哺乳瓶ポーチの代用は何がいい?——専用ポーチが「いらない家」と「あると助かる家」、保冷バッグ・タオル・水筒カバーで代用する時の見方、外出時のミルクは湯と粉を分けて持つ理由、消毒後のトングの代わりまで

子供・育児・子育て

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出産準備のリストに「哺乳瓶ポーチ」と書いてあって、これって本当に要るのかな、と手が止まりますよね。マザーズバッグは荷物でいっぱいだし、専用のポーチを買っても月齢が進めば使わなくなるかもしれない。家にある保冷バッグやタオルで代わりにならないの?と考えるのは、とても自然なことだと思います。

先に結論をひとつ。哺乳瓶ポーチの役目は「保温・保冷・衝撃から守る」の3つで、その3つが満たせるなら専用品でなくて構いません。ただし、代用を考える前に知っておいてほしいことがあります。それは、ポーチの性能より「中に何を入れて持ち歩くか」のほうが、赤ちゃんの安全にはずっと大事だということ。順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 困りごとから自分の章へ専用ポーチ、買うべき?守りたいものが何かで決まる→第1章保冷バッグやタオルで代用したいペットボトル用の保冷バッグが近い→第2章作ったミルクを持ち歩きたい持ち歩かない。湯と粉を分ける→第3章消毒後のトングは要る?清潔な菜箸で足りることが多い→第4章そもそも、いらない?外出の型と授乳の形で決まる→第5章

ケース別に読む:役目を知りたい人家にある物で代用したい人外出時のミルクの持ち方に迷う人トングが要るか迷う人そもそも要らないか知りたい人

哺乳瓶ポーチの役目は3つ——保温・保冷・衝撃から守る

専用ポーチが何をしてくれるのかを分けて考えると、代用の答えはほとんど見えてきます。役目は保温・保冷・衝撃の3つです。

  • 保温。調乳用のお湯を入れた小さな水筒や、湯冷ましの温度をなるべく保つ役目。ただし後で書くとおり、作ったミルクそのものを保温して運ぶための物ではありません
  • 保冷。搾乳した母乳や、開けた液体ミルクを短時間だけ冷やしたまま運ぶ役目。保冷剤と一緒に使うことが前提です
  • 衝撃。ガラスの哺乳瓶をバッグの中でぶつけない、プラスチックでも乳首や蓋がゆるまないようにする役目。バッグの底で他の荷物に押されるのを防ぎます

つまり、「お湯の水筒を守りたい」「搾乳を冷やしたまま運びたい」「ガラス瓶を割りたくない」のどれが自分の困りごとかで、代用に必要な性能が変わります。空の哺乳瓶を1本持って出るだけなら、衝撃だけ守れれば十分。ここを先に決めておくと、買うか代用するかで迷いません。

代用の早見表——ペットボトル用の保冷バッグ・タオル・水筒カバー

家にある物のうち、哺乳瓶ポーチに近い働きをするものを表にしました。いちばん近いのはペットボトル用の保冷バッグです。500mlのペットボトル用は、哺乳瓶や小さめの保温水筒がちょうど収まる太さのものが多く、内側にアルミの層があれば保温も保冷もある程度は効きます。

代わりになる物 向いている役目 ひとこと
ペットボトル用の保冷バッグ 保温・保冷・衝撃 太さが合えばいちばん近い。内側が拭ける素材だと清潔を保ちやすい
ランチ用の保冷バッグ 保冷・衝撃 搾乳や液体ミルクと保冷剤をまとめて入れられる。大きい分、バッグの中で場所を取る
タオルで包んでジップ袋 衝撃 今日しのぐならこれ。保温保冷はほぼ期待できない。タオルは清潔な物を毎回
水筒カバー 保温・衝撃 細身の水筒用が哺乳瓶の太さに合うことがある。合わないとすき間で動く
靴下・ニット帽など布の筒 衝撃 ガラス瓶の割れ防止だけなら十分。食器用に分けた新品を使う
代用のOKとNGOKペットボトル用の保冷バッグ清潔なタオルで包んでジップ袋太さの合う水筒カバー保冷剤は袋越しに当てる食器用に分けて洗って乾かすNG作ったミルクを入れて保温する使い回しの袋を洗わずに使う濡れたタオルで長時間包む瓶をむき出しでバッグの底にお湯の水筒を横向きで入れる

