+こし器 つぶしてから こせば なめらかになる りにゅう食 → すりばち+うらごし 少量ならむしろ小まわりがきく スムージー → ミキサーいっちょく こおりや生の繊維は人力ではむり みじん切り → ほうちょうで足りる 玉ねぎ1こまでなら手のほうが早い ※熱いスープはミキサーNG・あら熱を取る

ハンドブレンダーの3つの仕事を分解する

まず、あの1本が何をしているかをほどきます。

  • 潰す(ブレンダー刃)——加熱して柔らかくなった野菜を、回転刃で粉砕してなめらかにする。ポタージュ・離乳食・マッシュポテトの仕事
  • 混ぜる(泡立てアタッチメント)——生クリームや卵を攪拌する。これはハンドミキサーや泡立て器の領分
  • 刻む(チョッパー)——玉ねぎや肉をみじん切りにする。フードプロセッサーの縮小版

ポイントは、あなたが今日やりたいのはこのうち1つだけだということ。3役ぜんぶを代用する必要はなくて、目の前のレシピが求める1役だけ肩代わりすればいい。だから「ハンドブレンダーの代用」への答えは1つではなく、目的別に変わります。順番に見ていきましょう。

ちなみに「混ぜる」の代用——泡立て・メレンゲ方面はハンドミキサーの代用の記事が本店です。ブレンダーの泡立てアタッチメントでメレンゲがうまくいかない話はこちらに。

ポタージュを作りたい——マッシャー+こし器の二段構え

いちばん相談が多いのがポタージュです。代用の考え方は、ブレンダーが一撃でやっている「粉砕+均一化」を「潰す」と「こす」の2工程に分けること。

  1. じゃがいも・かぼちゃ・にんじんなどを、いつものレシピより柔らかめに煮る。竹串がすっと抜けるより、さらにひと煮立ち。ここで9割決まります
  2. 火を止めて、鍋の中でマッシャー(なければお玉の背やフォーク)で潰す
  3. 潰したものをざる・こし器・味噌こしで受けて、お玉の背で押しながらこす。繊維とダマがここで取れる
  4. 鍋に戻して牛乳やスープでのばせば、なめらかなポタージュに

ブレンダーと比べた弱点は、こす工程の手間と、玉ねぎのような繊維質がこし器に残ること。逆に言えば、残った繊維を捨てるぶん口当たりはブレンダーより上品に仕上がることもあります。レストランのポタージュがこし器を通すのと同じ理屈です。

やけどにだけ注意してください。熱々の煮汁ごと潰すと飛び散ります。潰す工程は火を止めて、鍋を安定した場所に置いてから。なお「ミキサーはあるけど熱いスープを入れていいの?」という疑問には次の項でまとめて答えます。

離乳食を作りたい——すり鉢+裏ごしは少量にこそ強い

離乳食こそブレンダーの出番と思われがちですが、実は初期の離乳食は一度に作る量が少なすぎて、ブレンダーだと刃が空回りしがちという相性問題があります。大さじ2〜3のおかゆやにんじんペーストなら、すり鉢と裏ごし器のほうが小回りがきくんです。

  • 10倍がゆ——炊いたおかゆをすり鉢でする。米粒が残るうちは裏ごし器(または茶こし)で仕上げる
  • 野菜ペースト——柔らかく茹でて、すり鉢でつぶし、月齢に応じて裏ごし。にんじん・かぼちゃ・じゃがいもはこの手順でなめらかになります
  • 白身魚——茹でてほぐし、すり鉢で。パサつくなら茹で汁でのばす

すり鉢がない場合の代用はすり鉢がない時の代用にまとめていますが、離乳食期に限っては小さなすり鉢がひとつあると洗い物も楽です。まとめて作って冷凍する運用(週1回・製氷皿でキューブ化)に切り替える頃、量が増えてブレンダーの空回り問題が消えるので、そこが買い時の目安になります。

スムージーを作りたい——ここだけはミキサー一択です

正直な線引きをします。生の果物や野菜、氷を粉砕するスムージーは、人力の道具では代用できません。加熱で柔らかくなっていない繊維(ほうれん草・小松菜・りんご)や氷を細かくするには、高速回転する刃の力が必要だからです。すりおろし器で果物をおろす手はありますが、りんご1個をおろし続けるのは相当な労力で、葉物には使えません。