代用で気をつけたいのは、性能より清潔です。買い物や靴に使っていた保冷バッグをそのまま流用するのではなく、哺乳瓶用に1つ決めて、使うたびに内側を拭いて乾かしてください。タオルも同じで、濡れたまま包んで長時間置くと、かえって菌の温床になります。保冷剤を使う時は、瓶に直接当てると冷えすぎたり結露で濡れたりするので、袋や布を一枚はさむのがコツです。

外出時のミルクは「湯と粉を分けて持つ」——作ったミルクを保温して持ち歩かない

ここがこの記事でいちばん大事なところです。哺乳瓶ポーチに保温の働きがあると聞くと、「家で作ったミルクを温かいまま入れて、出先で飲ませればいい」と思ってしまいがちなんですが、作ったミルクを保温して持ち歩くのはやめてください。ミルクは栄養が豊富な分、ぬるい温度で時間がたつと菌が増えやすくなります。専用ポーチでも代用品でも、ここは同じです。

「湯は水筒→粉は別→飲む直前に作る」1お湯は水筒に沸かした湯を保温水筒へ口まで入れて冷めにくく縦向きで入れてこぼさない→ 瓶は空のまま持つ2粉は別に持つスティックやキューブまたは小分け容器に計量湯冷まし用の水も別に→ 粉と湯は混ぜない3飲む直前に作る瓶に粉と湯を入れて溶かす湯冷ましや流水で冷ます腕の内側で温度を確かめる→ 残りは捨てる

外出時の基本は、お湯と粉を別々に持って、飲む直前に作るです。お湯は沸かしたものを保温水筒に入れて、粉はスティックやキューブ、または計量して小分け容器に。飲ませる時に瓶の中で合わせて、湯冷ましや流水で人肌まで冷まします。飲み残しは、もったいなくても捨ててください。水筒で調乳する時の温度の考え方は調乳ポットの代用に保温水筒は使える?で詳しく書いています。

そして、お湯を持ち歩く以上、やけどには本当に気をつけてほしいです。水筒はバッグの中で縦向きに固定する、蓋のゆるみを出発前に確かめる、注ぐ時は赤ちゃんを膝に乗せたままにしない。この3つだけでも、ヒヤッとする場面はぐっと減ります。作りたてのミルクは瓶の外側も熱いので、腕の内側に数滴垂らして温度を確かめてから飲ませてくださいね。

「そこまでするなら液体ミルクのほうが楽」という声もよく見ます。開けてすぐ飲ませられるので、外出の型によっては湯も粉もいりません。その場合、ポーチの役目は「開封前の缶やパックを衝撃から守る」だけになります。

消毒後に取り出すトングは要る?——代わりは「清潔な菜箸」でいい

哺乳瓶の消毒セットに付いてくるトング。これも「わざわざ買うほど?」と迷うところですよね。トングの役目は、消毒が終わった瓶や乳首の「口に触れる部分」を、手で直接さわらずに取り出すことです。それさえ守れれば、専用品でなくて構いません。

代わりになる物 使い方 気をつけること
哺乳瓶用に分けた菜箸 瓶の口ではなく胴、乳首はふちをつまむ 料理用と分ける。使う前に洗って熱湯をかけておく
キッチンペーパー越しに手で 清潔なペーパーで瓶の胴を持つ 口に触れる部分に指を入れない。ペーパーは毎回新しく
清潔なゴム手袋 手袋をして取り出す その手袋を他の家事に使わない。使用後は洗って乾かす
電子レンジ消毒ケースの水切り ケースの中で冷まして、そのまま乾かす 製品の表示どおりに。取り出す時は結局手か箸が要る