家にミキサー(据え置き型ブレンダー)があるならそれが正解。ハンドブレンダーとミキサーは兄弟機で、スムージーに関してはむしろミキサーのほうが本職です。凍ったフルーツを使う場合は、機種の説明書で氷対応かだけ確認してください(非対応機で氷を砕くと刃こぼれの原因になります)。

ミキサーを使う時の安全メモをひとつ。ポタージュの代用でミキサーを使う場合、熱いスープをそのまま入れないでください。密閉容器の中で蒸気が膨張して、フタが吹き飛んで熱い液体が噴き出すことがあります。粗熱を取ってから(60度以下が目安)、量は容器の半分まで、フタを布巾で軽く押さえて短く回す——この3点を守れば安全に使えます。ハンドブレンダーなら鍋のまま使えるのが利点ですが、それでも刃を液面から出したまま回すと飛び散ってやけどのもとになります。

みじん切りがしたい——玉ねぎ1個までなら包丁が最速

チョッパー機能の代用は、身も蓋もない答えですが包丁です。そしてこれは負け惜しみではありません。玉ねぎ1個・にんにく数かけ程度なら、道具を出す→刻む→分解して洗うという一連の時間で比べると、包丁のほうが早いことが多いんです。

包丁のみじん切りが苦手なら、コツは2つ。玉ねぎは繊維に沿って切れ目を入れてから直角に刻む(バラバラにならず速い)、刃先を支点にして押し切る(叩かない)。ハンバーグ2倍量の玉ねぎ2個以上、大根おろし級の量になったら、そこで初めて機械の出番です。

似た話で、コーヒー豆を挽きたい場面の代用は別の記事——コーヒーミルの代用は100均でできるか——にまとめています。「砕く」系の代用はどれも「粒の大きさをそろえられるか」が勝負どころで、道具選びの考え方がつながっています。

代用まとめ表と、「それでも買うなら」の見極め

作りたいもの 代用ルート 仕上がり 手間
ポタージュ マッシャー+こし器 ◎(こす分なめらか) やや多い
離乳食(初期・少量) すり鉢+裏ごし 少量なら機械より楽
マッシュポテト マッシャーかフォーク ◎(潰しすぎない分むしろ良) 少ない
スムージー ミキサー一択 人力では代用不可
みじん切り 包丁 玉ねぎ1個までなら最速

表を見てわかる通り、スムージー以外は家にあるもので実用レベルに届きます。それでも週に何度もポタージュやスープを作る、離乳食が中期以降で量が増えた、という生活なら、1本にまとまっている価値が効いてきます。

買うなら見極めは3点だけ。①鍋に直接入れられる長さがあるか(浅いと飛び散る)、②アタッチメントは本当に使う2種で足りるか(多機能セットは結局使わない部品が出がち)、③食洗機対応か。この3つを満たせば、値段のグレードはお好みで大丈夫です(楽天市場で見るAmazonで見る)。

ゆきこ( ゚Д゚)『3つの仕事に分けたら、うち2つはもう家にあった…』

まとめ:目的を1つに絞れば、代用はほぼ成立する

  1. ハンドブレンダーの仕事は「潰す・混ぜる・刻む」の3つ。今日必要な1役だけ代用すればいい
  2. ポタージュはマッシャー+こし器。柔らかめに煮るのが9割、こす分だけ口当たりは上品に
  3. 離乳食初期はすり鉢+裏ごしが小回り最強。量が増えたら買い時
  4. スムージーだけはミキサー一択。生の繊維と氷は人力では砕けない
  5. 熱いスープをミキサーに入れない(粗熱を取る・半分まで・短く回す)。鍋で潰す時も飛び散りやけどに注意
  6. みじん切りは玉ねぎ1個までなら包丁が最速。買うなら長さ・アタッチメント数・食洗機対応の3点で見極め

保存版:この記事の早見表

目的別の代用ルートを1枚の画像にまとめました。レシピに「ブレンダーで」と出てきた時に、スマホでさっと確認できます。

ハンドブレンダー代用の早見カード:ポタージュはマッシャーとこし器の二段構え、離乳食はすり鉢と裏ごし、スムージーはミキサー一択、みじん切りは包丁が最速、熱いスープはミキサーに入れず粗熱を取る

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