煮沸消毒なら、お湯から引き上げる時にトングか菜箸が要るのは確かです。熱湯に手を近づけるのは危ないので、代用するなら長さのある菜箸を選んでください。薬液消毒や電子レンジ消毒なら、冷めてから取り出せるので、清潔な手で瓶の胴を持つだけでも成り立つ家庭が多いです。消毒のあとは、瓶を逆さにして自然乾燥させる場所を決めておくと、取り出す回数そのものが減りますよ。毎日の洗い方と消毒の3方式は哺乳瓶の洗い方にまとめています。

哺乳瓶ポーチがいらない家・あると助かる家

ここまで読んで「やっぱり買わなくていいかも」と思った人も、「やっぱり1つあると楽そう」と思った人もいるはずです。分かれ目は、外出の頻度と、ミルクをどう作るかにあります。

  • いらない家。母乳が中心で哺乳瓶は予備、外出は短時間、家にペットボトル用の保冷バッグや水筒カバーがある、液体ミルクを使う。この条件なら、代用で困る場面はほとんどありません
  • あると助かる家。毎日のように外出する、ガラスの哺乳瓶を持ち歩く、搾乳を保冷して運ぶ、粉ミルクで出先でも作る。専用ポーチは瓶の太さに合わせて作られているので、中で動かず、出し入れが早いのが利点です
  • 迷ったら。まずペットボトル用の保冷バッグで1〜2週間やってみて、不便が出たら専用品を考える、という順番でも遅くありません

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、ポーチは「どれを買うか」より「作ったミルクを入れない」と決めることのほうが大事だと思っています。守りたいのは瓶ではなくて、赤ちゃんのお腹ですから』

💡 この困りごとへの提案

代用で1つ用意するなら、内側が拭けるアルミ素材で、500mlのペットボトルが縦に入る保冷バッグが使い回しやすいです。哺乳瓶を卒業したあとも、水筒や離乳食の保冷に回せます。


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家での調乳をもっと楽にしたい人は、調乳ポットは後悔する?いらない・あると便利の声で買う前の見方を。外出先で水筒のお湯から作る時の温度の話は調乳ポットの代用に保温水筒は使える?へ。哺乳瓶の毎日の洗い方と消毒は哺乳瓶の洗い方、水筒の太さに合うカバーを自分で作りたい時は水筒カバーの作り方が参考になります。

まとめ:役目は保温・保冷・衝撃。代用は保冷バッグ、ミルクは湯と粉を分ける

  1. ポーチの役目は3つ。保温・保冷・衝撃のどれを守りたいかを先に決める
  2. 代用はペットボトル用の保冷バッグが近い。タオルとジップ袋は今日をしのぐ用
  3. 作ったミルクを保温して持ち歩かない。お湯と粉を分けて、飲む直前に作る
  4. トングの代わりは清潔な菜箸。口に触れる部分を手でさわらなければよい
  5. 代用品は食器用に分けて清潔に。お湯の水筒は縦向き・蓋の確認でやけどを防ぐ

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

哺乳瓶ポーチの代用の早見表:ポーチの役目は保温・保冷・衝撃の3つで、どれを守りたいかを先に決める。代用でいちばん近いのはペットボトル用の保冷バッグ、ランチ用の保冷バッグは搾乳や液体ミルクの保冷向き、タオルで包んでジップ袋は衝撃だけ、水筒カバーは太さが合えば使える。代用品は哺乳瓶用に分けて使うたびに拭いて乾かし、保冷剤は瓶に直接当てない。作ったミルクを保温して持ち歩かず、お湯は保温水筒に、粉はスティックや小分け容器に分けて持ち、飲む直前に作って腕の内側で温度を確かめ、残りは捨てる。お湯の水筒は縦向きに入れて蓋を確かめ、注ぐ時は赤ちゃんを膝に乗せない。消毒後のトングの代わりは哺乳瓶用に分けた菜箸やキッチンペーパー越しの手で、口に触れる部分をさわらない。専用ポーチがいらないのは母乳中心・短時間の外出・液体ミルクの家、あると助かるのは毎日外出・ガラス瓶・搾乳を運ぶ家

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